連作障害のおこる範囲

[園芸相談センター]の過去ログです

とまと 【九州】 2008/08/25(月) 12:46:41
二坪の家庭菜園者です。 
ことしは、とまと、なす、ピーマンを植えたが、すべて不作です。
近隣の人は、連作障害でしょう、と言っています。
同じ場所に、同じように植えて(接木苗)、昨年までの数年は良好な収穫でした。
どうにか、狭い土地に栽培しようと、思っています。連作障害の及ぶ土壌の範囲をおしえてください。たとえば、今年A地点にトマトを植えて、来年B地点にトマトを植えるとします。連作障害をさけるためには、AとBの距離をいくらにすれば、いいでしょうか?
また、連作障害のしくみについても、教えていただければ、ありがたい。広範囲の伝染性のものか、根の接触した部分だけに限定的なのかを。

りっこ 【関東】 2008/08/25(月) 14:48:14
どこまで離せば大丈夫というのは非常に難しいです。はっきりしているは根が届かない範囲ということになります。栽培管理にも起因します。あと有機質(腐葉土や堆肥)の投入、使用している肥料、水配りなどです。例えばナスは通常70cm程度の高さで栽培するようですが、栽培
のしかたにより1m60cmにもなります。トマトも3mほどになるでしょう。ですからこのようになると根も広く張ります。不作と言うのを具体的にお書きになり、それぞれどのように植えつけて、用いた肥料などを毎年どれくらい使用しているかなどの情報があればレスもつきやすいでしょう。

例えば毎年化成肥料を用いて有機質の投入が少ないと土壌はやせてきます。土に中には糸状菌や放線菌などいろいろ存在します。又、微量要素も必要なのでまず土壌を健全にすることが大事です。

当方はトマト、キュウリは6年間種から育苗同じ場所で育てていますが連作障害はありません。化成肥料は使用せず、堆肥などは通常の3倍ほどたっぷりいれます。ですから掘るとミミズはあちこちから出てきます。土壌のPHも大事ですが極端に酸性やアルカリ土壌でなければまず心配はありません。

トマトさんが植えた野菜は皆ナス科ですがトマトとナスは栽培管理が違います。トマトは水は少なめで管理し、ナスはたっぷりと与えます。共通なのはいずれも石灰などのカルシュウムを他の野菜より必要ということでしょう。不作というのは「接木苗を使用」ということもあり連作障害というのは早計と思います。

とまと 【九州】 2008/08/26(火) 08:51:44
りっこさん;コメントありがとうございます。
情報を追加します。

畑の準備;5月初旬、畑全体(2坪)に石灰をまき、耕します。1週間後に30x30x30cmの穴を掘り、市販の培養土を入れ、苗を植えます。水をたっぷり。各苗(穴)の間隔は70cm。
追肥と水;化成肥料を2週間に1回。水は2日ごと。
成果;ミニトマトは1.5m高ですが、実は20個(例年は100個)、桃太郎は1.5m高ですが、実はゼロです(例年20個)。ナスは、実がつかなかったので、8月初旬に枝を切り、新芽に実(1個)がついています。

管理が不備だったんでしょうかね。

らん吉 【東北】 2008/08/28(木) 23:52:23
トマトは雨避けですが種からで連作5年目です。
化成肥料は一切入れずEMのボカシ肥料のみです。
ところで、地植えでも水をかけるのですか?
画像が見れればもう少し解るかもしれませんね。

mutin 【関東】 2008/08/31(日) 20:48:34
連作した場合、障害は徐々に収穫量が減るとか、とまとさんのようにある年に突然収穫量が減るなどの障害が起きます。
連作障害のメカニズムは、多くは病菌の繁殖、害虫の発生、微量要素の欠乏などです。
実の尻が腐ったとか、全体に元気がないなど、どのような形で不作なのかをお知らせいただければ、いずれかの判断が付くかも知れません。

想像するに、
トマトさんの場合は、堆肥などを入れていませんので全て考えられます。病菌は主に水の流れに沿って伝染していきますので、どれぐらいの範囲に広がっているかは、畑の条件によって異なります。このことから、何 cm 離せば良いとは断定することが出来ません。
2日に一度の水やりによって全体が充分に湿った状態の土であったならば、二坪全域に広がっている可能性もあります。
微量元素欠乏の場合も、二坪全体に広がっていると考えて対処すべきでしょう。
また、化成肥料をやりすぎると土壌に塩類が溜まり障害が起きます。どのような化成肥料(7-7-7とか、14-14-14など)を毎回どれぐらい散布されたか(毎年、何kg消費されているか)で、およその検討がつくかもしれません。
肥料のやり過ぎが疑われる場合は、土壌のpH、ECなどを測定する必要が生じるかもしれません。

とまとさんのような管理状態で連作障害が起きてしまったら、私ならばこうします。
夏の収穫が終わったら、物理的に可能であれば、天地返しをします。その上で堆肥(バークor牛)、腐葉土を大袋で2袋ずつ購入してきて、畑全体にばらまき充分に耕します。
来年の作付けについてですが、とまとさんの場合、ナス科(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ、唐辛など)の作物が続いているようですので、来年、連作障害を起こしそうなこれらの作物は、私なら全て避けます。

皆さんが御指摘になられているように、有機物を投入するなどして、土を健全な状態に戻すことが何よりも大切です。

とまと 【九州】 2008/09/03(水) 11:28:17
みんさん;たくさんのコメントありがとうございます。
順不同ですが、ご質問にお答えします。

画像をおくる技術がありませんので、失礼いたします。葉も枝も特に異常らしきものはありません。実の形状の異常もありません。花はたくさん咲くが、実にならない(例年に比べて、極端に実が少ない)ことが異常(不作)と思った要点です。
枝葉が萎えたときに、水やりをしました。猛暑のせいか、今年はは2日ごとでした。 適切かどうかは、わかりません。
化成肥料は8−8−8ですが、使用量は、まったくいい加減でした。

みなさんのご教示のように、管理(肥料など)の不備と連作の問題が複合しているかな、と思います。 今後の野菜づくりの参考にさせていただきます。


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