サクランボの剪定について

この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

ちゃっぴー 2007/05/19(土) 15:03:49
佐藤錦、ナポレオンを鉢植えし3年目、受粉も終え佐藤錦は数輪しか咲かず結実しませんでしたがナポレオンには10個実がなりました。これもこの掲示板をはじめ色々なHPの皆様のおかげと感謝しております。
ここまでは順調だったのですが問題疑問発生です。
@短果枝は年を経ると伸びてくる為、切り戻して更新するとありますが、付け根からどの位で切るのでしょうか。切るとそこからまた短果枝が発生するのでしょうか。
A側枝も更新するとあります。これも主枝からどの位で切るのでしょう。切るとそこから枝が出るのでしょうか。更新する必要はありますか。
B上記の関連ですが、サクランボは枝が出にくいですが、主枝にずっと側枝が無い場所があります。枝を出させる方法はありますか。50cmの側枝で付根からずっと芽が無先にあるだけです。日当たりは問題ありません。鉢植えで50cmも棒だと致命的です。何も無いところに結果枝を出す方法はありますか。
C新枝は30pを目安に栽培するとありますが、鉢植えの為地植の様に数mにする訳にもいきません。毎年5〜10cm残して夏剪定しようと思います。時期は成長途中の5〜6月か成長が止まった頃かどちらが良いでしょうか。
Dサクランボ農家のHPの写真では側枝はずーと一本で側枝からほとんど枝は出ていないようです。日当たりを確保した上で枝を数本残したいのですが良いでしょうか。(普通の木の様に側枝から枝を出す)
 育てていくと初心者ゆえの細かいところが気になってしかたありません。どうぞご教授下さい。

cat 2007/05/19(土) 20:46:11
一度開花(結実)した枝には、二度と花芽はつかないので、
枝を更新しない場合は、樹をどんどん大きくするしかありません。
(逆に言うと、一定の大きさで開花結実させるためには、切り戻しは必須)

>サクランボは枝が出にくい

などということはありません。
不定芽が出来てどこからでも芽が出る樹種です。
剪定すれば、切り口近くに多数、それよりも根に近い場所からも
結構芽がでる筈です。

花芽をつくるのは、枝を一年で30センチ以上に伸ばさないのが
ポイントです。
夏期剪定は、関東あたりでは7月下旬くらいです。
徒長枝でも、この時期に根元から3センチくらい残して剪定すると、
花芽がつきます。

cat 2007/05/19(土) 20:47:37
あと、垂直に立っている枝には花芽はつきません。
枝を誘引して水平に寝かせることです。

ちゃっぴー 【甲信越】 2007/05/19(土) 21:44:14
catさんご回答ありがとうございます。
でも???です。
>一度開花(結実)した枝には、二度と花芽はつかないので、
枝を更新しない場合は、樹をどんどん大きくするしかありません。
(逆に言うと、一定の大きさで開花結実させるためには、切り戻しは必須)
 短果枝の先端に花芽と葉芽が付き結実し1pくらい伸び翌年また先端に花芽と葉芽が付き結実するを繰り返し数年経つと伸びすぎ元気がなくなるので更新が必要と理解しています。で、更新するとき付根から切ると芽が出ないような気がして残すならどの位かと思って質問しました。
>サクランボは枝が出にくい
 他の果樹花木と比較して枝は出にくいと思うのですが・・・梅桃柿柑橘の様にいたる所から芽が出ればBの様に悩まないのですが・・・枝の先端を剪定しても出てくる枝は1〜3本しかも先端に近い所からのみです。まして主枝の中間ではいまさら切れないので質問しました。
>あと、垂直に立っている枝には花芽はつきません。
枝を誘引して水平に寝かせることです。
 垂直の3年枝の主枝にも花が咲きましたが・・・もちろん水平の方が花芽が付きやすいので側枝はすべて水平に誘引してあります。
 私の質問の仕方が悪かった様で申し訳ありません。

りっこ 【関東】 2007/05/20(日) 02:22:46
ちゃっぴーさんそうですよ。カーランスは前年実をつけた枝は枯れてしまいますがサクランボは大丈夫です。短果枝についた花芽は翌年わずかに伸びて再び花芽をつけます。この枝、即ち短果枝は2〜3年ほど結実すると弱るので基部から切り戻し、再び新しい梢を伸ばすようにして、5月〜6月に摘心し新しい短果枝に更新します。一方枝先の葉芽からでた新梢は基部の芽が花芽となるのでやはり5〜6月にこの新梢を5芽ほど残して摘心し短果枝を発生させます。こんなサイクルと思います。

cat 2007/05/20(日) 15:39:51
>更新するとき付根から切ると芽が出ない

ということはないです。付根から切った方がよいと思います。
基本的に、梅や桃と同じですよ。強く剪定すれば強い徒長枝が
沢山でます。

もし、ちゃっぴーさんの育てている個体が萌芽しにくいなら、
それは何らかの原因で樹勢が極めて弱くなっているということ
だと思います。(例えば根詰まりしているとか)

>伸び翌年また先端に

もちろん、そういうことです。
新たに伸びた枝というのは、元の枝とは同一の枝ではなく、
元の枝から出た別個の枝という意味です。元の枝が伸びずに
花芽だけ再びついて開花するということはない、という意味。

ちゃっぴー 2007/05/20(日) 19:32:32
りっこさん、catさん回答ありがとうございます。
@ACは解決です。
短果枝は来年冬剪定で枝の付根から切って更新します。
側枝の先端はもう少ししたら5芽位残して摘心します。そうすると鉢植えでも巨大にならず管理できますね。

BDはまだもやもやです。

実はBDの予想回答は・・・
 ・枝の途中から短果枝はでるが延長枝は出にくいので気長に待つこと。
 ・だから農家は樹形を開放芯仕立ではなく主幹仕立で幹からまっすぐの枝を出すようにする。

 ア!でも土地の面積当りの収量を最大にするには危険性作業性を無視して上に延ばしたほうが雨よけハウスも少なくて良いから主幹仕立なのかな?
 
>何らかの原因で樹勢が極めて弱くなっているということだと思います。(例えば根詰まりしているとか)
今年の春、ひとまわり大きな鉢に植替えしたし・・・逆に枝が30p以上伸びそうでヒヤヒヤ状態。どうやったら樹勢の強いサクランボ(農家のHPの写真は高さ直径ともに5mの大木)をコンパクトに出来るかと考えて鉢植えで根域制限をすることにしたので。

 枝が出やすいのなら農家は延長枝と競合する枝はすべて摘心し短果枝にしてるのかな?露地植えの経済栽培ではそうしてまっすぐの枝ばかりにした方が良いのかな?

りっこ 【関東】 2007/05/20(日) 20:52:09
サクランボ栽培で一番難しい品種が佐藤錦で次がナポレオンというくらいなので苦労しますね。苗の流通が多く価格も安いので当方も栽培していますが同じような悩みです。佐藤錦の中には樹形が天空お覆う竜の如しのような表現で地植えするとすごいのもあります。鉢植はやはり摘心が全てです。新しくでだ梢は必ず15cm程度にのびたら10cmほどのこして摘心することです。10cm程度でとまる弱い枝はそのまま残していきます。これを繰り返すのみです。肥料も8月以降は与えないことです。「30p以上伸びそうでヒヤヒヤ」は摘心忘れです。徒長枝になっています。肥料も樹勢を見ながら与えないとどんどん大きくなります。当方佐藤錦とナポレオンは地植えでも3年目で開花しています。狭い菜園のなかなので肥料を控えても他から流入しますのでこまっています。鉢植では10号で別の5品種を育てています。他に地植えも2品種あり摘心はものずごく面倒です。この時期成長が早くて大変です。キウイの交配時期(雄の開花が早すぎたためやむなく人工交配)と重なり、ほかにスモモ、プルーンも摘心作業がありサクランボはすこしほったらかしですがいまのじきにしないと花芽形成がうまくいかなくなります。柑橘類の鉢のほうがよっぽと楽ですが、それ故収穫時の喜びは大きいでしよう。サクランボは途中落果がよくあります。途中でめげず頑張ってください。収穫時期の鳥害に注意が必要ですよ。

ちゃっぴー 2007/05/21(月) 07:48:02
「摘心あるのみ」がんばります!!
 そもそもサクランボを育てるきっかけは4年前HCで花つき暖地桜桃を買ったことです。「そんなに多く食べるものでもないしこの一本で自給自足できるぞ」と思い、でも結実してみると小さく味は?。調べてみれば似て否なる偽者だった。そのリベンジで本物に挑戦。しかし梅や桃とは性質が違う「短果枝」なにそれ、実のイメージとは裏腹に巨木になる。田舎なので土地はあり地植も出来るが雨と鳥対策はムリ、で鉢植に。
 実は今年の春新たに「さおり」と「大将錦」を購入。すっかりはまっております。毎朝あーしようこうしようとにらめっこ。収穫までは農薬を使いたくないので毎日毛虫との戦いの日々です。近所にサクランボはないのでオウトウミバエは来ないことを祈り、アッ!でも病気は!果実の病気には実に直接農薬をかけるのでしょうか。新たな疑問です。

cat 2007/05/21(月) 11:21:53
>開放芯仕立ではなく主幹仕立

の理由は、サクランボは樹形が直立した形になりやすく、開放芯仕立
にするのが、他の樹種より困難だからでは?

