香りをより強く育てる方法の、サイト探索中。

[園芸相談センター]の過去ログです

たちつ 【近畿】 2005/12/07(水) 20:39:25
どの植物でもそうですが、香りの出す時期とメンニズムが今一つ、私にも、良く分からない。
枝先を揺すってみるとか、葉水を掛けるとか、不要部分の葉を揉んで、茎幹に摺込むとか、花が開きかけとかには良く香ります。
一般的に、危険を感じたり(防衛)、若葉時期だったり(発育旺盛)、開花時期(子孫繁栄のスケットを呼ぶ)に、良く香る。

そこで、どのように育てれば、より強く香るように、香油を沢山発散するように育つのでしょうか。

どのような意見・体験・サイト紹介でも、構いません。
例えば、バラの場合とか、ある植物の場合とか。
VITAさんのスレッドで、待っていたのですが、最近「香りについてのQ」があちこちで良く目に付きます。
http://engeisoudan.com/lngb.cgi?print+200510/05100164.txt

香水・エッセンスを自然物から、抽出している以上、品種選別以外に、栽培方法も、可也研究されているように思うのですが。(・・?

とおりすがり 2005/12/07(水) 23:16:06
バジルやミントの類は多肥にすると匂いが薄くなると聞きますね。
逆を言えば、施肥を控えめにすると匂いが強くなるって事です。

理由は判りません。
駄文失礼。

るー 2005/12/08(木) 00:22:35
精油をとるのにバラやハーブは朝いちばんの香りの強いときに摘むというのは聞いたことがありますけど、香りを強くするための育て方っていうのはそういえば聞いたことないですよねえ。品種改良で香りのあるものを作るってことはできるのでしょうが…。
花の香りの成分の中には、少しなら花のいい香りなのに、濃くなると排泄物のにおいになるってものもあるようです。
お答えになっていなくて申しわけありません。

M2 【中国】 2005/12/08(木) 02:02:54
有機系肥料と化成肥料では有機系肥料のほうが香るといいますが、私は元々有機系派なのでピンと来ません。(実験もしてないですね)たぶん、この場合微量要素が絡んでいる物と思われますが・・・・。

>品種改良で香りのあるものを作るってことはできるのでしょうが…。
これ関係することあるみたいです。匂いの無かった種でも近属の種の交配で香りを出す様になった種も在る様です。

M2 【中国】 2005/12/08(木) 02:06:41
読み返して言葉が足りない気がして
>近属の種の交配で
匂いのある近属の種の交配で
の方が良いかな?失礼しました。

あおく 2005/12/08(木) 15:11:22
ブルガリアのダマスクローズのことをどこかで読みました。
開花の時期に曇りが多く湿度が高い気候が、香りを強くするのだとか。
湿度が高いと揮発しにくく、香りが花にとじこめられるから、いい精油がとれるということだと理解したのですが、ということは、庭で花の香りを楽しむには空気が乾燥しているほうが、よく香るということなのかな?

冷泉 2005/12/12(月) 11:10:07
娘(植物を量産する企業で奉職しております)に訊ねたところ、「知らないし、聞けない。そういうのは部外秘」と答えております。
おそらくは香料メーカーにとっては死活問題であるがゆえに手法が確立していても秘しておるのだと愚考します。
自分の経験では雨が少ない年の花は良く香るように感じます。

たちつ 【近畿】 2005/12/15(木) 00:48:43
皆様ご協力ありがとうございます。何か決め手や研究報告等あってもよさそうなものですがねぇ〜。

ぱぱ 【関東】 2005/12/15(木) 20:33:49
植物の香りの機能を調べてみました。育て方ではありませんが。

先ず分類から。
香りは植物にとっては情報化学物質であり、植物と香りを受ける側の有利/不利の組み合わせから、アロモン(毒物や忌避物質など)、シノモン(被子植物ー花粉媒介者の関係など)、カイロモン、アンチモンに分類されるそうです。俗に言うフェロモンは同種内の情報伝達物質を指すらしい。(http://www.geocities.jp/doctor_mitsui/plant_1.html

昆虫誘引物質について
送粉シンドロームです。同類の昆虫に送粉されている場合には香りが似ていることがあるらしい。化学物質を用いて他の植物の繁茂を押えることもあるらしい。(http://www.seikawakate.com/natu01/bunkatxt/shokubutu.html

ここまではさもありなんの情報。しかし、最後の方で何やら怪しげな情報が。香りで植食者の天敵を誘引することがあるらしい。
植食者の捕食性天敵を誘引する揮発性物質を植食者誘導性植物揮発性物質(HIPV)と言うそうです。ナミハダニがマメの葉を食べるとマメは揮発性物質を出して捕食性のチリカブリダニを誘引するというのが典型例。
また、植物に匂い生産を誘導する化学物質(エリシター)というのもあるらしい。
更に、放出する香りが情報化学物質として多岐にわたる機能を担っていると。植物間コミュニケーションもやってると。(http://www.kyoritsu-pub.co.jp/pne/libs/2003/usual10.html
詳しく中身を調べようと探して見つけた。京大の研究論文。(http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaez/46/3/117/_pdf/-char/ja/
なるへそ。植物が香りでボディーガード呼んだり、仲間に危険を知らせていると。

