植え替え後の水やり

[園芸相談センター]の過去ログです

2016/03/12(土) 11:54:52
こぼれ種から育ったビオラをプランターの隅に植えて置いたのですが、意外にも大きく育ってしまい窮屈なので、今朝見かねて花壇の方に根を土ごと崩さないよう移しました。
土は昨日の雨で湿っていたのですが、一応植え替えた後、水やりしたのですが、今日は思っていたよりかなり寒く気温も上がらないようです。
こんな時は水はあげなくても良かったのでしょうか。

紺野すみれ 2016/03/12(土) 17:16:04
一般的には、植え替えたら何でも、大げさ大量にかつ直ちに水やりをするのが大原則です。
たとえ雨降りの合間に植え替えたとしても、雪が降っていても。
植替え時の水遣りは、乾燥脱水を回避し、水の補充をすることですが、併せて、根を引き締める(根と土の空洞を埋める水決め)働きもあります。
それが嫌なら、時期をずらすことです。

>花壇の方に根を土ごと崩さないよう移しました。
これで良いのですが、できれば、水洗いして裸根にし、根を広げて植えつける習慣をつけた方が良い。
水洗いしなくても、根を切る心算で根土をスカッと取り除く のが私流の好みです。

ビオラパンジーのポット苗を買った場合には、できれば、スポット抜いてポンと穴に埋めるより、底に黴のようにビッシリと真っ白に生えている根を、2つ割りか4つ割りにブチブチっと引きちぎって、ビャーっと広げて、植えつけた方が、新しい土と根が、癒合し後々の根腐れ又は根の乾燥脱水による突然死が引き起こり難いです。

ついでに
毀れ種で遅く生えてきて、移植苗が小さく、更に冬場の凍土凍結する場合には、根が短く分岐してないときや土が軽くフワフワの時には、霜柱で、根が露出し根が雪晒しで真っ白けになる場合が有ります。必ずなります。
そのときには、指で根を土に捩じ込んで置けば大丈夫で枯れずに育ちます。

小さい苗を引き抜くときに、結構根が深く頑丈に土にしがみついている
その時に、根が切れてなくなったり、本線の主根多根が切れ、ひ弱な根が一本しか付いていなくとも、生きてきます。

暑さには弱いですが、寒さと移植には強いものです。

尤も、どの植物の植替えでも、裸根にして、根を切るのが私好みです。
第一に、持ち運びが重たい。かさばる。
次に植え付け穴に融通が利かない。
根の仕組みや状態の良し悪しが判らない。根鉢が邪魔して、根が切れない。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/03/12(土) 23:05:49
スミレ類が大好きで、北海道ではビオラの品種によっては宿根化するので以前住んでいた家ではいろんな品種を育苗して咲かせ楽しんでいました。

今回の方法で何の問題も無いと思います。水遣りも問題ないですよ。
この後1週間くらいは注意して様子を見ておく必要はありますが、あまり根を傷付けていないのなら酷く萎れる事も無いだろうと思います。軽く弱っても新たな根が伸びてくれば解消します。
ちゃんと育苗されていた苗は2回行うポット増し(今までの容器よりも大きいサイズに替える)の植え替え時、根の数が殖えるようにわざと細根を痛めるのですが(定植時に根を千切るのも同じ理由)、今回の様なこぼれ種子で生えたまま大きくなってしまった物は2回植え替えた株から比べると細根がかなり少ないです。ですから無理に根を触ってしまえば弱りやすいので丁寧に扱った方が以降の育ちも良いのです。

お住まいの地域が解りませんが(次回からは必ずお知らせくださいね)今時期であればよほど寒い(まだ雪が降る可能性のある地域)でない限りは水をたっぷり与えて問題ありません。土に水をかけて一晩でガチガトに凍りつくような所では無い限り、問題ないと思います。なお、新葉が育ってきているのを確認できるまでは、雨がしばらく降らないなど少なかったならその株にだけたっぷり水を与えておいてください。しばらく様子を見て弱る様な事が無いのなら以降は普通に管理すれば大丈夫です。

ここからはご質問の回答から外れますが、ビオラやパンジーの種子からの栽培では注意しておかないといけない事なので、おせっかいながらも書かせていただきますね・・・。
こぼれ種子から育った株とのことで、その親株の品種によっては実際花が咲いてみたら色や模様が全く親と似ていないとか、花弁が小さめだったり細めの紫色一色や三色スミレの模様の地味な花が先祖がえりで何割か出現することがあったり、色がぐちゃぐちゃに混ざった花を咲かせることもあります。それでこぼれ種子からの株の花が咲いたらがっかりしてしまう事があるかも・・・。

