果樹の農薬のかけ方を教えてください

この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

ちゃっぴー 【甲信越】 2007/05/22(火) 02:01:30
 初心者板に質問したのですが答えてもらえなくてこちらで質問します。

 果樹の消毒で果実に直接農薬をかけても良いのでしょうか。

 私の農薬の使い方はタイトル【果樹を無農薬栽培に近い方法がありますか】に書いた通りです。野菜についてはずっと作っているのでわかるのですが、果樹(桃梨林檎サクランボ)は最近始めたばかりで・・・
 というのも以前からあったもの(梅柿栗キウイブルーベリー柑橘)はなんとか無農薬で大丈夫だったのですが、桃梨サクランボは果実に病気や虫がつき致命傷になるようですし、林檎は一年中毛虫だらけで無袋だと実にも殺虫剤がかかってしまいます。実にかけなければ効かないだろうことは理解しているのですが。なんか不安です。

りっこ 【関東】 2007/05/22(火) 03:58:13
ちゃっぴーさんいろいろ大変ですね。果樹栽培と農薬に関しては当方はこのように考えます。専業家では林檎、梨はおそらく農薬を散布する回数は果樹の中でトップクラスでしよう。ですから無認可の農薬を使用して摘発されたのも多いです。それほどまでにしないと外観がよいものができないのです。果樹で晩成種ほど病害虫にかかりやすくなります。当然実にもかかりますしかけます。桃も多いですが早生種ほど散布回数は減ります。袋掛けの前に殺菌剤を散布しなければ腐敗病にもなります。梨は1.5km以内にビクシャン類(カイズカイブキなど)があると必ず赤星病にかかり、開花前後の2回は最低殺菌剤を散布しなければなりません。他に黒星病もありこれまた散布が必要です(幸水、豊水は比較的強い、最近二十世紀で黒星病にかからない品種もでています)薬剤は散布回数の上限が決められていますのでそれを守れば大丈夫と思うしかないでしよう。柿も殺虫剤を散布しなければヘタムシで全滅することもあります。又殺菌しなければ収穫前に腐ることもあります。現在イチジクとキウイ、ビックリグミ、ラズベリー、グスベリ、アロニア、ブルーベリーは完全無農薬です。鉢もののスモモや桃、果樹の1.5mほどの樹高のものについたアブラムシは摘心ついでに手でつぶしてしまいますが殺菌剤はそうはききません。いずれも今年無農薬でよかったからといって来年良いという保証はどこにもありません。家庭菜園ならがっかりで済みますが生業ならそうはいきません。生活が出来なくなります。最近は中国からの砂塵が飛んできます。そのなかには汚染物質も含まれているらしいと報道されています。これを防御できる手段はありません。害虫やそれによる病気は温室やビニール栽培である程度防げますが林檎などは無理があります。(暖かいと品質が劣ります)天然資材のにんにくやショウガや唐辛子で害虫を退避させるにしても大変でしよう。当方はしょうがないのでニーム核オイルや海草エキス、カニガラ肥料、鉄あくあ、ピカコーなどを用いてすこしでも農薬の散布回数を減らすようにしています。木酢液や竹酢液は製造過程が不明なのもが多く効果はあっても不安なので使用しません。家庭菜園で使用する農薬は劇薬を除けばまず心配は無いを思います。室内で使用する家庭用の殺虫剤のほうが強いでしよう。昔は米のいもち病対策で猛毒を散布した時期もあります。又、戦後DDTは頭から掛けられたり、畳の裏には日干し後にまいたものです。そんな時代からすると現在はかなり改善されていますが、むしろ食材に含まれる合成保存料のほうが人体に及ぼすリスクは大きいでしよう。どうしてもといわれるならりんごや梨は皮をむくことでしよう。サクランボは無理ですが...。実際にあった話ですがスーパーでキャベツの外葉を箱でため(購入者が外葉をむいて求めるため)無料で配ります。小学校でそれを集めてウサギに与えていたら1週間で全部死んでしまいました。キャベツは収穫までに40回ほど薬剤を散布しますので...。又、こちらの多くの農家の方の話では自分のところで食べる野菜には農薬は最低限しか掛けず別の場所で栽培しているということです。ですから家庭菜園での果樹はあまり心配しないで良いと思います。

RED 2007/05/22(火) 08:17:16
 農薬ですが、心配であれば使用する薬剤を有機でも使える生物由来のものにしてはいかがでしょう。
 果樹で適用があるか調べていないので、別途調べていただければと思いますが、イモムシ・ケムシであればBT剤、アブラムシならピレトリン・デンプン剤などといったものがあります。

 ピレトリンは散布液の刺激が強いので注意が必要ですが、短時間で光分解してしまうため、あとに影響が残りません。BTは微生物農薬ですが、作用原理から温血動物には影響が出ません。葉を食べる以外の虫にも影響が出ないのが特徴です。

 殺菌剤でもカリグリーンなどいろいろありますので、調べてみることをオススメします。

RED 2007/05/22(火) 10:26:32
 こちらにBT剤の果樹害虫への適用がのってました。
 りんごに適用のある製剤もあるようです。
http://www.greenjapan.co.jp/noyak_btlist.htm

 私も野菜に使ってみましたが、よく効きます。
 ただ、若干高いというか、量が多すぎて、私のような小規模家庭菜園程度では、ありあまって困るのが難点ですが。
 あと、食わせて効くものなので、ある程度葉が食害されるのはどうにもなりません。

cat 2007/05/22(火) 13:31:15
>なんか不安です。

このへんは、人それぞれの考え方ですね。
市販品は、例えばナシ・リンゴは通常年間40-50回くらい各種の薬剤を
散布したものですし。
それにくらべれば、少ない回数だからよしとするか。
REDさんのように天然由来のものならOKとするか。
(これにも、人によって異論もあるでしょうし)

徹底するなら、外界から完全に遮断する施設などを作れば、
完全無農薬も可能だと思いますが。

ちゃっぴー 【甲信越】 2007/05/22(火) 23:11:45
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 皆さんありがとうごさいます。

 やっぱり果実にも農薬をかけるんですね。

 皆さんの意見を参考に今後の方針

 費用、効果、安全性、入手の容易さを考えると「極力回数を控える」ことになるでしょう。BT剤も魅力的ですけどもう少し一般的になってから挑戦します。
 でも林檎は毎月1回+αで葯10回は消毒しないと毛虫で葉っぱが無くなってしまうんですよね。ビャクシンは1.5qですかどうりで近所に無いのに赤星病になる訳です。梨は胴枯れ病で一本枯らしましたし、虫はつかないけどやたら病気にかかる。やっぱり林檎梨桃は袋かけして減農薬が私の場合ベストのようです。


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