家庭菜園

[園芸相談センター]の過去ログです

ニセ農夫 【九州】 2009/02/16(月) 16:04:58
せっかく庭があるのに何も有効活用してない。それなら庭の片隅に家庭菜園でも始めようかと思ってます。色々と調べてますが、なかなか難しそうですね。 そんな中、疑問があります。 マサ土では何も育たないものですか? 牛糞がいいと書いてあるかと思えば牛糞には効果はあまり無いとかいてあったり。人それぞれ意見が違ってます。育てる作物にによって違うってことなんでしょうか?それとも土壌の違い?もしくは好みの問題ですか? 

らんらん 【関東】 2009/02/16(月) 17:48:02
庭の活用でしたら芝張ってパター練習場作るのも1方策ですよ。家庭菜園と言うのはどんな物が作りたいか、と言う意欲から始まるものだと思います。何故なら野菜にも葉物や根菜、花や実モノと幅広いし、果樹や野草などの栽培方法もあり、やり方はそれぞれ違いますからね。それに土作りだけではなく、日当たりや風当たりなどの総合的な菜園環境を考えなくてはなりません。真砂土は九州から中国地方に普通に見られる土壌で、すでに畑で利用されてる訳です。よほどの未風化の真砂土で無い限りそれほど気を使う必要はないと思いますよ。締まりやすい性格がありますから良く耕すことですね。牛糞も昔から使われてきた代表的な堆肥です。熟成した物を使うと問題はありませんが、幾分未熟なモノも混じりやすいですが、それはそれで土壌改良効果があります。何はともあれやってみて、そして失敗の中から栽培技術や土作りを学んで行くべきものではないでしょうか。収穫も大事ですが、実はその過程を楽しむ、それが家庭菜園だと思います。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/02/16(月) 20:42:02
おそらく私が他の方のスレッドに書いた回答の事を書いてらっしゃる様なので説明させていただきますね

マサ土では何も育たないことはありません。状況によっては野菜が満足に育たない事があるという事です。マサ土では有機物や微生物・ミネラルが少なく土も硬くて耕すには手間がかかります。まず土壌を改良しない事には肥料だけを入れて栽培しても微生物・ミネラルが少ないと根に肥料の栄養分が吸収されにくく、人間が改良して性質が弱くなってしまっている野菜では満足な収穫は難しいという事で、雑草くらい強いものや、本来やせ地を好んで生えるものは育ちますし、ソバくらいなら育つのかもしれません。でも九州だとソバが普通に育つものかは北国に住む私にはわかりません

また牛糞堆肥は、土壌改良の目的で入れても効き目はあまりないと書いたのは、繊維があまりに細かく消化され過ぎていて水に流れやすいので繊維質の補給にはならないし窒素が多すぎる、塩分が含まれている分植物によっては土に大量に入っているとかえって良くないという意味で、葉もの野菜などの肥料として摘度な量を適切に入れる目的で使うなら効き目は出てきます
土壌改良のために使用する堆肥(完熟腐葉土・バーク堆肥・馬糞堆肥等)は肥料(栄養だけの補給)とは同じものとは考えず、牛糞堆肥は繊維質と微生物・ミネラルを補給し質の良くない土を団粒構造にするまでは望めないので、肥料と似たような働きをさせた方が土と作物のためと考えください
普通は牛糞の発酵したものも堆肥とは呼ばれますが、これは堆肥の目的で使うよりも肥料の役目をさせた方がうまく作物が育つという事です

堆肥=肥料と間違えて考える人も多く、土壌改良にと大量に土に牛糞堆肥を入れてしまう人が多いです。そのため窒素が残留過多になると野菜の生育や病害虫の発生などに悪影響が出てしまいやすいのです。窒素の残留というのは私にも経験がありますが(先代が毎年牛糞だけを入れ続けていた)、葉もの野菜以外の野菜や植物も育つ畑にするまで窒素を抜く目的で土壌改良はせずに花の植物を植えてみたところ、5年くらい葉ばかり茂り葉の害虫が大量発生して全く花が咲かない状態でした。あまりに多くの窒素が土壌に残留しそれがその畑の下の地下水に混入するとそこが水脈になる地下水を飲み水に使う人の人体にまで悪影響が及ぶ事もあるので、土壌改良に大量の牛糞堆肥を混ぜこむというのはできれば控えた方が良いのです 

