衣装ケース、ミニカトレアの冬越し

[園芸相談センター]の過去ログです

バラ美 【近畿】 2016/12/10(土) 22:56:37
今の季節、透明の衣装ケースで、ミニカトレアを6鉢、育てています。
わが家は、猫がたくさんいるのと、私も極度の寒がりで、夜中も20度あります。
肥料は、与えず、水も少し控えめにしていましたら、せっかく出ていたシースが茶色くなってしまいました。初めての冬で、加減が分かりません。
20度を保っているなら、肥料も 水も、控えないほうがいいのでしょうか?

カタリーナ 2016/12/11(日) 11:29:45
持っているから仕方なく育てている程度ですが・・・・

栽培者さんの現状から思われることは、愛猫の関係もありますが、
過保護状態にあると思われます。

ミニ(カトレア)とはいえ、着生蘭(樹上生活植物)ですから、根や土(水蘚などと同等資材)にドボドボに水遣りをするより、根や葉を心持湿らす気持ちで、加水する。
布団や衣類やお菓子や焼き海苔が湿っている感じ?、時には乾き、時にはジトジトしている、メリハリが大切と思います。
このことは、一般的な、土に植える地性植物、土着植物とは、大きく異なり、根が大気に晒されていることから、根は乾燥に強く(蝋で保護されている)、湿り気には、敏感に反応し吸水する、又葉からも吸水する。万が一に備え、貯水タンクたるバルブも持っている。
根にドボドボと水を与えるより、葉や根にキリフキして、シットリと湿らし、短時間で乾くのが良いと思う。
そのためには、換気通気が必要となる。常に湿っていれば、皮膚病やミズムシに犯されることになる。風など葉や根を乾かせる能力があるエネルギーが必要。
表現がしにくいですが、極端に言えば、1-2ケ月に一回程度、液肥原液を標準では千倍希釈ですが、更に千倍希釈して極々薄いものを葉や根に与えればよい。自然界では、樹の垢や落ち葉のカスや埃、虫の死骸や糞や雫の養分で栄養素を調達している。極めて薄い栄養素で自活している。
http://livedoor.blogimg.jp/agdw5/imgs/1/d/1d3b7f39.jpg
水遣りは、根と葉に、朝晩のキリフキで、他の時間は、完全乾燥ではなく乾燥気味、湿り気味(濡らし気味ではない)。
http://www.repotme.com/orchid-care/img/Cattleya-Mini.jpg
http://cdn.shopify.com/s/files/1/0569/5613/products/Cattleya_sincorana_1.JPG?v=1436366044
着生蘭の解説では、通気という言葉が良く出てきますが、酸素も必要ですが酸素供給や排ガスの意味ではなく、根や葉の乾湿調節の意味と理解した方がよい。

健康状態の目安として、主に次の2点が思われます。
上の画像を良く見れば、根は土から空気中へ這い出しています、更に新根が沢山むき出しになっています。
這い出す根は一般的な植物では、根詰まりであり悪い状態として扱われますが、ランの場合には、健康状態にあると理解すべきです。
極端に言えば、引力も有りますが、根が下方向にのみ伸びれば、地上へ下ってしまいます。
樹上方向へ延び続けないと、適切な定位置が確保できなくなる。
地上へ落ちない為には、常に新鮮な新根を生え続けなければならない。

次に、新芽や茎は、太陽を求めて真上に伸びるものであって、横や枝垂れるものではない、茎葉が横に伸びれば、日光不足の兆候である。
日光不足なら、横に広げて、できるだけ陽光を受け止めなければ成らなくなる。
陽光の強さは、時には直射日光も射し、時には他の樹の枝葉から差し込む光ですから、通常、半ひかげとかカーテン越しとか表現される。
熱帯ですから、長時間やさしい陽光となる。
冬場の日本は、昼間の太陽は、時間的に短く太陽の位置角度が低く弱い。
熱帯の半ひかげですから、根や新芽が良く育つ。

衣装ケースの蓋をしていれば、風がなく換気が悪く、結露したりして、皮膚病やダニや病原菌やカビが発生し易い。
冬の空調暖房は、大気湿度も低く乾燥しやすい、又室内の温度分布も極端に高低温度差やドアの開閉冷暖房のonOFFなどの急変著しく好ましい環境とはいえない故、その気配りも必要です。

>20度を保っているなら、肥料も 水も、控えないほうがいいのでしょうか?
陽光(葉)、温度(室温ではなく根と葉)、湿度(大気湿度ではなく根と葉)、と大気循環のバランスです。

肥料は加えるものではない、不足分を補充するものです。
詰まり、成長期に与えるもの、活動期に与えるもの。極めて薄い目薄い目で、一度の量(濃度、含有量)より、回数中心に。
水は、葉と根を潤すもの、化粧の保湿し乾燥防止するものと思ったほうが良い。水遣り控えめの霧吹き中心。乾湿のメリハリ
当然温度も大切ですが、長時間のやさしい日当たり中心に。

と割り切っています。

といっても、余り神経質に成れば、育てる楽しみより、持ったゆえの苦痛の方が大きくなり、嫌になってきます。
程々に

バラ美 【近畿】 2016/12/11(日) 18:11:06
カタリーナさまありがとうございます。
衣装ケースのふたの開け具合で、渇きぐあい が全然違いますね。
メリハリに、気をつけてがんばります。

ランド 2016/12/18(日) 13:31:17
折角出たシースもったいなかったですね。
常時20度あるなら水は成育期と同じように与えていいのではないかと思いますが、念のため肥料は控えてください。
ネコがいたずらしないなら、ケースは不要ではないかと思います、というか空気の流れがなくなりかなりカトレアにはダメージです。かごのようなバスケットでいいのでは?


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