連作と接木について教えてください。
もこ
【近畿】
2006/05/10(水) 12:38:47
去年から家庭菜園をし始めたものです。
苗には『実生』と『接木』がありますよね。
『接木』のほうが少し高いけど、家庭菜園には向いてるよ、と聞きました。それはなぜですか。
接木の方は、どんな物でも(トマトやピーマンなど)連作可能なのでしょうか。
また、何の木に接木をしているのでしょうか。
初歩的な質問ですみません。よろしくお願いします。
Iwasaki
【近畿】
2006/05/10(水) 16:57:14
実生苗と接木苗の違いは 連作障害対策よりも むしろ病気対策が主です。
土壌よりの ウイルスや病原菌の感染を防ぐのが目的です。
又 接木の台は果実の味は関係無いので より丈夫で根の成長の良い両方を兼ね備えた品種の物を使います。
ですが 接ぎ穂は味や形を重視した 品種の物を選びます。
連作障害は 接木苗と実生苗に関係無く起こりますが 反応が大きいか少ないかの違いです。
連作障害は 植物の老廃物や成長阻害物質の生成や 肥料分の吸収による偏り等により 根からの養分の吸収が阻害される現象ですが 台の養分の吸収等が良い物の場合 接ぎ穂に行く養分が実生よりも多い為に連作障害が目立たない為 連作障害が無いと間違って言われる事が有ります。
トマトの台苗は同じトマトの仲間で十数種類有ります。
ナスの台苗は 赤ナス等で十種類程あり 又キュウリ等はかぼちゃ等を使います。ピーマンや唐辛子は普通接木はしません。
gras
【近畿】
2006/05/10(水) 23:14:04
iwasakiさんの補足
接木には病害防除のほかに草勢安定・果実の変質(キュウリのブルームレスなど)・低温伸張性などがあります。
草勢の安定…植物体の勢いが強すぎると花実が落ちたりします。そうならない様に植物の勢いを落とす効果のあるものもあります。
果実の変質…有名なのはキュウリのブルームレス。キュウリは自根で育てると白い粉が噴きます。日本種のかぼちゃに接ぐと白い粉が付きません。
現在、店先で見るツルツルのキュウリは全てブルームレスです。
ただし、ブルームレスにすると往々にして皮が硬くなります。自宅用であれば、自今でもかまわないと思います。
低温伸張性…ナスの台木である赤ナスは通常食べるナスに比べ、根っこが低温時にも良く成長するので、早い時期に栽培を始めたり、寒い地方では、使用されることが多いようです。
もこ
2006/05/11(木) 10:28:14
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いろいろ教えていただきありがとうございます。
接木は連作対策ではなく病気対策や草勢の安定等のためなんですね。
ということは、来年はその土を使う場合は連作をしないようにしなければいけないんですね。
ありがとうございました。これから家庭菜園生活がんばります。
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