山百合の種について

[園芸相談センター]の過去ログです

どんぐり 【関東】 2007/01/13(土) 22:40:15
初めて質問させていただきます。
知り合いの方に山百合の種をたくさんいただいたのですが、種の蒔き方が分かりません。過去ログを検索したのですが詳しくのっているものがなく困っています。
・種を蒔く土の質
・種を蒔く時期
・種を蒔く深さ
についてご存知の方いらっしゃいましたら御教えください。
よろしくお願いします。

たちつ 【近畿】 2007/01/14(日) 01:10:28

一般的には、採り蒔きします。秋蒔きの4月定植。
採り蒔きとは、種を採取したら、直ぐに蒔くこと。
ところが、自家栽培していないと、入手が冬になってしまいます。
仕方がないので、入手して直ぐに蒔く・室内管理か、春に蒔く。

種の耐用年数は、無関心の為に不明。種の形が形だけに短いと思う。
発芽温度、20度、安全温度、15度。発芽すれば、少々表土が凍っても良
い。乾燥には極めて弱い。
発芽期間3-4週間。本葉3枚(羽子板の羽根状)で間引きし、間引き苗も、
仮植えする。省略可。乾燥に注意。

という事で、早く蒔いて、室内管理が望ましい。室内管理なので、土
は、熱湯又は、農薬で消毒が望ましい。
面倒なら、最初の潅水に、液肥薄い目と殺菌水和剤を散水しても良い。
念のために、鉢数の半分だけ混合液散水、残りは水だけ。(10鉢なら5
鉢)・・・好み

種といえども、病気を持っているので、病気が先か、育つのが先かのか
けっこ。潜伏期間が長いので、いつ発症するか解らない。大抵は土の過湿状態のとき。土の通気が悪く、水が腐る、高温蒸れ。
さらっとした保湿が望ましい。4-5月の中途半端な温度のときが多
い。
種蒔きの注意。風で飛んでいく。ヒラヒラと逃げ出す。・・・絶対必須
条件。無風状態での種蒔き。
病気の伝染防止の為に、植木鉢は、一つではなく分散する。・・・任意
条件。

ユリの土。・・・・ここが他の植物の種蒔きと違う。
極少々の肥料を種蒔き土に混ぜること。液肥でも良い。なくても良い。
混合土・・例えば、庭土4 砂4 腐葉土2 適当でよい。
種蒔き覆土・・・2cm。 面倒なら、土台土をならして、種と土を攪拌
して其の上に載せる。もっと面倒なら、土台土の上に種を蒔いて、箸で
かき混ぜる。
潅水して土を絞めて終わり。

山百合の性質。
夏に弱いので、木陰とか、株元をマルチングするとか、して、株元(茎高の1/3)は日陰にして、断熱と乾燥防止を図る。

私は、山百合と表示されていますが、タカサゴユリと想像します。
今、思い出しましたが、私のカサブランカの種は蒔いたのか、それとも何処に仕舞ったのでしょうか。(・・?

本当に山百合なら、球根の植え付けには、肥料は控えめに。
窒素ボケして、お化けユリになる。花数がやたらと多い。
珍しいですが、気持ちが悪いものです。
ユリにはユリの、清楚感も必要です。

栽培注意事項。
乾燥に弱い。地温の上昇に弱い。
備忘事項。
病気持ち。 突然に枯れだしたら、回りの土ごと取り除いて、茎根を取
り除き、球根だけ洗って、隔離栽培する。・・・・推奨。
殺菌剤に浸けるとか、湿った新聞紙に包んで、冷蔵庫に1-2週間入れて
冷やし病気を抑える。・・・任意。
捨てなくても良い。来年には健康になるかもしれない。・・・ここが他
の植物と異なる。
連作障害もある。・・・3-4年立つと出てくる程度。毎年植え替えなく
ても良い。・・・ここがトマトと異なる。

というものの、好きなようにすれば良い。40本も生えればよい。
突然死も含めて、残り10本も咲けば十分です。それ以上なら置く場所が
なくなる。草丈が高すぎる為。
変異咲きを除いて、花数は、球根の大きさ(鱗片の数と厚み)と草丈(葉
の数)に比例して、増える。
蕾が付いたら、アブラムシに注意。蕾が開かない。病気を感染させる。
葉が枯れてなくても、蕾がそこそこ大きければ、花は咲く。但し汚らし
い。

何をいいたいかのかというと、病気による突然死があっても、悲観する
事はない。運が悪かっただけ。従って植えつけ場所とか鉢を分散させ
る。余分に植えておく。という事です。

このようなものと、割り切っています。


どんぐり 【関東】 2007/01/14(日) 12:50:45
[[解決]]
たちつさん、アドバイスありがとうございました。

piyo [URL:http://piyo2.exblog.jp/] 2007/01/16(火) 14:02:43
既に解決済となっていますが、たちつさんの説明は「高砂ユリ」用なので補足しておきますね。

同じユリ属でも「高砂ユリ」は即発芽タイプ。
「山ユリ」は遅発芽タイプで、発芽のプロセスも異なります。
山ユリの場合は種が播かれた後、夏を越して秋を迎えると地下に小さな球根が作られます(地下発芽)。
春先に、この球根から芽が出ます(地上発芽)。

・種を蒔く土の質
  ---保水・排水とも良い無菌土(バーミキュライトや赤玉土)
・種を蒔く時期
  ---山百合の場合は入手後なるべく早く、時期は問わない
・種を蒔く深さ
  ---1cmくらい


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