最近は、垣根仕立などのやり方もあるようです。

http://www.ja-yamanashi.or.jp/18.nougyousyou.syuudan.htm

基本は、りっこさんご指摘のようなピンチと5,6月の生長期が
終わって、落ち着いた頃の徒長枝の夏季剪定(付け根を少し残す)
でしょう。

cat 2007/05/21(月) 11:36:16
それから、私の経験では土質が非常に重要なようです。
以前住んでいた家の庭は、石ころだらけの痩せた土壌でしたが、
ナポレオンと佐藤錦各1本を庭植えしていました。
このときは、ほぼ放任栽培で直立した樹形で樹高3mくらいでしたが、
見事に鈴なり状態で、サクランボは栽培が難しいと聞いていたので、
「大ウソじゃん!」と思っていました。
その後、別の場所(元の所から10kmくらい)に引っ越して、このとき樹は
1mくらいに切り詰めて移植しました。
この土地は土壌が肥えていて、石も皆無に近い非常によい土壌です。
サクランボは無事根付いて、枝がどんどん伸びましたが、
今度は樹勢が強くなり(サクランボ本来の姿に戻った感じ)、
放任では花芽は全くつかなくなりました。
誘引と剪定でなんとか無理やり開放芯仕立に近い樹形に持っていって、
やっとかなりの数の花が咲き、少数(100個足らず)の実がつく状態に
こぎつけました。
(ちなみに、十分な収穫を得るには、満開のソメイヨシノのように、
樹全体が花に覆われるような感じになるくらい沢山さかないとだめです。
以前の土地ではそのくらい咲いていました。)

りっこ 【関東】 2007/05/21(月) 20:37:56
ちゃっぴーさんサクランボの地植えで最も重要なのはCATさんがいわれるように栽培環境で荒地が最適なのです。北海道の田舎では植えてほったらかしです。それでも立派に成長し子供のころは隣の家のサクランボの樹に登って食べた物です。ただ柿と違っておそらく長生きはできないでしよう。桃より少し長生きかもしれません。田舎のサクランボは40年くらいですが、もう開花しません。アメリカンチェリーは倍くらい長生きですが...・それと冬季に低温に結構長時間あてないとなりません。でもお住まいが甲信越なので大丈夫でしよう。「さおり」いいですね。自家結実率78%という触れ込みで当方も地植えして2年後の結実をたのしみにしています。紅秀峰も地植えしていますがこれも美味しいようですよ。頑張ってください。

ちゃっぴー 2007/05/21(月) 23:09:45
回答ありがとうございます。

 catさん、垣根仕立良いですね。鉢植でコンパクトに垣根仕立にすれば軒下で雨対策できるし、少しだけ主幹を斜めにすれば日当たりも良さそうです。命名新樹形「鉢植階段仕立」!!

 りっこさん、紅秀峰も欲しかったんですけど売り切れでした。TVショッピング通販にはまったく興味が無いのに果樹だけはHPやカタログを見ていると欲しくなってしまいます。ここ2.3年で柿桃リンゴブルーベリーキウイ等すごく増えました。植えたばかりで収量は少ないですけど。まだ栗いちじくぶどうが無いので来年です。ぶどうはまた品種が増えそうで恐ろしいです。

ちゃっぴー 【甲信越】 2007/05/28(月) 18:28:21
追加のレスが付かないので区切りとして解決済とします。

catさん、りっこさん、ありがとうございました。

 その後を報告します。実は順調です。現在約10oで停滞中ですが生理落下はしないと思われます。今春購入のさおりと紅秀峰は「鉢植階段仕立」にトライすべく枝を誘引中です。摘心は短果枝にしたいところは付根から2pで切ってみました。伸ばしたくない枝は5、10、15pで摘心しました。長さが違うのはどうなるか実験するためです。延長する枝は現在20p位です。こちらは比較的春は遅いのでこんなものでいいと思います。6月中旬に延びを見て25cm位で切ろうと思います。

 一応解決済みですが何かありましたらレスをお願いします。

ちゃっぴー 2007/05/28(月) 18:30:13
[[解決]]
解決済をチェックするのを忘れました。トホホ


この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター