剪定について

[園芸相談センター]の過去ログです

キズキ 【関東】 2012/05/26(土) 16:29:54
枝垂れ富士桜の剪定で葉っぱのあるところよりした、葉っぱのないところで剪定しても枝は出てくるものでしょうか?

たちつ 【近畿】 2012/05/26(土) 18:14:31

どこで斬っても、元気な桜なら、芽が生えてくる。
桜とは獰猛な植物です。
ただし、桜の弱さは、皮は獰猛でも、より中心に近い材木部分が、極端に弱く、腐りやすいことです。 そこでは、皮(形成層)が生き続けるか、死体の集まりである、材木と共に朽木するかの戦いが始まります。
材木が腐っても、皮が元気ならば、皮は、自分の材木を食べて、生き続ける。と言うことは、材木がなくなっても、見かけ上元気なので、桜の皮の強度が自重に耐えられなくなれば、倒木することになる。これがなかなか見過ごしやすい。 大抵は、シロアリが湧くとか、きのこが生えるとか、小枝がやたらに降って来る前兆が見受けられる。

従って、故人の教訓として、桜は、屋敷に植えないとか、桜切る馬鹿・・・とか言い伝えられている。
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~fi/Treering/CarbonFix/image311.gif

確率的には、今の時節なら、気温も高いし、乾燥も激しいので、葉枝を
少し残しておいたほうが無難。
花後すぐの新芽が萌える前なら、どこでも良い。 
冬の冬眠中なら、更にどこで切っても良い。(ただし花は、保障できない)

次に枝垂れ桜という性質から。
下向きに生える新梢は、直線的で、優雅さがなくて、面白くないので、
原則的に、摘む。
上向きに生える新梢は、尤も優雅に枝垂れて、ぜひ育てたいものです。
が これにも欠陥があって、風が強い植え付け場所なら、物理的に折れやすい。

従って、横に生える新梢が、無難かも知れませんね。

ついでに、桜の性質上、根が浅いので、通路になり踏み込んだり、土が乾燥しすぎると、根が生えない。それにつれ、根のない真上の枝は、確実に枯れる。枯れれば腐って枝が落ちてくる。怪我尾する。
と言うことで、枝の真下は、歩かない。 通路なら、ブロックとかレンガで、跳び石とか、敷石で、養生すると良い。
桜が、弱りかけたら、砂と腐葉土で、マルチングすれば、快復が早い。
桜は、砂が大変お好きにようです。

このように、思います。



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