バラの枝の切り口に穴が

[園芸相談センター]の過去ログです

大木 2006/06/02(金) 19:52:01
バラ園芸一年生です。お教えください。

今年の3月にバラを買いました。去年の枝が30センチくらいに切り詰められているやつを買いました。

今日ふとその切り口を見ると、内部が白くなっていて、穴があいていました。ちくわみたいです。
これはなにかの病気でしょうか?
それとも切り口は時間と共に、こういう風に穴が開くものなのですか?

よろしくお願いいたします。

たちつ 【近畿】 2006/06/02(金) 21:10:49
バラの茎は、中空です。ただ中に発泡スチロールのようなものが詰まっているだけです。特に太い茎ほど目立つ。
ここで、切り口を防腐・防水接着剤とか、癒合材を塗って置かないと、茎が乾燥したり、黴が生えて株元まで主軸が枯れたりします。
従って、これを防止するために、剪定は、冬の芽出し前の休眠期に切ったり、枝又直近で切ったり、葉跡際上で切ったりと神経を使います。
刃物も、鋭利な鋏・カッターなどで綺麗に切ります。決して押し潰し切りはしない。葉跡・枝又・株元には、節といって、栓・防波堤があり、そこで枯れ止まりします。人間で言えば血止めの瘡蓋のようなもの。
動物には、免疫抗体(予防接種に利用)が作られますが、植物には免疫抗体が作られません。その代わり植物には、再生能力が特に優れています。動物はトカゲの尻尾とか爪・皮膚しか再生しないものです。

大切なものなら、切り口から枯れだしているようなら、元気な場所まで切り戻して、癒合材かケーキか仏壇のローソク液を垂らしておいたほうがよい。
たとえば、http://www.jh123.jp/karusumeito.jpgもの。
穴の中に雨水や潅水みずが入って・乾いて・乾湿を繰り返し、朽木する。
新芽が出ていれば大抵はそこでとまりますが、新芽も小さすぎると、新芽も枯れてしまいます。最悪。 (((( ;゜д゜)))アワワワワ となる。

大木 2006/06/03(土) 09:52:28
たちつさま
詳しいご説明ありがとうございました。
非常に勉強になりました。切り口を消毒するというのは、どこかで読んだことがあったのですが、なぜしなければいけないのかを知らなかったので、その重要性をはじめて理解できました。ありがとうございました。

お忙しいとは思いますが、また続けて2点質問させてくださいませ。

@バラ(ローゼンホルン)の状態を確認してきましたら、ちくわ状の切り口の茎の上部1/3〜1/2が茶色になっていて、下部部分は緑です。茶色部分の茎から葉っぱが青々でているものもあれば、でていないものもあります。
これは枯れだしている状態でしょうか?
剪定して適切に処理した茎は、何ヶ月かたつとどのような色/状態なのですか?

Aまた、出てくるつぼみを指で摘んでいましたが、つぼみも鋭利な刃物で切って、防腐・防水接着剤をほどこすべきでしたか?

ご回答なにとぞよろしくお願いいたします。

薔薇と鳥 【中国】 2006/06/03(土) 09:52:51

キオビヒメハナバチは、太い幹に穴をあけて産卵します。
たちつさんのアドバイスを参考に処置しましょう。

R・ひろき 【関東】 2006/06/05(月) 07:58:33
 こんにちは。
 前のかたからまだお返事がありませんので、つなぎに。

(1)切り口から茶色になっていく場合、半年くらいは、茶色部分から枝が出てきて、葉も展開することがあります。ただ、だんだんと枯れ進むことが多いですので、次の冬剪定では切っておいたほうがよいと思います。

 また、茶色といいましても、虫の被害などで少しずつ枯れ進む場合と、病気で急激に枯れていく場合があります。茶色の部分に小さい斑点があったり、一週間から二週間ほどで根元まで黄色や茶色になっていく場合、また、茶色部分から出ている葉が急に萎れたり枯れたりした場合は、健全部分をいくらかつけて、冬を待たずにすぐ切ってください。

>剪定して適切に処理した茎は、何ヶ月かたつとどのような色/状態なのですか?

 去年出た枝を、今年の冬に剪定したものは、まだ緑色です。
 その前の年のものは、ややごつごつして、茶色の部分と緑色の部分が入り交じっていることが多いですが、虫や病気での枯れ込みとは区別がつきます。いかにも健康というふうで、茶色になります。
 それ以前の枝は茶色でごつごつしていると思います。そろそろ枝の交代が必要ですが、それでも、枯れ込んだ状態でなければ、芽吹きます。
 品種にもよりますが、だいたいこんな感じです。

(2)指でつまめるくらいの蕾は、指でつまんでそのまま置いておくだけで、とくにそのために枯れ込むということは少ないです。
 ただ、注意したいのは、雨の日につまむと、そこから傷むこともあります。木が濡れているときにつまむと、同じく傷むこともあります。
 雨が何時間か降らないような天候のときにつまむとよいと思います。

 どんな植物でもそうかもしれませんが、雨の前や雨中に植物体に傷をつけるのを避けた方が、枯れ込みにくいと思います。


 ところで、癒合剤ですが、剪定のときなどにいろいろ試してみました。
 癒合剤をぬった跡が、完全に乾かしたあとでも、雨でふやけて、かえって、長い間には、枝が傷むこともあります。
 そういうことがありますので、冬剪定、夏剪定は、何日か晴れが続くような天候のときに切って、癒合剤自体を塗らなくてすむようにしています。切り口の向きを、雨が溜まらないようにして切ることも必要です。
 ただ、バラの茎のなかに卵を産み付けるキオビヒメハナバチなどが多い場合は、やられそうな太い枝のみ、産卵期の5〜8月には、塗っておくこともあります。

大木 2006/06/07(水) 10:02:30
[[解決]]
R・ひろきさま
詳しいご回答をありがとうございました。
なるほど!と理解できました。
茶色の茎は、おっしゃるとおりに、葉がだめになってきているのかをよく観察してから切るかどうか決めます。私の目には健康な茶色のように見えます(ど素人でよくわからないので。。。)
切って塗ればいいというだけではないのですね。奥が深いですね。。。
詳しく教えてくださいませして、本当にありがとうございました。
キオビヒメハナバチ調べてみます。


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