間引き菜の双葉は?

[園芸相談センター]の過去ログです

とも 【中国】 2008/11/24(月) 18:09:58
育てる質問でなくて恐縮なのですが、母が一生懸命、猫の額ほどの畑で野菜を作っているので教えてください。
ほうれん草、広島菜や大根などの菜っ葉類を作っているのですが、間引き菜の双葉は体に悪いものが含まれているので食べてはいけないと聞いたと言い、小さな双葉をいちいち取って料理しています。
私は貝割菜もブロッコリーの芽も普通に売っているのだから、大丈夫と思うのですが、本当はどうなのでしょうか?

らん吉 【東北】 2008/11/24(月) 23:20:14
売っているブロッコリーの芽はそれようの種で作っていると何かで読みました。ほうれん草やブロッコリーの種には何らかの薬が処理してあるからではないでしょうか。
私は食べて良い悪いは関係なくほうれん草などの双葉は捨ててます。

りっぷ 【四国】 2008/11/25(火) 19:46:38
私もともさんのお母さんと同じことを、母から聞いています。双葉は身体に悪いと。。。科学的根拠はまったくわかりません。昔からの言い習わしみたいです。昔の事ですから、種も、熟した実からとった、代々伝わる自家製のモノではないかと思います。でも、昔の人の知恵ですから、何らかの根拠があるのでは???とずっと思ってました。すみません、答えではないのですが、どなたか教えてくださったら私もうれしいです。

とも 2008/11/26(水) 00:49:27
らん吉さん、りっぷさん、こんにちは。
園芸相談にこんなことをお尋ねしても、どなたも反応してくださらないのは・・・と思いつつ、気になって仕方なかったので質問しました。お返事ありがとうございます。

間引き菜も、大きく育っていれば双葉など問題ではないのかもしてませんが、成長が待ち遠しいのと、日が経つと堅くなるので(砂地で乾燥しがちなためか、背丈が大きくならないのに葉が堅いのです。)15センチにもならないくらいで収穫しています。その大きさで双葉を取り除くのは、なかなか大変な作業です。
以前植えた豆の種のように赤く染めてあると、さすがに食べようとは思わないのですが、りっぷさんの言われるように「昔からの言い習わし」であるなら、根拠の無いことでもないような気がしますよね・・・

ばんざいうさぎ 2008/11/26(水) 12:34:40
ちょっとご質問の主旨からずれてしまいますが・・・
砂地なら、葉を食べる野菜を作るにはまず土作りが大切ですよ
双葉が硬いのも保水性や保肥性のない土のせいだと思います

バーク堆肥や完熟腐葉土、雑草を抜いて完全に乾かしたものや種のつかないうちに刈った草を積んで堆肥にしたものなどを冬から春の何も植えていない時期に2〜3年続けて土に混ぜてあげてみてください。深さは20〜30センチで充分です
3年もすれば保水性も保肥性も完全に良くなりますよ
バーク堆肥なら鶏糞が含まれている事も多いのでそれだけでも良い野菜が出来ます。完熟腐葉土や雑草などの堆肥なら、葉野菜を育てるなら窒素の多い肥料を元肥に入れると良いです

以前私の住んでいた公営住宅の庭の土が砂地でおまけに鉄分が多くまるで赤錆びのような土質でした。何を植えても育たなくて困っていましたが農家を営む義父の、植物繊維の多い堆肥を入れると良いというアドバイスに従い、バーク堆肥を毎年混ぜてみたところ3年目で掘ると大きなミミズが何匹も出るような良い土に変わり、その後は2〜3年おきに堆肥を入れていると、まるでスーパーで売られているような立派な野菜が採れましたよ。その家を離れて10年以上経ちますが、最近家人がその土地の近所の知人に「あの家の土がとても質が良いので、空家でもあるしどうにかして貰えないものだろうか?」と話しかけてきたそうです。土地自体は住んでいる地域の管理だったので「おそらく無理でしょう」とお断りしましたが、一度土質を改良してうまく管理すれば10年以上も良い土のまま使えるということで、あの頃の苦労が報われたような気持ちになったできごとでした

今住んでいる土地で経験した事ですが、堆肥を使う場合は牛フン堆肥よりバーク堆肥が向いています。牛フン堆肥は繊維が細かく砕かれすぎて多用すると土がヌルヌルになりやすく、また窒素分が多すぎて葉野菜が大きくは育っても軟弱で栄養分が少なくなり、何よりも虫が大発生して食害に悩まされることになります。バークは程よい繊維で、ミミズがほどよく分解してくれるため入れすぎない限りは土にも野菜にも良い堆肥となりますよ
来年こそは良い野菜が収穫できるように、春の種まき前に是非試してみてくださいね

