鉢植えのバラの葉が黄色くなります

[園芸相談センター]の過去ログです

ぱっか 【関東】 2008/09/11(木) 15:58:01
はじめまして。
今年の春に新苗で購入したバラの葉が、株元の方から上へ向かって順番に黄色くなってきました。
葉一枚単位で見ると、葉先から黄色い部分が増えてくる感じです。

ポットからの植え付けは、専門書を参考に赤玉土などをブレンドして元肥は入れずに行いました。
そして7月末に鉢増しして施肥を終えた後、新苗で届いたときに立っていたシュート(つぼみがついていたので摘蕾済み)の葉が黄色くなり、その後そのシュートから新芽は伸びませんでした。
しかし、株元からベーサルシュートが1本、2本と出てきたのでそれほど気にせず、そのまま育て続けました。その間も1ヶ月に1度、遅効性化成肥料で追肥を行いました。(量は説明書の通りです)
つい最近、1本目のベーサルシュートの葉が、最初から立っていたシュート同様、株元から順番に葉が黄色くなり始めました。
夏剪定をした後、まだこのシュートの芽は動いておりません。(これより新しいシュートはきちんと動いています)

長くなってしまいましたが、黒点やハダニではないので肥料やけかと思いましたが、何分初心者なものでどうしていいかわかりません。
対処法をご存知でしたら教えてください。よろしくお願いいたします。

せん 2008/09/11(木) 16:56:59
夏疲れですかね。特に育て方の上で間違っている部分もないです。割と良くある現象なので、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。

今年の関東は、ゲリラ雷雨で毎日のようにものすごい雨が降っていました。我が家でも、土の乾く間もなく次の雷雨に合うため、例年にもまして黄色く落葉した葉が目立ちました。色々と原因はあるでしょうが、高温+過湿の状態が続き、肥料が高濃度になってしまい、多少根が傷んでいるとか、秋の成長へ向けて、下の葉の栄養を使いシュートを伸ばしているとか。いずれにせよ、幹が枯れていなければ問題はないです。また、芽が出ないシュートですが、品種により剪定後の芽の伸び方が遅い品種も多々ありますので、他のシュートが伸びている方にバラも専念しているのでしょう。そのまま静観していれば、気が向いたときにバラも芽を伸ばし始めます。
ただし、脅かすつもりもないですが、出たシュートの新芽の伸びが余りよくない株は、育て方云々よりその後の生育があまりよくない場合があります。今回の場合は、他のシュートの伸びが良いので、大丈夫だと思います。

あと、新苗の夏剪定という言葉にちょっと引っかかりました。
そもそも夏剪定とはなぜ行うのかという事を考えると、一番大きな理由は秋にいっせいに花を咲かせたいというのが大きい理由かと思います。新苗はそれよりも、枝を充実させることに重点をおきますので、蕾がついたら摘む程度の剪定に留め、葉を残し幹を太くさせる方を私なら優先します。また、夏に茂りすぎた枝をすかし、秋からの病害虫に備えるという意味でも必要な場合がありますが、いずれにしても夏剪定の対象となるのは、私は大苗以上の充実した株のみにしています。

バラ栽培は方法論がたくさんありすぎて、マニュアルどうりに時期がきたら肥料とか剪定とかしたくなりますが、言葉に惑わされないように、ひとつひとつの作業の意味を考えて行うのが、植物と付き合う上で重要だと思います。

72老 【九州】 2008/09/11(木) 19:38:53
ぱっかさん 今晩は
 心配ですね。
 ご質問の「緩行性肥料を毎月1回」が気に係ります。
 説明書のとおり実施されているとは思いますが、もしや、肥料が蓄積されて肥料濃度が濃厚に過ぎてはいませんでしょうか?
 夏場は水分の蒸発量が多く、給水量と肥料濃度のバランスが崩れることがあります。
 当分の間、給水量を増加してみては如何でしょうか?

ぽぽん 2008/09/12(金) 16:19:00
生理的な枯れは、夏の時期にはよく見られます。でも、程度問題で、
どんどん広がっているなら、病気・障害でしょう。

72老さんと同じで、一番心配なのが肥料です。鉢ものには、遅効性
肥料はこのましくないです。液肥であれば、水をどんどんまけば、
余分な肥料は流れてしまいますが、粒剤の肥料は残ってしまいます。

あともう一つは、根に虫がいる状態ですね。このあたりの判断は、
枯れの進行状態を見ないとなんとも言えません。さらにもうひと
つは、水やりの失敗による根ぐされ。天候不順なので、水を
やりすぎている。ただ、今は剪定後の芽出しの時期なので、あまり
水をカットしすぎるとよくないですね。

ぱっか 2008/09/12(金) 19:57:22
みなさんどうもありがとうございます!
ベランダで育てていること、どんどん伸びるシュートに行く手を阻まれつつあったのもあり、剪定しました。
でも、もうちょっとしっかりしないとする必要はないんですね。
ピンチのたびに枝が細くなって頼りなく感じてしまうのですが、それも大丈夫なのでしょうか。

