キウイ(ゴールデンキングと香緑)の追熟について
りっこ
【関東】
2008/06/19(木) 22:26:40
3年ほど前から露地植えゴールデンキウイが収穫でき毎年楽しみにしていますが追熟しても甘くならず、酸味がぬけないので悩んでいます。又昨年から収穫の別の棚(3mx3m)の香緑も同じような状態で糖度は11から12度です。とてもまずくて食べれません。
ゴールデンは3mx3mx高さ1.8mほどの棚ですがそこから枝も倉庫や温室の屋根まではっていますので実際は4x4mほどになっているようです。葉数からして昨年の結実数(ゴールデン70個、香緑20個ほど)も多いとは思いません。調べると一般的に黄色系のキウイの収穫時は糖度が11度ほどで追熟で6度ほど上がるそうです。又グリーン系も収穫時は糖度9度ほどで追熟で15度ほどになるとあります。あとエチレン錠で追熟した方の話としてあまり甘くならなかったとあります。(同じ悩みのようです)
収穫時期も11月中旬〜下旬や樹上追熟も試しましたが効果はありません。香緑は樹上追熟できないので室内で放置や林檎などを利用しています。キウイのなかにあるでんぷん顆粒が追熟によって甘くなるようですがどのくらい含まれているかはうわかりません。1個の重量はゴールデンは150〜160g、香緑で120〜130gと標準サイズです。桃などは品種によりますが結実して3年目くらいから実も標準サイズになり甘さも申し分ないほど出ています。
田中ビワも初年度の結実は酸味が強くてがっかりしましたが翌年から酸味が程よくなり、収穫4年目の今年は室内に3日ほど置くと糖度は15度にもなります。
キウイも他の果樹とおなじように今年くらいから追熟して甘くなるのか、それとも現在摘果してゴールデン100個、香緑30個ほどの結実数を更に半分くらいに減らしたほうがいいのか迷っています。施肥(有機肥料)や日当たりに問題はありません。皆さんのキウイはどのような状況でしょうか。願わくばスーパーでの販売より美味しければいいと思っています。あとキウイは他に酸味が少ないアップルキウイ、イエロークイーン、紅妃を植えていますが収穫までにはあと1〜2年かかりそうです。
とんちゃん
2008/06/19(木) 23:35:02
参考にお聞きしたいのですが、キウイフルーツには雄株、雌株があるのをご存知でしょうか?ゴールデンキング(メス)、香緑(メス)です。
ちなみに、ゴールデンキングには孫悟空(オス)を香緑には、トリム(オス)を近くに植える必要があります。メス同士でも実はなるかも知れませんが、美味しくはないと思います。それと、剪定や摘心、摘果や、追肥など美味しくするためには、追熟ではなく、まず良い実を付ける方法だと思います。
とんちゃん
2008/06/19(木) 23:42:03
誤記すみません。
香緑(メス)には、トムリ(オス)
トリム× ⇒トムリ○ です。
りっこ
【関東】
2008/06/20(金) 00:05:59
とんちゃんさん早々のレス有難うございます。当方の栽培しているキウイで自家受粉性のあるものはありません。(品種により1本でもなるのがあるのは承知しています)又、キウイは雌樹同士では結実しませんよ。当方の雄樹はマック、孫悟空、トムリと3本あります。開花ずれには花粉も用意しています。剪定、摘心、摘蕾、摘果と施肥はほぼ完全と思いますよ。園芸書3冊ほど用意して基本的な栽培管理は出来ているつもりです。確かに良い実というのは分かりますが外観では判断が難しいですよね。
とんちゃん
2008/06/20(金) 00:45:40
すみません。完璧な栽培方法ですね。では、日照不足でしょか?キウイフルーツは、もともと暖かな地方の植物ですし...私自身学生時代3年間しか栽培していないもので、世話がかなり大変だった記憶があります。
余計なコメントすみません。
りっこ
【関東】
2008/06/20(金) 01:18:04
いえいえコメント有難うございます。当方は関東でも暖地に位置する九十九里海岸沿いの真ん中です。日当たりも西日が当たらない程度で2時から3時頃までは十分当たり、その後も明るいですから大丈夫です。果樹も露地植え鉢植とかなり多いです。大体の果樹は栽培しています。土壌は砂質土ですが他の170本以上の果樹はそれなりに収穫できていますが追熟が必要なのはキウイと洋ナシだけです。他は樹上での完熟で収穫しています。とんちゃんさんが育てたキウイは美味しかったですか?時折直販所で農家のかたが栽培(趣味で)していたキウイを購入したことがあります。なにしろ一かご30個くらい入って200円と馬鹿安だったのとアップルキウイだったので...でも期待したほどの甘さはなくスーパーのヘイワードと同じ程度でした。