とも 2008/11/26(水) 22:39:08
ばんざいうさぎさん、こんにちは。思いがけず土作りのアドバイスをいただき、感激しています。

畑のある場所は、100年前は海の底でした。明治時代に埋め立てて作られた宅地です。30センチ位下は、シャリシャリの砂浜のような粗めの砂、さらに20センチも掘れば水が出る(といってもやや塩味)ような、野菜作りには向きそうに無い土地です。住宅密集地ですし、近所に畑はありません。野菜を作られている方は、皆さんプランター栽培です。母は、たまたま家が建っていたところを解体して空き地が出来たので、念願の野菜作りとなりました。
しかし、水をやってもすぐ乾くし、肥料をまいても海に栄養をあげているような感じで、なかなか思うようにはいきません。

でも、バーク堆肥が有効なのですね。腐葉土は植え替えのたびに入れるのですが、ばんざいうさぎさんのお返事を読みながら考えてみると、広さに対して量が少なすぎたのかもしれません。

それにしても、ばんざいうさぎさんの土質改良はすばらしいですね。
うちは、植木鉢の下でならミミズを見たことはありますが、畑から出てきたことはないですよ〜。次回植え替えるときは、バーク堆肥量を思い切って増やしてみます。(ただし、入れすぎはだめなんですよね。素人には加減がむずかしいですが。)

pinetree 【九州】 2008/11/27(木) 00:38:52
 信じている事を変えてもらうのは結構な労力を必要とするものですよね。

 双(子)葉が体に悪いという根拠は解りませんが,スプラウトが体に良いというのなら,比較的簡単にヒットしますよ。
http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000337.html

>ブロッコリーの芽も普通に売っている
も,スプラウトの事だったんですね。これが野菜で売られているなんてはじめて知りました。

 双葉を食べるのが体に悪いなんて,あんまり,と言うか,全く気にした事はありませんが,スプラウト用の種もいろいろ売られてます。
http://shop.engeinavi.com/category/c-69.html?gclid=CKTfjbORk5cCFQsspAoduTdI9w

 なお,うちの県では,大まかには,果樹でも野菜でも,牛糞堆肥など有機物の施用量は連年で10aあたり2tです。1m四方なら2kgですね。
 塩が生育阻害の原因となっているのなら,有機物の施用と同時に,ベッドを高く(15cmくらい?)作って,かん水をやや多めにする事である程度改善は出来るのではないでしょうか。乾燥すると下からの塩分を含んだ水が上がってきて,表面の塩の濃度が高くなりますよ。

たちつ 【近畿】 2008/11/27(木) 05:02:15

ふぅ〜ん。
何にでも、疑問を持たないといけないものですねぇ〜。
幼葉の有害説ねぇ〜。 今まで考えたことも無いですねぇ〜。

モヤシとかカイワレは、買ってくるし、そこそこ大きくなった、間引き幼苗でも、普通は、土で汚れていたり、葉元に土埃が付着していたり、
傷んだりしているので、掃除するときに、捨ててしまう。
食べごろの小松菜や菊菜も、掃除が面倒なので、きれいな部分を一枚一枚摘み取ってくるか、鎌で刈り取ってくる。
ハクサイも、青葉は硬い・土汚れ・虫食いがあるので、剥ぎ捨ててくる
キャベツも、外皮を捨て、更に下半分は、硬いので捨てる。
というのが、私流ですから、今まで考えたことが無い。

そこで、調べてみましたが、有害説は、解からなかった。
取敢えず、種の防腐剤の残留性と土壌からの寄生虫や土壌食中毒菌の汚染と考えておきましょう。

問題外の余談ですが、面白いサイトを見つけましたので、紹介しておきます。
http://www.threeweb.ad.jp/~ngc2237/kyozai/kaiware/discuss.html
何かに、利用できそうな感じがします。
又たちつ流の遊びができそうな雰囲気です。Y(゜∀゜)Y


ばんざいうさぎ 2008/11/27(木) 18:01:35
海だったところの埋立地なんですね。それは確かに直接植えるにはなかなか難しいはずです。やはり年に少しづつの範囲からでも土壌改良が有効かと思いますよ。コンポスト容器が置けて自作の堆肥に興味がおありなら雑草や野菜クズなどにEMぼかしなど堆肥化促進剤を混ぜて自家製の堆肥を作ると3年後以降に混ぜる分のバーク堆肥代わりになり、生ゴミが減って堆肥代が少し浮くので良いですよ。上手に堆肥を作れるようになると土壌改良が面白くて土に愛着がわきますよ