以前、バラ以外のものを育てていたときは液肥を使っていましたが、なんだか薬漬け(?)にしているようでちょっと気が引けていました。
でも鉢植えにはそのほうがいいのですね。安心しました。
土の入れ替え等は必要ないでしょうか。

たびたび申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

のぎ 2008/09/13(土) 00:50:45
鉢物には遅効性肥料がこのましくないと書かれている方もおられますが、それにはちょっと反論があります。油粕などの有機肥料も遅効性(緩行性)肥料と言われます。一部、化学肥料でも1ヶ月程度の効果を持つものもあります。固形の肥料は一ヶ月経っても形は残っていますが、水遣りとともに成分は抜けていきます。以前別な植物で、一ヶ月経過した固形の肥料の塊の中に、根をはった植物もありました。そんなに、毒のようなものに、根を伸ばせますでしょうか?それを見たので、固形肥料は永遠に肥料分をたたえているものではなく、せいぜい一ヶ月程度のものだと思っています(肥料の種類は多種多様なので、説明書に従います)。

肥料そのものが悪いのではなく、時期と適切な量の問題で通常は真夏は肥料を控えると言うのが定説です。その為、肥料分が抜けている状態で夏を過ごすと、夏の終わりに黄色く落葉する場合もあります。逆に相反することですが、真夏の肥料による根の傷みや、高温過湿による根ぐされも起こり落葉につながることもあります。
難しい判断ですが、どのタイミングでどういう肥料を与えたら育ちやすいのかというのを、各栽培場所にて検証してみないと、一概にいいとか悪いとかいえない問題だと思います。
例えば梅雨明けから9月頭までの間は、固形肥料を置かず、その時期のみ液体肥料を規定より少し薄めたものを必要に応じてあげるなども効果的です。

シュートが先細りになる件は、シュートピンチというのを行っていれば、背をそんなに高くならせずに太いまま大きくなってきます。今回のように、下の葉が夏過ぎに落葉を始めたら、なるべく葉を残すようにしたほうが得策です。
書くと長くなるので、検索したら過去ログにR.ひろきさんの詳しい説明がありましたので、そちらをご覧になってくださいませ。
http://botany.cool.ne.jp/logb/200606/06060091.html

のぎ 2008/09/13(土) 01:03:13
土の入れ替えについて追記です。
まだ暑さが残っている時期ですので、上記、ご説明のあった範囲内の落葉であれば、私ならまだこのまま見守って育てます。


R・ひろき 【関東】 2008/09/14(日) 02:37:19
 こんにちは。

>土の入れ替え等は必要ないでしょうか。

 土の入れ替え等は必要ないと思います。
 せんさんがおっしゃるように、割とよくある現象です。
 8月の末あたりに長い雨が続き、暗い日も続いたので、根元の葉から黄色くなっていくバラもあります。
 比較的日当たりが良くない場所のもの、品種の特性として日照不足に弱いものなどです。

 芽が動かないシュートですが、バラは同じ日に同じように切っても、一斉に伸び出すわけではないです。
 とくに夏剪定ではそういうことが多く、伸び出さない芽の部分の葉をむしって刺激を与えている人もいます。
 これもよくある現象です。

 急激に弱って株全体がいかにも元気がなくなっていくというような状態でなければ、土の入れ替えなどの荒療治は必要ありません。様子見したほうが得策です。


 ところで、余談なのですが、我が家では、よくある置き肥を鉢に乗せています。
 ゆっくり効く成分とすぐ効く成分が配合されたという置き肥です。
 これを使う時に気をつけていることは、肥料効果の山がおおまかにふたつあるということです。
 置いたらすぐに効き始めるので、置いた直後に一山、1〜2か月の肥効と書いてあったら、そのころにまたひとつ。
 これを一か月に一度やりますと、前回の遅く効くほうが効いているうちに、今回の早く効くほうが効きだします。一時的に肥料が濃くなる時期が出てきます。
 肥料が蓄積されてなにか起こったとすれば、このような原因かと思います。

 液肥だけで鉢バラが育つかと言うと、それもまた諸説あると思いますが、バラの鉢植に置くための遅効性肥料がここまでたくさん出回っているということは……と考えると、その置き肥自体が駄目だったというわけではないと思いますが、いかがなものでしょうか。

 土の配合にもよりますが、液肥だけの栽培を何か月も続けるといま一つなところがあり、私は置き肥を併用します。


 もうひとつ気になるのは、土の乾き具合です。
 最近なんだか乾きにくくなったとか、土がちょっとふかふかしたという症状があり、株を押すと揺れるようでしたら、コガネムシの幼虫がいることがあります。
 これがたくさんいる場合は、荒療治、できれば植え替えが必要です。
 葉先から黄色い部分が増えるということで、多少これに症状が似ていると思います。
 肥料などの濃度障害ですと、葉のふちが茶色くなったりします。品種や状態によるかもしれませんが、葉先という感じではなかったです。

ぱっか 2008/09/17(水) 14:30:40
[[解決]]
みなさまどうもありがとうございます。
よくある現象とのことで安心いたしました。
置き肥は、地道に合うものを探してみようと思います。
コガネムシですが、それは大丈夫でした。

まだまだ初心者で手探り状態ですが、なんとか頑張って育てていきたいと思います。
ありがとうございました。


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