葉水は冬季にも必要か?
犬塚信乃
2005/01/07(金) 21:11:33
あけましておめでとうございます。
さて、今、常温の室内で越冬しているポトスや温室で越冬している
ガジュマルなどには、夏場に行っていたような葉水は必要なのでしょうか?
高温多湿を好む植物であるのは判っているのですが、この時期に
施して、果たして植物は歓んでいるのか?甚だ疑問です。
宜しくお願い致します。
たちつ
2005/01/07(金) 22:25:48
個人的には、するに越した事はないと考えます。更に2週間か月一回程度の水洗いも(葉)。大きな葉なら、軽く拭けますが。
別に、神経質に拘ることも無いような感じ。最近は空気清浄器も小型で高性能なものになってきましたから。空気に味がありますね。鼻がスースーします。子供の喘息がピタリと止まりました。
VITA
[URL:http://vita.easter.ne.jp/]
2005/01/07(金) 22:50:17
ガジュマルはわかりませんが、ポトスには一年通してしてません・・・
あんまり必要を感じないので(^◇^;)
個人的には空中湿度を好む植物は、冬こそ葉水が必要だなと思ってます。
cactus
2005/01/07(金) 23:45:46
温室だと思った以上に空気が乾燥気味になります。僕は温室専用の
電気ヒーターを使用しています。天井から吊るしてビニール袋の筒
から温風が出るので、底に水を張った容器を置いています。これで
多少は乾燥を防ぐ事が出来ます。どこまで効果があるのかは分りま
せんが、何もしないよりはいいかも知れないと思い続けています。
植物は言葉が話せませんが、人間の意志は十分に伝わっているはず
です。葉水の意味は十分に知っておられるようですから、やらない
よりはやった方が植物は喜ぶのではないでしょうか。
植物が喜ぶ環境は、はたしてどんな環境なのか考えれば、自然とそ
の答えは出るのではないでしょうか。
ルーツ
[URL:http://www.geocities.jp/tonawow/index.html]
2005/01/09(日) 08:14:24
越冬させる植物を冬季に成長させるかどうか?によって違うかと思います。
冬季に加温し高温多湿を保ち生育期と同じにする場合は夏季と同じ葉水が必要でしょうし、加温設備無しに半休眠状態にさせ越冬させる場合は、必要最低限の葉水をすべきだと思います。植物によって個々に好む状況が違うかと。
冬季の室内の湿度は、温度の上昇で飽和水蒸気量が上がり、驚く程下がります。
私は、室内で湿度保持のために無加温のケースに入れ栽培してる植物が有るのですが、どの程度湿度変化が下がるか計測しました処、早朝の温度が10度以下の時に100%で(常に100%にしたいのですが…)昼間の温度上昇で20度を超えた辺りで60%、25度の頃、50%台にまで下がりました。25度になる頃から、ミスト発生装置を使い加湿しますが、それでも、70〜80%ほどにはなりません。冬季に湿度保持をするのは容易い事ではないです。
室内とは言え温度が1桁台の時に葉水をしたら冷害を受けてしまうでしょうし、20度以上上がった時は葉水は必要かもしれませんね。
ちなみに私は静岡在住です。地域によって室内の最低気温、昼間の室内の上昇に差が有ると思います。最高最低温度湿度計で計測されてみてはいかがでしょうか?
pinetree
2005/01/09(日) 18:40:11
犬塚さん 今年もよろしくお願いします
あくまでも私見ですし,上手く整理できませんが、私は次のように理解しています。
葉水は,葉や茎からの蒸散に,根からの給水が追いつかなくなり,水分バランスが崩れた場合に,それを解消するために行うことが多いのではないでしょうか。ただ,特性的に根が貧弱であったり,幼苗や挿し芽苗のように給水能力が低い場合は,恒常的に必要なのではないかとも考えます。
・蒸散量を増減させる要因
蒸散に最も影響が大きいのは温度ではないしょうか。温度は10℃上がるごとに蒸散量は倍増します。仮に恒温環境で10℃の場合(冬?)に比べ,30℃(夏?)では葉や地表からの蒸散(発)量は4倍になります。(ご質問の条件は逆ですが・・・)
空中湿度は,乾燥している方が蒸散量は多くなるとは思いますが,植物体が健全なら、必要以上に高温あるいは乾燥状態になると葉は気孔を閉じますので,際限なく蒸散するわけではありません。つまり,空気の乾燥は必ずしも植物体の乾燥を意味しないと思います。逆に、空中湿度が過飽和でも、気孔からの逸泌(つゆ)が生じることがありますので、湿度に関係なく植物自体が体内水分レベルをコントロールしている面があるのではとも考えます。
温度上昇や乾燥に伴う蒸散量の増加には一定の上限があります。ただそれは、植物の種類によって異なるでしょうし、あくまでも一定範囲内の(常識的な・かな?)温度や湿度条件の場合です。植物の限界を超えた場合、例えば室内やハウスなどで極端な乾燥や高温条件に置かれた場合などでは、クチクラ層等の植物体表面の損傷につながり、気孔以外からの蒸散を急増させますので、急激な枯死につながる危険性が高まります。
光の影響はよく解りませんが,気孔の開閉に影響しますので,多分,強さによって蒸散量が変わると思います。また,葉面に光が当たった場合も,微気象的に葉の表面温度が上がりますので,蒸散量が増加するはずです。その意味では、窓際での葉焼けの危険性は冬でもあります。
・根の吸水能力に影響する要因
単純に温度(地温)が変化することによる給水活性の変化は大きいでしょうね。地温変化と吸水量の関係は蒸散量のそれに準じるでしょうが、例えば、露地植えの植物で、春先などの急激な気温上昇に地温が追いつけない場合は、水分バランスが崩れしおれを生じる事もあります。
その一方で、根の吸水活性自体が、季節環境に応じて変化する場合もあります。みかん類(カラタチ台木)では冬は根の形状が変化して吸水能力も下がるようです。この場合は,仮に気温に応じて地温が上がっても吸水量が増加しないことになります。例えば,戸外で管理していた植物を室内に入れた場合などに、鉢温が高く水が十分でもしおれてしまう場合などです。
・土壌水分の多少
冬季は水を控える方が多いでしょうが、必要以上に土壌が乾燥すれば吸収可能な水分が不足しますので、温度変化に伴う水分のアンバランスが生じるでしょう。
逆に、土壌水分過多では根の活性を低下させます。極端な場合は根ぐされを生じます。この場合は、吸水自体が困難になりますので、蒸散量の増加に追いつけなくなります。
温度の低い冬場は過湿になりやすいので、土壌水分過多を防ぎつつ植物の水分バランスを整える意味では、葉水は有効な方法と思います。限界近くまで水をやらない管理をされている場合は、特に重要(必要)かとも。
冬場の葉水の要否は,つまるところ,植物体が乾燥しているか否かで決まるのではないでしょうか。犬塚さんお書きの「果たして植物は歓んでいるのか?」がその部分と思いますが、水分バランスの問題だけから考えると、夏と冬との必要性の違いは、気温や土壌水分などを含めた環境条件と、植物体の都合の、大きくはふたつの側面があると思います。
結局、皆さんがお書きのように、植物の種類、育てている環境,植物の状態によって一概には言えず、育てている本人でないと解らないのではないでしょうか。(適当に書き散らしましたが、締めが甘くてすみません)
たちつ
2005/01/09(日) 20:47:10
植物学的な解剖解析はpinetreeさんにお任せすることにして、自然界では、大抵の植物は適当に混生・密集して生えています、此処ではお互いの植物からの蒸散(大地や雨を含む)と其の空間における大気湿度や大気流は程よく保たれています。(環境適応植物のみが生きる・進化する。)
しかし人工的に栽培される場合には、単体で植えられ、乾湿や大気環境や空間も広すぎます。環境も人為的に其々適当(良いだろうと云う判断で)に作られています。従って、この意味では、葉水は(霧吹き)で補う事は、365日必要と考えられます。しかし、葉水が無ければダメかと云うと免疫?抵抗力もありますから余り必要ないとも考えられます。樹脂や貯水細胞が乾湿の緩衝を助けているものと考えられます。温室でも小さければ、(タンス程度以下の縦長の保水環境=土や爲水の無いもの)センサー付きの加湿器も必要かも知れません。室内ならば暖房乾燥や冷房除湿も多いことでしょう。乾湿の変動も大きいと考えられます。。しかしこの範囲なら、抵抗力の許容範囲内と考えます。しがって、霧吹きをする事はしないより、した方が良い。好み。となります。霧吹きをしたところで、直ぐに乾きますから、其の効果は、せいぜい5-6時間程度と想像します。
しかし、温室はともかく、室内管理植物の葉に降下した埃は洗ってあげないと、汚らしいと思いますよ。
犬塚信乃
2005/01/10(月) 19:00:19
[[解決]]
私の思いつきのような、イージーな質問に対しての皆さんの真摯なお答えに
感激です。
たちつさん、VITAさん、cactusさん、ルーツさん、pinetreeさん、
今年も珍問・奇問を羅列するつもりですので、その節はよろしく御指導
下さるようお願いいたします。
初心者用掲示板@園芸相談センター