サツキの世話について教えてください

[園芸相談センター]の過去ログです

しーた 【東海】 2012/05/08(火) 14:07:46
以前はツゲのカイガラムシの事でお世話になりました。まだまだいろいろな事が起こっていてご報告できないでいますが、詳しく教えていただいて助かっています。ありがとうございました。
今回はサツキについて伺いたいのです。昨年8月頃から母に代わって庭の世話をしています。それまでもずっと咲かないでいた玄関脇の植え込みのサツキを何とか咲かせたいと思っています。風通しは良くなく、午前中は日が当たりません。午後からの日差しにさらされます。植えてから数年は咲いていました。25年くらい植わっているサツキです。
昨年は飛び出した枝を数本切った他は剪定をしませんでした。せわもできないまま、やっと11月頃から1ヶ月に1回くらい油かすをやるようになりました。葉にぽつぽつと茶色いところがあったり、葉がなくなっているところがあったりしていましたが、どう見ても虫らしいものは見当たらず、ナメクジの薬をまいたりしていました。温かくなってきてから見えない虫のために葉の裏側から水を掛けていました。今では一回り大きな新芽がわさわさ出ていて元気に見えます。このまま今年も剪定しないで様子を見るつもりでいましたが、数日前にもち病になっている葉を数枚見つけ手で摘みました。下から枝がはえてきて、根元の風通しも日当たりも悪くなっています。そこで伺いたいのですが、下に出てきた小枝は切ってもいいですか?剪定はしたほうがいいですか?枝を間引いたら風通しも日当たりもよくなるとおもうのですが、どうでしょうか?毎日さつきを見るたびに、どうしてあげたらいいのだろうと迷っています。よろしくお願いいたします。

たちつ 【近畿】 2012/05/08(火) 19:08:31

基本的に、サツキツツジは、ヒコバエ(不定芽・側芽)が生えやすいものです。概ね幹茎の老化したヒコバエは、細くて使い道が無い。
一度ヒコバエが生えると、大抵は、一度で収まるのですが、そこから次々と生えてくる。そのときの太い元気なものを副枝として、利用する場合もある。
と言うことで、好みに応じて、切り捨てればよい。
更に、今の時節なら、樹冠に沢山新芽が生えてきますから、バッサリと格好良く刈り込めばよい。 すると新芽が生えて、夏に来年の蕾の下地細胞が充実した新芽の先に作られて、越冬し春に花が一杯に咲く。

刈り込んだ後の問題は、刈り込めば日陰がなくなり株元にも、夏の強烈な日差しがあたる。当たるのは良いことですが、サツキツツジは根が浅く、乾燥と高熱ムレに大変弱い。根が傷めば、株は弱る。弱れば葉枝がなくなり日陰がなくなる。つまり枯れることになる。
そこで、株もとを腐葉土とか瓦礫や砂で、保護してあげたほうが良い。
簡単に言えば、花壇の土植えより、石垣に埋めるというのが理に合っている。
単体植えより、寄せ植えとか、密植植え生垣とか、鬱蒼と大きく丸く育てるとかに向いている。 鉢植えなら真夏は遮光するとか。

花の咲かない理由は、弱っている・新芽が無い・夏以後に刈り込む・
ダニやアブラムシが湧いて、葉がカスリ状になる。
その他、運が悪ければ、真夏に花芽細胞の樹液を吸う飛来害虫とか、冬の季節風により、花芽が葉枝に戻る芽飛びとか、冬に蕾に寄生する越冬芽齧り虫とかいろいろ。
今の時期なら、古い枝先を観察すればよくわかる。
枝先の新芽が、手のひらのように、放射状で花が咲かなかったら、害虫などの仕業。新旧一体にまっすぐに伸びていれば、徒長枝と言って、もともとから花蕾が作られなかった枝。 Yの字状かIの字状かということです。Y字状なら、その分岐点に必ず蕾が作られたと言うことです。
只育たなかったので、花が咲かなかったということです。
I字状なら、最初から蕾を作る気がなかったということです。

