コチョウランのことです。

[園芸相談センター]の過去ログです

ミルキー 【関東】 2011/03/06(日) 20:17:14
友人からもらい初めてコチョウランを育てることになりました。
専門書を何冊が読んだのですが書いてあることが微妙に違い困っています。
コンポストは初心者には水ゴケを薦める本とバークを薦める本
置き場所は室内だけと暖かくなったら室外に出す育て方
もらったコチョウランはバークで透明なポットで植えてあります。
根ぐされがこわいのでもらってから1度も上げていません。
朝と夜に霧吹きで葉の裏に水を掛けています。
最低温度が10から14度、最高が20から23度です。
コチョウランを元気に育てる方法教えてください

ひろし@小南部 2011/03/06(日) 21:27:01
私はあるサイトで胡蝶蘭の育て方相談をお受けしています。
質問される多くの方が根腐れを心配するのですが、それは多くの方々が日本の(温帯の)地生植物を育てた経験が強すぎて、水や肥料を与えすぎるから、という場合が多いように思います。
胡蝶蘭の原産地は熱帯、亜熱帯モンスーン気候で、雨期は気温が高く午前中晴れていても午後には毎日のようにスコールがあります。樹に着生している胡蝶蘭はこの時期に葉を増やします。乾期は降雨がほとんど無く気温も低めで胡蝶蘭は葉の成長を止め、代わりに花茎を伸ばします。そして乾期がそろそろ開けるころに開花させます。
管理はこの気候モデル真似ると良いわけです。
つまり晩春から夏の終わりまで、葉の成長期ですからたっぷり水遣りする。肥料も極く薄いものを水遣り代わりに与える(雷雨ともなう二酸化チッソの水溶物つまり硝酸が胡蝶蘭のチッソ肥料です)
気温の低下とともに乾期になりますので、日本では秋の到来、水は控えめにし、肥料は止めると同じ状況が作れます。
さて冬なんですがこれが家庭で胡蝶蘭を栽培する最大の難関、気温の低下ですね。
生産者温室のように亜熱帯の気温が冬でも保てるばあいは植え込み材料がバークでもミズゴケでも多少肥料、水の与えすぎでも根を腐らせることはないでしょう。日本の冬、一般家庭で室内でも最低気温が12度をわる環境では水を制限しなければなりません。バークでもミズゴケでも乾いてからさらに1日2日置いてから少量霧吹きで与えることになります。ここで普通の水やりをしたのでは低温障害で根腐れは必定ですね。バーク植えは乾きが早いですからまだ良いとしてポリポットにミズゴケ植えだと乾きが遅すぎて根腐れの可能性を高めますね。けれども素焼鉢にミズゴケで植えたものはバークより内部の乾きが早いというか均質に乾いていくので却って根腐れの危険は少ないのです。
根腐れが怖くてバークに植えたという話はよく聞くのですが、バークを嫌う個体は多いですが、ミズゴケを嫌う個体にはお目にかかったことはありませんから、私は管理が楽なミズゴケをお勧めします。ただし鉢は本当の素焼鉢しか使えないです。駄温鉢やテラコッタでもよくありません。水を掛ければすぐ吸い込んで色が変わるが暫くしてみるともう乾いて白っぽくなっているというものです。
園芸店でもホームセンターでも本当の素焼鉢を置いてない店はありますよ。で、駄温鉢だの朱温鉢だのを出してきて「素焼です」と、、、いくら釉薬を掛けてなくても焼成温度が高いので素焼鉢に期待される透水性はほとんどありません。これでミズゴケ植えにするとポリポットにミズゴケ植えしたのと大差ない結果になります。本当の素焼鉢は最悪通信販売で手に入ります。

どうしてもバークという場合は透明なポリポットで内部の状態(結露とか根の色)が分かるものをお勧めします。気温の低い時期は内部がすっかり乾いて結露も無い状態になってから与えます。

ミルキー 2011/03/08(火) 19:42:36
ひろし@小南部さん、ありがとうございます。
もらった 胡蝶蘭は3鉢あるのですが1鉢の葉が1枚、葉脈の中心が
2センチほど黒ずみ裂けそうになっているのですが、
病気でしょうか。

ひろし@小南部 2011/03/09(水) 09:08:38
>黒ずみ裂けそうになっている
画像を拝見したいです。

葉の表面の分泌物にクロカビがでることもありますが、この場合は柔らかい湿らせた布で拭き取れます。
付着している感じでなく葉自体だとすれば、カビ性の病気である可能性は高いです。とりあえずマンネブ剤かベノミル剤を倍率無視で濃く溶いて病変部の両面に塗布します。


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