タイムが根腐れ?

[園芸相談センター]の過去ログです

おたま 2009/08/23(日) 10:28:01
匍匐性のタイムを2畳ほど芝生のように敷きつめて、歩くといい匂いがするようにしました。7月前半までとても元気よかったです。でも月末には長梅雨のせいか、そのほとんどが根腐れらしく根元から黒くなって尖端だけほんのわずか緑が残り、息絶え絶えの感じになりました。
それで、まだ元気だった部分を、土を入れ替えて植え直したのですが、10日経っても根付かず、枯れてしまいます。水は朝夕たっぷりやっているのですが。
病気でも入っていたのでしょうか。
よろしくお願いします

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/08/23(日) 19:04:00
根ぐされと言うことは土は有機物の多いものを使っていたのでしょうか?もし土は水はけの良いものをご使用なら、私は根ぐされではなく株の枝の茂りすぎによる蒸れでの枯れが株元まできたものでは?と感じます。グラウンドカバー植物には蒸れに弱いものが多いですが、タイムは特に蒸れに弱く、どちらかというと風通しの良い乾燥気味の所が一番好きです
自生地の地中海などでは空気に湿気がほとんど含まれず雨のほとんど降らない気候の土地の岩場の有機物の少ない場所に生え、夏には一見枯れているように見えるほど過酷な場所に生えているそうです。でも香りは凝縮されて素晴らしく、そういうタイムだけを食べさせて育てる食用のウサギの肉からはタイムの香りが漂うとか

日本ではもちろんそれほど過酷な栽培はしませんが、できるだけ水はけのよい土地(山の斜面とか石ガラだらけの他の植物にとっては乾きすぎなくらい)で、できればアルカリ性に近い砂の様な有機物の少なめな痩せた土地の方が機嫌よく育ちます。水やりは不要で自然に降る雨任せで充分です(本州では雨が多すぎて蒸れるくらいなので、株が少ないなら雨が枝には当たらないよう、土だけが湿る様に工夫すると良いかも・・・)
クリーピングタイムでも葉が極細で地面に苔のように貼りついて育つもの(レイタータイムなど)から枝が這いながらどこまでも伸びていくタイプのがありますが、枝の伸びていくタイプのは梅雨時期前にはある程度枝透かしをしておいて蒸れを防ぐようにしておかなくてはちょっと長雨が続いただけで簡単に蒸れて枯れてしまいます

タイムの栽培の基本は水はけの特に良い土地といつも乾燥気味でいられる事ですので、毎日みずやりするというのはタイムには逆効果で朝夕の水やりがかえって命を縮めてしまいましたね・・・、
タイムを植える場合はまず日当たりがとても良くてやせ地か水はけのとても良い場所が向きます。日当たりの悪いところには植えるべきでは無く、その場所の水はけが悪い場合は水はけの悪さの度合いによっては土をかなり深く掘って地下の粘土層を取り除くか何か所にも穴や溝を掘って粘土層を突き破り、そこに砂利や砂を入れてから有機物の少なめの土(今までの土にマサ土を多く混ぜるなど)を入れてから植え付けるか、地面よりも土を高く盛ったり斜面など水の溜まらない所に植えると良いです。出来れば水はけ以外の取り柄のない様な土(保水性・保肥性の低いものが良い)に全部取り換え、表面だけに見栄えの良い土(有機物は極力少なめ)を敷いて植え付けるくらいでも良いくらい。その分成長は遅くなりますが、株が締り香りも強くなるのでそれが本来の育ち方です。肥料は香りを薄めるので必要ありませんが、川砂やマサ土単体なら少しだけ堆肥(牛フン堆肥だけは避ける)を混ぜても構いません。どうしても土を掘る大がかりな事ができなければ植える場所だけ枠を組み大量の水はけ良い土を入れレイズドベットという水はけ重視の畑を作ってから芝生にするという手もありますが、希望の土を大量に入手して自分で入れて作るというのも大変です・・・

おそらく今回の失敗は植えた場の土質や、水の与えすぎと枝透かしをしなかったのが原因かと思います
タイムは他の植物から見ると好む環境が特殊で、普通の植物の管理方法で育てると必ず枯れます。私のところでは昔川べりの土質の悪い土地に住んでいた時には川砂主体の土がとてもタイムにあっていて何種類ものタイムが沢山立派に育っていましたが訳あって今の、川からかなり離れた湿地気味な土地に移った所タイムにはどうしても向かず、どんなことをしても数年で消えてしまうので今の土地でどうにか生き残れる1種(我が家での自然交配による雑種なのでたまたま性質が強いらしい)しか残っていません。将来はロックガーデンの様に石を積み上げて屋面を作り、土が限られるポケットの様な植え場所作ってあげてからまた栽培してみたいと思っています
我が家の様に、土地によってはどうしても植えるには向かないこともあるくらいですので、山際とか地層の浅い所に粘土層がある、田んぼ跡に建ったお宅などどうしても水はけの悪さを改善できないような所で、ある程度の広さを確保しての造園作業が出来なければタイム栽培は諦めるしかありません・・・

まず候補の植物を植える前にはその植物がどんな環境を好むか、どんな土を好むか、湿気や水はけ水やり頻度などを出来るだけ調べて、それに合わせての改善が出来るかを検討なさってから植えつけて下さいね
もしお住まいの土地がどうしてもタイムに向かない、どうしても平地に植えて楽しみたい場合は、同じく香りを楽しむ芝生に出来る、匍匐性のローマンカモミールと言うのを植えてみてはどうでしょう?ローマンカモミールなら普通の土質に向きますし定期的に刈り込めばあまり蒸れることもないと思います。葉が香り、デージーの様な花が咲き、八重咲きのものもあります。好みによっては花の咲かないノンフラワーカモミールという品種もありますよ

バロン 2009/08/24(月) 06:00:35

もう少し簡潔に書かれた方が、公共への利益が上がると思います。

おたま 【東海】 2009/08/24(月) 09:48:19
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ばんざいうさぎさん、とても詳しく、代替策までもありがとうございました。
まさに、タイムにとって最悪の環境を作っていたようです。地下10センチが粘土、木蔭、自家製堆肥の土、丁寧な水やり。「タイムさん、ごめんなさい」という感じです。蒸れも根腐れも共におこして不思議はありません。
この場所にはローマンカモミールを試してみます。タイムの香りが好きなので、レイズベッドも作ってみます。
今後ともよろしくお願いします。


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