でも、VITAさんのスレで盛上っているのは、どちらかと言うと、誘引物質が主体だと思います。だって、皆さんの香りの花にはダニや植食生物はついていませんし、鞭で叩いたりしてませんから。(うちで刺激で香る植物はイブキジャコウソウだけ、いやカモミールも、5年物のローズマリー、オーデコロンミント他ハーブ色々、ドクダミ、蚊嫌草もそうか。何だ、結構いっぱいあった。あ、こんちはーの植木屋 園主さんのゴマギもそうか。)
誘引物質だとすれば、緑の香り研究など役立ちそうですね。緑の香り(青葉アルコールや青葉アルデヒドをはじめとするC6グループ有機物)の生成活性の年間変化には気温・日照量・光合成活性相関があるという。(http://www.brain.kyutech.ac.jp/~tateno/ns_ar03.html
緑の香りじゃないけど、ワインの香りには日照や気温が大きく影響を与えるそうですね。そういえば最近寒いのでホワイトジャスミンの香りが薄い気がする。。。矢張り、ぽかぽか陽だまりだとよく香るような。アリッサムは昼と夜で明らかに香りが違うし。

またちょっと書きすぎました。

たちつ 【近畿】 2005/12/16(金) 00:02:25
ぱぱ さま、ありがとうございます。
ネット散策も大変でしょうに。参考にさせていただきます。
私も寄り道が多くて、レスのカキコに、数日掛かったり、クローズしてしまったり、・・・・(^_^;)
植物間のコミニュケーションの手段は、香り物質かぁ〜。なるほどねぇ〜。納得。私は何か話し合っているとは、うすうす 感じていました。
単植では、開花しなくても、混植すると、咲く場合も多い。只の環境という条件だけでは、納得できない場合も多い。振動・周波数や電位かと思っていました。最っと単純に考えればよかった。(^_^;) 

ぱぱ 【関東】 2005/12/18(日) 05:50:58
たちつさま レスありがとうございます。連続のカキコですみません。

単植では開花しなくても、混植すると咲く場合が多いとのこと、普通の園芸植物でもそうなのですか?、知りませんでした。私が知っている唯一のケースは、サギソウやキンラン・ギンランなどの地生蘭の場合ですが、この場合はラン菌の繁殖のためだそうです。

植物に匂い物質生産や病害抵抗性反応を誘導する化学物質、エリシターについて、その後少し調べましたので捕捉です。
イネ科の場合のエリシターの例がありました。
http://homepage.mac.com/morifumi/Words/elicitor.html
これらの香り物質生産には、京大の論文にもありますように、エチレンやメチオニン、ジャスモン酸が関与しているのは確かなようです。

エチレンは果実の熟化を促進するというのは私も知ってましたが、ジャスモン酸が植物ホルモンとしてエチレン生成を促進するとは知りませんでした。
ジャスモン酸というのは、私の好きなジャスミンの精油や香油の成分の一つですよね。気になって調べてみると、ジャスモン酸は種無しブドウで有名なジベラリンなどに次いで7番目に認知された植物ホルモンだそうで、その効能はいっぱいあるようです。
http://jumokui.jp/abouttreemedical/qanda/007.html
ジャスミンの香りは、結構奥が深いようです。ますます誘引されそう。

いずれにしても、このあたりは最先端研究のようですので、素人の私が調べられるのはこの程度のようです。どなたか専門の人、いらっしゃいませんか?

