バラの黒点病について

[園芸相談センター]の過去ログです

にな [URL:http://m-f.sunnyday.jp/] 2007/01/01(月) 17:37:10
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
早速なんですが、我家にレマンとアウグスタ・ルイ−ゼというフロリパンダ
があるのですが、どうしても成長が芳しくありません。
黒点病にかかり、消毒をして、病気にかかった葉をすべて削除して
それでも、新しく出てくる葉があっと言う間に黒ずんできてしまいます。
葉もなんとなくカサカサして、心持小さく感じられます。
昨年末、根の方に問題があるのでは?と思いまして、植替えの時に
注意してみましたが、根の方は、幾分張りが少なくは思いましたが
特にひどい状況ではありませんでした。
他のバラは黒点病にかかっても消毒すれば、又元気な葉がでてきます。
この状況はどういう事なのでしょうか?
この2つのフロリパンダは同じショップで購入したバラです。
上手く状況を説明できなくて申し訳ありませんが、是非、宜しく
お願い致します。

R・ひろき 【関東】 2007/01/01(月) 20:58:51
 こんにちは。

 病気に弱くて、何となく力がなさそう、でも、根がコブになっているわけでもなく、粒々がついているわけでもないし、根際に白いものがついているということもない。ハダニもいなかった。
 というようなバラは、時々あります。でも、根が少なかったり、枯れ込みがあったりします。出るシュートが萎れることもあります。

 非常に判別しにくく、見ても分からないですが、ネグサレセンチュウや、カビ系の病気がつきはじめていることもあります。
 うちにも、病気こそ出ませんが、あまり調子が良くないというバラはあります。何年も同じ状態が続くときは、冬場に綺麗に根を洗って、ハダニ等の卵も擦り落とし、新しい土に植え直してみて、また翌年調子を見てみます。それでもずっとダメな場合は、判別しにくい病気や虫がいることもあると考えて、処分も検討します。
 このへんは、持ち主さんの判断だと思いますので、ご参考までにお読みください。

 判別しにくいけれども、バラにつくことがあり、バラがだんだん弱るような病気や虫については、以下の本を見てみてください。何種類かあります。

バラの病気と害虫 見分け方と防ぎ方 長井雄治著 農文協 2005


 また、今回の場合、黒点病ですから、試しに2株を、軒下や簡易ビニールハウス等で、雨がかからないようにしてみてはと思います。雨が一切かからなければ、黒点病は出ないと思います。
 それでも生育がかんばしくない場合は、黒点病以外に、何か問題があると思います。もし、生育が良くなってくるようでしたら、黒点病に弱かったということだと思います。品種からみて、それほど黒点病に弱いとは思えないのですが、試しに、黒点病を防いで、様子を見てみてはと思います。

にな [URL:http://m-f.sunnyday.jp/] 2007/01/01(月) 23:17:37
いつも迅速に丁寧にお答していただいて、ありがとうございます。
ひろきさんお勧めの本を購入させていただきました。
2つとも大好きなバラなので、なんとか頑張ってみます。
とりあえず、植替えは順調に終ったので、雨の当らないベランダの方に
移動させて様子をみてみます。
今まで、バラの病気は黒点病にうどんこ病、べト病だけかと思っていまして
でも、どうも様子をみていても害虫の性ではなさそうですし思いっきり
頭をかかえていました。ひろきさんの説明を読みまして、目から鱗です、
バラの病気って黒点病、ウドンコ、べトだけではないんですよね!
ありがとうございました。
あと、1つだけ黒点病に纏わる質問をさせていただいていいですか?
黒点病を調べている時に、予防として【重曹】と書いてあった本が
1冊だけありました。家はマンションなので、出来るだけ無農薬で
と思っている自分には重曹がいいのなら願ったりなのですが
いかがなものなのでしょうか?宜しくお願いします。

R・ひろき 【関東】 2007/01/03(水) 09:59:37
 こんにちは。

 重曹はどうでしょうか……。
 重曹を使っておけば黒点病にならないということなら、どの本にも黒点病には重曹と書いてあるはずです。
 黒点病はバラの重要病害なので、たぶん、特効薬的に効く場合は、すでに普及していると思います。

 ではなぜ、重曹と書いた本があるかですが……、環境により、黒点病になりにくい場合があります。そのときにたまたま重曹を使っていると、重曹が効いたように見えることもあります。本といっても、必ずしも正確なことを書いたものばかりではなく、特定の環境のことを書いたものもあります。

 また、重曹は、ハーモメイト水溶剤という農薬と、主成分は同じです。バラにも適用があり、その効能は、うどんこ病と灰色カビ病です。黒点病に効くということはありません。

 追記ですが、バラのうどんこ病に、ハーモメイト水溶剤ではなく、重曹を使う場合は、濃度に注意してください。
 ハーモメイトのほうは、書いてあるとおりの希釈にすれば、薬害はある程度避けられますが、重曹の場合は、ものによって、500倍より濃いと、黒い斑点が出てきてしまうこともあります。

gradenfan 【近畿】 2007/01/07(日) 15:56:48
にな様

>アウグスタ・ルイ−ゼというフロリパンダ

 タンタウのハイブリッドではありませんか?

 今の時期に石灰硫黄合剤を塗布して2月の剪定で得られた穂技を別の台木に接木されてみては如何でしょうか?
台木購入もネットで検索されれば沢山ヒットします。

ある特定の業者の苗について病気が多発する場合には購入先を変更されるということも重要だと思います。但し一度は(2年まで我慢するという意味です)上記対策をしてその後2月後半に濃度upの薬剤散布をしてダメだった場合です。
現在 私がバラを勧める場合は、ほとんど(月1回程度の意味です)薬剤散布しなくても病気が発生しない品種をお勧めしています。

ご質問の内容と違っていますがご容赦下さい。


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