特に一代交配(F1)品種のこぼれ種子から生えると出現しやすいです(日本で品種名付きで売られている物に多い)。ビオラにはそういう物もあるので親株が購入した物なら、できれば今回の株は花が咲いたら眺めて楽しんだ後はその代だけで終わらせるように(またこぼれ種子で生えない様に)花後の花殻はこまめに摘んでしまって下さいね。実を付けさせると株の寿命が短くなる性質があるので、こまめに摘んだ方がそれだけ長く多く花が楽しめますし・・・。
運が良ければ問題もない物もありますが(古い品種など)特に日本で改良されている品種だと性質を固定化している物が少なく、新しい品種ほど代を重ねてしまえば先祖がえりや模様や色の崩れた物が出やすくなる傾向があります・・・。品種名無しで購入した場合は中には模様の出方が安定していたり親と変わらない花の咲く固定品種もありますが、購入してきた物が必ずそうとは限りませんので・・・。

それと言うのも、私が以前住んでいた家で初めて買って来て育てたビオラが実は一代交配品種だったらしくがっかりした事があるのです・・・。
黄色と茶色で白い覆輪模様が入るとても好きな色と模様だったので翌年も咲かせたくてセルトレイに自家採取の種子を蒔いて発芽させ、購入した土でビニールポットに二度植え替え30個ほどの株を作りました。でも花が咲いてみるとその8割ほどが紫色一色の先祖がえりで、2割近くが花一輪に茶色と黄色のが有りましたが模様がぐちゃぐちゃになった汚い見た目で咲き、せっかく手間暇とお金をかけて丁寧に育苗してきたものすべてを処分する羽目に・・・。当時はビオラの品種に遺伝子が不安定な物もあることを知らなかったのです・・・。
と言うのも、当地では大昔に北海道に入ってきている「在来種のビオラ」があり、それはすでに性質が固定化していて種子で育てても全て同じ花が咲いていたものですから・・・。

個人的な経験ではスミレの園芸種だと自家受粉でも親と違う花が咲いたり他の株と交雑したりが多く感じます。元々一株から殖えた子孫同士の他花受粉から違う花が出現したり、異種間交雑も出現します。種類によっては広い敷地で十何年もの間種子で世代を繰り返し殖えていったりもありますが、何よりも大きな原因は自然の多い田舎に住んでいるので多くの虫が訪れて何度も受粉させるので確実に受精率があがってしまうからでしょうか。
その虫のおかげで今の家の敷地にあるスミレ類でも(好みが変わりビオラは今は栽培していませんが、スミレ類が大好きで園芸種や日本の野生種など沢山あります)外国産園芸種と当地自生の野生種間の交雑個体(偶然、近縁種だったんです)が確実なのが1個体、疑わしいのが2個体(園芸種の元になった原種らしいものとの交雑の可能性も)ありどちらも経過観察しています。

用心してかなり離しておいたり植えたりしていても(原種や隔離が必要な物は鉢植え、今回交雑した園芸種は地植えでどれも群生しています)、虫が行う事なので完全には防ぎようがなく、葉の見た目がそっくりなので交雑個体がこぼれ種子から生え育っても気づかず花が咲いてから初めて気付くことがほとんど・・・。異種間で出来た物は優性の特徴を持ちやすいと聞きますが、我が家のは片親の園芸種の方の遺伝子が複雑なのでどうも完全に劣性のが出来た様で・・・。試験栽培してみて稔性は確認できましたが発芽率は低く増殖スピードも遅いし、肝心の花色も開花条件が悪い年は微妙に汚く、その個体のままでは将来性はありません・・・。

ビオラやパンジーをはじめスミレの園芸化された種類の多くがかなり昔から人為的な異種交配が繰り返され改良されてきていますから、遺伝子が複雑で品種の特徴が固定化されていない品種だと自家受粉でも親と見た目の違う個体が出来ますし、異品種や特徴が違う個体と交雑すれば観賞に向かない物も生えてきます・・・。