リトっぷ
【九州】
2008/06/20(金) 03:03:23
こんばんは、いつも参考にさせて頂いてます。
キウイ(香緑)は香川県でヘイワードを元に品種改良された品種で平均糖度が15〜18度となっていますね。摘果後樹上で10〜11月頃まで追熟させる様です。しかしながら、キウイは樹上では熟成しない果実との記述もアリ。(実は当家にもあるのですが両親が思い付きでスポスポいつの間にか植えるので品種が判りません。おそらくヘイワードか香緑です。今年,黄色を購入したのですが品種は知らないと言っていました。)
メロン(スイカ)に酸味が強くピリピリした食味から電気メロンと言う生理障害がたまにあるそうです。これは果実が高温にさらされる事で糖度が上がらず熟すそうです。糖度不足の原因の1つとして如何でしょうか。(かなりこじつけ気味ですけど...)後,気になるのがデンプンを酵素が分解する事で糖質に変わり糖度が増すと思うのですがキウイの酵素が何かわかりません。アクチニジンでしょうか?タンパク質分解酵素としては梨と並んで有名ですが(-.-;)
http://www1.ttv.ne.jp/~kiwi/index.html
リトっぷ
【九州】
2008/06/20(金) 03:14:32
追記です。
香川県の農家でも園から1本でも糖度が15度以下の実が採れると香緑として出荷出来ないらしいのでノウハウがありそうです。健康食品が邪魔でキーワード検索が上手くいきません。
もう1つ,果実には必ず葉緑体が含まれ成熟につれ失われる傾向がありますが,ほうれん草でも葉緑素と窒素が結び付くとシュウ酸に変化し果実に影響しているのか?とも考えています。(酸っぱいのはクエン酸が原因でしょうから自信はありません。)
薔薇と鳥
2008/06/20(金) 10:05:54
>収穫時期も11月中旬〜下旬や樹上追熟も試しましたが効果はありません。
もう少し、樹上追熟期間を長くしてみられてはいかがでしょうか?
関東なら凍結の心配はないと思いますので、12月収穫でも良いのでは?
糖度を上げたければ、収穫は落葉後にと言われますが・・・
それから、品種にもよるのかもしれませんが、室内で放置した物も食べる前にリンゴを入れて追熟をした方がおいしいように感じます。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2008/06/20(金) 22:52:46
不思議です。研究・実践熱心なりっこさんのキウイが甘くならないなんて。参考になればと3点を書きます。
@施肥をきちんとなさるのが、窒素過多に近い状況になっていませんか。
A蜜柑やサツマイモを甘くするには、燐酸分施肥とのこと。米糠を使ってみませんか。
B木漏れ日が地表に届く程度にツルを減らしていますか。
りっこ
【関東】
2008/06/21(土) 01:33:46
[[解決]]
皆さん大変参考になるご意見有難うございます。
リトっぷさんへ
キウイにふくまれて糖分に変化するのはでんぷん顆粒まではわかっています。参考のhpはいつも眺めています。おそらく追熟しても糖度が上がらないのはそのでんぷん顆粒が少ないのではないかとも思っています。香緑は緑系のなかでは美味しいという理由で育てています。ゴールデンキングは酸味が強いとは認識していますが抜けがあまりにも遅いのは追熟のやり方ではないかとも思っているのです。
薔薇と鳥さんへ
樹上追熟はかなり長く試行しています。こちらでも冬季はやはり果実は凍害をうけます。1月まで残したのもあります。最後は凍っていました。1週間ごとに収穫してみましたが味は同じでした。勿論室内で林檎も試しました。又、室内でビニール袋にいれて上部を縛ってほっといたのは確か3月上旬くらいまで硬いままでした(冬季室内の台所は暖房はしていませんので室温は10度から13度以内です)。さすがに最後は腐ってしまいましたので破棄です。
タネツギさんへ
いつも有難うございます。窒素成分は控えるようにはしています。12月ごろにバッドグアノと骨粉入り油カスと米ぬかをいれて与えています。全部同じ割合であわせて200g程度です。あとは完熟牛糞堆肥を土壌改良としてばらまいています。おそらくこれも200g程度です。あとは草木灰をパラパラと蒔く以外特別に与えてはいません。
最後のツルは先端部が伸びた枝のみ1mほど切断します。木漏れ日は当たっているようです。近くのカボチャのつるも棚下に入り込んで実を付けていますので...
