株の更新とは・再び質問
さる
【北海道】
2010/06/03(木) 23:11:07
先日セージについて、同じタイトルで質問をし、回答をいただいて解決済みマークをした者です。
先の疑問については、ばんざいうさぎ様にわかりやすく説明をしていただいたおかげで納得したのですが、その後で別の疑問が浮かんできましたので、再度質問をあげさせていただきました。
本州ではどんなふうか分からないのですが、北海道ではセージは冬には地上部が枯れるので、いつも雪が積もる前に根元からバッサリと切っていて、春になるとまたその根元から新芽が出てきて大きく育つのですが、それは「株を更新した状態」と考えて良いのでしょうか?
やどかり
2010/06/04(金) 14:40:31
園芸誌で書かれている「更新」とは、同じ場所に植えないまでも、「挿し木で新しい株を作る」という意味です。古い株は廃棄しても育てても、お好きなように…。
本では、枝を刈り込んで同じ株を育てていることを、「更新」という表現では使いません。さる様がやられている方法は、園芸誌や園芸テレビで言うならば「仕立てなおし」という作業でしょうかね。よく、花後に「仕立て直しましょう」なんていう使い方をしますね。
もし、更新をお考えならば、新芽が立ち上がってきた後、その枝がしっかりしてきたら、挿し芽をすると、いくらでも「更新」出来るかと思います。
更新して育てるという表現をする植物は、数年で見た目が汚らしくなる、あるいは、味が落ちる、香りが落ちるから、新しい株を作りなさい、という植物です。
格好だけの問題ならば、栽培者が気に入っているのならば、更新などしなくても良いかと思います。味もまた、しかりです。もし、連作障害が起こった場合などは、株が植えられていた土の一部を新しい土に入れ替えればよいかとおもいます。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2010/06/04(金) 15:03:14
こんにちは。
やどかりさんが書いていらっしゃるように、地上部を切っただけでは株全体の更新にはなりませんね。
地上部は確かに「更新」されますが、根の組織はだんだんと老化していくでしょう。
地上部と根、植物全体の組織のリセットを行うには、やはり挿し木による更新が必要です。
そのままでは株の寿命があまり長くない、組織が老化しやすい植物で、老化しづらい細胞という小さな単位から(実際には小さな挿し穂から)新しい植物体を作り出させる作業が更新だと思います。
さる
【北海道】
2010/06/05(土) 00:58:51
やどかり様、aquiya様、回答ありがとうございました。
園芸の言葉はなかなか難しいですね。
挿し木による更新は理解しました。これはとても大事なのですね。
時期を見てトライします。
ところで、今回私が質問の際に株の更新という言葉を使ったのが良くなかったのだと思うのですが、冬季に地上部をバッサリ刈ることは、切り戻しによる親株の若返りに該当するのかな?というのが疑問なのでした。
古い親株も、愛着があるので引っこ抜くには忍びなく…これはこれで切り戻しを繰り返して様子を見ようと思っているのですが…
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2010/06/05(土) 01:47:13
地上部を切り戻せば、もちろんある程度の若返りにはなります。
ただし地下の根は年々老化していくので、そのままではやはりいつかは勢いが弱くなることもあるでしょう、という意味で先の文を書かせていただきました。
ところでさるさんのセージは実際に勢いが弱くなったり、香りが悪くなったりしているのでしょうか。
そうでなければ抜き去る必要はまったくないですよね。
挿し木による「更新」を定期的に行った方が収量が増えたり、香りのよいものができたりするかもしれません。
しかし、そのような「利益」だけを求めなくてもいいのが趣味の園芸です。
「更新」ということであまり難しく考えず、挿し木で予備の苗を作っておき、元の株が弱ったら入れ替えるというくらいの気持ちでいいのではないでしょうか。
元の株の勢いが弱くならない限り、大切になさることをお勧めします。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2010/06/05(土) 02:24:16
蛇足ですが・・・何となく見当違いのことを書いてしまったような気がして前スレッドから読み返してみました。
前スレッドでばんざいうさぎさんは、地上部を切り戻すことで(地上部の)更新になると書いていらっしゃいますよね。
その通りで、切り戻すことによって地上部に関しては更新され、ある程度株は若返ります。
そうであるなら北海道では冬にセージの地上部が枯れるので、自動的に株は更新されるのではないか、というのが今回のさるさんのご質問だったわけですね。
これもその通りで、地上部に関しては毎年、自動的に更新されると考えていいでしょう。
あとは地下の根の老化だけが問題ということになります。
それに対する私の考え方は上に書いた通りですが、ご質問の趣旨とは違っていたでしょうか。
さる
【北海道】
2010/06/05(土) 09:06:55
[[解決]]
aquiya様、回答ありがとうございます。
私の質問の仕方が悪かったために、お手間をかけさせてしまったことをお詫びします。
そうです。毎年冬に自動的に株が若返るんでは?と楽チンなことを考えていたのでした。疑問が解消されてすごくスッキリです!
現在我が家のセージは見た目には老化の兆しもなく、香りも強烈で元気に育っています。更新をしなくちゃいけないんだと頭がいっぱいになっていましたが、aquiya様のおっしゃるとおり趣味の園芸なのですから、あまり深刻にならず、挿し木で予備の株を作りつつ親株を大切に育てますね。
本当にありがとうございました。
初心者用掲示板@園芸相談センター