地方野菜果実
Sub-Rosa
【関東】
2007/12/13(木) 05:38:25
高度経済成長の時代から急激な都市化の需要にこたえるべく野菜の生産は単純化され、
経済性の追求から量産化の影で埋もれていった野菜や果物は数知れません。
需要にこたえることなく農家の庭先でひっそりと栽培されているツクバミカンや、
畑の片隅に栽培されているヤグラネギなど。
その一方でブランド物として着目されて脚光を浴びる漬け菜などがスポットライトを当てられ、
注目されデパートなどで高価な漬物として販売されているのも数多くあります。
この時代だからこそ埋もれていた野菜果物に遺伝子資源としても注目しましょう。
地方野菜果物は日本国内からだけではなく海外からの書き込みなども入れると
相当な数量が期待でき、これから先が楽しみです。
植木屋 園主
[URL:http://members.aol.com/Oujien/]
2007/12/13(木) 20:14:07
こんちは〜♪
地方ならではの野菜果物スレでしょうか(^_^;
私こちら方面には疎いのですが唯一福岡県久留米市で自慢できるものがありますv(^^)
やましお(山汐)菜というもので高菜の部類かと思いますが?
高菜に比べるとやや小ぶり?ですが味はピリッと辛く漬け込 んで漬物にした物は格別です〜♪
この山汐と言うのは私たちの地域では山崩れを意味します
その昔暴れ川の異名をとる筑後川が氾濫した際に
上流の山が崩れて氾濫した時に中流域の筑後川流域で流れ着いた種?からの自然発生した物だと言われています
また生産地域も限られて北野町,善導寺常持地区と昔のまま蛇行しながら流れていた筑後川の川筋の一部のみに生産もされています
(現在改修工事が行われて流れは変わってはいます)
その地域の地質は特別でヨナ土と言われる砂?の粒子の極細かい粒子でサラサラしています
植木を作るには根鉢が取れないほど粘りの少ない土です
その他にゴボウ,ホウレン草等も生産されていますので弱アルカリ系なのかな??
でも山汐菜が私たちの地域以外でも当たり前に何処でも生産されているとなると
ホント私は野菜には無知になるのですが・・・・・(^_^;
Sub-Rosa
【関東】
2007/12/13(木) 22:01:51
>やましお(山汐)菜というもので高菜の部類かと思いますが?
>高菜に比べるとやや小ぶり?ですが味はピリッと辛く漬け込 んで漬物にした物は格別です〜♪
ヤマシオナ
http://blog.baliyoka.net/archives/50709878.html
手元の図鑑によると、ヤマシオナ(図鑑では山潮菜)はカラシナ(芥子菜)の
系統だそうです。
私は食べた事も実際に見たことも無いので、図鑑によると
「鼻につんと抜けるようにピリッと辛い」とのことです。
これはカラシナの特徴です。タカナはあまり辛いという話しは聞きませんが、例外に三池タカナ有り。
ただし、アブラナ科は用意に交雑しますし、タカナの産地と交差している土地なので
タカナが交雑親となっている可能性も十分あります。
>でも山汐菜が私たちの地域以外でも当たり前に何処でも生産されているとなると
>ホント私は野菜には無知になるのですが・・・・・(^_^;
また「湯布院のゆめ菜」はこのヤマシオナを選抜して由布院で栽培されているものです。
これは正真正銘の地域野菜ですが、京浜・京阪地区でも、一夜漬けの山潮漬として、
消費されているそうです。
他には炒め物や白和えなどで食べられているそうです。
ヤナシオナの生育温度は20度程度と比較的定温性で播種から収穫まで50〜80日で
草丈40pほどの時に収穫するとの事です。
kilio
【関東】
2007/12/14(金) 14:50:32
こんにちは。地方野菜に入るかどうかわからないですけど、
岡山県ではグリーンピースのことを「アラスカ」と言います。
発音はアラスカ州のアラスカとは違って「ラ」の音にアクセントがあり
ジャマイカと同じ発音になります。
「アラスカ」は方言なのか?とも思っていましたが、調べてみると
アラスカエンドウ(Pisum sativum var Alaska)という豆で、通常グリーンピースとして
出回る豆とは違いました。
食感も違い、皮が少し硬くもちもち、ほっくりした感じです。
豆ご飯(通称アラスカご飯)にするととてもおいしいです。
春先に生のものが地元スーパーで売られ、この豆ご飯を食べると「春だなぁ」と感じます。
実家で作っていて出荷するので、よく皮むきを手伝わされました。
以前新宿御苑のオフ会で「実家の栗が日本栗とは違う」という話をしたのですが
あれから両親の話を聞いたり、自分で調べたりしたところ
岡山県新見市哲西町に「哲西栗(てっせいぐり)」という栗があり
実家で食べる栗がこれと同じかかなり近い栗であると思い至りました。
ウィキペディア「シナグリ」の項目に哲西栗の記述があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%82%B0%E3%83%AA
大粒で甘く皮のむきやすいおいしい栗です。甘栗の改良品種なら皮がむけるのも納得。
実家の栗は私の伯父さんの家から分けてもらっていたもので
伯父さんは約35年前に栗の穂木を手に入れ(入手先は新見市ではない)
接木で増やし一時期は栗林を作っていましたが、現在は高齢のため手入れができないので
自分達で食べる5、6本しか管理していません。
岡山県新見市と伯父さんの家は同じ県北で、栽培環境が似ていたため
うまく増やすことができたんだと思います。DNA鑑定したら同定できますかね?
みっちー
【関東】
2007/12/15(土) 12:42:05
こちらは埼玉県北東部です。
ご当地野菜といえば、『白ナス』ですね。
『青ナス』とも呼ばれることがありますが、『白ナス』のほうが一般的です。
巾着型のやや大きめな白というよりはうす〜い緑色の果実(ヘタも薄緑色)がなります。
そして、普通のナスは紫の花が咲きますが、この白ナスはその名のとおり、白い花が咲くナスの中でもとても珍しい品種です。
味噌汁の具や、味噌煮などで食べることが多いです。
Sub-Rosa
【関東】
2007/12/16(日) 20:08:45
【サントウサイ】山東采、 アブラナ科 アブラナ属
Brassica campestris L. var. amplexicaulis Tanaka et Ono
ハクサイ(白菜)は結球するものと半結球するものとに分類でき、
「サントウサイ」(山東采)は半結球タイプのものです。
原産地は中国山東省で、11世紀ごろカブと体菜郡の漬け菜とが自然交雑され、
半結球ハクサイの原型が出来たといわれています。
国内への導入は江戸時代後期からで、明治時代中期ごろ現在の足立区付近で栽培が
盛んになり、現在では埼玉県南部から千葉県北西部や神奈川県北東部に
かけて栽培されています。
栽培法は結球する白菜とほぼ同じで、取り立てて変わったことは有りませんが、
結球する白菜に比べ暑さに強く寒さには弱いので、収穫時期が早くなります。
収穫間際のサントウサイは真上から見ると、バラのケンティーフローラを髣髴する
ような優雅な外見が特徴で、この菜が幾つか並ぶとまるで巨大な花が咲いたように
美観をかもし出します。この画像は巻きが緩やかで、正月近くなると
もっとしっかり巻いて来ます。
http://www.c-player.com/ac31775/thread/1100040509357
収穫時期は11月から12月中旬で、東京23区の東側から埼玉にかけて
サントウサイを圧し漬けにして正月用の漬物にする食文化が存在しますが、
日本橋辺りまで西へ行くと、そのような食文化が無く、東京の地域食文化の
一端が垣間見られます。
Sub-Rosa
【関東】
2008/01/18(金) 21:54:20
【サヌキナガサヤ】讃岐長莢(ソラマメ)マメ科
香川でソラマメが栽培された起源は明治にさかのぼり当時は緑肥として、
または換金作物として導入されたようです。
「さぬき長莢」は日本種苗協会登録されているが、元々は各農家で自家採取されて
いたもので、一つの莢に5〜6粒入っている中粒種で莢つきも収穫も抜群に良い品種の、
強勢の早生種。
サクラの時期が過ぎ、ソラマメが肥大する頃 農繁期に農作業を手伝ってもらうために
人を招き御馳走する習慣がありこの「春魚(はるいお)」の行事で讃岐の農村では
鰆の酢漬けと「さぬき長莢」の新豆を使った押し寿司が振舞われた。
また讃岐名物の醤油豆は完熟したソラマメをほうろくで炒り、調味料に浸し
味を馴染ませたものです。
讃岐の料理と切っても切れない関係のソラマメも、大粒の一寸ソラマメが主体と成り
年々栽培面積は縮小されています。
おしぬき寿司
http://www.gas.or.jp/oishisa/oshinukizushi.html
サヌキナガサヤの莢
http://www.e-taneya.com/item/1476.html
ヤサシイエンゲイのソラマメ欄
http://www.yasashi.info/so_00002.htm
栽培は水稲を刈り取った後作として、10月中旬頃直播またはポット蒔き
栽培圃場は、畝幅150センチ、株間45センチの一条植え。
元肥は堆肥、土壌改良剤、暖効性肥料を全面に施し、2月上旬追肥をし軽く中耕し培土する。
冬の間に分けつし、2月下旬ごろから茎の成長が始り、一株で10本程度に芽かきをする。
倒れやすいので、高さ1メートル程度の支柱をたててテープを張って誘引する
収穫は、莢が肥大しつやが出て背筋に黒い筋(お歯黒)が出て、下を向いたら適期。
私からソラマメの種が届いた人が居ると思いますが、
あの小粒で豊産種のソラマメはこの品種です。
植木屋 園主
[URL:http://members.aol.com/Oujien/]
2008/01/20(日) 19:28:28
こんちは〜♪
地方ならではの野菜も色々あろうかと思うのですが中々出てきませんね(^_^;
それも住んでいる方にとっては地域限定のイメージが無いのではと思います
果実の柚子で作る胡椒がありますが
その中でもまだ熟する一歩手前の
周りが緑色の皮の部分と青い唐辛子を混ぜて作る緑色をした柚子胡椒が普通だと思っていたのですが
他の地域では柚子も熟した黄色い皮で作る黄色い柚子胡椒が普通だったようです
緑色をした柚子胡椒は北部九州の限定品なのかな??
なおこの綺麗な緑色を維持するためには
瓶詰めした後に周りからの光線が入らないようにアルミホイルで周りの光線を遮断して冷蔵保存されると長く持ちます♪
やよい
【北陸】
2008/01/21(月) 14:15:34
これが地方野菜に入るかどうか.....
今朝全国紙地方版を読んでいたら地場野菜10品目を「能登野菜」ブランドとして立ち上げたという記事が出ていました。
ちなみに私は能登在住ではありません。
この中の特に「金糸瓜」またの名「ソウメンカボチャ」を。
http://www.is-ja.jp/wakaba/notu/03kinsi.htm
当地在住30年余にしてスーパー(それも小さなスーパーで)でお目にかかったのは2〜3回のみ、興味本位でかなり前に一度購入したことがあります。ホントにソーメン状になるのかと?
今ではその存在さえも忘れていたが今朝の新聞記事でこんな野菜があったなと思い出した次第。
http://www.e-taneya.net/01yasai/03kasai-html/011kabocha/0103011015010.htm
検索してみたらたくさんの情報が出てくるので能登独自の野菜と言うわけではないし上HPの様に種も売っているのでそうマイナーな野菜ではないと思うのだが日頃はスーパーで目にしない野菜ではある。
やよい
【北陸】
2008/01/21(月) 14:17:46
2番目アドレス訂正。
http://www.e-taneya.net/01yasai/03kasai-html/011kabocha/0103011015010.html
初心者用掲示板@園芸相談センター