薬剤散布と展着剤について

[園芸相談センター]の過去ログです

ミッチー 2015/07/16(木) 06:54:10
いつもお世話になっております。

去年あまりにひどくバラが病害虫にやられたため、現在正しい薬剤散布について勉強しているところです。
その過程で薬はもちろんのこと展着剤もとても大切だと分かりました。

現在持っている展着剤は、ダイン・アビオンのみですが、まくびかとアプローチも気になっています。

アビオンは固着性が強く、黒点病の予防薬に入れるといい。
まくぴかは濡れ性が強く、うどん粉病の予防治療剤などに入れる事によって効果を発揮する。
アプローチは浸透性が強く、治療薬などの浸透移行性がある薬に入れるといい。


などと読んだのですが、たとえば今の時期にオーソサイドとカリグリーンなどを黒点病の予防とうどん粉病治療のために混合して、さらにスリップを駆除したい場合、どの展着剤を使ったらいいのか分かりません。
アビオンとまくぴかはまったく別の種類だとは分かるのですが、同時多発的に病害虫が発生している場合にどれとどれをどんな目的で組み合わせていいのかが理解できていません。

@黒点病予防+うどん粉病予防+殺虫剤
A黒点病予防+うどん粉病治療+殺虫剤
B黒星病治療+うどん粉病予防+殺虫剤
C黒星病治療+うどん粉病治療+殺虫剤

上記のように防除したい場合どのような展着剤を使うのが望ましいですか?また、サンヨールなど展着成分を含む薬剤などが入った場合の混合事例も知りたいです。殺虫剤は乳剤入りのものとします。宜しくお願いします。

淑ちゃん 2015/07/16(木) 18:53:32
楽しくなりそうですね。

なぜ横着を決め込んで、短絡的に農薬に頼ろうとするのか意味が解りません。

農薬の利用は、諸事情による最終手段です。
基本的には、環境つくり、環境さがしです。
次に、メンテナンスです。
メンテナンスの原始的な方法は、常に見回り早期発見する人海戦術です。
この世に農薬がなかったとしたら、どうするかを考えてみれば、その意味も理解しやすい事です。

そもそも、人的な病害にしても、植物にしても、予防薬など存在しません。
仮に、バラの病害予防薬が開発されたとしても、UVカット日焼け止めやディートミスト等のように、キューティクル被膜強化方法しかありません。
このようなキューティクルものは、未だ開発されておりません。・・・・クチクラ層を保護し強化する。
反面、農薬は、クチクラ層を弱める作用がある。
なぜ開発されないかといえば、人と違って、日々成長し新芽が生え急速に茎葉が大きくなるからです。
又、植物には、耐性順化作用は認められても、抗体はできません。
UVケア製品スキンガードでも、汗をかく水に浸かれば、それで終わりとなり、持続効果は短いものです。
身の回りに有るとすれば、犬猫用のフロントライン程度で、それでもひと月しか効果が無いと言われています。

従って、予防農薬の予防とは、一体何を意味しているのかを知る必要があります。原理原則。
この事に関する解説は、公表されていません。
解説したところで、読まないこともありますが。
この事から、1,2,3の予防薬の混合については、無意味ですから論じても意味がありませんからXポイの没です。

最後の4に関しては、物理的,化学的,
生物的等いろいろな相互反応がありますが
特に、注意すべきことは、混合することにより引き起こるであろう化学反応による異物質の生成とその影響です。
そのことは各取説に説明されているはずですが、概ね本文は、良い事ばかりの綺麗ごとしか書いてありません。
問題は、最後に書いてある一見極めて具体的な表現ですが、実は至極抽象的出゛意味不明な禁止事項です。その意味をどの程度深読みできるかです。

概ね薬剤混用事例としての簡易相関図は以前には公表されていました。
あくまでも、主な農薬の混合に関して。
日進月歩急速に、新商品が発売されていますから、意味をなさないものも多くなってきています。
その区別の方法は、
1)沈殿加速しない新物質を生成しない等の物理化学的変化を生じない。及び、散布に問題がない(生物的に、薬害が処しにくく散布にも問題がない。)・・・混合しても良い。
2)混用できない
3)知見や経験に乏しい。効能的に混用の必要性がない。それぞれの農薬に共通する植物が無い。
になっているようです。

簡単に言えば、解らなければ、2種類以上の農薬を混合するなの意味です。

混合できる農薬の組合せとしては、本当に組み合わせの数としては、少なく限られています。

お酒でいえば、カクテルやチャンポン飲みすれば、悪酔いしやすいようなものです。
最近は、「一気飲ませ」は犯罪になっているようです。

最後に、楽しい話をしましょうね。
展着剤について、
時代が時代ですから、キャッチフレーズに酔わせることが重要になってきています。
その差別化とお墨付きの一つに、機能性展着剤と言われるものです。
「機能性」とは、実に良い響きですね。
真摯に受け止め。美肌美白効果。うるおいしっとり感。瑞々しい。ダエット効果。○○でNo1です。簡単お手軽。なども素晴らしい響きがあります。
そのように絶大な効果が有るのなら、何も宣伝しなくとも品薄状態になります。
覚せい剤脱法ハーブなど禁止されていても、売れています。禁制品としては、短筒は余っているようですが。

