薔薇の植え替えについて

[園芸相談センター]の過去ログです

薔薇 2005/11/03(木) 22:08:06
こんばんは薔薇の植え替えのことで質問させてください。
今年の春、HT薔薇の大苗を購入し鉢植えしました。
13号の大きな鉢で花も春夏秋(秋は現在まだ咲いています)と3回も咲き結構満足しました。

今丈が2m以上になってしまい冬の管理もわからないのでできれば花壇に植えようと思っています。
花が咲き終わったらこのまま大きな穴を掘って植えてしまっても良いのでしょうか?
薔薇のことはまったくわからず今後どうしてよいのか困っています。
よろしくお願いします。
地域は甲信越でこのごろだいぶ寒くなってきましたがまだ霜は降りません。

ひろき 【関東】 2005/11/04(金) 11:59:18
 こんにちは。

 ほぼ同じケース、5年ほど前に、やってみました。
 鉢植で、非常に調子が良かったため、冬に根鉢を崩すにしのびなく、そのまま地面に植えたことがあります。(どうなるか多少興味もありまして)
 結果は、翌年、調子を崩し、花数が半分くらいになりました。
 その理由は、根にあった病気を見逃したためです。

 この場合の一般的な植え方は、
1:あらかじめ花壇に植え穴の用意をする。(詳細な方法は、市販のバラ栽培本などに載っています。肥料などを入れる場合は、根に触れないようにしてください。)
2:冬を待って(バラが休眠した12月過ぎがいいように思います。)、2メートルなら、70センチくらいまで仮に剪定する。葉をむしる。鉢から抜き、鉢の土を落として、根を調べる。
3:バケツに水を入れ、乾かないように根をつける。
4:穴にバラを入れ、接ぎ口が多少沈んでも、地上に出るように、やや高めに植えつける。斜めに支柱をして、ぐらつかないようにする。
5:根がつくまでは、水を切らさないように、やりすぎないようにする。


 根鉢を崩さないように植え替えますと、まず、枯れることはありませんが、病気があった場合など、翌年調子が落ちる場合があります。

 一般的な根洗いをして植えつけると、さほど調子が落ちることはありませんが、根が乾いたりしますと、つかない(枯れる)場合があります。ただし、枯れる確率は、経験上、大苗の場合ほど多くありません。

 穴の掘り方などで、わからないことがありましたら、また書きこんでください。

犬塚信乃 2005/11/04(金) 18:33:10
春に大苗を13号の鉢植にして、今は2m以上に育ったのですか?
そもそもが、地植え出来る環境であったようですから
そうなさっていればよかったのに、と思います。

私も薔薇さんの立場だったら、土を全部落として今の半分くらいの
サイズに剪定してから地植えにします。

でも、一番ネックになるのがその剪定でしょう。
現物を見ないで2mものバラの剪定を指導することは誰にも出来ないでしょう。

ひろき 【関東】 2005/11/05(土) 00:22:34
 こんにちは。
 どうしようかと思ったのですが、ここは初心者板、ご質問のなかには、剪定については書かれていませんでしたが、追記しておこうと思います。

 真冬にバラが休眠してからする植え替えは、仮の剪定を伴います。地下部分、土を落としてしまいますので、地上部はそれなりに短くし、葉も取り除きます。ただこのとき、同時に本格的に剪定する場合もあります。それは、植え替えした時期にもよります。私はいったん12月ごろに植え替えしておいて仮剪定、1月中旬ごろまで考えてから、本式に切ります。

 剪定については、いろいろな考え方がありますが、私などは、古い木になればなるほど、難しくなると思っています。古い枝を取り除く必要がありますし、木の勢いも落ち始めていれば、翌年のシュート(根元から出る強い枝)が出るとも限りませんから、どのくらい残すか、迷うことが多いです。
 このバラの場合、今年大苗で植えたものですから、非常に古い枝というものは、まだ無いはずです。そして、木もまだ若い状態です。

