ポインセチアの剪定

[園芸相談センター]の過去ログです

八海山 2015/06/30(火) 15:41:28
4月頃強剪定したポインセチア、プリンセチアが、新しく出た芽が15センチくらいに伸びています。7月から8月頃にもう一度剪定するように書かれています。また花芽分化は8月下旬ころとも書かれています。
夏の剪定後に出る芽が成長して花芽分化に間に合うのでしょうか?
夏剪定の時期や、上記に関する適正な処理をお教え下さい。

尚将 2015/07/02(木) 15:24:30
ポインセチアの性質は、根張り芽吹き新芽伸長に優れていることから、
植え替え剪定挿し木更新する事が、あたかも必須条件であるとネットでは、広まっています。
むしろ、そのようにしないと絶対に成功しない等の脅迫解説すら見受けられます。
他の脅迫文として、短日処理なども、併せて載せられます。

そもそもポインセチアは、アメリカ大陸の雑木です。
野山で通常良く見られる秋の紅葉が鮮やかなウルシのような存在です。
自然群生していますから、地植えで手におえないほどはびこります。
他方、趣味の園芸では、コンパクトな鉢植えで、楽しむことが一般的です。
商売としても、栽培者にとっても鉢植えの育て方の方が人気があり、又トラブル質問件数も圧倒的に多くなってきます。
その一つに、剪定の目安解説があります。

概ね好みにもよりますが、どちらかといえば、トウダイグサ科の植物は、花が小さく綺麗でなく花より葉のバリエを楽しむものと思われ、花は、バランスをとるための添え物的な位置づけになります。
従って、あまり気にしなくても良いように思われます。
咲いても良いし、咲かなくてもあまり支障がない位置づけ。
枝数が数本あれば、いくつかの花は自然に咲きます。
むしろ、先端付近の葉の紅葉?バリエに関して、大きな葉がバランス良く整い鮮やかに発色する事に気配りした方が良いと考えます。

花が咲く理屈。
1)新芽が生える
2)半梢が充実する
3)花芽細胞と葉茎細胞が分離し専門化する(花芽分化)
4)蕾が付いて花が咲き、受粉して種子ができる

剪定すれば、1と2を無効化させ初期化させることですから、再び新芽から育てる事になり、その期間が必要になります。
ここで問題となることは、日本には四季変化があることです。
一方ポインセチアは、変化のない地域で進化してきましたから、四季に対する対応能力が弱い反面、本能として、四季に関わらず一定の成長過程を踏みます。この点から推測するに、40-60日程度もあれば、良いと思われます。
一抹の不安として、繰り返し咲き続ける四季咲きなのか一季咲なのかの点です。多分本来は四季咲きと思います。
後は、栽培地の環境により咲く必要性をポインセチアが感じるか感じないかの問題です。(咲かせる準備ができていて、咲かせる必要性感受性の有無)

花を重視するのなら、地植え又は巨大な鉢植えにして、ほりっぱなしにして、大きく育てればよい。
後は、冬の寒さ対策だけです。

>夏の剪定後に出る芽が成長して花芽分化に間に合うのでしょうか?
概ね間に合うと考えられます。
>夏剪定の時期や、上記に関する適正な処理をお教え下さい。
無駄な疑問を抱くより、一般的な解説に従えば無難です。
つまり、上の2行で、すでに理解していると思われます。

より確実な事は、著名な学者や論文を探すより、営農家へ弟子入りすることです。
ネットを始め参考書と学者論文と営農家では、目的も違えば、真剣さも違います。
営農家は、生活がかかっていますから、死活問題となりもっとも真剣です。ボーっとして世間話していても、程度の差はあれ、一秒一秒の様相には、神経がピリピリとしています。
とはいえ、長年の事で余裕もありますから、臭いで感じ取っていますが。

雑木ポインセチア ショウジョウ木 ウルシ的な位置づけ
http://www.sankarahotel-spa.com/blog/2010/12/post-12.html
雑草 ショウジョウ草 今咲いている ススキ的な位置づけ
http://matsue-hana.com/hana/syoujousou.html

人工鉢植えと自然地生えの違いが良く解る他の植物の例
黒百合(園芸百合)、リンドウ(桔梗)、シャクナゲ(サツキツツジ)その他果樹(花木)など。
違った意味で、一般アジサイラジアン(アジサイアナベル)とか

浴衣は、下着か外出着か、普段着か余所行き着かに疑問を投げかけるようなもの。まさか、喪服やウエディングドレスを着て、夏祭りに行く人もいないでしょう。
周りの雰囲気流れに合わせておけば無難な選択技です。
少なくとも、さほど変わり映えもなければ影響もありません。

今年の流行語? 万能用語

なぜなんでしょう。 なにがあったのでしょう。(美人アナのバカの一つ覚え)
必ずしもそうとは言えない(庶民のたわごと)

古くからのはやり言葉
結論から先に言え(上司先輩の便利用語。推理小説結論から言えばだれが読む)
空気を読め、口を動かすより手を止めるな等など
叱られて、罰ゲームさせられていても、その返事が「ありがとうございます。」などもある。

「専門外ですから」「記憶にございません」「真摯に」も便利ですね。

八海山 2015/07/02(木) 18:54:33
尚将さん、原理的、理論的なご説明有難うございました。単なるノウハウでなく筋が通っていて良く分かりました。有り難うございました。

