色違いのアジサイを一緒に植えるのは邪道?

[園芸相談センター]の過去ログです

とも 【中国】 2005/06/13(月) 00:45:31
白いアジサイをいただいて庭に植えたら、薄いピンクになりました。濃いブルーのアジサイを買ってきてその隣に植えたら、紫がかった綺麗とは言えない色に。その後かなり経って、アジサイの色は土壌の酸性度が左右すると知りましたが、今では大株になってしまい、移植も不可能に。
隣り合わせでの地植えでは、最初の色を再現することは無理ですか?やっぱり虻蜂取らず・・・でしょうか・・・

りっこ 2005/06/13(月) 01:49:58
3年前にアジサイを移植したことがあります。1m四方でしたが、移植は可能でした。昔から「2兎追う者は1兎も得ず」と言います。それを3兎とは...(失礼)当方のは10m位離してうえて色違いをだしています。バラの近くは酸性土なのでピンクです。焼却灰(木灰)の近くは濃いブルーです。ほとんど距離が無いなら左右から土壌の酸性土を分けてみてはどうでしようか?水が地中をどのように流れるかですが、仕切り版のようなものを挿入できればあるいは違う色が出る可能性があります。

聖園 【関東】 2005/06/13(月) 22:31:07
邪道と言うことはないと思います…と言うか、何をもって邪道と言うのかすら不明確だと思いますが…。
白→ピンク ブルー→紫 と言う事は赤みが入ったのですから、土壌のアルカリ度が強いと言う事なのではないでしょうか?
ここから先は鉢植えなら簡単なのですが…と前置きした上で、要は土壌を中性〜やや酸性にしてやれば、元の白とブルーのアジサイに戻ると言う事だと単純な私は考えます。では地植えの場合どうすればいいのか?と言うと…私はベランダガーデニングなものでm(_ _)m
ただ、カリ分を多く与えると青側に傾くと書いているHPもあるので、その辺で打つ手があるのかな?と言う気がしますが…

とも 2005/06/14(火) 00:42:37
りっこさま、聖園さま、有り難うございます。もとの青いアジサイに戻したいのですが、土を酸性にするには、何をまけばいいのでしょうか?カリ分というのは何ですか?まだ色づいていないつぼみですが、今からまいても、間に合いますか?

りっこ 2005/06/14(火) 01:27:37
酸性土と色というのがいまいちよくわかりませんが、バラやブルーベリーをうえるときにピートモスをどっさり入れました。(調整済みかどうかわすれました。その横にアジサイがありませ。色はピンクです。酸性ならブルーのはずですよね。不思議です。青色のガクアジサイは10mくらい離れています。草木灰が山済みのそばです。アルカリになるはずですからピンクかと思いきや濃いブルーです。聖園 さんがいわれるようにカリ成分が影響しているようです。明日酸度計で測ってみます。カリは肥料の3大要素のひとつです。窒素、燐酸、カリです。有機質では草木灰、やヤシ灰などで、化学肥料では硫酸カリ、硝酸カリが一般的です。有機質ではカリの含有量は確か5%くらいと少ないです。植物の根を生長させ丈夫にします。

りっこ 2005/06/14(火) 15:57:06
酸度計で青の土壌を計ってきました。ほとんど7を指しています。別の庭もはかりました。5.5〜6.6位です。そこのアジサイは赤です。アジサイの文献のほとんどは酸性土が青でアルカリが赤というようにかかれています。でも直ぐ近くの土手にあるアジサイは赤と白です。日本の土壌は酸性が多いのでほとんどが青らしいです。不思議ですが...。一方花の色は、「土によるのではなく遺伝的に決まっている、という説もある」とのことです。

聖園 【関東】 2005/06/14(火) 17:25:18
そうですね。アジサイの花色については諸説あるようですね。
と言う事は裏を返せば、どれも全肯定出来るものでないが、全否定出来るものでもない。と言う事ではないでしょうか?
ともさん の文面から察するに、まだ敷地内に植える場所がお有りのようですので、こうしてはどうでしょう?
挿し木を作って他の場所を土壌改良してから植えてみる。現在の株には肥料の上げ方を変えて、色々試してみる。ちょっと労力を必要とするのが難点ですが、中々面白いと思います。又、私のようなベランダ・ガーデナーにとっては、或る意味贅沢な楽しみ方です。
ご参考になればm(_ _)m

