サボテンが発根しない

[園芸相談センター]の過去ログです

ボニータ 【近畿】 2015/10/13(火) 16:27:55
3週間ほど前に購入したサボテンがなかなか発根しません。
管理方法に問題があるのかと不安に思い質問させていただきます。ご教示お願いします。

●サボテンの種類:
  フェロカクタスの赤城か天城(おそらく)

●購入時:
  ○3週間ほど前に購入
  ○家に持ち帰った際に土から抜け落ちたので根を確認したところ、
    株(サボテン本体)から2cmほどを残して根切りされていた。
    根は乾燥している状態で、新たな発根は見当たらず
  ○株本体は乾燥してシワがよっている状態だが、
    今のところ大きなダメージはなさそう

●購入からこれまでの管理:
  ○屋内、直射日光の当たらない場所で管理
  ○株を鉢の土の上に置き、
    日に数回霧吹きで株・土の表面が濡れる程度に湿らせている

3週間経った現在も発根しません。
現在、株を土の上にポンと乗せただけの状態なのですが(発根が確認しやすいように)、
土に植えたほうがいいのでしょうか。
また、水やりはどのようにすればいいのでしょうか。
一目惚れで購入した子なのでうまく育てたいです。アドバイスお願いします。

棘サボテン 2015/10/17(土) 23:51:29
私の管理方法・・・どちらかといえば異端児の部類かも。

いろいろな育て方や解説は無限にあり、何が正しいか悪いのかは、結果論であり、唯一これが正しい、これ以外は間違っているというものはありません。従って、自分自身で、其の基準を決めないと仕方がありません。

更に、育てる目的や目的に応じた手段も違います。環境も違えば、栽培者の性格や捉え方も違ってきます。
簡単に言えば、同じものでも、一つ一つ異なり何一つ同じものはありません。一卵性双生児でもそれぞれ好みも異なれば、性格や姿形も違います。
しかし概ね、同じものなら共通事項は、多いということだけです。
相似と合同はまったく意味が違ってきます。
育てるということは、静的なものではなく、時系列たる動的なものです。
PCの一般化や情報の多様化により、ますます其の部分別が紛らわしくぼやける傾向にあるようにも思われ、物事の捉え方によりまったく正反対の結果になることも多々あります。
更に、捉えるという行為そのものもわずらわしく面倒くさくなり本筋より、枝葉のみで終わるという中途半端なものにもなりがちです。

簡単に言えば、営農家(売れる商品つくりや大量繁殖育苗も含む)仕様、コンクール派やマニア愛好会仕様、趣味の園芸仕様、初心者及び衝動気分派向け・・・・とそれぞれありますが、自分自身の立場と知識技量や環境がどこに当てはまるのかを自覚する必要があります。
言い換えれば、プロの癖にこのな初歩的なものがわからないのか、
マニアとして、創意工夫が足らないんじゃないの、
趣味のレベルならこのような程度でしょう
初心者なら余分なことを考えるな、衝動気分派なら、動的なことを考えるななど、言われても、動揺せずにおられるかで、自分の立場を自覚するのも一つの方法です。

フェロカクタスの育て方、(マニアック系営農家による概略解説)
http://mikawasabo.web.fc2.com/index_31.htm
夏型冬型の区別が、成長期で区別しているようですが、今ひとつ判らないものです。
月間平均温度(最高温度・最低温度・高低差温度・大気湿度)も解らない。

私の育て方
面倒なので、無理やり何事も一つ知れば、すべてに共通すると相似を合同化させる。
私が納得するまで、無心になり植物現物や写真と対話し、植物の心と私の心を同期させる。同期できなければ、あきらめるか同期するまで据え置く。もちろん同期ですから、いろいろな周波数や微調整はしています。

結果として、棘サボテンだけは、自己配合培養土より刀川のサボテン専用土が調子が良い。売り文句の酵素入りが良いとは思いませんが、私にとっては相性が良い。
環境は、無加温の簡易フレームのほぼ密閉式で、大気低湿度の(結露しない程度)、の高温管理、真夏などは、直射日光のために、出し入れ口を半分程度開放しているものの、相当暑いと思う。
水遣りは、良く与えても月2回晩秋晩冬など冬場は、潅水しない。
花蕾が付けば、花持ちのために気分しだいで、追加して水や利する程度
(水遣りはしたくないのだけれど、誘惑に負けるため)
これで、従来の方法より、格段に早く大きくなるし(本当は大きくしたくないのだけれど贅沢はいえません)、事故が皆無に近い。

日本は、自生地と違って、高温多湿ですから、雑菌多く病気になりやすい、更に害虫も多い。高温(低温)乾燥環境なら雑菌も少なくなる。
多湿こそ諸悪の根源である。むしろ棘サボテンに関しては、湿度が有ることこそ罪悪であるとまで、思い込んでいます。

