ピートモスの余剰分の活用方法について

[園芸相談センター]の過去ログです

nelton 2015/11/22(日) 19:32:12
 北欧産のピートモスを通信販売で購入したところ,思った以上の量だったことから,余剰分が大量に出ました。
 購入したピートモスは,充てん時200リットル,24キログラムというものです。水につけてもどしたところ,予想以上に体積が増えて,当面は使い切れそうにありません。
 庭の片隅に保管しておくことはできるのですが,植物の用土以外の利用方法がないか考えています。
 現在,鉢植えのハイビスカスの花が咲いていますが,この花が終われば,剪定して軒下の地面に地植えして冬越しさせようと考えています。
 そして,この地植えしたハイビスカスの株もとにピートモスをこんもりと盛り上げてやれば,寒さから防ぐことができるのではないと考えています。ちなみに,自宅は,関東です。
 そのほかにピートモスの活用方法はあるでしょうか。
 よろしくお願いします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/11/23(月) 01:42:46
まず、ご購入のピートモスはpHが調整してあるものでしょうか?
袋の方に特に記入は無いのなら、外国からの輸入物と言う事もありpHは酸性のままと思われます。

もし、酸性ならそのピートモスをそのまま使うなら特に酸性を好む植物にしか使えません。ハイビスカスは植え付け用土にピートモスは使いますがそれほど多く使うわけでも無く、それほど酸性を好む植物でもありません。

それと、ピートモスは防寒目的には最も向かない物と思いますが・・・。
今回ご体験されたように、乾燥ピートモスと言うのはとても水分を良く吸うのです。これは元々泥炭地と言う湿地の場所から採れるミズゴケや水生植物の植物繊維が腐らず堆積した物なので(北海道にはピートモスが含まれる泥炭地が各地にあり、それがきっかけで余市にウィスキー蒸留所ができましたし、最近釧路の近くにも蒸留所が出来るそうです)地面から掘った時点では水が滴るほど湿っていることも多く製品にするには充分天日干しにするか、機械で圧縮乾燥させてすっかり乾燥させ運搬しやすいように体積を減らします。輸入物はおそらく圧縮されていた製品と思われます。
植物を植える土の保水目的で使う事が多いですがあくまでも適量、酸性が植物に影響ない程度の量を混ぜるわけです。

どこの地域にお住まいか解りませんが、屋外に地植えするハイビスカスの株元に敷き詰める事はおやめに成られた方が・・・。雨が降ればピートモスはかなりの水分を吸いびしょびしょに成り冬場だとなかなか中の水分が蒸発しません。それだけで根元は防寒どころか逆にかなり冷えてしまいますし、少しでも寒さが強い明け方があればピートモス内の水分が凍ってしまい、その冷気でハイビスカスの方にまで冷気が伝わってしまい寒さ枯れする可能性もあります・・・。
元々ピートモスと言うのはマルチングには向かない資材ですからブルーベリー以外の植物の根元には敷かない方が良いです・・・。

それに、乾燥すれば繊維質だし軽いので風が強いと吹き飛んでしまう事もあります。やはり何か植物を栽培する用土のブレンドに混ぜるのが一番良いかと・・・。

園芸以外のピートモスの利用ですが、外国では燃料や燻製の燻し材料として使われます。スコッチウィスキーで発芽麦芽を乾燥させるために使ったり(その煙がウィスキーの香りになります)スモークサーモンを作る時に使用するそうですが、わざわざ買った物を燃料として利用することは暖房機器が現地とは違うので現実には無いでしょうし、燻製に実際使われるのは適度に燻るようにと燻製専用に圧縮処理してあるものですから、園芸用に圧縮され出荷されて、もうすでに水に戻してしまった物はもし完全に乾かしてみても空気を含みすぎていて実際燻製を作ろうとすれば燻らずに火が付いてしまうかもしれません。そうなれば燻製したい材料は燃えてしまうし扱い方によっては火傷の素となります・・・。
燻製を作ったご経験は無いなら、知識が無いと失敗することも多いので最初から覚え、まずは入手しやすいスモークチップ材料で手馴れてからピートモスで試す必要がありますし、木のウッドチップでは無いピートモスの場合は園芸用の流用だと実際は何が原料でピートモス化しているかも解らないので(ミズゴケ以外の植物のピートモスもある)扱いが難しそうと感じます・・・。

nelton 2015/11/23(月) 03:07:08
早速の回答,ありがとうございます。
今回私が購入したピートモスは,調整済みとの表記がないので,未調整だと思います。
ただ,酸性が強いかどうかというと,昨日,リトマス試験紙で確認したところ,ペーパーは,5よりも6に近い程度です。かなり中性といったところでしょうか。
次に,ハイビスカスのマルチングに使用しようと考えている軒下の点について,詳しく説明します。かなり深い軒下になり,ほとんど雨が吹き込むことはなく,また,霜もあまり当たらない場所です。いつも乾燥していて,よく近くの猫が糞をしにくるような場所です。
ピートモスが雨で水分を含んだ場合には,冬は植物には酷かもしれませんね。
園芸用の用土として使用するのが最もよいということですので,ほかの方法を考えてみます。
ピートモスは,鉢植えやプランターで使用するのが一般的だと思いますが,地植えの腐葉土がわりに使用するというのはどうでしょうか。ピートモスも有機物なので,次第に分解していくと思うのですが。

