スキミアの植え付け

[園芸相談センター]の過去ログです

カバコ 【北陸】 2015/11/18(水) 10:36:58
イギリスに旅行に行ったとき、いろいろな種類の花?のような実?のような植物がとても素敵に日陰を演出していました。
友人にシキミだと聞いて、帰国後我が家の日陰にも植えてあげようとネットで探して購入したのですが、少しサイズが大きくなるとものすごく値が張るもので驚きました。

しかもビートモス植え。
鉢の上に根が張っているのが見えます。
若干鉢下から根が出ています。
おそらくは、そうとう根張りがいいはずです。
ビートモスを崩せば、根を痛めてしまいそうなのです。
典型的山土の我が家とはあまりにも違います。
あまりにも性質が違う土に、そのまま植えても大丈夫なのでしょうか。

高価なものなので、枯らしたくありません。
植え替え方法について、アドバイスいただければと思います。

ひろし@小南部 2015/11/18(水) 13:58:01
誤解があるのではないかと思います。
スキミアSkimmiaはシキミではありません。ミカン科ミヤマシキミSkimmia japonicaにつけられた学名で、英国でならキューガーデンにちなんだ'Kew Green'という品種が多かったのではないでしょうか?

対して、和名のシキミIllicium anisatumはモクレン科(最近マツブサ科に移されたらしい)シキミ属で、香木としての用途で寺社の植え込みになることが多いものです。

お求めになられたのはどちらの業者さんからどちらを求められたのでしょう?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/11/18(水) 18:37:18
ひろし@小南部さん、すみませんが重要なお知らせもあるので失礼ながら補足させていただきますね。

カバコさん、名前が似ている為に全く違う種類の木を購入してしまいましたね・・・。
スキミア(又はシキミア)は日本原産のミヤマシキミが海外で改良されたものでミカン科ミヤマシキミ属。シキミはシキミ科シキミ属ですから、名前が似ているだけで仲間でもない全くの別物なんです・・・。

シキミは、本来北陸での自生自体が無い植物で北限は北関東あたり。北陸と言っても広いですから、もし南の方の県にお住まいなら条件が良ければどうにか育つかもしれませんが、もし結構冬の寒さが厳しい所だと冬が越せないかもしれません・・・。
それと、お住まいの場所の山土と言うのがどんな種類の土かが解りませんが、土質によってはシキミを栽培するには向かない可能性も。ピートモス(ちなみに英語の綴りの頭はBではなくPです)に植えられていた様に結構保水性の良い土を好む性質の木で、もしお植えに成られるなら植えたい場所にあらかじめ大きな穴を掘ってから大量の保水性に富んだ土に入れ替えてから植え付ける事に成るかもしれません。また、山土と言う事でお住まいの立地が斜面などを整地し建てられたお宅なら水はけが良すぎて木の周囲だけ土を変えるくらいではあまり効果が無い場合も考えられますし、標高が有る程度高い地区だと平地より冬の気温が低い可能性も・・・。

もしあまり好みの木では無い、植えても生き残るかどうかわからないのなら購入店に問い合わせ返品が効くのなら(購入者の都合による返品なので送料は自己負担と思います)返品し返金をお願いした方が良いかもしれません。もし問い合わせてみても返品が無理でしたら、誰かお知り合いで南の方の他県にお住まいの方(できれば北関東以西)にもっと寒くなる前に貰っていただくか(植物交換掲示板などで募集すると貰い手が見つかるかも)、枯れてしまう可能性を承知のうえでご自分で栽培するしかないでしょうね・・・。

私は昔花屋に勤務しておりましたが、毎日の仕事の中に「シキミ管理」と言うのがありました。
シキミの枝は昔から供え物目的で寺社の敷地によく植えられ利用されることが多いのですが、特に某宗教団体の葬儀の祭壇にこの木の枝を沢山挿して埋め尽くした物が使われます。シキミは御存じのように元々高価な物、特に北海道の気候では全く育たないので、大枝を切った物を本州の遠くから送ってくる為送料込みで枝でも高価。一度だけの葬儀で使用後に処分するのでは採算が取れず、枝の新鮮さが保たれているうちは何度も祭壇を運んで使う事になります。そのため作業場には祭壇がそのまま置かれ毎日手入れする事になるのです。
都会の花屋で数社の葬儀屋と契約していた店だったので月に数回はその宗派の葬儀があり、注文があると会場に運び入れていました。
この木は生命力が強くオアシスに挿して水をたっぷり与えておけば枝葉が暫く元気でいられるので、水の取り替えや花が咲いてしまうと弱る為咲き次第摘み取るのが日課でした。

なので、この木はその木をお供えに使う宗派やその宗教団体の信者さんならお仏壇に供える目的でお庭に植える事も多いです。一般に植えられる類の庭木では無く「そういう使用目的の木」なので他の苗木から比べると比較的高価なのです。

それとこの木の場合、信者さんがお植えに成る以外での一般の方の栽培にはちょっと問題がありまして・・・。
シキミには木全体に結構強めな毒性があり、特に実は「植物では唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定」されていると言う木で、栽培についての規制などはありませんが、もし人や動物が実を口にしてしまえば「死に至ることもある」んですね・・・。割れる前の実の見た目がシイの木のドングリに良く似ていたり、中が熟してぱかっと割れて開くと中華料理や西洋料理に使うスパイスの「スターアニス(トウシキミの実。別名八角茴香で毒性はない)」に本当にそっくりで、間違って口にしやすいと聞きます・・・。

日本ではトウシキミとシキミが別の木と知らない人が多く、戦前には毒性が有るのを知らずに海外へ「日本製スターアニス」として輸出してしまい海外でそれを食べて中毒を起こした方が大勢でたとか、一般の家の庭に生えて実が熟しているのを通りがかりの人が見つけ「スターアニス」と信じ込んで持ち帰り料理に使ったり、割れる前の実をシイの実と間違え食べて中毒を起こしたとの例があります・・・。

もしお子さんやペットがおられたり(又は将来お望みなのであれば)、よく訪ねてこられるお宅なら、お庭に植えるには充分気を付けなければならない木で、できれば植えない方が安心な木です・・・。もしお植えに成られる場合は家の前の道路で子供がドングリと間違って拾ったり、事情の知らない人がスターアニスと思い込んで実を採ったりしない様に人目に付きにくく手が届かず侵入しにくい場所に植えたり(シキミやサカキなどは宗教の供え物に使うが毎回買うお金がもったいないので余所の家の枝を盗んでいく不届き者も残念ながらいるようです)、実を付けさせない様に咲き終わった花は全て摘み取るなどの用心が必要です・・・。

シキミの木は常緑性で花は目立たない見かけですが香りは良い方なのですが、ちょっとクセのある香りなので人によっては不快に感じてしまうかも・・・。地域によっては、この木寺社や墓地に植える木で家の庭に植えるのは縁起が悪いと信者の方以外はあまり植えたがらない木でもあります・・・。

ネガティブな事柄ばかり書き連ねてしまい申し訳ありません・・・。でも安全のためには必ず知っていただいておいた方が良い事ばかりです。まずはご自分でもシキミの事を検索し、いくつかのサイトをご覧になってみて下さい。
私が特に毒性に拘る点については、花屋に勤める前は元医療従事者だったので(病気でリタイアしました)当時は同業の仲間内での話で、「○○と言う植物と良く似た、有毒の△△を食べ中毒を起こして病院に運ばれ胃洗浄の処置をした」(もちろんその処置後は医師が治療をします)と言う話が本当に多く、現に知人も知人から貰った山菜の中に紛れていた毒草を食べてしまい病院に運ばれ、幸い軽症で済んだものの山菜を下さった方とは関係が気まずくなってしまうし、暫くは軽い手の痺れが残り仕事が手先を使う繊細な作業だったので治るまで難儀したそうです・・・。