本日スーパーでたまたまニュージランド産キウイ ゴールド(先端部がとんがり帽子のような形で重さは130g程度)が特売でありました。いつもは150円ほどですが98円でしたので2個購入、あまり期待せずに食べたらびっくりの美味しさでした。でも試しに糖度を計測したら12度でした。果肉はきめが非常に細かくしっとりとトロリとした甘い味です。風味も最高でした。これと比べたら当方のキウイは外観は大きく美味しそうですが口にしたら「愛のエプロン」ではありませんがバケツ行きの代物です。ほかにもまだまだ美味しいキウイがあるのかもしれません。今日は「目からうろこ」が落ちた日でした。
こんな美味しいキウイを目指して頑張ってみます。
薔薇と鳥
2008/06/21(土) 08:22:27
ご存じだとは思いますが、追熟させるには15〜20度程度の暖かいところがよいです。(10度以下の寒いところではおいしく追熟できません。)それから追塾に使うリンゴは、しなびたりテカリの出た物でなく新鮮な物の方がよいそうです。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2008/06/21(土) 09:58:59
@窒素に偏っているように感じます。200gは1樹あたりですか、uあたりですか。
A牛糞と米糠だけか、無施肥にしては、どうでしょうか。
B今現在、ツルの重なりは、どの程度ですか。
C摘果が強すぎませんか。参考図書(高橋栄治著 NHK出版)には、15〜20個/uとあります。当方、10uほどの香緑に200個はつけています。
D上記図書に、追熟最適温度20℃とあります。当方、日当たりの良い居間でリンゴで追熟させています。ポリ袋に呼吸穴は無い方が早く、そのデメリットは感じません。ただし、温度が最も低そうな北側部屋に残しても、香緑は、自然追熟しやすいです。
>先端部がとんがり帽子のような形
販売ゼスプリゴールド果実からの実生を接いだ枝に、初めてその形の果実が二つ育っていて、楽しみです。
りっこ
【関東】
2008/06/21(土) 16:49:40
タネツギさんアドバイス有難うございます。恥ずかしい限りです。昨日食べたキウイがゼスプリゴールドだったのですね。ラベルをよくみたらデザイン化した文字で書いてありました。だったらもう少し購入しておけばよかったです。
施肥ですがキウイですから1本あたりでも1m2あたりでも同じような量で考えています。(キウイの根域はあまりなく1mほどと聞いていますので)キウイ棚に2mほど離して2本の成木があります。又、棚のまわりには庭木や果樹も沢山(ラカンマキ樹高3.5m、月桂樹4m、椿2mx3、柿3m、柿2.5mx2、桃2m、スモモなど3本など)ありますので逆に窒素分が少ないのかなあと思ったりしています。勿論日当たりは大丈夫です。園芸書では7年樹、1本あたり春肥料で2kg(化成肥料N:P:K成分13:10:13)、寒肥料で骨粉:油カス:草木灰が5:20:3の割合で3kgとあります。春肥料はあげていませんのでとてもとてもその量にはなっていません。
先ほどみてきました。ゴールデンは現在200個ほど結実していました。雄樹は開花終了だったので花粉をつけて100個ほどにしたつもりが付けていない箇所にも飛んだのか倍ほど結実していたようです。昨年は棚のなかで70個、棚以外に伸びた枝で30個ほどでした。
香緑は昨年からの結実で20個ほどでしたが、今年は60個ほどになっています。キウイは1個あたり葉は3枚程度といいますのでほぼ大丈夫と思います。ツルの重なりはありませんでした。今年も見回したらないようです。
追熟ですが確かに香緑のほうが早いです。最も知りたいのは収穫時に標準的な糖度があるのに追熟しても何故糖度が上がらないのだろうかと言うことです。
糖度はうまさの一つの目安にしかありません。昨日のキウイの糖度が12度でしたがいままでにない異次元の味と思いました。トマトもミニの糖度は8〜10度ですが驚くほどには感じません。が大玉の6〜7度はびっくりするほどの味です。桃も風味がありますので糖度12度あったら十分たべれますし、15度以上になるとかなり美味しいです。ヤーコンはまずい梨のような味ですが糖度を計ると15度もあります。やはり美味いしさは風味やコクや酸味とのバランスなど別の要因があり難しいものですね。
吉原
【関東】
2008/06/28(土) 14:40:33
通りすがりの物ですが一言、肥料過多と思います5
吉原
2008/06/28(土) 15:18:59
すいません間違って送信してしまいました、ついでといっては何ですがチツソが多いようです、何も入れないで5年位育てて見てください今年は単肥で燐酸を多めにあとあればマグネシウム、カルシウム、を少々土壌が良くなるには数年要します油粕や米ぬかは味を悪くします、牛糞にしても良くありません牛の餌は牧草やとうもろこしの葉茎ですこれで味が良いはずがありません。
りっこ
【関東】
2008/06/28(土) 17:31:30
吉原さんアドバイス有難うございます。与えた肥料を総合的に判断しても窒素過多とは思えません。米ヌカに関しては賛否両論のようです。当方は「米ヌカを使いこなす」という農文協の園芸書を参考にしています。又、果樹園では完熟牛糞堆肥をどっかりを株元に落葉期にいれるのがよくあります。目的は雑草防止と土壌改良のようですが...当方のはパラパラ程度です。これもいろいろ意見があるかと思います。
当方の菜園は砂質土で肥沃ではありません。宅地のため、隣地のタバコ畑とは50cmほど高くなっており肥料も流出しやすいようです。
当方が知りたいのはもし窒素分が多すぎたときはキウイの収穫時の糖度はどれくらいで追塾でどれくらいになるかということです。又、適正な窒素量のときは収穫時の糖度はどれくらいで追塾でどれくらいになるのかということなのです(適正な窒素量のときはネット検索でほぼ把握しています)。
当方の田舎はメロンの産地で、出荷時に光センサーで計測します。このときはまだ外皮は非常に硬く、青々としています。このときの糖度は公開していません。追熟して完熟程度になると糖度は15度以上になります。
もし、当方のキウイが窒素過多なら何故収穫時の糖度は前述した標準的な糖度になっているのでしょうか?一般的にはそこから追熟してその品種の標準糖度になるとあります。窒素過多で育てたキウイは収穫時の糖度はかなり低いのではないでしょうか。ですからこれをいくら追熟しても満足な糖度には上がらないと思います。これなら納得できるのです。丁度トマトを未熟で収穫してほっといて外見が赤くなり完熟トマトトのようになります。でも糖度も低く美味しくありません。
タネツギ
【関東】
2008/06/28(土) 20:20:17
[[解決]]
温度の問題が、置き去りになったまま済みになったのが残念でした。
>追熟しても何故糖度が上がらないのだろうか
>冬季室内の台所は暖房はしていませんので室温は10度から13度以内です
>追熟させるには15〜20度程度の暖かいところがよいです。(10度以下の寒いところでは…
>追熟最適温度20℃とあります
表現された文面で見る限り、追熟温度がポイントかと感じたのです。
りっこ
【関東】
2008/06/28(土) 21:58:18
[[解決]]
タネツギさん有難うございます。やっと原因が判明しました。タネツギさんが仰るようにやはり追熟温度に問題があったようです。12月から1月にかけての日誌をあらためて眺めて見ました。追塾の20度以内と15〜20度を基準にしてみますと日中の温度しか頭になかったようです。日誌を見ますと深夜1時から1時半の室温が11/10日(12.5度)、12/3日(8.5度)、12/10日(8度)、12/16日(7.5度)とあります。当方は深夜族なので3時くらいまでは起きています。足元にカーボンヒーターのみですので室温は1度程度しか上がりません。エアコンは別の部屋で4帖ほどに主に植物の越冬温度とウサギのために10度を下回らないように設定しています。(15度で24時間つけっぱなしです)半日以上はかなり低い温度帯になっているようです。これなら美味しいキウイになるはずはありませんね。今年はエアコンの近くにおいて追塾まで温度を少し上げて見たいと思います。皆さん沢山のアドバイス有難うございました。
庭は果樹ばかり
【東海】
2008/06/29(日) 22:05:00
解決済みですが、このサイトに記載があります。
リンクを貼って良いのか分からないので、下記で検索してみてください。
まちのみどりと園芸の相談受付
千葉大園芸部の運営です。
りっこ
【関東】
2008/06/29(日) 22:54:19
[[解決]]
庭は果樹ばかりさん有難うございます。ここはいつも参考にして、又、3年目に梅や柿で相談したことがあります。キウイ編は初めてです。やはり追熟の環境のようです。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2008/06/30(月) 10:07:00
最終解決の基となったのは、薔薇と鳥さんの
> 2008/06/21(土) 08:22:27
書き込みです。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2008/06/30(月) 10:13:34
庭は果樹ばかり さんへ
当方も、庭は果樹ばかりに近い状況です。個人的に連絡しあえればと思います。当方HPに記載したアドレスへメールをいただければ嬉しいです。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター