のりで葉ダニ退治?
yagi
【東海】
2008/06/29(日) 21:20:41
あるバラやさんが、洗濯のり(でんぷん製)でバラの葉ダニ対策をされていることをネットで読みました。200倍に薄めて、展着剤を加えて散布するそうです。
当方、ベランダで数十鉢のバラ栽培をしているのですが、これから夏にかけて葉ダニにはかなり悩まされます。市販のでんぷん由来の殺ダニ剤を使っているのですが、100倍希釈と他の薬に比べて濃く使うので割高です。
洗濯のりなら安く使える!と思って、早速スーパーに買いに行ったら、でんぷん製のは置いてありませんでした。ポリビニルアルコールという化学糊でした。それじゃよくないかも、と思って、文房具売り場で昔ながらのでんぷんノリを買ってきました。どのくらいに薄めていいのか、迷っています。どなたかおわかりになりますか?また、こうしたでんぷんノリを使って葉ダニ退治をしようとするとき、注意することはありますでしょうか?
りっこ
【関東】
2008/06/30(月) 02:31:40
でんぷん関連の資材は使用したことはありませんが気門を塞いで死滅させる方法と思います。門外漢ですがでんぷんならそんな面倒なことをしなくてもでんぷん粉をお湯で固めて糊状にし、それを薄めて使用しては駄目なのですか?又、天然資材でピカコーというのあります。これは海草でつくられてアブラムシやハダニの気門を塞いで死滅させるので耐性がつかず、散布時の防護もいりません。花に用いると発色も綺麗になり、野菜や果樹に使用すると甘みが増すというふれこみです。バラなら食しないので大丈夫と思いますが糊と言っても必ず薬剤処理をしているはずです。もし試されるなら小範囲で効果と実害を確かめてからののほうがいいと思いますがどうでしょうか。
けいたん
2008/06/30(月) 08:21:47
葉ダニは、水の散布で十分ですよ。ただし、感染してからだと、
ちょっとした霧吹きでは駄目で、強力な加圧式の噴霧器で卵
ごと吹き飛ばす必要があります。葉の表にかけても駄目で、
裏側にかける必要があります。噴霧口の角度が変えられる
製品がおすすめです。夏は、2~3日おきに、噴霧します。昨年は
問題なくこれで通過できました。
よくわかりませんが、朔は確かにダニはやっつけてくれるのかも
しれませんが、葉の気孔もふさいでしまうのではないでしょうか。
すでに定評のある方法を使ったほうが安心だと思います。水を
かけることで、黒点病が出ることを心配する人もいますが、
黒点病が発生するためには、5時間以上濡れていることが条件
だそうなので、問題ありません。実際、黒点病が出たことはあり
ません。
農薬つかわなくてもすむし、非常にいい方法だと思っています。
cactus
2008/07/01(火) 18:45:03
けいたんさんの発言ですが、確かにそのような方法もあるように聞いて
います。けいたんさんは非常にいい方法と言われますが、これは一時的
にハダニを回避させただけで、駆除をした事にはなりません。
ハダニは高温と乾燥を好み雨を嫌うため、定期的に強い水をかけてやる
事で対処する事が出来ますが、先ほども書いたように一時的に回避させ
るだけで、実際には駆除していませんから再び発生してしまいます。
ハダニが発生するたびに強い水をかけるのは大変ですから、やはり薬剤
を使用して一気に駆除させた方が確実だと思います。
けいたん
2008/07/02(水) 00:33:04
一言付け加えさせてください。
ダニは、外から飛んできて、葉にくっつくことによって発生するみたいです。
従って、退治するといっても、一度はいなくなっても、またあらたなダニが
飛んできて、増殖することになります。問題は、農薬が効きにくいことです。
農薬を使い続けることで抵抗力がでてきてしまう、ということではなく、
すでに抵抗力の強いダニが蔓延しているのだそうです。
なお、水を強くかける方法は、長井雄治さんの”バラの病気と害虫” 農文協
に書かれている方法で、長井さんは、この方法を強く押しています。もし、
農薬を使うにしても、水を強くかける方法を併用すべしとしています。
卵からかえったダニも吹き飛ばしてしまえば、水噴射法でも根絶はできるの
ではないかと考えています。
それから、水はダニが発生した時だけでなく、予防的にかける必要があり
ます。大変といえば大変ですが、私はあまり苦になりません。水道水なの
で、害を気にしなくて良いので、気楽だからかなと思います。
私のところは、すでに出たので、もう水の散布を開始しました。ひどく
なるのは、7,8,9月なので、その間は、水の散布を続けます。天気
が良ければ、2日に一度くらい。悪ければ、週に2回くらいです。木が
多いと大変かもしれませんね。
日本ばら会のホームページには、”水を噴射している人によれば、ダニ
には困っていないそうである。” というような、あいまいな書き方に
なっています。プロフェッショナルやハイアマチュアは、農薬で治療
している人のほうが多いのかなとは思っています。
けいたん
2008/07/02(水) 17:14:50
もう一言すいません。
糊は、炭水化物です。これを放置してみればわかりますが、カビが
生えてきます。炭水化物はカビの好物です。
http://www.live-science.com/honkan/jissen/starch.html
試してみるのは悪いとは言いませんが、あまりおすすめできない
ですね。
pinetree
【九州】
2008/07/02(水) 19:56:31
散布濃度に関しては
>200倍に薄めて、展着剤を加えて散布
されればよろしいのでは?
注意点に関しては,何度か書いておりますので詳細は避けますが,殺虫,殺菌目的での使用は,非食用のバラですので罰則規定がないようですが,農薬取締法に触れる可能性があります。市販の木酢液などに,殺虫,殺菌効果が書かれていないのはこの理由によります。
りっこさんがご紹介の資材と同様な,結構名の知れた海藻抽出物由来の製品で,パッションの着色障害と糖度の極端な低下を生じた例を見た事があります。
この手の資材は,効果が期待できる濃度と,薬害が生じる濃度が非常に近いものが多いので,りっこさんがお書きのようにテストされることをおすすめします。私の場合は,食用の果樹類ですので使う事ができません。
水によるハダニの防除ですが,物理的防除法としてお茶などでは風と水の噴霧で流す機械が話題になった事がありました。
面倒なのと,卵が流れにくいために再発が早い欠点はありますが,ふ化から産卵までの期間に何回か繰り返せば,間違いなく減ります。
ミカンハダニなどでは,多発すると薬剤が効きにくくなるため,水で成虫を洗い流して密度を下げてから薬剤をかける事は,私もたまにやってますよ。
yagi
【東海】
2008/07/04(金) 08:07:54
[[解決]]
みなさま、詳しいご返答ありがとうございました。
大変参考になりました!
葉裏への水の散布は私も行っており、確かにハダニは減っているように思います。ただ、ベランダの日が当たるスペースを全部使う形でバラ栽培をしており、かなり鉢と鉢が近い位置にあります。水で吹き飛ばすことにより、他の鉢にハダニが広がる恐れはないのか、と思っていました。
市販の一般的な薬ではない場合、希釈倍数が難しいこと、葉の気孔もふさいでしまうかもしれないことなど、考えながら、部分的に試してみて、うまくいったら糊も活用してみようと思います。
ありがとうございました。
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