危険性の高い植物を植えておくと言う事は、ご家族やペットが触ったり口にする心配の他、余所の小さい子が拾っていったり中には故意に盗んでおいて毒にあたってクレームと付けてくる人と言うのもいるそうなので「毒性が強いのに無毒の物と似ていて見た目が紛らわしい植物」、特に一度植えてしまうと不都合が起きても簡単には対処しにくい樹木を植える場合は充分にお考えになってからお植えに成られた方が良いです。

それと、スキミアの方ですがもしかするとそちらの地域では育たないかもしれません・・・。スキミアの原種である日本原産のミヤマシキミの分布は関東以西、スキミアの方も改良されているとはいえ日本での栽培可能地域はやはり関東以西。
でも地域の気候によっては分布や推奨地域以外でも育つ事もあるので、もし購入なさるなら「もしかすると育たないか、無事でも育ちが良くないかも」とダメモトで試すくらいの覚悟がいるかもしれません・・・。また、元々スキミアの栽培自体も中級者向けで栽培初心者が植えるのはよした方が良い(栽培にコツがいるし高価なので、買ったのにすぐ枯れてしまうともったいないと言う意味?)と書かれているサイトもあります。偶然ですが植える環境はシキミの好む土質や環境と似ている様です・・・。
スキミアも毒を持っています。どこの部位なのか、どのくらいの程度の毒かまでは解りませんが、こちらも扱いにはお気を付け下さい。

イギリス旅行の思い出に・・・と、思い入れのおありな木なのでしょうが、今回の様に栽培できる地域外や、元々イギリスと日本では土質も気候も違うので種類によってはどうしてもお住まいの地域では育たない物というのもあります・・・。木の種類によっては鉢植えにし冬は室内に取り込めば大丈夫な物もありますが、年々大きくなる木が置けるような場所がない、鉢植えには向かない種類や、かなり頻繁に剪定し高さを制限しなければならなかったり、毒を持つ木はなるべく室内に置かない方が良いなど事情により難しいかもしれません。私も旅行先で見て身近に置きたいと思っても、屋外での栽培が無理だったり室内の栽培が難しいなどの理由で諦めてしまった植物は沢山あります。(かえって北海道では案外熱帯の植物が育ち易く、冬前に室内に取り込めば真冬の室内で元気に花を咲かせたりします)。
次回からは旅行先などで見かけて興味を持たれた物は、名前が解ったらまずインターネットで同じものか如何かをきちんと確かめ(今回は「シキミ 花」で検索すればすぐに別物とお分かりになったと思います・・・。)同じものと確認できれば「○○(←植物名) 育て方」などのキーワードで検索してみて、日本に原種が自生していれば分布範囲、園芸種では日本での栽培可能範囲を確認しご自分の所で育つか確認してから栽培が難しくないかもお確かめの上、ご購入なさってくださいね。

cd 2015/11/21(土) 15:31:10
ピートモス植えだからシキミではなくてスキミアで間違いないと思うんですが。。
ピートモスは地植えには向かないので、
水をはったバケツなどにつけて落とし、培養土で植え付けるのが無難でしょうね
根っこが強い方ではないのでやや心配ですが、今の時期なら大丈夫でしょうl

カバコ 【北陸】 2015/11/21(土) 23:16:20
お返事が遅くなって申し訳ございません。
店舗名は控えさせていただきますが、品種名のタグにはルベラ、テンプテーション、ホワイトドワーフとあります。
6号スリットに植えてあり、こんもりと茂って蕾がたくさんついています。
スキミアで間違いないかと思います。

山土は若干粘土質で水はけが悪いです。
少しですが園芸用土を混ぜて植え付けようと思ってはいます。
やはりビートモスは落としたほうがいいのですね・・・
上手にできるか不安ですが、チャレンジしてみます。

ありがとうございました!

カバコ 2015/11/22(日) 04:23:39
[[解決]]
解決にチェック入れ忘れていました!


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