葉が膨れているのは、黴菌の仕業・・・黴が成長ホルモンを作って異常成長したもの。
と言うことで、一度殺虫・殺菌消毒を噴霧器で、隈なく霧散布したほうが良い。 最初は週一を2-3回と後は、新芽時と晩秋の2回ていど。
農薬は、何でも良い。農薬は安くてもよい。展着糊(はっ水緩和剤)を数滴まぜる。 希釈計量用に、長いピペットも必要。
葉の裏表、枝又地表まで、隈なく・噴霧ですから、中途半端にするのなら、しないほうが楽。
面倒なら、マラソンなどの殺虫農薬だけでもよい。
高い農薬とか殺菌農薬は、皮膚浸透性があるので、私は好きではない。
くれぐれも農薬ですから、必要最低限度買う。コレクションにしないこと。捨てるに捨てられないので、処分に困る。
噴霧器は、買ったら直ちに、空気漏れしないかを確認し、使用後にはよく洗う。水のみで空吹きする。農薬が乾いてつまり、色々と困るし、止まらない・安全装置たる圧力弁が故障する・加圧できないなど危険な場合もある。霧吹きが霧でなくなったり、シミチョロの垂れ流しとか。

このように思います。


植木屋 園主 【九州】 [URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/] 2012/05/08(火) 23:49:48
こんちは〜♪
>やっと11月頃から1ヶ月に1回くらい油かすをやるようになりました
月に一回は多過ぎます!
せめて施肥するなら年一回の開花後、もしくは寒中の寒肥として有機肥料(完熟堆肥など)ですね!
成長を促す為の生産者ならいざ知らず庭木ならばやらなくても良いくらいです!
もしもやるならば青葉もワサワサになり軟弱な枝葉となり
それなりの病害虫誘発を招く結果となり予防防除は必須条件となります
>どう見ても虫らしいものは見当たらず
ツツジ類の代表的な害虫としてはグンバイ虫が挙げられますが
かなり小さい虫で葉を触れば直ぐに動いて慣れないと見つける事は困難でしょう
見当をつけるには葉の緑色が薄緑(黄緑?)で葉の裏をよく見ると黒い点々がボツボツとついていればこれはグンバイ虫の虫糞&吸汁痕(居た痕)になります
>下に出てきた小枝は切ってもいいですか
風通しを改善する為の剪定はこの枝は切らずに残して
大きく上から被るような枝葉の部分を透かす感じで切り取り(剪定)ます

今年は大きな剪定もされていないと云う事から
現在のツツジ類の開花は久留米ツツジ類(霧島系統)から平戸ツツジ類が主体で
サツキの種類が分かりませんが開花は東海ならば後少し時間が掛かると思いますので今しばらく待たれてみては??

しーた 2012/05/09(水) 01:13:47
たちつ様、植木屋 園主様、ありがとうございます。薬について書き忘れていました。ツツジグンバイ虫は気づいた時には遅いので予防したほうがいいとどこかのHPで見て、一週間ほど前に住友化学園芸のGFオルトランCを購入、葉の裏と表両側からまきました。2週間くらいあけてまたまいてやろうと思っています。あまり強い農薬は使いたくないと思っています。オルトランCがどの程度のものなのかもわかっていないのですが、一般的なもののようなのでそんなに強いものではないだろうと思いました。これを購入した直後にふくらんだ葉を見つけたのですが、効能には入っていないので効かないだろうと考えています。たちつ様の仰る通り、あまり薬は増やしたくなく完全な効果がなくてもテデトールのようなものと併用でやっていければと思っています。
たちつ様、新芽はIの字状です。そして植木屋 園主様、青葉ワサワサです。肥料は控えることにします。サツキの種類はわかりませんが周辺のサツキはみんな咲いているので、つぼみも見えない我が家のサツキは今年もやっぱり咲かないのだろうとあきらめたところです。
今年は剪定しないで様子を見ようと思ったのは、剪定して来年また花が咲かなかったら、原因が剪定のせいか木の状態のせいかわからなくなってしまうと考えたからですが、予想以上にワサワサと伸びすぎの状態になっています。本当はバッサリ切って再出発するのが好きなので、たちつ様の「バッサリと格好良く刈り込めばよい」とのお返事に迷っています。切るとすると新芽は殆ど切ってしまう事になるのでサツキに負担がかからないか心配です。
まずは植木屋 園主様の教えてくださった風通しをよくする剪定とヒコバエのよくなさそうな枝の剪定をして様子を見ながら決めます。
ところで別の質問ですが、鹿沼土を根元の土と混ぜてみようかと思うのですが、鹿沼土をサツキは喜んでくれるでしょうか。それともあまりいろいろ触らないほうがいいでしょうか。お教えいただけるとありがたいです。