展着剤に関しては、ダインとその類似品以外に使ったことはありませんし、使う気もありませんが、
数ある機能性展着剤の中でも、一般園芸農薬用としては、
花王の機能性展着剤 スカッシュの方が価格もお手頃な上に、効果効能展着5機能にも優れているようです。
特に「食品添加物を主成分」って、響きがいいですね。
スリップスやアブラムシなどにも「包み込むように」の響きもよいですねー。

http://chemical.kao.com/jp/products/industry/c01070601.html

その他の農薬のタイプ種類。
http://www.ihs-agri.jp/nouyaku-ichiranhyou/keitoubetsu-ichiranhyou.html

上のタイプでもお分かりのように、
2種類以上を混合して、利用するわけですから
商品名や勧誘フレーズは、重要ではありません。

重要なのは、成分名化学式が一番です。
その物理化学生物的な相互作用が、理解できるかどうかです。

理解できなければ
この靴は帯に短し襷に長しで、ドレスに合わせるにはカジュアルすぎるし、普段着に合わせるにはフォーマルすぎる。
となり、巷の都市伝説に振り回されることになります。
中には、バラの枝に接ぎ木する接ぎ木屋さん風の回答もあれば、
石に漱ぎ流れに枕す・・・流れに枕するのは耳を洗うためであり、石に漱ぐのは歯を磨くためであると自己主張の強い無意味なものもあります。

より詳しくは
真剣勝負の本場へ直接出向いて、納得するまで聞く事です。
by農薬工業会、若しくは全国農薬協同組合
http://www.jcpa.or.jp/
http://znouyaku.or.jp/info/link.html

私は、軍事用として開発されたものしか信用していません。(命がかかっています)
民生用として派生したものならどれも同じです。(綺麗ごとばかりです)

前に戻って、葉を全部むしったり、剪定して、取り除いて農薬で茎を洗ったり、引き抜いて耐病性の強い品種に変更した方が早くて、安く付くようにおもいます。
ワックス洗車機で洗うか、手で洗いワックスで汚れを落としコーティングするかの違い。
後は、好みと使い勝手しだいです。

いつになったら、希釈するには、良く撹拌する話題がでるのか待っているのですが、未だに見当たりませんね。
良く撹拌するには、●○○の3文字が必要になるはずですが、その話題もありませんね。

ミッチー 2015/07/17(金) 22:32:15
淑ちゃん様

ご意見ありがとうございます。スカッシュも気になりますね。確かに生産農家に直接聞きに行ければ納得出来そうですね。少し難しい質問でしたかね。殺菌剤のローテーションについてはネットなどで勉強出来るのですが、展着剤をどうしているのか、殺虫剤も加わるとさらに難解です。3種類以上になると科学式が変わり科学反応が起こる可能性があるので誰も解説出来ないのかもしれませんね。本場の方に聞きに行けないなら自分で試しみるしかないのかもしれませんね。

gardenfan 2015/07/17(金) 22:49:55
予防剤と治療剤、そして両方に効果がある薬剤の三つがあります。メーカーも意識的に区別して解説していますので、それを良く読まれて使い分けされたらと思います。

黒星予防剤 ダイセン系水和剤・サルバトーレ・オーソサイド
  治療剤 サプロール

ウドンコ予防剤 カリグリーン・モレスタン
    治療剤 ポリオキシン・トリフミン・パンチョ

黒星1・ウドンコ共用 トップジンM・ベンレート・ダコニール
           ラリー・フルピカ・サンヨール

スリップス対策は殺菌剤とは別に考えて、一週間毎に毎回薬剤を変えて散布して三回程度つまり二週間で撲滅するように散布してください。
薬剤耐性がつきやすい虫ですのである程度の薬剤は必要です。
コテツ・アファーム・スミチオン・ベストガード・モスピランくらいをそろえると良いと思います。ケチって薬剤が少ないと耐性が出来て薬が効かなくなり危険です。
またウドンコと黒星は発生する時期が異なることが多いので別々の展着剤が使えます。基本黒星かウドンコの殺菌剤+殺虫剤+殺菌剤用の展着剤の組み合わせです。
殺菌剤を予防剤か治療剤か選択するの方法は、三月末からは予防剤、病気が発病する条件になりそうな時に治療剤に切り替えます。

例えば黒星病の場合なら温度にもよりますが、例えば20℃なら9時間程度葉が濡れた条件で感染します。その前までに葉に胞子がついても感染さないようにするのが予防剤です。その感染条件が成立して葉に黒い点が発生するまで約一週間程度ありますが、その間に黒い点が出ないようにするのが治療剤です。黒い点が発生してから治療剤を散布しても治せません。
9時間以上濡れたかどうかは、気象庁のアメダスで最寄の観測所の降雨データで確認出来ます。

ミッチー 2015/07/18(土) 08:13:14
gardenfan様

詳しい解説ありがとうございました。基本黒星かウドンコの殺菌剤+殺虫剤+殺菌剤用の展着剤の組み合わせと聞き謎が解けそうです。一つ気になったのはサルバトーレは黒星病の予防の所に記載がありましたが、治療効果は低いのでしょうか?私はベンレートと同じような効果の認識でいたのですが…

またスリップスについての詳しい薬剤、散布方法を教えて頂きありがとうございます。殺虫剤とは別に散布しないとまずかったのですね。スリップスは花の中に隠れてしまってなかなか散布で倒せていません。もしかしたら耐性が既についているのかもしれまけんね。まだまだ根絶は難しいと思いますが参考にさせて頂きます。

また、分からない事がありましたら宜しくお願いします。


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