マルチをする目的について

[園芸相談センター]の過去ログです

還暦男 2007/01/06(土) 20:18:36
定年退職し、家庭菜園を楽しんでいます。黒色や透明のマルチをよく見かけますが、マルチをする目的、どのような効果があるのでしょうか、また、マルチをした場合の追肥や水やりは必要ないのでしょうか、教えて下さい。

Iwasaki 【近畿】 2007/01/06(土) 20:51:49
還暦男さん今日は、
黒色や透明のビニールマルチを設置する理由で良いと解釈して、返答を書きます。
黒色マルチは、根株の保温と雑草の発芽阻止で主に使われます。
次に、透明マルチは散水の抑制と泥跳ねの防止に良く使われます。
この他に、銀色マルチも有り此れは、アブラムシ等の害虫を寄せ付けない等と泥はねを防ぐ為に良く使われます。
マルチを設置しても、追肥や水遣りは必要です。
マルチの利点は、なすび等の果菜類で果実に泥跳ねが付き品質の低下を防ぐのと葉菜類では泥跳ねによる病害の抑制が主に挙げられます。
弊害は、水遣りや追肥の時畝全体に施せないのと、マルチの中で害虫が発生しても気付きにくい事です。
又、散水時株本に水が集まる為、根全体に水が行き渡らない事も良くあります。
ビニール以外では、敷き藁等も保温に対しては効果が有ります。
雑草で藁の代用をされる方も居ますが、乾燥が不十分な物は腐敗等して病気の原因になる事も有るので余り進められません。

タネツリ 【関東】 [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2007/01/06(土) 22:19:34
>雑草で…乾燥が不十分…病気の原因になる…余り薦められません
 確かに、そういう心配もあります。しかし、末尾のように雑草や切り枝で厚く地表を覆うと、有益微小生物が殖え、土がとても良くなります。
 病気の原因になった時点でやめるまで続けると、手遅れになる場合がありますか。
http://homepage2.nifty.com/tane-tak/fmsg/sikieda/sikieda.htm

Iwasaki 【近畿】 2007/01/07(日) 07:00:31
>病気の原因になった時点でやめるまで続けると、手遅れになる場合がありますか。
雑草に付いている病原菌と作物の因果関係は余りはっきりとはしていません。
しかし、病原菌の種類や雑草や作物の種類で感染する事も良くあります。
例えば菊科の雑草の場合、レタスや菊菜等の菊科の野菜に感染する事も有ります。
私の経験では、ビニールマルチの代わりに雑草を置いた為、茄子の根元の茎が腐敗しキャベツのベト病の様な状態に成り枯らした事が有ります。
確かに、有機物が増え有益微生物も増えますが、雑草の種類によって病原菌も増えるので私は勧めません。
後、同科の雑草の場合は特に、一部のアブラムシ等に因る病気の二次感染も視野に入れて置かないと、被害の蔓延に繋がります。
どちらかと言うと、有益微小生物を増やすのであれば、醗酵済みの有機肥料を使うか、天地返しの時に雑草を土に埋め込む事を勧めます。
殆どの場合病気の感染は、根では無く地上部の感染です。
種吊さんの敷き枝を拝見しましたが、枯れ込みが良いので弊害を起こしていなかったのだと思います。
後手遅れの件ですが一般的な家庭菜園の場合は、農家と違い毎日世話をして確認出来ませんから、病気の発見が遅れる可能性は高いと思いますし、知識が無ければ手遅れに成る事も十分考えられます。
一例をあげれば、土壌感染で起きるチューリップのモザイクウィルス病を新種のチューリップの花と勘違いする等の例もあります。
このウィルスもチューリップ以外の植物も一部感染しますから可能性としてはゼロではありませんし、病気の症状は感染して直ぐでは無く翌年に出ます。
野菜の他には、雑草等を柿の木の根元に積んだ為に、幹の太さ50センチ程で高さが八メートルの柿の木が倒壊した方も私は知っています、其の時は積んだ雑草等で害虫の侵入に気が付かず、風で幹から裂け倒壊する迄気付きませんでした。
この時上部の枝葉は殆ど変化はありませんでしたし、その木は私が子供の頃に友人と良く登ったりしていた柿の木でした。
設置場所の地域環境も違うので、はっきりとどちらが良いとは言えませんが、私は雑草を利用したマルチは、薦められません。

たちつ 【近畿】 2007/01/08(月) 06:03:46

>雑草を利用したマルチは、薦められません。
私も賛成です。
1) 種がばら撒かれる。雑草が根付く。・・・この点に注意が要る。雑草に花が咲いたら、種があると考えたほうが良い。乾燥するまでに追熟する。籾殻を蒔いても、イネ科の雑草が生え捲くる。イネ科の雑草でも、小さいうちに引き抜けば未だよいのですが、成長も早いし、大きくなれば、土ごとゴボっと穴が開く。栽培苗まで引き抜くことになる。
2) 乾燥させずに、生の葉はずるけて腐敗する。・・・・乾燥後なら良い。黴が生える。ナメクジが寄ってくる。
3) 1-2を注意したとしても、マルチに雑草を使うということは、殆ど無頓着で只単に置くだけという癖になる。其のうちに、同じ種類の不要枝葉を敷く様になる。これが感染源になる。或いは、違う種類の野菜に敷いたとしても、連作障害の原因にもなりかねない。区別・注意しなくなる。例えば、トマトの枯れ蔓を茄子の株元に敷くとか。にもなりかねない。うどん粉病とかアブラムシを撒き散らすかも知れない。

それなら、マルチをしないほうがマシなように思う。
知り合いが、芝生のゴミを、腐葉土肥料の代わりに、畑に敷いて難儀していた。シロツメグサの生葉を敷いて難儀していた人も居た。(蓮華草の肥料効果と勘違い。) その他、葉野菜に紛れ込んで、下痢する場合もある。(野菜と雑草の区別が付かない場合もある。栽培者と収穫者や料理人が異なる場合。老眼とか日ごろから親しい知人が勝手に持って行く。勿論一声程度はかけているでしょうが)

雑草は、樹木の株元に敷くに限る。根の露出防止と通行による株もとの土の踏み固め防止になる。


還暦男 2007/01/09(火) 21:59:00
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ご親切なアドバイス有り難うございました。是非、参考にしたいと思います。これからも、家庭菜園に勤しみたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。


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