PH 【東海】 2015/11/23(月) 09:37:20
>地植えの腐葉土がわりに使用
・・・・・・・・しています、必要に応じて苦土石灰を混ぜたりして
 地中では鉢よりも変質が穏やかに進行、寧ろそちらのほうが好ましい
 酸度の計測、実は結構ややこしい おそらく正確にはもっと低いと思う

 マルチ用にも十分可能、単用では北欧産の場合カナダ産程ではありませんが【積極的に水との混和を図らない限り】泥状態にはなり難いです
 むしろ その前に風で吹き飛ばされて消滅してしまいそう、又 猫の恰好の休息所、排泄所になってしまいそう

仲間内からの情報で、生ゴミの臭い消し
新しいのを放り込む度に適当にふりかけて収集日まで
夏季にいいですね、この季節ではあまり体感できないかも

以上、理屈は全て省略

nelton 2015/11/23(月) 11:57:02
回答ありがとうございます。
マルチに使用した場合,風で吹き飛ばされたり,猫の排泄所になったりするということですが,確かにその危険性がありますね。
今でも,猫の排泄所になっていますので,ますます猫の被害にあうかもしれません。
腐葉土代わりにするという点については,このような使用方法ができることが分かり,試してみようという考えになりました。ただし,酸性になるのを中和する必要があるのですね。
 鉢植えにピートモスを使用するためにリトマス試験紙を購入して,酸度を測定しましたが,思ったよりも酸度は低かったです。
 私の測定方法に誤りがあるのかもしれませんが。
 クエン酸や重曹で試してみましたが,この程度,酸性とアルカリ性がはっきりと分かれていれば,リトマス試験紙で色の違いがはっきりとわかりますが,用土の場合には,水に溶かして測定しても,なかなか分かりづらいのでしょうか。
 ありがとうございました。

nelton 2016/01/16(土) 23:08:02
[[解決]]
余剰分のピートモスの使用方法について,あれこれ試してみましたが,土に混ぜ込んで,腐葉土として使用しています。腐葉土の場合,基本用土に馴染みやすいのですが,ピートモスの場合,基本用土と馴染みにくい感じがします。ピートモスが乾燥するとパサパサしてしまうから,そのように感じてしまうのです。冬場は乾燥しているからなのかな・・・。
解決マークにチェックして,解決済みにしました。

ばんざいうさぎ「解決後」 【北海道】 2016/01/18(月) 13:08:01
neltonさんお久しぶりです。

今回腐葉土代わりに土に混ぜたと言う事ですが、ピートモスは腐葉土と同じ性質では無いので(ほぼ繊維だけで養分が乏しく、人の食べ物で例えれば、寒天やコンニャクみたいなものです)、代用にしても同じ働きは期待できません・・・。
なので混ざっているピートモスの割合によっては植える植物に影響が出る事があります・・・。
もし混ぜた土をまだ使っていないのなら、新たになるべく多くの腐葉土と堆肥(まだ混ぜてないなら良質なバーク堆肥を全体の2割)を混ぜ込み全体を少し湿らせ袋に詰め、冬場なので3月頃まで寝かして馴染ませるとあまりpHを気にしない、丈夫な性質の植物に使えると思います。もちろん使用前にはpHを確認して調整するとなお良いです。植物繊維がかなり多くなると思うので、できれば保水性が良い土を好む植物を植えるのが良いでしょうね。

まだピートモスが余っているのなら、気温の高い時期に他の土と堆肥も混ぜ3か月以上寝かせて置けば堆肥に含まれる微細生物がピートモスの繊維を分解してくれます。微細生物が活発に働くかどうかは気温も関係しますので寒い時期に混ぜてすぐ使うのよりも、温かい時期に数か月置いた方が分解が進み馴染んでくれますよ。

あと、ピートモスを混ぜる時に乾燥したまま他の土と混ぜていませんか?
昔セントポーリアを栽培していた時に専用のブレンド比の土を作るためピートモスをよく扱いましたが、ピートモスをうまく他の土と混ぜるにはコツがあります。
できれば口が広くて深さのある大きい容器にピートモスを敷き詰め、水をたっぷりといれて一晩くらい放置し、充分ピートモスに水を吸わせます。充分吸ったら余分な水を捨て、ピートモスの水を充分絞ってからほぐして細かくし他の土とブレンドします。手で良く混ぜると馴染み易いです。できれば他の土は湿っていない方が混ざりやすく、混ぜた後に袋に詰めて少し置くと土の湿り気が平均してくれます。


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