チューリップの球根の保存

[園芸相談センター]の過去ログです

ももてん 【東海】 2013/05/24(金) 11:34:27
チューリップの球根の保存って難しいですか?
4月中咲いていたチューリップの葉茎が枯れたので堀上げをしようと思うのですが、今から半年も腐らせずにちゃんと保存ができるか心配です。
特に当方は愛知県西部で特に梅雨明け7〜8月にかけては雨が一滴も降らない日が例年20日ほど続き、気温も37〜39℃の日がずっと続きます。
いっそ掘り出さず、プランターごと乾燥させて日陰に保存したほうがいいかな、とも思っています。
皆さんは花後の球根はどのように扱っていらっしゃいますか?
翌年の花付きがあまりにも期待できないようなら処分しようと思っています。
どうかアドバイスよろしくお願い致します。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/05/24(金) 23:33:28
まず、本州でのチューリップ栽培は、新潟や富山などの主要産地以外では今年咲いた球根から次の年また同じ状態で開花させる事は難しいです。
これは、チューリップの開花後に急激に気温が上がってしまう(涼しい期間が短い)と球根が完全に成長しきる前に葉が枯れてしまう性質がある為で、富山あたりより北だと開花後から気温が高くなってくるまでに充分な期間があり球根が充分太れるので球根生産が出来るのですが、関東あたりから西では年々球根が小さく、花が咲かなくなるか咲いても綺麗に咲かなかったりこじれたりとまともに咲かない事も多いようです。
この事をふまえて、それでも球根を来年以降も咲かせたいとお考えなら、同じ球根を咲かせても開花がうまくいかないかもしれない事もあるのだけはご承知下さいね。

一番簡単なのは植えっぱなしです。でも植えっぱなしで土を乾燥させてしまえば球根も乾燥し枯死してしまいますから、プランターにはずっと水を与え続けねばなりません。お庭があるなら庭に植えてしまうのが雨が降るので一番面倒がなく良いのですがお庭の無い環境なら、プランターへの水やりは充分土は湿るけどやり過ぎで根ぐされさせない様に結構気を使うと思われます。

本格的な球根の貯蔵は、掘り上げて球根の皮が乾燥する程度に陰干しした後は秋の植えつけまで、オガクズやモミガラ、バーミキュライトなどに埋めて適温の場所に保存(一番理想的なのは冷蔵)できるのが一番良いのですが、現在の建物だと夏場涼しい場所と言うのはなかなか無いでしょうし(昔は家の縁の下などやムロに保存)球根冷蔵専用に中古の小型冷蔵庫でも入手して使わないことには個人では難しいでしょうね・・・。

黄色や赤の単色花色の品種は比較的性質が強いので、今年の開花からは見劣りするかもしれませんが来年も咲いてくれるかもしれません(去年の球根は市販ものなら、球根を育てている間何年も花を咲かせずに肥培させてあります)でも、他の色や模様になって咲く品種だと色が薄くなったり模様が消えてしまう事があります。特に絞り模様は北海道でさえ植えっぱなしで次の年順調に育って花の大きさは充分でも、模様が消えてしまいます。

本州でのチューリップ球根は基本「使い捨て感覚」です。
もし特定の品種の花を来年も咲かせたいとお考えなら、今年の植えつけ時期に球根を買って植えるのが、順調に育ち綺麗に咲く物を楽しみたいのなら確実です。
今年楽しんだ後の球根から来年花が咲くかどうかはあまり期待せず、ダメモトくらいの気持ちで土に植えておくのが良いかもしれません。

ももてん 【東海】 2013/05/25(土) 21:55:20
[[解決]]
ばんざいうさぎ様、ご説明とアドバイスをありがとうございます。
気温と球根の成長が関係しているなどとても勉強になりました。
我が家はマンションではありませんが飾る植木鉢も一杯で、
葉だけのチューリップを置いておくスペースもないのであきらめて処分することにします。
せっかくはじめて育てたので花が終わって枯れてしまっても愛着があってそのままにしてました。
気持ちを切り替えて来年は来年、別の色を楽しんでみようと思います。
ありがとうございました。
m(_ _)m


[園芸相談センター]の過去ログです

初心者用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター