バラの芽とブラインド
ロンドン
【関東】
2007/02/05(月) 18:04:07
フロリバンダ大苗を購入したバラ初心者です。お教えください。
最近の質問に「葉が展開しています。どうしたらいいでしょうか?」と「ブラインド」という記述がありましたが、この2つにはなにか関係があるのでしょうか?
暖冬であまり早い時期に(今ごろ)に葉が展開しだすと、ブラインドの枝になる可能性が高いとか??でしょうか?
もしそうだとすると、自然任せでしょうがないということなのでしょうか?
他のHPを読むと、葉の展開は3月と書いてありますが、私の大苗も上の方の葉が展開しつつあります。暖冬化してきている昨今、過去は3月であった(?)葉の展開が2月になって、なにが問題なのでしょうか??
ご回答よろしくお願いいたします。
たちつ
【近畿】
2007/02/05(月) 22:45:46
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テキストの解説は、多くの人に支持され参考に値する標準としての目安であって、絶対的・完全なものではありません。 目安!!
栽培は、技能であって、知識ではありません。模範解答らしきものは合っても、その通りにしても、上手くいくとは限りません。知らないよりは、知っていたほうが、便利・解決しやすいという事です。
いずれも結果論であって、障害があってから、其れが原因だったのかなぁ〜と思い返すだけ。養生してもしなくてもなるときにはなるし、ならないときにはならないものです。運しだい。
とにかく、戻り寒波注意して、そのときには防寒・風囲いが出来れば対応した方が良い。私の予感では、昨日か一昨日と2/28日前後と3/25日前後が要注意日。・・・・ただの山勘で根拠は無い。
早く芽が展開しすぎた時に、発生するだろう障害として。
芽つぶれ・・・戻り寒波凍傷で、新芽が飛ぶ・成長しない・芽や新葉が枯れる。
ブラインド・・・戻り寒波で、茎の成長がそこで弱り蕾が付かない。先細枝。
異形花・・・・(蕾肥大期における肥料過多との競演の場合もある)
黒点病の早期発生。など。
暖冬とブラインドは関係が無い。暖冬→早く芽が動く→寒波が来る→新芽の成長点が傷む →成長が止まる・鈍化する。不安になり、美味しくない。
どの植物でも、人でも、寒いなら寒い・暑いなら暑い・暖かくなるなら暖かくなる・寒くなるなら寒くなる とはっきりとケジメを付ける。変化するなら緩慢に変化する のが良い。起伏変動が激しいのは付いていけない。風邪を引く。疲れるものです。
このようなものです。良く日に当て、日ごろから環境刺激に慣らして置けば、殆ど大丈夫ですよ。葉が余り生い茂ると、遅い芽が葉の日陰になって、育たなくなる場合もある。気温が低いと日陰芽は成長がスムーズに行かなくなるので、芽を選ぶなり・諦めて芽を潰すなり、日が当たるように工夫をした方が良い。気温が暖かければ問題ないのですが、今の時節、屋外栽培の日陰芽と日当たり芽とでは、10-20度程度の温度差がある。(位置関係として、葉一枚の違いで・3cmしか離れていない。)
趣味の園芸の範囲としては、心配しすぎてもキリが無い。
これが営農なら、死活問題ですから、寝なくても見張りしなくてはならない。
バラではないですが、コチョウランの栽培農家のことですが、
親戚縁者の訃報で一日外出したらしい。そのルス中に、偶々カミナリ停電が起こり、エアコンが止まって、コチョウランが全滅したらしい。偶々起こった一日の出来事。運が悪いとしか言いようが無い。
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たちつ
【近畿】
2007/02/05(月) 22:49:04
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私は、無頓着ですが、 暖冬以外にも、
自然落葉・葉摘み落とし・剪定時期が早すぎても、芽が早く動く事もあります。
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さらら
【関東】
2007/02/06(火) 11:43:44
ブラインドになりやすい状況としては、生育期(春〜秋)でも樹勢がない弱々しい株や病気が続いたとき、あと真夏など、株に体力がないときにわりと起こります。早くから芽が出てしまったものもそれに近い状況で、温度や日差しが足りない中で葉が展開してしまっているので、株の体力の面からブラインドになりやすい、ということですね。