 そのバラを植えていらっしゃる方は、今年一年、そのバラを見ていて、枝振りなども把握されているはず。木が若いですから、この12月から1月くらいでしたら、枯れた枝を除いたあと、高さをだいたいそろえて、それぞれの枝を、芽の上で切ってみてください。バラの入門本などに、芽の上で切る状態を表す図解があります。

 そして、その次の冬の剪定、今から一年二ヶ月後には、古くなった枝があるはずです。新しいシュートが出ていれば、古くなった枝を、根元から切ります。HTの場合は、ここで古い枝を間引いていかないと、シュートが出にくくなり、古い枝ばかりの木になり、高さが高くなってしまうこともあります。

 私の目の前に、薔薇さんがご相談されている木があるわけではありませんから、具体的に、どの枝を残して、どの枝を切るか、どの高さで切ればよいか ということをここに書くことはできません。
 その木を植えていらっしゃる薔薇さんが、高さを判断して、切ってみてください。
 剪定は難しいように思われるかもしれませんが、切って観察して、切って観察してを、何年か繰り返すと、本に書いてある切り方が、なんとなく実感としてわかるようになります。

 今回は、2メートルの枝を切らずにすましますと、将来その木の形や勢いをそぐ可能性が高いです。切る方が良いと思います。が、切るにあたって、そのバラの若さを信じて、切ってみてください。

薔薇 2005/11/05(土) 22:14:18
ひろきさま。犬塚さま。詳しいご説明ありがとうございます。
大変参考になりました。

選定の方法もよく分からなかったもので説明書に書いてあった花が咲いた後5枚葉の下を切っていただけのせいか茎がどんどん伸びて花は先の方に咲いているだけです。

はじめから地面に植えればよかったと思いましたが庭が狭くて、その狭い庭いっぱいにチューリップの球根を植えてありましたので
欲ばって薔薇の苗まで買ってしまったものの植える場所に困っていました。
今年はチューリップは控えて薔薇の場所を確保しようと思ったものの
あまり大きくなってしまってどうしたらよいか途方にくれてしまいました。

多分こちらは12月ころになると地面が凍ってしまうのですが大丈夫でしょうか?

通販の会社から送ってもらう時期を寒冷地という理由で今年の4月にしてもらったのですが。

ひろき 【関東】 2005/11/06(日) 07:43:27
 こんにちは。
 お住まいの場所が寒冷地ということでしたら、それぞれの時期と作業内容が変わってきます。

 寒冷地にも、さまざまあって、雪の積もるところ、風が強いところ、気温の下がり具合など、バラの本では、幾つかに分けて解説されていることがあります。夏剪定の要らない場所もあります。

 私の乏しい知識の範囲では、寒冷地でも何段階か気温別、積雪の程度別に、冬越しの仕方が違っています。苗を植えるのは、4月以降になってからというところは、おそらく同じですが、現在あるバラの越冬方法と、仮剪定、本剪定の時期が異なると思います。たとえば、北海道や東北地方でも、幾つかの地域に分けて、世話の方法を解説している本もあります。

 一番確実に知識を得る方法は、地元のバラ会さんに連絡を取り、場合によっては入会して、その地域に即した方法を、全部教えていただくというものです。バラ会さんがどこにあるかは、日本ばら会のサイトをご覧ください。

 バラ会さんに入会したくない、あるいは、地元にないという場合は、藤岡友宏さんの何冊かの本に、地域別に書いてありましたので、参考として、調べてみてください。この場合は、かなり試行錯誤が必要と思います。独学になりますので…。

 もちろん、この場所で、居住地をお書きになって、回答を待つ方法もあります。が、近くであっても、積雪の量が違っていたり、気温や風の具合が違うこともあり、厳密にいえば、同じ気候の場所にお住まいでないと、冬越しが、同じ方法でできない可能性もあります。これもまた、参考にはなるけれども、ある程度までは独学と試行錯誤を覚悟してのことになると思います。