家のは、(ドライブインで数種類を衝動買いしたもの無名品)
http://www.geocities.jp/rikisaboten/ytijimihana.JPG
他の棘サボテンは、同期が取れたので、直ちに植え替えたのが良かったのかどうか不明ですが、大きくなりすぎるわ、増えて増えてかなわないほどに育った、時節になれば、花も結構多く咲いている。
フェロカクタス?だけは、同期が取れなかったので、そのままにしておいたら、冬にはシワシワで、みすぼらしくなってきた。
それでも、無視してほったらかしにしていたら、春にはふっくらして、時節になれば、花もそこそこ咲いている。
それから8年間経っても、大きくならず、しなびたりふっくらしたりの繰り返しで、花だけは咲いている。
土の表面に、かって半年程度から、土が乾燥ひび割れているにもかかわらずコケが生えたように変色してきた、それでもほったらかし。
今年の夏になって、同期が取れたので、思い切って、植え替えたら、急に大きくなった気がする。
買った当初から、土が悪いような感じだったが、植え替えてみれば、
表土は風化していたものの、地下はサボテン用の土に植わっていた。
この冬はどうなるか不明で、子供が繁茂しだすかも不明。

子供が繁茂するのも、日本独特の棘サボテンの育ち方のように思う。
原産地の生態と、日本の生態の違いのように思う。

さて、質問の回答ですが
>サボテン本体の根は、2cmほどを残して根切りされていた。
植え替えるときには、根を切ってから、一ケ月くらい乾燥させるのが主流ですから普通です。・・・根から雑菌が入るリスクの回避対策。
別段、根を元から全部切っても良いし、半日程度乾燥させるだけでも良い。 安全を高めるためです。
植え替えて1週間は水遣りしないのも、主流ですから普通です。
土が顆粒状で、パラパラですから、植木鉢から転げても不思議ではありません。中には、流通の都合で、表土が糊でカチカチに固めて有るのもあります。

環境や季節と固体によりいろいろですが、植え替えてから、1-2ケ月ほど根が出ていない場合もあります。
根が出したら、根の成長も急速に生えだします。
植え替えて抜き差ししたことが無いのでわかりませんが、発根細胞を一から作っているように思います。

とにかく多少萎れても腐っていなければ、大丈夫でしょう。
根が腐る⇒根の芯が腐る⇒サボテン本体の芯が腐る⇒致命傷。
本体の肉腐るのなら、腐った部分をエグリとれば何とか生き続ける。
丸型棘サボテンの性質。
団扇型や柱型のように間接が有れば、間接から分離すれば、良いのですが。


>屋内、直射日光の当たらない場所で管理
出来る限り、屋外の直射日光をお勧めします。
日焼けしたり、棘が傷んでも、直射日光の方をお勧めします。

>株を鉢の土の上に置き、
    日に数回霧吹きで株・土の表面が濡れる程度に湿らせている
気持ちだけでも、根程度は埋めて上げましょう。
室内での霧吹きはやめたほうが良いでしょう。
棘サボテンなら霧吹きも、土の水遣りも同じことです。(カニ葉系多肉サボテンなら、霧吹きも必要なときもあります。)

棘サボテンの大気湿度は、厳禁と思っています。
自生地の環境 棘サボテンの故郷はアメリカ大陸のみです。
雨の降らない砂漠というより、雨の降らない荒野や原野
http://cactusclub.web.fc2.com/

http://cactusclub.web.fc2.com/nmcc-old/02-ibento-2/20100428bahakaruforunia/502/kurati5022.htm

棘の目立たない多肉は、雨季と乾季が明確でそれぞれの期間が長い場所
の荒野に多い。アフリカ大陸や其の周辺島国系。
http://hanau-sora.sakura.ne.jp/sblo_files/hanau-sora/image/1A8FC0E120582.jpg

http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20131031/1383177155

砂漠系の多肉(オアシスや地下水脈が有る?すなわち近くに山がある?)
http://imagenavi.jp/search/detail.asp?id=64004542

その他の参考サイト 多肉のふるさと(表紙だけ完成 ほとんど工事中)
http://dodopot.com/succulent/furusato.html

棘サボテン 2015/10/18(日) 00:30:19
追加
前置きの途中で、脱線している。
脱線ついでに・・・

最近は、高学歴社会でもあり、背景を無視して、結論を急ぐ傾向があります。

すなわち、育て方に関して、営農家はプロであり、営農家の育て方なら
絶対正しいだろうと思い込む。・・・営農家仕様を丸写ししたり、鵜呑みにする。ネット情報源に多い
営農家仕様の解説は、それはそれで正しいことですが
営農家は、それ専用の設備もあり、経験値もあり、毎日毎日作物と対話しています。

それ以前なら、学校の先生・学者や植物園、試験場の人が編集した参考書が多かった。
それはそれで、正しいことですが、専門外に弱くても、それなりの設備や知識がある。

いずれにしても、書かれている内容は、どのように詳しく書いてあっても、更に其の奥に書かれていない内容があります。
又、主なポイントの羅列であり、完全なものではない。
時代的な背景も有ります。

言うならば、時代背景立場を無視して、気が付かずして、表現しているネット情報が多い。
太古の恐竜時代も、狩猟生活の原始時代も、武家時代も、現在も、近未来も混ぜ込んで組み立ててある表現内容のようにも思える。
・・・・ネット情報
簡単に言えば
http://gogen-allguide.com/i/issyokuta.html

ボニータ 2015/10/20(火) 17:37:32
[[解決]]
棘サボテン様、ありがとうございます。

アドバイスいただいたとおり、
土に植え、日光によく当てて、経過を確認することにします。
根が出ないことに焦っていましたが、
気長に待つのもサボテン育成の極意なのですね。
無事にこの冬を越して来春元気に育ってくれるように
大切に見守っていきます。


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