ただ、なったからといって、暖かくなればまた枝は出てきますので、私はそれほど気にしません。ブラインドになった、弱々しい枝は付け根から切ってしまえばいいでしょう。初めてでこの枝がブラインドになるかどうか判断が難しいと思うので、本格的に暖かくなってから木の勢いをみて必要な丈夫な枝に体力をまわすように、早めにブラインドはカットしてしまったほうが、病気予防の上でもいいです。
まだ冬の剪定が済んでいないで、下の方にしっかりとしたいい芽がある場合は、1段下の芽で剪定してもよいかも。とはいえ関東のうちでも、下のほうまで芽が膨らんでしまっています。我が家は剪定も終わっているので、このままバラの好きにさせて生育期に整えようと思っています。
この暖冬のせいで、上野のカンザクラが咲いたり、スギ花粉が飛んだり。今年から園芸をはじめた方には教科書どうりにいかない年だったと思います。ブラインドになったからといって、他に芽が出ないことではないので、今年はまず観察の年と割り切ってお育てになるのも楽しいですよ。
R・ひろき
【関東】
2007/02/06(火) 14:09:21
こんにちは。
>暖冬であまり早い時期に(今ごろ)に葉が展開しだすと、ブラインドの枝になる可能性が高いとか??でしょうか?
>もしそうだとすると、自然任せでしょうがないということなのでしょうか?
バラの芽がある程度伸びた時点で、寒さにさらされると、ブラインドになることが多いという意味です。
たとえば今年の場合、早めに芽が伸び、ある程度伸びたところで、寒さがぶり返してしまうと、ブラインドが多くなることがあると思います。
そういう意味では、自然任せです。
どのくらい寒さがぶり返すと、ブラインドになるかですが、以前、3月に霜が降り、伸びかけた芽が一斉に凍ってしまったことがあります。一晩だけでした。そのときは、特に気になるブラインドはありませんでした。200以上あったどのバラも一様に凍り、どのバラも大丈夫だったので、おそらく一晩くらいの遅霜なら平気ですよ。(関東平野部)
ところで、「ブラインド」というのは、芽が伸び出し、枝が出て、花がつかずに伸びが止まる枝を指します。
似た現象に、「出開き」というのがあり、これは、芽が伸び出し、枝が出ずに、幹から出たところで開いたような状態を指します。
ブラインドは、健康なバラでも、寒さにあたることで出ますが、出開きのほうは、前の年に調子が悪い場合にも出てきます。植えたばかりの苗でも多いです。
出開きの芽をそのままにしておくと、葉だけが混み合ってしまうので、たいていは4月につみ取ります。
ブラインドのほうは、放っておきますと、6月過ぎに花が複数つくことがあります。何となく止まった枝先や、その途中から枝が伸び出し、ひょろっとした枝に花をつけます。そのままの場合もあります。
ブラインドは5枚葉を一枚つけて切り戻しておくと、やはり6〜7月に花をつけます。(今度は寒さにあたりませんので、バラの体力次第です。)
私の場合ですが、出開きは4月にかき取り、ブラインドは、その株の葉数により、残すか残さないかを決めます。芽の数がもともと少なくて、ブラインドの枝を切り戻すと、葉の数が減りすぎるときは、そのままにして光合成してもらいます。
ブラインドの枝を5枚葉まで切り戻すと、株の葉の茂り具合がちょうどよくなり、世話しやすい場合は、切り戻します。
私は強めに剪定することが多いので、ブラインドの枝を根元から切り捨てるということはしないですが、それもまた、その株の様子次第だと思います。
ロンドン
【関東】
2007/02/08(木) 21:11:35
[[解決]]
バラ園芸の諸先輩の皆様、詳しいご回答をありがとうございました。
早い時期の葉の展開・寒さの戻り・ブラインドの関係がよく理解できました。また、寒さのぶり返し時の対応策と、ブラインドと出開きになった場合の対処法についても、よく理解できました。
バラ園芸の初心者本も何冊かよみましたが、こんなに貴重な情報は書いてありませんでした。
先輩の経験と知識を教えてもらえるこの掲示板は、本当にすごいです。
今後もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
初心者用掲示板@園芸相談センター