 そのほか、北海道のかたで、ホームページを作っている人もいますので、探して参考にしてみてください。

ひろき 【関東】 2005/11/06(日) 08:00:38
 追記です。
 甲信越にお住まいですね。
 付近に、バラ園さんがありましたら、そこで聞いてみるという方法もあります。この場合でも、気候が似ている場所の方法を、参考にしてみてください。最低気温や、風の強さなどを控えておくと良いと思います。
 参考までなのですが、バラは、品種や系統によりますが、最低気温4度くらいで休眠に入ります。休眠に入ると、落葉して、枝が硬くなりますので、木を見ていると、なんとなくわかります。
 ついでに、余談ですが、今、私の庭で休眠しつつあるのは、南方産のヤエヤマイバラです。次に、ノバラの一部が休眠して、あとは全部同じ時期です。(こういうのも観察すると面白いですよ。)
 もう少し余談で、品種によっては、寒さにあたると、枝にやや細かい黒点が出るものがあります。冬に黒点病が出たかと思って驚くこともあるのですが、これは、寒さによる場合があります。

薔薇 2005/11/06(日) 21:35:46
[[解決]]
ひろきさま詳しいアドバイスありがとうございます。
やはり地域によって選定方法など異なるのですね。
近くにはバラ園がないのですが園芸屋さんなどで聞いてみます。
まだ葉も茎も青いので休眠には入っていないと思います。でも黒い斑点は出ています。本当に病気かと思っていました。
薔薇って結構厄介なものなんですね。ちょっと頭が痛くなりそうですが頑張ってみます。

ひろき 【関東】 2005/11/07(月) 09:35:35
 こんにちは。
 すみません。追記です。
 茎に出ている斑点ですが、もしも、葉のほうに黒点がある場合は、病気の可能性のほうが高いです。
 寒さで出る場合は、薄紫系統のバラに多く出ました。品種による場合が多いようです。

 甲信越でしたら、穴を掘って株ごと埋めるなどの大掛かりな冬越えはいらないのではないか思います。バラはけっこう丈夫でもありますので、だいじょうぶですよ。

薔薇 2005/11/07(月) 21:16:18
ひろきさま。
ありがとうございます。葉に黒点があるので病気かもしれません。
今年の夏は5年くらい前に植えたつる薔薇が黒点病にかかって悩まされました。葉が殆ど落ちてしまい秋になって少し葉先に花が付いたのですが古い幹は根元から切ってしまったほうが良いのかなあと、ひろきさまのアドバイスを読みながら考えているところです。
今までこのつる薔薇も選定をしたことがなかったのでそれがまずかったのかもしれません。
本来の質問からずれてしまって申し訳ありません。

ひろき 【関東】 2005/11/09(水) 08:10:38
 こんにちは。
 古いつるバラは、一番古い枝を、根元から切ります。
 黒点病が枝に出たときは、ようすを見ながらその部分を切ることもあります。

 でも、本には載っていても、なかなか、切れないものです。実際に、どのように切ればよいのか、どのくらい残すのか、よくわからないことが多いです。
 そういうときは、やや古めのバラ園さんに行って、古くから植わっているつるバラの株元を観察すると、よくわかります。枝を交代させていった跡が残っています。数年後に、自宅のバラがどのようになるかというのもわかります。
 雑談ですが、以前、向ケ丘遊園地があった頃、そこのバラ園に行って、花を見ずに、つるバラの株元ばかりを、全部、見てまわりました。ちょっと変人に見えたかもしれませんが、勉強になりました。

薔薇 【甲信越】 2005/11/09(水) 15:53:32
[[解決]]
ひろきさま。たびたび貴重なアドバイスありがとうございます。
今年は思い切って根元から切ってみます。
夏の黒点病を思い出すと怖くなります。それに新しい薔薇にうつっても困りますので。
弱くなると虫にも弱くなるんですね。黒点病の上に虫も沢山ついてしまい新しいシュートが丸坊主になってしまいました。


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