実は、干拓地でもしっかり育つ野菜があるんですよ
アイスプラント(バラフ、クリスタルリーフとも呼ばれる)という多肉植物の仲間で塩分を含む土壌に育つ新野菜があるのです
元々九州の方の干拓地で土壌から塩分を抜く研究のために日本に導入されたそうですが、多肉植物なので乾燥に強く塩分を吸収し葉の表面に付いたツブツブの中に塩分を含んだ水分を溜めるそうで、食べるとプチプチした食感とほのかな塩味が味わえるのだそうです。ミネラルなども豊富だそうで普通に育てる場合塩味を楽しむのにはわざわざ塩水を補給させてあげなくてはならないそうですから、土に直接植えてうまく育つようなら珍しい野菜が地面で作れてなおかつ土から脱塩もしてくれるという一石二鳥ものですね

今年から種や苗の販売が始まったので「アイスプラント」や「バラフ」で検索すると詳しい説明なども載っていますし販売しているネットショップなどもヒットしますよ(確か挿し芽でも殖えるはずです)

もし、お母様にお話しして興味をお持ちになられたら来年試しに少し栽培してみてはどうでしょうか

moat 2008/11/27(木) 23:21:22
双葉が有害との根拠はわかりませんが、市販の種子の殆どは種子消毒が施されています。
スプラウト用として販売されている種子は種子消毒されていません、この辺りから双葉を食べてはいけないと言われるのではないでしょうか?
そうなると、軸も安全とは言えなくなりますが。
ちなみに、ベビーリ−フの種子は消毒されています。
双葉のすぐ後に出る本葉は大丈夫なのでしょうか、正確には残留農薬の検査でもしないと判断のしようが無いように思います。

とも 2008/11/28(金) 00:25:01
pinetreeさん、たちつさん、こんにちは。お返事ありがとうございます。
スプラウトは、体に良いと言われ、今は本当にたくさんの種類の若芽もやし?をスーパーで見るようになりました。
ただ、皆さんの言われるように、芽そのものを食べるタネと、土に植えて育てるタネとでは、使われている消毒薬のようなものが違うのかもしれないし、双葉が無くなったらその植物は一生が終わってしまうから、虫などに食べられないようにちょっと毒がある・・と思えないこともないし・・・(これは私の勝手な想像ですが  笑)
たちつさんの言われるように、気にするほどのことでもないのかもしれませんが、双葉にもし多少の害でもあれば、うちのように、あまりに小さい間引き菜ばかり採って食べていると、蓄積される??なんてことも考えたりしてしまって・・・・
とりあえず今は、母の言いつけを守っていますので、間引き菜を洗うと、流し台は、まるで貝割れ大根の惨劇になってしまいます。 笑

改良のための堆肥の量はどのくらいだろうと思っていたので、具体的に1uあたりの量を教えていただいたので、助かります。高さを高くすることも有効なのですね。乾燥すると塩分が上がってくるということは思いもしませんでした。なぜかサツマイモは結構育つのですが、それ以外の根菜類は上手くいかないようです。塩分のせいかもしれません。

コンポストは一時やってみたのですが、夏に虫がわいて大失敗。この夏はEM菌の生ごみ堆肥に挑戦し、「なかなか良い感じ♪」と思いつつ、ただ、生ごみは0円なのに、EM菌入りのおがくずみたいなのが、意外にお値段が高いんですよね。矛盾・・・。

アイスプラントというのは、一度だけ食べたことがあります。宝石のようなキラメキに、食べるのがもったいなくて、しばし鑑賞していました。私も挿し木ができると聞いたので、残りを水に差していたら、溶けちゃいました。
よく考えたら、多肉に多水は禁物でした。今度出合ったら、土に挿してみます。笑

pinetree 【九州】 2008/11/28(金) 17:22:01
 私の手元にあるタキ○種苗の「コマツナお徳用パック」の袋には「この種子は農薬を使用していません。」と記載されています。
 同じく,ト○ホクの「富士早生キャベツ味幅」にも「本種子は種子消毒しておりません」と書かれています。
 非食用ですが,サ○タ種苗の「ミックスフラワーガーデン(ワイルドフラワー)」には、同じように「この種子は農薬を使っていません」とあります。
 少なくとも食用作物に関しては,農薬取締法上の散布回数の制限等がありますので,農薬を使用していればその旨が記載されているはずです。

