不調なコンプト

[園芸相談センター]の過去ログです

ドミノ 【関東】 2014/11/22(土) 17:44:37
多肉植物のコンプトを育てています。夏に水をやって、それが温水になり、根腐れしてしまいました。9月に植え替え、一度元気を取り戻したのですが、先週水をあげたらまた元のようになってしまいました。それまでは水をあげてもだいじょうぶだったのですが・・・。鉢カバーに水はたまっていません。室内栽培です。何がいけないのでしょうか。

軟皮多肉 2014/11/22(土) 21:51:25

一般的に、仙人掌多肉系の実生と軟弱表皮系多肉の日本での栽培の失敗の多くは、多湿による黴病です。
根が腐る、新芽割れ目や茎が腐る。

日本は、黴天国・黴文化といわれるように、いかにして、夏の高温多湿と冬の寒い季節風を防ぎながら、黴を手なずけてきたかにあります。

昔は、仙人掌(棘なし多肉もサボテンといっていた頃)といえば、砂漠育ちで、砂漠といえば砂地を連想して、
何でもかも砂に植えることが絶対条件とされていました。
販売店でも、砂植えでした。 そこで、高価なものほど失敗したものです。
実際は、砂漠ではなく、荒野育ちもしくは、高温で雨が少ない環境の誤解が砂漠として、独走したものですが、この期間が長かったです。
砂は、排水は良くても、水持ちは大変良いものです。つまり鉢土の中は、多湿になる。夏は高温蒸れを引き起こし、冬は低温凍結する。
このことは、根に重大なストレスとなる。
それでも、多くのサボテンは、夏越しも冬越しもできたので、栽培者自身がへたくそとして、ほとんどの人は納得していた。
砂漠育ち砂栽培の神話伝説独走時代の話。

根腐れして傷んだということですから、失敗したことです。
原因は、水の与えすぎによる過湿と考えられます。

植え替えて、一時は復活し又傷みだした。
これは、秋の冷涼な時期であり、排水がスムースであった。しかし秋は短く、寒く冷たくなり生育から休眠に入りだした。それでも過湿にした。
コンプトの生育が弱まっても、黴や病原菌は、まだまだ活動しています。

幸い、葉数の少ない半割れメセンと違って、軟弱葉コンプト(かなり頑丈な硬質葉コンプトもある。)は、コンプトは葉が多い分、葉のないメセンほど弱くはないですが、弱りだしたら、傷むのも早いです。

そこで、ダメモト流としての、一つの方法として、もう一度仙人掌専用土に植え替えた方がよいかもしれません。

どうでもよいことですが
1)消毒用アルコールで、軽く根洗いし、更にもう一度、水洗いし、1-2日陰干しする。
2)専用土で植え付け、たっぷりと水を与える。
3)後は、3-7日間隔で、表土と葉を霧吹きし、冬越しする。
余談として、棘サボテンの植え替えは、1ケ月前後、根を干すとよい。

肉厚の葉(貯水タンク)を常に観察して、ご機嫌伺いをする。
薄葉硬質葉系は、そこそこの温度さえあれば、どうでもよい。
肉厚系軟弱皮膚系は、根(根腐れ)に気配りしながら、葉の変化にも注意する。

自生地群落の画像が見つかりませんでした。

下のような場所の瓦礫横に生えているかもしれません。
年間気温と雨量に注意。多分現地では、細い根は長く地中深く入り込んでいるものと思います。
又、下葉は干からびており、樹冠は、日焼けしているものと思います。
つまり、日本の園芸鉢植えほど綺麗には、育っていない。
ここが、アメリカ荒野の棘サボテンとは異なるように思えます。

http://en.wikipedia.org/wiki/Keetmanshoop

年間雨量147mmですから、2日に1mm平均です。
霧吹きしても、1mm以上の水の量です。

夏場の夕立でも、20-30mm降らないと、道路は川となり水浸しにはなりますが、花壇にはちょうど良い水加減です。
10mmでは、道路は濡れていますが、花壇の水遣りとして役に立ちません。

この感覚の違いを慣れればよいですが、錯覚しやすいものです。
私は、水遣りが、面倒で、嫌で嫌で仕方がないので、横着しょうと常に、天気予報とにらめっこしていますが、天気予報や窓からの覗き見は、あてにはなりませんね。やはり植木鉢は見に行かないとダメですね。
それでも懲りずに、天気予報とにらめっこしています。

ダメモトで、試してみるのも良いかもしれませんよ。
仮に、今回も失敗しても、限界、極限値を知れば、次からの失敗は防げるものと確信しています。

ドミノ 2014/11/22(土) 22:02:29
ありがとうございます。葉が柔らかいのですが、これで今は生きているのですか?さっき見たら、今までなかった蕾がでていましたので活動はしているようですが。