ハッピ−マン 2005/12/18(日) 12:11:51
今朝、当地は一面の銀世界でした。7時の気温マイナス3℃、積雪7センチでした。
植物の香りについて切り口を変えての意見です。
植物の香りというか匂いにはどういう働きや、役割があるのか?園芸を趣味にしている者にとっては興味があります。植物にはいわゆる嗅覚というものがありませんから、自分の体の一部からどのような香りや匂いを出しているのか、自覚のようなものはないでしょう。また受粉の手助けを昆虫にしてもらうために花を咲かせ芳香や蜜を出しているのかどうかも定かでない。植物の世界を観察している研究者たちが、植物界(自然界)の姿を眺めて合理的な説明をしてきた歴史的範ちゅうでは、植物と昆虫の関係は大変重要な関係にあるとされ多くの成果が実ってきました。しかし、研究者のなかには、「動物界の生殖行動が種族を維持繁栄させるために行うものだとされてきた定説が、種族の維持繁栄ではなく単に自分の遺伝子を残すための行動であるというように修正された」ように、植物界についても現在定説とされている事柄を見直すべきではないか、という人たちがいます。極端な考え方は、自然界の食物連鎖の底辺に位置するのは植物であり、植物は動物や昆虫などのエサでしかあり得ないのではないか、という考え方です(動物も死ねば分解されて植物のエサになるのですが、確実にそうなるとは限らない)。生き物は自分の遺伝子を残すことが最大の使命だとし、その目的のために芳香のある花を咲かせ、甘い蜜や果実を作り、昆虫や鳥などの動物を引き寄せるのだとしたら、そういうすべをどうして植物が手に入れたか? この問題については、「植物がいつから花を咲かせるようになったのだろう?」ということが解明されないと説明できないらしい。鳥がいつ羽根を身につけたか、とかいう問題と同じ。
もうひとつは、花の香りを感じる側のこと。いい香りのバラがあったとしても、単に人間だけがそう感じているだけで、他の動物、昆虫にはどのように認識されているのかは分らない。生物にとって嗅覚と視覚(味覚もだろうが)は構造そのものが異なる場合が多い。人間の見ている世界と他の動物の見ている世界は、色も匂いも異なっている。らしい。
最後に、香物質がどこに存在しているかということ。物質にはすべて匂いがあるという前提に立てば、人には感知できないが、他の生物には感知できると考えたほうが正しい。農薬などの薬剤に「無臭」とあって人には無臭とされているもの数種類について、あるとき犬に嗅がせた友達がいた。そうしたら物によっては反応が随分異なった。植物の世界も最後は物理化学の問題になる。
現代の植物の研究者は、植物とは何か?植物を知って人間を知ろう、という哲学のようなものを持っている人は少ないですね。いかに人間社会に役立てて経済活動に寄与するかの一点張りです。時代の成せる仕業でしょうがないのでしょうが・・・。
たちつさん、香りをより強く育てる方法も遺伝子レベルで研究しているところがありますよ。栽培業者と秘密保持契約を結んでやられています。

ぱぱ 【関東】 2005/12/24(土) 08:53:16
こんにちは
>花の香りを感じる側のこと
去年のノーベル生理学医学賞は嗅覚研究(2004年10月4日)に対して授与されたそうですね。匂い受容体と嗅覚システムの組織の発見。
http://nobelprize.org/medicine/laureates/2004/
http://nobelprize.org/medicine/laureates/2004/press.html
論文が出されたのは、ちょうど香りのスレPart3で、水瀬葵さんとぽーさんが金木犀談義に沸いていた頃。何がって言われても困るけどすごいですねぇ。
高磁場MRIなどによる脳や刺激の研究でこっちの分野も急速に解明が進むと思います。

たちつ 【近畿】 2006/01/01(日) 19:51:24
あけましておめでとうございます。中々専門的なサイトをご紹介くださりありがとうございます。
引き続きよろしくお願いします。

たちつ 【近畿】 2006/01/17(火) 05:42:10
スレ落ちしてしまいますので、取り合えず「解決」とします。
又 いい報告が有りましたらよろしくお願いします。
ありがとうございました。 <(_ _)>

たちつ 【近畿】 2006/01/24(火) 00:02:36
これが、模範解答でしょうね。
http://www.naranougi.jp/midori-mini/hananokaori.htm
結局、自然に任して、その結果なり、現象を利用するという、受動的な立場なのでしょうね。 納得!!。 ( ..)φメモメモ

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2006/01/24(火) 10:03:49
 たちつさん、みなさん、こんにちは。
 ご紹介の香りのページ、読みました。

 実は自分だけの楽しい秘密にしておきたかったのですが、微香と分類されるタイプのバラの香りを味わう方法を、書きます。

 ガクが割れた直後から、三角ビニール袋をかけておいて、何日か、日中もそのままにしておきます。
  (このあたり、カビが生えるとか、賛否両論ありまして、あまりお勧めもできない方法ですが。)

 バラがビニールのなかで開き始めていたら、ぱっと取って、近くで香りを嗅ぎます。
 (もちろん、カビが生えていない花の香りを嗅ぎます。)
 たしかに、午前中が良いようです。晴れて少しバラが温まったくらいがいいかな。

 でもこれは、香りをより強く育てる方法ではなく、より強く嗅ぐ方法ですね……。
 微かな香りのバラでも、自分の好みにあった質の香りなら、より強く嗅ぎたいものです。それが最初の一息だけでも。

たちつ 【近畿】 2006/01/24(火) 19:09:12
私も、ビシャゴの花の香りが好きですが、香りの発散に周期があるので、気が向いたときに、ビニールハウスに入れます。
http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/theaceae/hisakaki/hisakaki.htm
そうすると、換気のために、ビニールを捲った時にプぅーンと、良い香りが漂います。晩冬春先の香りの少ないときには、重宝しています。
春先のポロニアも、一鉢室内に、置いておけば、安物の香水より、はるかに良い香りがします。来客前に、ボロニアで客間を香らせ、高貴な花の生け花に、すりかえれば接客ステージは、完成ですね。♪(^^)V

プレゼントにもお手ごろ価格で、良い。後のホローを確りしないと、
「香りと共に去りぬ」になったりして (^_^;)


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