しーた 2012/05/09(水) 01:18:15
すみません。追加です。オルトランCですが、たちつ様のお返事で2週間もあけず、明日また撒いてあげます。

たちつ 【近畿】 2012/05/09(水) 15:40:26

私の説明は、私の思い込み・好き嫌いを、相手の考えを無視して強引に押し付ける・決め付ける。 不愉快なことも平気で発言する。
と言うことで、多くの方に非難されています。・・・・前提条件
良いことは、カタログを読めばよい。 気に食わなければ、無視すればよいということが、根底にあるからです。

そこで
>噴霧器で
>隈なく・噴霧ですから、中途半端にするのなら・・・・
>皮膚浸透性があるので、私は好きではない。
>農薬は安くてもよい
これは、浸透性の顆粒 とか エアゾールタイプの事で、よく理解してから利用しましょうね という意味です。

これらは、便利に慣れすぎている生活環境で、安易に利用され、その目的と効果の因果関係がぼやけるからです。結果的に、効果がない・新芽や葉が傷んだという不満だけが残る。

オルトラン顆粒は、便利ですが、どの程度の期間で、新芽まで浸透するのに何日かかるのかという説明が無い。それは殺虫成分として何%が草木に吸収されて、流失など無効化率は、とかの説明も無い。
目に見えないし、効果も直ちに解らない、皮膚浸透性は気持ちが悪い。
しいて言えば、刺激臭があるので、効果があるように感じる。地中にいる根きり虫は、確かに苦し紛れに、這い出してはくるが、その屍骸はない。
オルトラン弾丸は、確かに効果があった。希釈液も即効性が認められた。
問題は、シュータイプのエアゾールは、効果は、あるでしょうが
仮の一時しのぎ・急場しのぎ・臨時的に使うもの。
仮ですから、改めて消毒しなければならない。
理由は、霧の粒子が細かすぎて、範囲も部分的で狭い・屋外なら風で目的外へ飛散しその有効噴霧飛距離が短い。密閉された室内とか・大型昆虫とか・単体とか、明確にターゲットが確認できるのなら良いですが。
・・・・狙撃銃タイプ
この辺に居るのは解るけれど、どこにどれだけ居るのかわからなければ、ビャーっと噴霧器でビタビタに消毒しないと意味が無い。
・・・・機関銃タイプか ナパームクラスター爆弾タイプ
前者は、蚊蝿にはシューです。 後者のダニゴキブリには、やはり、燻煙モクモクのナチ絶滅収容所方式です。 どこに居たのかというぐらいに死んでいる。

植木とエアゾールの関係は、3秒噴いて3秒休みと結構面倒・・・冷却融解熱による霜焼け障害が起こるかもしれない。
隅々まで、農薬で、被覆できない。
蝿や蚊ではないし、室内でもないので、拡散流失して効率が悪い。

実験として、塗料のカラースプレーを買ってきて、どの程度の距離で、どのように噴霧すれば、どうなるか。 塗りむら や 塗りもれ を
確認すればよい。 土の上ならどうか、ビニールならどうか、布ならどうかなど。ビニールが水平なら、垂直なら、2度噴き3度噴きと仕上がりは。
で良く判り体感できると思いますよ。 概ね気休めであったと実感できるでしょうね。

昔から皮膚浸透性がスキではない。インクや色粉が手に付いたら、なかなか落ちないということが幼少のときの印象です。
おしろいを原因とする鉛アレルギーとか
汗疹とか 漆かぶれとか。そこで、皮膚浸透は、口径や吸引以外に、皮膚からも中毒するということを体験したり、聞いたりして知っている
最近では、茶のしずく石鹸事件かも。

ということで、最大効果の最小犠牲をよく理解したほうか、楽。

このように考えます。


しーた 2012/05/09(水) 21:36:26
[[解決]]
たちつ様、植木屋 園主様、いろいろ教えていただきありがとうございました。
農薬はあまり使いたくないと思いながらもホームセンターで一般的に売っている物は大きな効果は期待できなくても強いものではないのだろうと安易に考えてしまいました。
今日サツキを間引いていてワサワサと生えてきれいに見えた葉は徒長だったことを実感しました。枝が間延びしていたので。本当は肥料をあげたり葉に水をかけてやったりしたので元気になったと思っていました。しかももぐっている葉に何枚かもち病になっているものがありました。
青葉ワサワサにしなければかからなかったかもしれません。
今回はいくつか間違えがわかって良かったです。サツキとは様子を見ながらぼちぼち気長にやっていこうと思います。いつか花を見られて本当のお礼肥をあげられたらいいなあ。
お返事いただいて、ありがとうございました。


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