軟皮多肉 2014/11/23(日) 12:10:56

多肉の花の多くは、カレンダー的に定期開花するものではなく、環境の変化によって、不定期に開花します。
といっても、概ね咲く時期は決まっていますが。(相対的に花数の多い時期、多く花の付く時期)

何でもそうですが、花は花芽細胞が作られれば、惰性成長して蕾は付きやすいものです。
株が弱っていると事と蕾が付く事は、次元が異なります。
数学的に言えば、株の元気さと花数の多さは、年輪のような相似形が好ましいものですが、厳密には、合同と相似は違うように、
多角形に内接する正円楕円もしくは、外接円における隙間に当たります。ズレや誤差

又、好みにもよりますが、花モ楽しむ多肉と葉ノミを楽しむ多肉があります。
概ね、コンプトは、葉ヲ整えることに専念して楽しむようです。

今頃ならカランコエなどは、根がなくても花が咲きます。
夏なら、松葉ボタンも根がなくても花は咲きます。
根の一本も生きていれば、次々と新芽を伸ばして次々と花は咲き続けます。
このように、病気黴で腐っていなければ、葉茎の栄養と水分で、ある程度は継続して、成長活動し続けます。
挿し木のように、芽が先に萌えるか、根が先に生えるかの違いかに似る。

そこで、栽培者の判断で、瑞々しく元気に格好よくなるのを静観して様子を見守るか、 植え替え時節には一寸ずれているものの断腸の思いで引き抜いて根を見て、植え替えなおすかは思案のしどころです。
これがダメモトの意味です。

私は、枯れても元気に育ってもどちらでも良い派で、枯れたらその時の気分次第で再び買えばいい。
綺麗なものなら、展示会や画像で見れば良い無頓着派です。

それより、限界極限値に興味があります。

いわゆる、一昔前に大流行した究極至極というものです。
人呼んで、飽き性のヅボラ系無手勝つ流 又は、一丁噛み系怖いものなしの無鉄砲ともいう。

先日の衆議院解散なら、本人はアベノミクス解散といい、巷ではお坊ちゃま解散とか意味不明解散とか言われていますが、私は、官僚下心解散と名付けたい。その心は、政治経済が安定したら、美味しい話が消滅する。御用聞き雑務ばかり増え続けて鬱陶しくなる。
方針が決まらなければ、暇になる。混乱は新たな富を生む。アルバイトができる。完全固定給制の最大最強の特権です。なにぶん世界最大で永続する究極の独占事業体ですから。少なくとも後35年は黴が生えずに日持ちする。
棄権するか誰に投票するかは、個人個人の気分次第です。
その心は、大した違いはない。
すべての宗教法人に、せめて1%の税金をかけるとか、最高裁判所の裁判官を全員解任させられるような、豪傑が現れれば、別ですが、まずそのようなことはない。批判することすら公民自身が許さないのが現状ですから。

たいていの人は、はかない夢を抱きつつ現状維持のまま様子を見続けることになるでしょう。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/11/23(日) 13:43:49
多肉植物のコンプトとは、ハオルチアのコンプトの事でしょうか。
もしそうなら、お使いになっている土の配合や鉢の材質にも問題があるかもしれません。

室内栽培のみで10年以上ハオルチアを栽培しています。今は好みのものしか栽培していませんが、前は葉の特徴の違う種類をいろいろ集めて栽培してました。北海道なので建物は気密性良く冬はストーブを炊きっぱなし。室内は夏も冬も室温はそれほど変わりません。

ハオルチアの葉の透明な部分は「窓」と呼びますが、コンプト系はハオルチアの中でも特に窓が大きく上部がほとんど窓と言うのも珍しくありません。この窓と言うのは何故あるかと言うと、できる限り多くの日光を吸収するため。その為に窓が大きければ大きいほど株に日光があたり、レンズの様な作用で内部に熱も集まりやすいんです。
熱が集まりやすいという事は、葉に熱が溜まる(=株が熱を溜める)と言う事。なので夏の温水(土が熱を持つ)も原因の一つかもしれませんが、今回のほとんどの原因が株に溜まる熱を放熱できていないのが不調の元に感じます・・・。
現在部屋の室温が低いならそれでの不調も考えられますが、平均して暖かいなら可能性が高いかと。

植えている土は市販の物ですか?ご自分のブレンドですか?有機物の入った多肉植物用の土にしては水持ちの良い配合の物と感じます。こういう土だと水遣りの仕方と置き場所によりなかなか株や土内の熱が放出しません。熱が放出しなければ株は萎れます。もし水分の方の放出が悪ければもちろん土内に留まり、それにより根が傷む事も(根腐れ手前)。