反対に繊維分や微生物などいれてうまく土壌改良できた土だと、1〜2年は肥料なしでも丈夫で立派な作物があまり手間無くとれます

マサ土の畑でも植物は育つには育ちます。でも、私が回答したスレッドの方の土地の場合の様な造成地のマサ土は山の地中に長い間埋まっていた土を運んできて敷いたり、山を削った所に造成地を作ったりで畑土の様な繊維質や微生物などがほとんど存在していない土です。そういう質の良くない土には3年くらい集中して土壌改良資材をいれてしっかりと土つくりをしないと満足なものは生えないという意味での回答となっているんです

ニセ農夫さんのお庭が昔からある平地の土地ならマサ土でも造成地のマサ土よりは繊維質や微生物もある程度前から存在しているはずです
土を柔らかくし、硬さを解消する。保水性・保肥性を今よりももっと良くしたいのなら完熟腐葉土やバーク堆肥など繊維質を沢山含む堆肥を数年に一度混ぜる程度で良いでしょう

牛糞堆肥との名前が付けられていますが、土壌改良資材として大量に使うとメリット(好都合)よりもリスク(弊害)の方がより高くなってしまうので(雨が降ると土がベタベタになる、飼料に混ざっている外来雑草の種子が芽生えて蔓延る、窒素が多すぎる、塩分が多く含まれる)、牛糞堆肥は土壌改良資材とは思わずに肥料の一種として考え、元肥や追肥として適量の使用にとどめた方が良いという事なのです

らんらん 2009/02/16(月) 22:02:58
真砂土(マサ)についての感触が少し違うような気がします。マサは九州などでは山砂とも呼ばれ街路樹の客土などに使われています。本当は良好な畑土が最適なのでしょうが手に入り難いのでマサを使っているのだと思います。このように九州の真砂土は畑土の原土でもあるわけで若干未風化であるというだけの話です。関東で言う未耕作のロームの赤土とほとんど同じと考えて良いと思いますよ。淡路島は確か真砂土が主体だったような気がします。
ですからあんまり深刻に考えず、しっかり耕し、作物の性質によって土壌改良をしていけば良いのでは無いですか。

ニセ農夫 【九州】 2009/02/17(火) 12:52:24
らんらんさ、ばんざいうさぎさん有り難うございます。 我が家は3年前まで田んぼで2年前に造成された土地です。 素人考えですが、一般的は畑の土って黒っぽくいいかにも軟らかそうですよね。我が家は土質も土って感じではなく砂って感じです。色も薄い茶色って感じです。気長に土壌改良していけば黒く軟らかい土になっていくものなんですか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/02/17(火) 14:17:02
元田圃だと、水はけの方が心配なんですがどうですか?水が下に浸透しないように田土など水を通しにくい土がそのまま埋まったままの可能性がありそうです。おそらくそこにマサ土を持ち込んで住宅地として整地したものかと思います。深めに掘って田土の層や粘土層が残っていないかを確認し、残っていれば所々穴を空けたり溝を切ってからマサ土で埋め戻して水はけを改善なさると良いですよ。田圃だった土地に家を建てると水はけが悪く湿気が多いことがありますのでご注意くださいね

良い土は黒く軟らかいという考えは間違ってはいないものの、黒くなくても改良次第では砂が混じっている土の方が良く育つものもありますし、水はけを好む野菜などには良い土になりますよ
黒い土というのはほとんどが落ち葉などの樹木由来の土で、繊維や養分微細昆虫や微生物で出来ています。市販の腐葉土と同じものと考えても良いかと思います。お落ち葉などが腐った時の色素の関係で土が黒いのです。主に落葉樹の生えている山の表層に存在し、ミミズが土に変えるのに貢献してきたと言われています。ミミズが腐葉土を食べて糞をし、それを微細昆虫がさらに細かくし、それをバクテリアなどが食べたのが樹木の栄養として根から吸収されるのです。昔から畑であった場所の土が黒いのは、昔の農業は肥料が手に入り易くなるまでは里山や近くの林から落ち葉を集めて堆肥を作り毎年畑に補給し続けてきたからなのです。ですのでまず目指すのはミミズが沢山住んでいる土。色はあまり関係ありません

反対にマサ土など砂系の土は火山活動で火山灰が堆積したり、岩石が風化し砂状になって堆積したもの。ミネラルは豊富ですが生き物はほとんど存在しません(砂岩が風化し微細になって堆積した粘土などは有機物の含まれる水とバクテリアによってつくられるので例外)マサ土など砂系の土は主に山の腐葉土層の下に堆積しています

サツマイモやスイカなどはあまり水持ちの良すぎる土ではうまく育ちません。野菜(植物)によって好む土質は違い、黒い土は水持ちを好む植物には良い土ですが、それを好まない植物もあるのです
ただ、先に書いたように大体が山を削って持ってくるという造成地に敷く土は山の地中にあったマサ土の様な生き物の含まれている土である可能性が低いのです。植物の栄養というのは基本は土に含まれているものを使うのであって、それを吸収しやすくしてくれるのが小さな生き物やミネラルなのです。肥料はあくまでも土に足りない成分を補うという目的です。今のマサ土のままよりも地中の生き物が住みやすい様な有機物や繊維質の多い物を補うとそのままの土よりも良いものが採れる。まず栄養を補うよりも先に土に生き物が住んでくれる環境作りが大切なのです。これを目指さず肥料ばかりやっていると土は年々痩せていき、しまいにはほとんど何も育たない地力のないやせ地になってしまいます

真っくろまではいきませんが有機物・繊維質を補給し続けていれば茶色くて掘れば太いミミズの住む良い土になってくれますし、たいていの野菜は育つようになります
ミミズが多くなるとモグラのいる地域なら周りから移ってくる事もあります。でも、ミミズが住まない土よりもミミズの住む土なら良い土になったという事になります。土が出来上がってくれば堆肥などは3年くらいに一度の頻度にしても大丈夫ですので、雑草を生やさないよう気をつけながら土の栄養を保っていけば、元肥や追肥が少なくても(無くても)結構立派な野菜が育ってくれますよ

ニセ農夫 2009/02/18(水) 15:58:17
土壌改良するには、腐葉土やバーク堆肥をどの程度入れればいいのでしょうか? 

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/02/19(木) 13:12:13
私の土壌改良方法については、まこさんの立てられた「土つくり」のスレッドの文をご参照ください。植物を植えながらの方法で3年くらいかけて徐々に土に無理をかけずに作り変える方法です。この方法は主に一年草(一年以内に収穫できる野菜)に向いていて、年数はかかるもののお金をあまりかけずに入れすぎることなく改良出来る方法であり、これを済ませば、その後の堆肥の入れ時や種類・量によって大体の野菜(植物)に対応できます

具体的な広さや、地中に田土があるかないかの情報もない事には具体的にどのくらいの量を入れるのかは誰にも答えられないでしょうし、私は一度に堆肥を入れての土壌改良というのは堆肥を入れすぎたり(特に窒素残留が心配)や地中の環境が急に変わる事の生き物のバランスが崩れたりの心配があり、一度に急いでの土作りはあまりお勧めできません
急に特定の生き物だけ爆発的に増えたり(窒素過多だと葉を食べる害虫が大量発生しやすい)、栄養分やミネラルのバランスが崩れると植物に悪影響(花・実野菜なのに葉ばかり茂って蕾が付かない)などがあっても困るし・・・肥料分が少なくても地中深くに根が伸ばせれば養分が吸えるし・・・という考えで、あえて3年以上かけての徐々に改良することを心がけています
また、土壌改良している年月は野菜作りのコツを覚える期間と思って少しづつ勘を養うためにも必要と考えています。土壌改良中の土に向くものは植えて、土の栄養分を好む物は別に野菜用の市販の土を使って野菜用プランターに植えて栽培するなどして、土地全体にどっさりいっぺんに堆肥を入れるよりも、土のでき具合を見ながら入れてゆっくり改良する方が地力が付いて後々良い作物ができるとも考えているのですが、ただニセ農夫さんの土環境は人為的な地層のため、田土があると根を深く伸ばさせてもこの層で根が遮られる可能性もありそうで事情が変わってくるかもしれません。その点で、堆肥も多く必要になりそうな気もしますが、少なくたってそんなに影響はありませんので
入れすぎが一番怖く、それを解消するのに数年かかる事もあるのです(私自身体験済み)

とにかくいっぺんに入れてしまって多すぎた場合は野菜が軟弱で害虫も付きやすい環境になりますので、数年は少ないかなと思う位で入れていきながら様子を見るしかなく、具体的な量の回答は人それぞれというところでしょう

私の3年かけての改良の、植え場所の周囲を大きく掘った穴に堆肥と従来の土を混ぜて埋め戻し、その場所に植物を植えて栽培後にその場所を周りと耕して馴染ませる方法では、簡単な目安として腐葉土とバーク堆肥を混ぜたものが(バーク堆肥単用でも)土の量の3割未満というところでしょうか。バーク堆肥は鶏糞も含まれるので入れすぎは肥料分が過多になりやすいのでできれば腐葉土の割合が少し多めが良いかと思います

具体的に土や堆肥についての知識をお求めなら図書館や書店の園芸本コーナーで土つくりや堆肥の本を数冊読み、その中でわかりやすいのを一冊選んで本屋さんから取り寄せ、手元に置いてそれを参考になさる事をお勧めします。本を読めば、一時的に効く肥料に頼るよりも土壌の地力に頼った方が良い野菜が採れることを御理解いただけると思います。また、必ず地層に田土や粘土の層がないかを深く掘ってたしかめ、地層があれば穴や溝を掘って水はけの改善をしておくことをお勧めいたします

ニセ農夫 2009/02/19(木) 16:08:04
腐葉土とバーク堆肥を混ぜたものが土の3割の量って事は結構な量ですね。

昨日近所の園芸店で少し話を聞いてみたのですが、造成地でマサ土だったら1坪に対して20Lの牛糞を2袋と腐葉土20Lを1袋程度まぜたくらいで夏にはトマトなんか収穫できちゃいます♪大丈夫ですよ♪♪って言われました。 混乱の樹海にドップリです…笑笑 

田んぼの地層は70〜80p掘れば出てくると思います。この度30cm程耕しましたが全く出てきませんでした。

らんらん 【関東】 2009/02/19(木) 21:36:21
混乱の樹海ですか(^^ 困りましたね。
真砂土は排水が良くて、元々有機質を含んでいません。ですから肥料や堆肥は幾らやっても中々効かない上に流亡し易いです。しっかり堆肥や腐葉土を入れて耕してください。まずはやってみる。それでこそ自分流の家庭菜園が出来ます。そこが一番楽しくて美味しいところです。やらずにいろいろ悩んでばっかり、それじゃあ家庭菜園主は無理ですね(^^

ニセ農夫 2009/02/19(木) 23:44:01
畑をやりたくてウズウズしてます笑笑 土日しか畑作業が出来ないので、平日はしっかりと情報収集をと考えております♪ 
明日の仕事帰りに腐葉土とバーク堆肥を買いに園芸店へ猛ダッシュです。

家庭菜園生活 【近畿】 2009/03/08(日) 01:34:01
私が思うに、土は入れ替えればよいだけなので、問題はその土地の日当たりがよいかどうかにかかっていると思います。
日当たりが悪くて育つ野菜は限られていますからね。


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