犬塚信乃 2005/06/14(火) 18:24:45
私はアジサイを育てた事の無い門外漢なのですが、面白い話題なので
一言発言させてください。

アジサイは酸性土壌で「青」アルカリ土壌で「赤」とは昔からよく喧伝されて
きたことです。
でも「そんなに簡単な要素で色が決まるのか?」と常々考えていました。
その辺でりっこさんの土壌の酸度調査はとても面白いと思いました。

もっと話が膨らむことを期待しております。

とも 2005/06/15(水) 14:56:46
りっこさまの行動力、すごいですね。おうちに酸度計まであるんですか?さっそくお庭に出て調べてくださるなんて、感謝です。
うちには悲しいかな温度計しかないので、調べることは出来ませんが、聖園さまの言われるように、いろいろ試してみるというのが一番良いかもしれませんね。ツクシが生えたら酸性とかコンクリートの建物近くはアルカリとか言われる人もあるのですが、うちの庭は両方なんですよねぇ。一種類のアジサイでも肥料とか土とかちょこっとずつ変えてみたら七変化したりして!

聖園 【関東】 2005/06/15(水) 15:21:03
与える肥料(の成分)による花色の変化なのですが、先ず「そういうことが有る」と仮定したとして・・・。
鉢植えならば理解も容易なのですが、地植えの場合は果たしてどうなんでしょう?という疑問が無くはないのです。
何かで「地植えのアジサイが乾燥に強いのは、地中深くに根を張って水分を得ているからだ」と言ったような内容の文章を読んだことがあります。地表面近くでチョロチョロ(表現がよろしくなくて申し訳ありません)と肥料を与えて、果たしてどの程度の影響なのか?と・・・
どなた様か、この疑問に答えていただける方いらっしゃますでしょうか?

みか [URL:http://mika.whitesnow.jp/] 2005/06/15(水) 17:24:55
答えじゃなくて恐縮なんですが、、、、
アジサイ園なんか、赤と青が隣合わせで植えられていますよね。すごく不思議ですが、色の調整は近くてもできるんじゃないでしょうか。

あと、アジサイに限らないのかも知れないですが、酸度によって、吸収しやすい養分ってあるんですよね。詳しいことは解らないのですが、その辺もからんでるとすると肥料にこだわるほうが、賢いかも知れないですよね。
肥料は、確かに吸収してるから大きくなるんだから、地植えでも大丈夫じゃないかと思うんだけど、どうなんだろう??

アジサイは、色の変わる品種と変わらない品種とありますね。植えたら色が変わっちゃったということですから、土の調整で元にもどせる「はずだ」と思います。

そういう私も、植えたらピンクになったアジサイをどうしたもんか、と今年も何もせずに眺めています。隣の塀のアルカリのせいだとは思うんだけど地植えをいいことに、肥料あげてないf(^_^;;;
地植えでも、ある程度大株になって根元が日陰になってくれないと、日なたじゃ瀕死でした(汗)

りっこ 2005/06/15(水) 18:07:57
確かにアジサイは色が変化しますね。ランタナのように顕著ではありませんが、微妙に色が変わります。又、一株のなかでも2花くらい色違いがあり、しかもガクアジサイですが1割は通常の装飾花だけの花もあります。根が深いので土壌も酸度も変化している可能性もあります。2m巾で高さが1.2mくらいあります。剪定しないと来年は1m50を越えそうです。さて、思い切って左右から酸性とアルカリに影響のある肥料を少量別々に与えてみてはどうでしようか?酸度計はリトマス試験紙が100円くらいかと思っていましたらとんでもなく高いのでやむなく購入しました。ほんの素人なので植える野菜がアルカリだ、弱酸性といわれても見ただけでは判別が付きません。果樹もアルカリのほうがよいのもあります。せっかく植えるので少しでもよいものを育てたいだけです。(収穫できないと困る貧乏症かも...)

