木偶の坊みたいなブルーベリーの木をどうしたら良いですか?
yoshi
2007/09/06(木) 17:26:51
「ブルーベリー」の件。もう5年以上庭に植えてある木が高さは1.5m位あり毎年沢山の花をつけるのですが、「実」が直径3mm位のがパラパラとなるだけで紫色に熟しても固いし、味はしない、しかもシュートは出ずに新芽が出ても直ぐ葉の周りから茶色になってきて落葉もせずに
1年中ぼけっと植わっております。 これは木の種類で、このまま庭に植えておいてもよくなることはないのですか? 日中は可なり陽は当たる方なのですがーーー。
りっこ
【関東】
2007/09/06(木) 17:52:13
厳しいようですがそのような状態にしたyoshiさんの育て方の結果だと思いますよ。ブルーベリーは沢山の品種があり、甘みも大きさもいろいろです。でも成木で実が2〜3mmのブルーベリーは通常ありえません。品種、お住まい、土壌、栽培管理などの情報があれば改善策があると思いますよ。購入時から年数が経ていますので品種がお忘れなら、1本で実をつけている(ブッシュ系に多い)のか、実が赤くなってから熟する(ラビットアイ系)のかで大きくブッシュ系かラビットアイ系かがまず判断できる可能性もあります。
メルモ
【関東】
2007/09/06(木) 20:14:49
実の大きさが3mmというのも、落葉もせずに植わっているというのも、落葉果樹のブルーベリーには通常あり得ない状況だということは、もしかしてブルーベリーではないんじゃないかという可能性も疑われます。
どういう経緯で入手された木でしょうか。
また、ブルーベリーは品種にも依りますが、基本は他花受粉なので、花期の合う違う品種を一緒に植える必要があります。
今ある木の品種名はお判りになりますか?
りっこさんが尋ねていらっしゃる栽培環境の情報についてもお知らせいただくと、詳しい方からのレスがつきやすくなると思います。
ばんざいうさぎ
2007/09/06(木) 20:17:33
植えている土の質はどんなものですか?
ブルーベリーは特に土のペーハーが酸性強めになっているのが重要で、ブルーベリーなどのツツジの仲間の植物の場合、ペーハー調整をしていないピートモスや鹿沼土などをいれて常に酸性にしておくのが大切です。適していない土に植えているのでちゃんと育たない恐れもありますね
あと、肥料はどのようなものを与えているのでしょうか?
花や実を利用する植物には燐酸の割合が多い肥料が適しています
yoshi
2007/09/07(金) 10:46:25
住いは東京町田で5〜6年前「ブルーベリー」として3本購入し、1本は40cmくらいになって毎年僅かですが大きな実をつけます。1本は今年枯れてしまいました。そして駄目なもう1本です。土は基本的に関東ローム層ですが、毎年「バーミュキュライト」を入れています。肥料は時々「化成肥料」を撒いています。 水やりは程々にやっていると思います。近くには蜜柑、金柑、柚子の木が1本ずつ植えてあります。
気になると言えば柑橘類や下記の枝が多少日差しを邪魔しているかな〜とはいっても日中何時間も日は当たりますのですがーーー。 今更回復は無理ですかね? 今年植木屋で2本ラビットアイ系の20cmくらいのを買ってきたので、駄目な木は引っこ抜いた方がよいでしょうか?
