同じ種類の多少異なる花同士の交配や、明らかに花の種類が違う花の交配について
SORA
【関東】
2006/05/12(金) 03:34:32
以前、色の異なったパンジーと色の異なったパンジー同士の交配は○
色の異なったパンジーと色の異なったビオラ同士の交配は○
色の異なったパンジーと色の異なった虹色スミレの交配は○
と教えて頂きました。それでF1種から咲いたものは花のつきがとても良くて旺盛ですが、それらの種同士を交配すると違った色の花が咲くということでした。それに上記の3個は花の種類がちがくても皆出来る事ができる。パンジーやビオラなどではなくて、他のすみれ科の物やキク科のガーベラ関係などや球根ものとか、その他で誰か知っている方いたら宜しくお願いします。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2006/05/12(金) 09:41:57
スミレは皆目分からないので、キク科植物について少し。
ガーベラはもともと、いくつかの原種を交配して作り出された植物のようです。
現在出回っている「園芸品種」同士なら、多くの場合交配可能ではないでしょうか。
また「園芸品種」と「原種」、「原種」と「原種」でも可能な場合が多いと思います。
つまり「ガーベラ」と名の付くものであれば、交配可能な場合が多いように思われます。
(中には三倍体のように実生繁殖しないものもあるかもしれませんが)
その子どもの花色や花形がどのようになるかは不明です(メンデルのエンドウほど単純ではないかもしれませんね)。
キク(イエギク。菊花展に出品されるあのキクです)も雑種起源で、同じキク属の別種と交配しやすい植物です。
イソギクと交配してできたハナイソギクは有名ですが、そのほかに日本に野生するいろいろな「野ギク」と交配可能のように思われます。
キクとマーガレット、マーガレットとシュンギクという組み合わせでも交配種が作られているようですね。
球根植物の交配に関しては、同じ「属」内での交配はもちろん、別「属」同士の交配も行われています。
アマリリス(よく球根が売られている「アマリリス」ではなく、ホンアマリリスの仲間)とクリナム(ハマユウの仲間)との「属間交配」によって誕生したアマルクリナムをはじめ、結構たくさんのものが作られています。
たくさんの方から書き込みがあると思いますが、とりあえず。
SORA
【関東】
2006/05/14(日) 02:56:32
Aquiyaさん早速ていねいなお返事ありがとうございまいました。ガーベラとなのつくものは交配可能な場合が多いようですね。またキクとマーガレットやマーガレットとシュンギクという組み合わせでも交配種が作られているでしょうね。球根の交配は同じ属内の交配はもちろん別の属同士の交配も行われているようですね。これらをどのように交配するか教えて下さい。またこれらの交配は家でもできるのでしょうか?また自分が勝手にやってもいいのでしょうか?
Aquiya
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2006/05/14(日) 11:02:44
実際に縁の遠い植物同士を交配して、新しい園芸品種を作ろうと考えていらっしゃるわけですね。
プロの方は今までになかった新しい花色のものを作ろうなどの、「育種目標」を設定して取り組んでいらっしゃるようですよ。
植物の交配は一般的に開花直前のつぼみの時に行うと思います。
意図する親以外の花粉が付かないような工夫が必要ですが、単純に人工授粉するだけなら簡単ですね(検索すれば、いろいろな解説が見付かると思います)。
しかし、たとえばキク科の花はとても小さいので、交配は大変ではないかと思いますよ(よく知らないのですが)。
ヒマワリにしてもマーガレットにしても、一輪の花のように見える「頭花」はたくさんの小さな花の集合体です。
ルーペで観察すると、「しべ」のような部分ひとつひとつが小さな花であることが分かりますね。
それから当然ですが、縁の近いもの同士の交配はやさしく、縁が遠ければ遠いほど交配が難しくなってきます。
たとえば同一種(または近縁種)同士の交配なら、雌しべの先端に普通に花粉を付ければいいでしょうが、縁の遠いもの同士を交配しようと思ったら、「花柱切断」とか「胚珠培養・胚培養」などの技術も必要となる場合もありますね(どうぞ検索してみてください)。
> また自分が勝手にやってもいいのでしょうか?
「品種登録」された園芸品種を、営利目的でクローン繁殖することは禁じられています。
しかし交配して新しい品種を作ることや、それを個人的に栽培することは禁じられていないと思います。
商業的に利用する場合は、「従属品種」に関しては制限があるようですね。
これに関しては農林水産省の品種登録ホームページをご覧になってください。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2006/05/14(日) 11:17:31
補足です。
> それから当然ですが、縁の近いもの同士の交配はやさしく、縁が遠ければ遠いほど交配が難しくなってきます。
縁が近い方が交配しやすいとはいえ、同一の個体(園芸品種)同士の交配では結実しない植物もあります。
念のため。
Iwasaki
【近畿】
2006/05/14(日) 21:38:13
Aquiyaさんの書かれている事 ほぼ間違い無いと思います。
私の母は 種子メーカーの研究室で 昔助手として交配に関っていたので 聞いた事が有るのですが 改良新品種を作る過程で どれだけ交配予定外の花粉から隔離出来るかも 重要に成って来ます。
又植物の種に因っては 自己受粉しない様に 開花前におしべの除去等の作業も 不可欠に成るとの事です。
SORA
【関東】
2006/05/15(月) 23:04:51
[[解決]]
とても丁寧なお返事ありがとうございます。難しそうですね。実は、商業的に利用するのではなく、研究目的なのです。交配の方法をいろいろ検索し、交配させる花を決め、それについて一番良い方法を見つけて行いたいと思います。その過程でまた質問したいことが出てくると思いますのので、その時はまた宜しくお願いしまうす。
初心者用掲示板@園芸相談センター