尚将 2015/07/03(金) 15:20:13
以前の私のメモ書きですが、内容はほかのサ
イトの抜粋。尚、断言単語は、実質確定単語
ではなくそのように理解している私向けの単
語です。どちらかといえば、独り言呟き程度
の位置づけです。

植物に影響する環境
その1) 温度

生育温度は10℃〜28℃位が株を維持できる温
度です

弱い枝を間引く場合は5月中旬〜8月中旬まで
可能です。
切り戻しは葉が無い場合、昨年伸びた枝を低
めに切り戻し、葉があれば3〜5枚程度残し遅
くとも7月中旬までに済ませます。
注)ポインセチアの多くの品種が、夏が暑す
ぎると「わき芽」が出なくなる「芽とび」と
言われる症状が出るものがあります。
関東より南の地域や猛暑が続いている年など
は、剪定後出来るだけ涼しい所で管理する事
をお勧めいたします。

・・・深読み解釈
a)温度10度以下又は28度以上では成長が著し
く落ちる。
b)温度が低くならないと発色しない。秋の紅
葉の仕組みに似る。低温遭遇が必要。
具体的には、何度で何時間必要なのかは不明

低温遭遇の必要性は、他に花芽分化に影響し
18度から20度である。何時間必要なのかは不


その2) 水分(根部分土の保湿と茎葉花大気湿
度)
萎れない程度

その3) 光に対する感受性。短日処理
連続した暗黒が約12時間以上の日が続くと
、花芽が分化する。
どの分光周波数の帯域が敏感に影響するのか
又その掃射時間などは不明。

その根拠は
メキシコ原産である。原産地の環境に合わせ
ておけば自然であり無難である。
メキシコの立地条件は、太陽と地球の位置関
係において、北回帰線直下にある。
北回帰線って一体何なのか。
日本よりはっきりした四季は感じられないも
ののやはり、緯度が約20度ずれているために
四季はある。
概ね昼夜は約12時間で、日の出日の入り時間
にずれがある程度、短絡的に推定10時間から
14時間とし夜間の時間を13時間もあればよい
でしょう。
低開発国でもあり、熱帯高山地域ですから、
夜間とは言え月明かりも星明りもある。
常夜灯防犯灯との違いは不明。

日本と違って、昼夜の時間統計はなく、各自
計算してください。
植物には、旬は基準として便利なものであり
、10日間平均を1単位として、月別年間表も計
算することも簡単。

メキシコの気象条件(海外旅行用)
http://www.time-
j.net/WorldTime/Location/America/Mexico_C
ity
赤道の昼夜時間
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/q
uestion_detail/q1010842685

最後に、質問の一体ポインセチアの花とは何
か、どこまでの部分までを含むのか。
http://www.komeri.com/howto/images/0084/0
01.jpg
多くの解説は、花と苞を区別し、苞は花では
ないと賢げに述べられている。

これは、理科の学問としての区別であって、
趣味の園芸にとっては、どうでも良い区別事
です。
趣味の園芸としては、苞も花2の一部です。
従って、赤く色付いた苞の先端に小さなボッ
チたるアクセント(理科の花1)も必要です。
苞の成長は、花1の出現とは、一体のものです


ポインセチアの苞は、カラーやビリアと違っ
て、完全に葉と苞が分離していなくて、葉の
性質も持っています。
従って、環境の変化により、緑色に戻る場合
もあれば、不完全に発色する場合も多い。

この点に関して、短絡的に、花1を意識するよ
り、苞の紅葉に着目した方が、同時に解決で
きることになるだろうと回答しました。

四季咲きと短絡的に回答しましたが、現地の
自然下では、一季咲きの様です。
人為的には、3-4ケ月毎に開花させることがで
きると考えていますから、四季咲きと表現し
てしまいました。
商品価値としては、クリスマス3週間前から当
日までとの固定観念を崩す手段はありません
から、四季咲きとしての価値はない。
せいぜい、葉(苞の色)のバリエが限界か。

決して、理論的論理的な内容とはなっていま
せんが、素人は素人同志、仲良く
なんとなく、

そうだったのだ 

としての、イメージさえ理解し共有できれば
、良いんじゃないですか。

ポインセチアの花とは、赤い葉(苞)の付け根
から先端の部分をいい、その下の緑色の葉よ
り下は葉と茎である。
苞は、花であると同時に葉と茎の性質も持っ
ている。
それは、環境3要素の温度と光の変化に敏感に
影響しやすい。湿度には余り影響されない。
この辺が、栽培のポイントなのかもしれません。

尚将 2015/07/03(金) 15:28:54
リンク切れ

メキシコの気候
http://www.time-j.net/WorldTime/Location/America/Mexico_City

赤道の昼夜時間
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010842685

ポインセチアの花
http://www.komeri.com/howto/images/0084/001.jpg

八海山 2015/07/05(日) 08:33:45
[[解決]]
尚将さん、再度の丁寧な理論的総括的ご説明有難うございます。
とても良く理解出来ます。私のところでは(名古屋)ですが、自然状況でも12月に色ずきます。(ポインセチアの種類にもよるかも分かりませんが、プリンセチアも同様です)
再々有難うございます。


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