ばんざいうさぎ
2007/09/07(金) 12:52:25
いままで育ててきたものを引っこ抜いてしまうのは可哀想ですので、まずはバーミキュライト(なぜこれ単体を入れるのか理由がちょっとわかりませんが?)を入れるのをやめ、「ブルーベリー専用土」か、ペーハー無調整ピートモス、なければ鹿沼土をたくさん入れてあげて下さい。今なら根元周辺に盛り上がるほど積むか、できれば今まで足していた土を取り除けるだけ取り除いてから入れてあげたいところですが根を痛めるなどしてしまいそうです。根を痛める心配がなければ一度掘りあげ、植えていたところの土を広めに取り除いてから根の周りだけでも酸性の土に入れ替えて植えなおしたいところなのですが・・・
肥料は、時々ということは時期を決めてあげていないのでしょうか?肥料を与えて良い時期と悪い時期があり、決まった時期に決まった成分のものを与えないでいるのならうまく育たないのは当たり前、そもそもブルーベリーは肥料をあまり必要としないので与えすぎの可能性が強く感じます
「ブルーベリー 育て方」で検索なさると栽培法がいくつもヒットしますので基本的なことから学んでいってはどうでしょう?栽培法を知らずにまた新しい苗木を買ったとしても、また同じことの繰り返しとなる可能性が高いです。きつい言い方に感じたらすみませんが、今回は木が悪いのではなく、ブルーベリーの事を知らないで育てているのが悪いように感じます。花や実を利用する植物は、窒素ばかり与えすぎると子孫を残そうとする危機感がなくなってしまうという性質があり、窒素分を与えすぎるとよくないのです
ちなみに肥料成分は
窒素=葉の肥料
燐酸=花・実の肥料
カリ=根(一部実にも)
に作用するものであり、使いたい植物の利用部分に効く成分の比率が高いものを使うことになっています。化成肥料は人工的に作った肥料なので、それのみ与え続けると土の質を悪くし土が痩せてしまいます。植物(特に果樹全般)にいえますが自然由来の肥料や堆肥を使う方が良い土になり実の味も良くなりますので化成肥料の多用はよくありません。人間にたとえれば化成肥料はサプリメント、自然由来の肥料や堆肥は野菜や肉のような食べ物。人間はサプリメントだけ摂っていては生きられませんよね?植物も同じ事。なので土が堆肥などで肥えていれば化成肥料は必要ないくらいなのです。ただし、動物性の堆肥は窒素が多いので果樹にはあまり多くは使えません。混ぜるなら完熟腐葉土かバーク堆肥など
ブルーベリーなどのツツジ科の植物は元々痩せ地に生えていたので酸性であることが一番重要で、酸性を保てある程度保水性がある土壌なら堆肥や普通の土はあまり必要としません
ちゃんとした育て方をすれば(2年くらいは燐酸を多く与え、それ以外の成分が入った肥料は控えめで栽培してみてください)、土や株に溜まった余分な肥料分も2〜3年で消えると思うので、それ以降はちゃんとした美味しい実が成ると思いますよ。その育て方をしてみてもダメな結果が出てしまってから株を抜いても遅くはありませんので、どうぞお勉強なさってみて下さい
RED
[URL:http://members.jcom.home.ne.jp/takanuma/index.htm]
2007/09/07(金) 13:15:00
用土についてはすでに書かれていますので、肥料について。
化成肥料は製品によって成分が大きく異なり、硝酸態窒素の多い置き肥などはブルーベリーの場合あまり役に立たず、かえって害になる可能性があります。
というのも、強い酸性土壌地帯に分布する植物の場合、その酸度故にバクテリアの活動が極度に低く、硝化というアンモニアを分解する作用がほとんど進まない環境にあります。
植物の多くは硝化によって分解された硝酸態窒素を好んで吸収しますが、ブルーベリーの原産地はこの硝酸態窒素がほとんど生産されないため、アンモニア態窒素を好んで吸収するように適応しています。
ブルーベリーの肥料として硫安が使われるのは、酸性化させるためだけでなく、その窒素成分がアンモニア態窒素であるからです。
使用する肥料は保障票の成分をよく見て、アンモニア態窒素が主成分であることを確認してからにしなくてはなりません。
硝酸態窒素はブルーベリーの場合、ほとんど吸収されず害になる可能性があります。
yoshi
2007/09/08(土) 11:16:49
ばんざいうさぎさん色々とご指導を有難うございます。 早速土の入れ替え等の行動を起こしたいのですが、暑さが厳しく残っているこの時期に掘り上げても大丈夫なのですか? 肥料も主食になるようなものを探したいのですが「自然由来の肥料や堆肥」はホームセンター等で手に入りますか? それと庭植えよりも大きな植木鉢に変更した方がよいのでしょうか? REDさんのアドバイスに「アンモニア態窒素」を与えるようにとのことですが具体的には「硫安」でよいのでしょうか?
ばんざいうさぎ
2007/09/08(土) 12:12:36
自然由来の肥料とは、鶏糞・骨粉・油粕など分解が遅くゆっくりと効くもの。堆肥は購入できるものに牛糞堆肥、馬糞堆肥、バーク堆肥、完熟腐葉土。自作なら稲藁堆肥、コンポスト堆肥、ぼかしなど・・・。肥料に何を使うかは植物栽培の基本なので、他の植物(果樹)もお育てしてるようなのでご存知と思い省いたのですがご存知なかったんですね・・・。まず植物栽培の基本から覚えていただかないことにはアドバイスを受けても難しいかもしれません・・・
今回のブルーベリーはREDさんの仰る肥料を与えた方が効果が早く良く効きますから自然由来の肥料は使わず、他の果樹などにお使い下さい
ブルーベリーなど限られた土壌を好むもの以外の大抵の植物は土に堆肥や完熟腐葉土を入れておき、元肥として自然由来の肥料を入れて植えれば追肥に必要な成分の肥料を途中で補うくらいでそこそこ育ちます。果樹では成ったあとにお礼肥えもあたえます
プロは植物によっていろんな成分の化成肥料を時期に合わせて使いわけますが素人では難しく、土の質さえ良くしておけば間違いは少ないです
果樹などは植えっぱなしにしておけば実が成るというものではなく、年間の手入れの載っている本を購入して手元に置いて読むと剪定や摘果の方法がわかりやすいです。土と肥料について書いている本も手元にあると、植物に合った土壌さえ作っておけばそんなに手間をかけずに育てられるのが理解できると思います。お知り合いに野菜や果樹作りに慣れている人がいればお聞きになるともっとわかりやすいです
まず土と肥料についての本と栽培している果樹の年間の育て方が載っている本を1冊ずつ購入して読んでみることをおすすめします
RED
[URL:http://members.jcom.home.ne.jp/takanuma/index.htm]
2007/09/08(土) 15:45:20
ブルーベリーの場合、pHを下げる目的とアンモニア態窒素を与える目的から硫安がよく使われてまして、「ブルーベリ− 硫安」で検索すると、使い方など色々出てくると思います。ブルーベリー栽培なら、持っていて損はないと思います。
ただ、アンモニア態窒素については、肥料製品のパッケージ裏面などに成分の詳細が書いてありますので、それを見てアンモニア態窒素が多く含まれているものを選べば問題ありません。
また、発酵油かすなど有機肥料でも、肥料に含まれるタンパク質が微生物によって分解され、アンモニアが放出されるというプロセスになるので、問題なく使えます。
yoshi
2007/09/11(火) 10:43:46
[[解決]]
ばんざいうさぎさん、REDさん、ど素人に懇切丁寧なご指導を有難うございました。 早速第1段階としてアンモニア態窒素(硫安)なるものを園芸店へ行って買い求めようと思います。 そして骨粉や牛糞等を徐々に挙げる様にしてブルーベリーの結実を待ちたいと思います。本当に有難うございました。 最後に1つ、「土と肥料」「果樹の年間の育て方」の参考本でご推薦いただける本を1つ、2つ紹介して下さい。
1年後のなるかそれ以降になるか解りませんが努力のけったはあらためて報告させていただきます。
爺
2007/09/11(火) 17:53:45
皆さんのご助言全てその通り、と存じます。
整理なさっては如何でしょうか、先ずは最初の りっこさん >育て方の結果< の意図を汲み取っていただきたいです。 先ず最初になさる事が 何なのか心配でなりません、大変な失礼承知の上で一言。
肥料の入手などは、さし当たっての問題ではありません、適した土壌に植え替えてからの事です。先ずはご自身で・ご自身の環境・ウマの合いそうな1冊を入手・熟読なさるが先決。
次は、植え付ける最初の段階から《全て》やり直しです。 場所と土の準備をしておき東京近郊なら11月くらいの植え替えを目指します。( ”私なら”今すぐにでもやりますが、とても無理だと思います) 今、中途半端なこと(例えば施肥など)は、塩を入れすぎた料理に砂糖を追加するようなものです、そして甘いといって醤油を足す、食べられません。5年枯れなかったのですから、今まで以上のことをしないことです。
唯一本に載っていそうもない事を書きます; 植え替えに際し 現在の土を全て洗い流す事。ブルーベリーの根は細根だけで 扱いが大変デリケートなものです。枯れるかもしれません、可能性も高いです、しかし やって成功させるのが ブルーベリーとして育てられる数少ない選択肢と存じます。
趣味を度外視、効率・可能性を考えれば 買い替えという選択になりますが、数多く枯らしてきた者として無礼承知の一文 ご容赦願います。
RED
[URL:http://members.jcom.home.ne.jp/takanuma/index.htm]
2007/09/11(火) 20:07:17
肥料の本で私のお気に入りは「土と微生物と肥料のはたらき 山根一郎著」です。判りやすい内容で、かなり詳細なところまで書いてあるのでオススメです。
ただ、ブルーベリーみたいな酸性土壌に関する特殊性の記載はあまり無かったような・・。そちらについて詳しい書籍だと、植物生理学関連になってしまうので、少々とっつきにくいかと思います。
ブルーベリーについては、NHK栽培12ヶ月の「ブルーベリー」が最適ではないでしょうか。
yoshi
2007/09/11(火) 20:24:07
皆さんからの本当に真剣なご返事、ご指導には何とお礼を申し上げればよいやら。 まず涼しさが戻ったら直ぐにでも「土」の入れ替えに挑戦して、根が落ち着いたら肥料(硫安)をあげてみて、来春を待とうと思います。 それと「爺」さん、そして参考書をご紹介いただいたREDさん有難うございました。
初心者用掲示板@園芸相談センター