剪定の時期

[園芸相談センター]の過去ログです

なな 【九州】 2008/09/10(水) 16:51:17
山ぼうしの木と夏椿の木を庭先に植えているのですが、あまり高くしたく無いのですが、何時頃剪定していいのか教えてください。
現在の木の高さは両方共3メートルぐらいです。

たちつ 【近畿】 2008/09/11(木) 02:46:14

基本的に、落葉樹は、落葉後から新芽萌芽までの、休眠期が良い。
詰まり、11月から翌年2月の冬季。
今回は、半分の大きさにするとかの、高さや幅の制限剪定ですから、
自由に切ればよい。特に来年の成長を見込んで、短い目に斬る。
切り口には、園芸用防腐剤とか癒合剤を塗っておいたほうが良い。
切る位置は、枝の上際で斬る。(直近下に、小枝が残ること)。
枝と枝の中間で切ると切り口から、脱水して枯れ込む場合がある。
大きく斬るのが目的ですから、花は諦める覚悟が必要です。
本来は、景観目的を持って、毎年コチョコチョと、格好良く剪定することが
基本です。今回は、剪定とは言わず、伐採と理解したほうが無難。

本来の、剪定の仕方。景観剪定・整枝剪定。
花木は、花をも楽しむ樹木ですから、花の付き方ということも
念頭に入れなければ成りません。ここが、果樹や観葉植物と異なります。
国語の花芽とは、小さい時期の蕾を意味しますが、園芸上は、蕾の下地細胞が
できることを指します。詰まり簡単に言えば、生理の時期とイメージすれば
良く判る。・・・花芽分化・花芽形成という。
花芽分化の時期は、花樹植物によって、大きく2つあります。
一つは、夏前後に分化して、冬に熟成覚醒して、翌春から初夏にかけて、成長し咲くもの。
もう一つは、春に萌芽した新芽の成長と共に、分化し成長して、咲くものがあります。
言い換えれば、秋に蒔き春に咲く2年草と春に蒔き夏から秋に咲く一年草のイメージ。
春に咲く花は、ぱっと咲いて、ぱっと散る。その後・夏に、来年の蕾細胞を作る。
夏秋花は、春の新芽を育てながら、今年の蕾細胞を作る。花はだらだらと長く咲く。
と簡単に割り切る考えも有る。

ヤマボウシは、夏に分化して、翌年のハナミズキの後の6-7月頃に咲く。
従って、花後直ぐに、整枝剪定をする。冬には、不細工な枝のみ軽く剪定する。
冬の剪定は、蕾を切ることになる。すでに、蕾細胞ができている。

ナツツバキは、新芽が伸びて充実する頃の5月前後に、分化して、6月末ごろに咲く。
従って、花後の剪定でも良いのですが、真夏の剪定は、枯れやすい性質があるために、
冬の休眠期に、剪定するというのが、常道のようです。蕾細胞はまだ冬にはできていない。

ちなみに観葉植物は、室内で葉色を楽しむものですから、弱光に程よく当て、常に新芽を育て、
株が大きくなったら、挿し木採り木をして、株更新する。
果樹は、毎月のように、コチョコチョと枝透かし剪定(実の熟成と花芽分化が同時進行するため)
・バランス剪定(実数と葉の数の調和)をする。と割り切ったほうが楽。
常緑花木は、花後直ぐ。花後の新芽に来年の蕾細胞ができる。

このようなイメージです。


なな 2008/09/11(木) 15:18:23
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たちつさん、早速の書き込み有難う御座いました。
ここ宮崎はまだまだ暑さが続きそうなので、寒さを感じ出したころに
剪定(伐採)しようと思います。


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