鉢と鉢カバーの材質にも問題があるかもと感じます。基本熱を放出させる(=鉢内の土の中の空気の全取り換えの意味合いが強い)必要のある植物には鉢カバーは不要です。これが熱の放出や鉢から水分が放出されるのを邪魔してしまいます。個人的経験からは丈の低い多肉植物(特にハオルチア)には鉢カバーは不要と感じます。これがあると熱も水分も放出を妨げがちで、鉢底皿だけ。鉢の材質や底の形態によっては多肉の栽培では底鉢と鉢底皿が付かない様に(一度出た水が再吸収されない様に)間に空間を作る目的で足となるものを置くことさえあります。

鉢もできれば素焼き鉢や、テラコッタ鉢の底穴が大き目な物。なくてせめて薄手のプラスチック鉢。これらは通気性が良かったり熱の放出が容易でうまく土や株内の熱や水分を放出してくれます。
自分では極端な例でプラスチック製のザルみたいな網目構造の鉢(マイクロポットの大き目なもの)に株を植えて、外側の葉を支える目的と鉢底皿の代わりに透明で大き目のプラスチック容器(透明なので水分が蒸発しやすく、中は鉢を入れても空間がたっぷりと広い)に入れたものが何年も、鉢増しすらしてないのに土も株の割に少なすぎて水遣り(時々液肥)だけなのにかなり大きく機嫌よく育って子株も沢山出ている物すらあります。要するに土がしっかりと崩れない形であれば(適度に根が湿れば土さえもあまり必要なく)多肉植物には鉢の様な壁状の存在も特には必要ないという事です。

見た目の良さで鉢カバーをお使いなのだと思いますがすぐに鉢カバーの使用はおやめください。土も、できれば有機物少なめな鉢底石の様な軽石を小さく砕いたような物が多めに入っている物だと熱が放出しやすく感じます。(私が愛用しているのはほぼ軽石の様な市販の多肉専用土です)来年の春まで枯れずにいれば適切な土と鉢に植え替えると良いです。
鉢も、厚手のプラスチック製なら薄い物に変えるか素焼き鉢やテラコッタに変えると良いです。ただ、テラコッタは製品によっては素焼き鉢や薄手プラスチック鉢よりも放熱作用が劣るかもしれません。

もしハオルチアのコンプトであるなら他のハオルチアは栽培されていますか?コンプトはハオルチア栽培でも中級以上くらいに感じます。コンプトがハオルチア栽培で初めてならば管理が難しいので初心者には扱いにくい物と感じます。他のハオルチアはコンプトほど窓が大きくないので普及種(主に交配種)なら初心者にも栽培は楽ですし。中級くらいになると種類によって特徴や好む環境の差が出てきて、管理や置き場所も少し違ってきます。

もしコンプトがハオルチアの初めての栽培であるのなら、ハオルチア栽培の基礎からインターネットで調べつつ、特にコンプトを主に育てている人の経験談などインターネットのサイトやブログを読んでみると栽培状況が把握できるかと思います。できればホームセンターなどに売っている普及種をいくつか栽培してみて慣れてから中級種を栽培した方が栽培の基礎も身に付くのですが・・・。


あと、弱り気味の時に蕾が伸びてきているなら早めに切り取って下さい。ハオルチアの花は小さく地味でほとんど観賞価値がありませんし花茎がとんでもなく長く伸びがちで勢いが強いです。また、下手に自家受粉してしまえば実が膨らみ余計親株が弱る原因となってしまいますから根元から切り取ってしまうと良いです。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/11/23(日) 14:08:36
訂正と追記を・・・。
厚手プラスチック鉢なら薄手に変えるという所のテラコッタ鉢は他の鉢より「放熱作用が劣る」は、「放出作用(水分の蒸散も含む)が劣る」です・・・。」

あと、今までの水遣り方法の見直しを。多肉植物独特の水遣り方法と言うのがあり、更に種類により段階が変わります。
でもハオルチアは葉にたっぷりと水が貯えられるので土がカラカラに乾いてから水を与えても大丈夫で、土が極端に軽くなってからの水遣りの方が不調に陥り辛く無難です。

根腐れ後のハオルチアは元の無事な根は残して植え替えても元気な細い根が少ないので後々不調に陥りやすいですね・・・。
私なら根の付け根ですべて切り取ってしまい株部分だけにして乾いた土に置き固定。新たな根が出るのを待って若くて勢いの良い健康な根での栽培をする仕立て方を行うと思いますが、初心者やその株の種類だと、「途中で枯れてしまうかも」と思うとなかなかそこまで思いきれないかもしれませんね。


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