たちつ 【近畿】 2005/06/16(木) 05:16:34
アジサイはPHの影響で変わりやすい品種と色が薄くなる品種や固着色の強い品種があるようです。
変色し易いのは、日本手毬アジサイの青色やガクアジサイの青。・・・・・>薄い・赤みがかる。
赤花系は濃いままか薄くなる。
洋アジサイ赤系は比較的安定するが、育て方に拠って、薄くなる。
変色系は葉の色も、濃い緑から、黄緑から黄色ぽくなってきます。
従って、青花が赤みを帯びる事は合っても、濃い赤花が青みかかる事は、無いと考えます。色が薄くなる程度。
原因はPHの関係・肥料切れ・過去現在の保水切れ乾燥・用土の疲労。
日本の酸性土は鉄系。(温泉の硫酸=硫黄や酸性雨は別にして) アルカリ系はカルシュウム系。アジサイの青色色素はアルミ。
アルミ金属・化合物の存在・・・>酸性・・・>アルミ金属が溶けてイオン化する・・・根から吸収され、蓄積される・・・青く発色する。 と考えいます。
肥料切れ等・・・栄養不足の栄養失調で、生育不慮。そこに花が付けるから、花が小さく色が薄い・葉も緑が薄い。
肥料も十分・生育も順調な時は、葉が大きく、緑鮮やかで、微量栄養素不足と日当たりや温度の加減で、脱色。時として、ハナビラ?に葉の性質が残って、緑が残る・混ざる。と考えています。
全てのアジサイ=酸性なら青、酸度が弱ければ赤 と考える事に問題がある。昔は品種も少なく、日本手毬アジサイが多かったので、肥料と言えば、腐葉土か草木灰(アルカリ。カリ成分。植え付け場所が場所だけに人糞は使わない。)しかなかった。従って草木灰(煮炊きにマキを使った。今はガスレンジ)をアジサイの根元(アジサイの植栽が近くにあった)捨てた。赤花が咲く。と山や離れ(一寸した遠くや裏庭・ちょうず近く)や通路(道端・川端=川筋は時として、川底の肥沃な泥を株元に捨てる)の無肥料の青アジサイと比較して、出来た古語・言い伝え と考えます。

根本的に、鉢植えは肥料切れ(肥料の安定性が低く、肥料濃度の濃淡変動が激しい。) 地植え(庭・花壇)は土地が乾き易く、乾湿の変動が激しい。有機質が少ない。(土地が痩せている。微量成分が少ない)
従って、新興住宅地・団地は淡赤系が多く。野山・道筋・廃屋は、濃い青が多い(腐蝕質が多く、有る意味で肥沃。)。人工植栽の道筋は青赤が大体固まって、変色・色別れしている。道路の整地による偏在、土の成分に拠るものと考えられます。つまり青花地は表土を使ったか、腐葉土肥沃な土で、薄赤花系は品種違いか深い土・新しい土・雨水の水脈筋で、土地が痩せていると考えられます。

とも 2005/06/17(金) 15:23:32
アジサイの色ってその色の通り、本当に微妙なんですね。その昔、「色の出方はリトマス試験紙と同じよ」と人に言われたときから、何だかしっくり来ていなかったのですが、みなさんのご意見で、いろいろなものに左右されることを知りました。たちつさまの学術的、かつ昔話の語り部のようなお話、勉強になりました。

ぽー 【関東】 2005/06/21(火) 17:34:24
いまさらの遅レスですみません。数日前に長〜いレス書いたんですけど、送信ミスで全部消えてしまい(><)・・・気を取り直してまた書いてます。
アジサイは育てていないんですが、面白い話なので首突っ込んでみました。

>アジサイに限らないのかも知れないですが、酸度によって、吸収しやすい養分ってあるんですよね。詳しいことは解らないのですが、その辺もからんでるとすると肥料にこだわるほうが、賢いかも知れないですよね。
このみかさんの発想は、かなりイイ線いってるみたいです。
で、アジサイが青色に発色するカギは、たちつさんもおっしゃっていますがアルミニウム。

もうちょっと発色のメカニズムを詳しく言うと、「色素(アントシアニン)+補助色素(ある種の有機酸)+アルミニウム」、この3つが一緒になったときアジサイは青くなる。このうちアントシアニンと補助色素はアジサイがもともと持っている要素(花期になると花びら=ガクの中で産生される)なので、残る要素・アルミニウムが存在するかどうかで、青く咲くかどうか決まってくるそうです。(参考資料:武田幸作『アジサイはなぜ七色に変わるのか』PHP研究所)

そのことと、土のPHがどう関係するかといえば、酸性土壌だと土中に含まれているアルミニウムが溶け出しやすく、植物に吸収されやすい→青く咲く。
アルカリ性土壌では土中アルミニウムがほとんど溶け出さず、植物が利用できない→青く発色しない(≒ピンク色に咲く)
以上の話は、先週の「趣味の園芸Q&A」でも、江尻光一センセイがお話ししてらっしゃいました。