親と見た目が違う物でも花自体の見た目がまあまあ良いのなら、その株を楽むには問題はないのですが、解放花から採れた種子というのは世代を繰り返すほどに観賞に向かない物が多く出てきやすくなりますので(他の種類のスミレは親の性質を確実に受け継がせる様に閉鎖花から種子を作りますが、ビオラとパンジーの場合は開花期間を長くするために人為的に閉鎖花を無くしました)、できれば種子はこぼれさせない様に花殻摘みを丁寧に行い、実が付かない様に気を付けてくださいね。

通りすがり 2016/03/14(月) 15:44:30
植え替え後の頻繁な水やりは賛成です。

以前、大木の移植の話をテレビで見ましたが、根の周りに水分がないと根は
枯れてしまう。見た目での空気があるのは、とんでもない話で、根は水分が
なくて枯れざるをえない。

人によっては、植え替え後は1週間毎日水をやる、という人もいます。
人によっては、植え替える前の土は植え替えの1週間以上前に作って、
水に浸しておくという人もいます。

ただ、ビオラは丈夫なので、そこまでやらなくても元気に育つような
気もします。一部の根が枯れたくらいでは全体は枯れないと思います。

紺野すみれ 2016/03/14(月) 19:19:39
私と通りすがりさんは、別人です。
余談ながら拭きさせていただきます。

重複内容になりますが

植え付け植替えで、良く枯らす原因は、根の乾燥です。根が乾燥すれば、尤も大切な口たる根毛綿根が生えてこない。
この綿根を生えさす元が、いわゆる良く見える根です。
見える根は、さほど重要ではなく綿根が健全であれば良い。
といっても、見える根は、手や足に該当し、株本体を支える働きもあります。
根と土の隙間が空いて根が乾燥しやすいことに、土の中で見えないだけに栽培者には、なかなか気が付かないことです。
この綿根は、大変弱く又寿命が短い故に、新陳代謝も早い、使い捨て的な存在です。
何に弱いかの原因は、地温や温度の急変乾燥過湿蒸れ病原菌や害虫等々

この新陳代謝の良し悪しを判別し、配慮する心遣い気配りをしなければならないということです。

その対処方法は、植物により、栽培者により、いろいろな方法があります。
時として、巨大な木槌たるカケヤや杭柱を用いて株もとの土を叩く事(槌決め、土絞め)もあれば、田植えの要領で泥水を流し込み突っつき倒すこと(水決め)も有ります。
盆栽の場合には、竹箸で、突っつき続けることは、手順の必須条件です。
目に見えない例として、

裸根の例として
硬く緻密な根と根の間には、土が素直には入らない。

根土付きの場合の例として
植え付けには、穴を掘りその中に、草木の根を入れ根を埋めることは、
当然のことですが、

根土(根鉢)の底側(下側裏側)と掘り穴の底は、鋲螺ネジのボルトとナットの関係が有り、山と谷、凸凹を密着させてあげないと生けない。
生けない事は、枯れることにつながります。

綿根、根毛、産毛根の画像
http://home.hiroshima-u.ac.jp/shokkan/research_t/img/hypoctyl2.jpg

綿根は、口鼻に該当し、消耗品で、綿根が大きく育って側根細根になり、太く丈夫な永久根にはならない。
細根や髭根は、綿根とは別に作られるものと思い込んだ方が良い。

紛らわしい例として
イチゴやメロンは、クダモノか野菜かどちらなのか?

幼児ならば、感覚的に、クダモノだよといい(野菜はおかず副菜で、メロンはオヤツ間食)
学生なら、学問的に野菜と答える。
大人なら、どちらでも良いので、状況によって、野菜といったり
クダモノといったり色々と返答する。(相手の立場心情を学問より優先する。思いやり)

バナナやトマトは、ダイエット食物として本当に良いのか?
すべての安心安全衛生検査に合格したバナナやトマトとして

多くの通常に食生活している健常者なら、便利な食べ物ですが
3-5月には、突然に異常が発生して、急病急患になる人もいるようです。
中には、死因不明の別症で、死ぬ人もいるようです。
この人たちにすれば、危険物毒物といわざる得ない。
生での生食は、体が拒絶しても、加工品では異常は見られなく
食べにくい訳でもなく、食べた後で吐き気も気分も悪くならなくて突然に拒絶反応がでるようです。
突然とは、引き付けか、癲癇か、痙攣かのようなものらしい。

先が見えないとは、そのようなものです。

2016/03/15(火) 15:14:54
[[解決]]
回答頂きありがとうございます。
色々と勉強になります。
また宜しくお願いします。


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