 ですから,全ての種子に農薬が使用されているわけではありません。播種後に問題となる病害虫,立ち枯れやタネバエなどの問題がない種類にまで種子粉衣するのは,無駄でありコスト増加を招きます。加えて,農薬に否定的な消費者には販売上のネックにも成りうるのではないでしょうか。

 農薬の種子粉衣はエンドウ豆やトウモロコシでよく見ますが,農薬の色や臭いですぐに判別できます。色や臭いは,必ずしも農薬本来の特性ではなく,誤飲,誤食を避けるために着けてある場合もあります。

 従って,農薬の種子への使用に関しては,種子本体や袋を見れば,ほとんどは明確になります。農薬未使用の種子を選びながらも,過度な推測から不安になる必要は無いと思います。それこそ「疑心暗鬼を生ず」です。

 なお、植物は種類によって塩類に対する耐性が異なります。「耐塩性 野菜 EC」などで検索すると他にも出てくると思いますので,何を育てたら良いかの参考に探してみてください。
http://www.ei-net.ne.jp/menu/aichiall/dojo-text/chapter3/3-3/
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/shigoto/nogyo/nougyougijutsu/engai/engai4.htm
 これなどによると,ダイコンやほうれん草は比較的強い方になりますので,生育が悪いのは,土壌のアルカリ化,微量要素不足,肥料バランスの崩れなどによる可能性もあります。

 有機物は平米2kgとは書きましたが,砂地で初回であれば,特にバーク堆肥なら4〜5kgくらいやっても大丈夫だと思いますが,やりすぎると逆に保水性が悪くなりますので注意してください。私なら,10cm耕すのなら4kg入れます。

 埋め立て地の砂地の様な場合は,アルカリに傾いている可能性がありますので,石灰は多く入れすぎないように注意すべきでしょう。私なら,特に微量要素欠乏などが出ない限り入れません。

***** 以下は個人的な見解です。*****
 家庭菜園での野菜や果物作りは,究極の「安心安全」であると思います。作る人自身が納得した上で,虫食いを選ぶか,農薬の使用を選ぶかが可能になります。肥料選びなども含め,作る過程のほとんど全てに,その責任と選択の自由が存在します。
 ネット上にもいろんな意見が存在しますが,どれを選択し,どのように解釈するかも,ともさん自信の責任と自由だと思います。お母さんが納得してくれるかどうかは?ですが,ご自分の納得する形で,説明をされたらよろしいのではないでしょうか。

 ただ,真偽にかかわらず,害があると考え双葉を取る事も自由の一つでしょう。お母さんがその様に選択しその方が望ましいと思われれるのなら,そちらの方が幸せなのではないでしょうか。要は,双葉を食べてもらう事ではなく「猫の額ほどの畑で出来た安全な野菜」を,楽しく作って美味しく食べてもらう方が大切だと思うからです。

 双葉の事より,ばんざいうさぎさんもお書きのように,少しづつ良い野菜が作れるように手助け,助言してあげる方がお母さんの満足が大きいように思えます。双葉を取るのは大変でしょうけどね・・・

とも 2008/11/29(土) 21:56:20
[[解決]]
moatさん、こんにちは。送信と同時にお返事をいただいたようです。ありがとうございます。多くの方のご意見から考えると、双葉自体に何らかの問題があるようなことではなく、農薬の有無という点で、双葉を食べないほうがいいという意見があるかもしれないということのようですね。
pinetreeさんから、種の袋には農薬使用か否かの状況が書いてあるので、それを見て判断したらよいのではないかと言うご意見をいただいたので、なるほどと思いました。今まで植える時期や植え方などは見ていましたが、農薬使用の表示については気がつきませんでした。

また、野菜の耐塩性は全く知りませんでした。
そういえば、鳥取砂丘はラッキョウの栽培が盛んですよね。母の畑のある場所は、10年以上前ですが、高潮で水浸しになったこともあるし、普通の畑に比べるとしょっぱいのかもしれません。ただ、作物の出来については、今までホウレンソウ、カボチャ、トマトはよく育たず、対塩性の強いものが合っているともいえない感じです。堆肥の量が少なかったようですし、もしかすると、ご指摘のように石灰の量が多いのかもしれません。気をつけたいと思います。

双葉を食べても良いのか?などという子供っぽい質問でも、たくさんのご意見をいただき、ありがとうございました。


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