じゃあアルミニウムたっぷりの酸性土壌に植えたらアジサイがみんな青になるのか? 青→ピンクへと色変わりする品種はどうなの? という新たな疑問が生じます。ごく簡単にいうと、
・アジサイの色素自体は、青花も赤花もまったく同じアントシアニン
・しかし品種によって補助色素が違う。補助色素の含有量が少ない品種では、青く発色しない。また、アジサイには補助色素の働きを阻害する成分もあり、これが多い品種はおなじように青く発色しない。
・補助色素や阻害する成分は品種によって遺伝的に決まっている

また、色変わりする品種の色の変化は、ガクの細胞組織の「老化」が主因だそうです。「七変化」を例にとると、
・咲き始めは薄黄緑・・・葉緑素の影響でそう見える
・咲き進むと葉緑素が分解され、同時にアントシアニン・補助色素の合成がさかんになり、本来の色が出る。(酸性土では青、アルカリ土では赤く発色する)
・さらに咲き進むと細胞内が酸性となり、また老化によって色素も徐々に分解され、青→赤紫ぽくなってくる。さらに老化すると褪色してくるが、アジサイの場合は褪色というより「ピンクになった」という印象が強い

そういうわけで、青いアジサイをより鮮やかに青くするには、土を酸性にしアルミニウムを含んだ肥料をやればいいことになります。
やり方としては、ミョウバンや硫酸アルミニウムを土に混ぜておく、という方法が一般的なようですが、最近はその名もズバリ「アジサイ 青花専用肥料」っていうのが売られています。↓(これ見ると、赤花専用肥料もあるんですね)
http://www.rakuten.co.jp/chigusa/519202/519205/521158/521167/
これを使うと、ほんとにどぎついくらい真っさおのアジサイが咲くみたいですよ。去年房総半島にあるアジサイ寺にいきましたが、そこにも驚くほど鮮やかな青アジサイがありました(きれいですよー、ほんとに)。

>アジサイ園なんか、赤と青が隣合わせで植えられていますよね。すごく不思議ですが、色の調整は近くてもできるんじゃないでしょうか。
これもできるみたいです。というか、同じ1本のアジサイでも、根っこの先にアルミ肥料がいっぱいあるかないかで、微妙に色がちがったりすることもあるそうです。証拠写真はコレ↓
http://gingermurm.exblog.jp/2891261/

もちろん、繰り返しになりますが品種によって本来の色は遺伝的に決まっていますから、その品種に合った土・肥料をあげることが大事。合わない栽培法では、色がぼやけたり、くすんだりしてくるそうです。
白いアジサイは中性の土で、普通の(バランスのよい)肥料を与えるといいとか。
ちなみに、ともさんのお宅の庭は、アルカリ性が強そうな感じですね。
どーも長レス、失礼しました〜。

fico 2005/06/21(火) 21:54:29
皆様、いつも楽しく拝見させていただいています。
ともさんの質問にあつかましくも横から失礼いたします。

ぽーさん、はじめまして。
私の知りたかったこと☆ズバリ!☆答えて下さっていたので
うれしいです。白は普通でいいのですね。
(普通って???)
ウチには白富士山アジサイ、アナベルがあります。
暑い日にベランダで涼しく咲いてくれているので
とても癒されます。

素朴な疑問がわいてきたのですが、
白花に色が付く心配は無いのでしょうか?

ぽー 【関東】 2005/06/23(木) 04:03:48
ficoさん、こんにちは。
アジサイの白花のしくみは、ちょっと調べたけどイマイチよくわからなかったんです。
もともとの色素の量が少ないのか
補助色素の量が少ないのか
補助色素の活性を阻害する因子が強いのか
たぶんこのどれか1つ、または複数の要素が遺伝的に固定された品種なのかなあと思うのですが。

上の専用肥料の画像は千草園芸さんのHPから引用したんですが、同じHPのアジサイのページを見ると、「白色の花は土壌酸度や肥料にあまり影響されません」って書いてあるんですよね。
http://www.rakuten.co.jp/chigusa/519201/535422/

でも、このスレのともさんのQ、1行目に
>白いアジサイをいただいて庭に植えたら、薄いピンクになりました
ともさんだけでなく、同じような話はちょくちょく聞きます。
そうするとやっぱり、土壌の質とか関係あるのかなあと思えるし。
日本のアジサイとハイドランジアでは、遺伝的な形質が違うのかなあとも思ってみたり。
もうちょっといろんな資料にあたらないと、わかりませんのです〜。


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