バラの鉢植えから庭植えについて教えてください

[園芸相談センター]の過去ログです

永ちゃん [URL: ] 2010/04/20(火) 06:55:52
バラの鉢植えから庭植えについて教えてください。
いろんな本を読んで悩んでいます。

「接ぎ木部分を埋めて植える」のか「接ぎ木部分を出して植える」のかが本によって違っています。また、公園等に見に行って見てみると、接ぎ木部分を出して植えてあるのがほとんどのようです。

私としては接ぎ木部分を埋めて植えたいと思っているのですが、いかがでしょうか?(カミキリムシの食害が少なくなる?)

ご意見を聞かせていただければ幸いです。

R・ひろき 【関東】 2010/04/20(火) 17:12:21
 こんにちは。

 お住まいの地域の気候&台木の種類によると思います。

 カミキリムシの幼虫の被害が少なくなるという本は見ましたが、実際に深く植えてみましてもカミキリムシの幼虫で枯れる株はありました。むしろ穴を探しにくくなりますから、あまり効果は無いかと思います。
 カミキリムシ対策には、根もとをすっきりさせておく、雑草などはこまめにむしる等のほうが良いと思います。大事な株はよく人が通る場所に植え、根もとをむき出しにしておきます。要は落ち着いて産卵させにくくするわけです。


 暖かい地域の場合は、根もとを深く植えると腐りやすいこともあります。(土質にもよります)
 寒い地域は、寒さよけのために深く植えるところもあります。欧州などのバラのサイトはそうなっています。
 バラは根もとを温めればシュートが出やすくなります。
 暖かい場所では深く植えるより根もとを地上に出して日光に当てます。寒い地方では、とにかく冬に冷えないように地面に埋め込みます。

 根頭がんしゅ病が接ぎ木部分に出るケースが多いので、接ぎ木部分は地上に出して植え、がんしゅが出たらすぐにわかるようにしている人もいます。コブに気づかないと夏から秋にかけて弱っていくこともあります。

 自根を出した方が成長が良い場合(イギリスなどのロサ・ラクサ台木の苗)があります。台木の寿命がやや短いとのことで、深く植えて自根を出して長持ちさせます。
 同じ輸入苗でもロサ・カニナは寿命が長いので、寿命の面から深く植えるメリットはありません。

 というように、いろいろな要素が入り混じっていますので、お住まいの場所の気候とその苗の台木のことを思い出して、判断されてはと思います。
 絶対にこうしないと育たないということはありませんので。
 (我が家のバラは1割くらい深く植えてあります。)

R・ひろき 【関東】 2010/04/20(火) 17:26:16
 追加で。
 そういえば、深く植えた株は大きくなるにつれ揺れにくくなりました。
 支柱が要らないほどではありません。
 強風が非常に気になる場所でしたら、地植えで深植えはいいかもしれません。

永ちゃん 【関東】 2010/04/21(水) 13:01:02
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R・ひろきさん 貴重なご指導有難うございます。

>地域の気候&台木の種類
【地域】あまり考えてもいませんでした。関東(千葉県:流山)及び東北(福島:寒冷地)に植えようとしています。【台木】よく解りませんが京成バラ園からの購入の物がほとんどです。

>暖かい地域の場合は、根もとを深く植えると腐りやすい。
>バラは根もとを温めればシュートが出やすい
【千葉】地面に埋め込まない 【福島】地面に埋め込む・埋め込まないを半々で実験。を参考に実行しようかと思います。

>カミキリムシの幼虫の被害はあまり効果は無い
【大事な株はよく人が通る場所に植え、根もとをむき出しにしておきます】大変参考になりました。実施してみたいと思います。

>根頭がんしゅ病が接ぎ木部分に出るケースが多い
大変参考になりました。注意して観察していきたいと思います。

>深く植えた株は大きくなるにつれ揺れにくくなる
この意見と聞くとまた迷ってしまいましたが、いくつか実験しながら楽しんで行きたいと思います。

いろんなことが勉強になりました。いろいろやりながら、楽しんで生きたいと思います。今後ともご指導お願いします。

gardenfan 【近畿】 2010/04/28(水) 20:56:28
解決済みですが、

バラの苗の植え方ですが、日本ではまず100%接木部分を地上に出して植えなさいと書かれています。これはノイバラ台木での日本の話し。

私も鉢植えは、根に対する土量を多くするという意味で根が見えるほどの浅い植え方をしています。挿し木苗、接木苗共通です。

しかし露地植えについては、以前から疑問視していました。
最初に見つけたのがドイツのコルデスから購入した時に、一緒に同梱されていたマニュアルに接木部分は5センチほど地中にと書かれていたことです。コルデスのHPにはまだ同じものがpdfでダウンロード出来ます。
またイギリスのガーデナー学校の創設者でもあるローズマリー・アレキサンダーさんが書かれたガーデンメンテナンスブックにも接木部分を地中に埋めることによって、サッカーを抑制して自根の発生を促進すると書かれてあります。
ロンドンの日本人会主催のガーデンツアーの解説者などもされている人なのでイギリスではそこそこの人かと思います。

そしてインターネットで graftunion 接木部分 + level で検索してみると全て英語ですが、接木部分を地上にというのはヒットしません。

最後に地中に植えて自根を出させるのと挿し木苗は同じになりますが、挿し木苗でも3年以降は地中から立派なベーサルシュートが出てきます。確かに接木部分を地上にしてクラウンに日光を当てるとシュートは出やすくなるのですが、それは接木苗での話しであって、挿し木であってもシュートは出ます。

それと深植えにすると、カミキリのお子様は途中までしか来ないので枯れにくいと言われる方がおられますが、経験したことがありませんので判りません。

永ちゃん 【関東】 [URL: ] 2010/05/05(水) 19:17:47
gardenfanさん 貴重な情報有難うございます。

連休中で7日間留守していましたので、返事が遅くなりました。

露地植えについて悩んでいましたので、本を購入して参考に使用としたところ、接木部分は地中にと書かれていたので悩みまして投稿しました。(寒さ対策・カミキリ対策)

購入した本は【別冊NHK趣味の園芸 美しく 病気に強い バラ】の大苗を庭に植えるの中で(P91)記載されています。


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