いぬつげ

[園芸相談センター]の過去ログです

たっち 【関東】 2014/11/14(金) 17:26:31
イヌツゲを植え替えた(移動させた)のですが、どうも、元気が無く、葉っぱの色も薄いままです。途中で、アブラかすを与えたりしたのですが。
原因、対策は、どのようなものがあるでしょうか?
よろしくお願いいたします。

南だよ 2014/11/14(金) 22:14:44

原因は、脱水症状
対策は、水分補給といいたいのですが、時節がら表土にマルチングして、保温と湿り気の確保と冬の季節風からの防衛として、簡単に風囲い(天井は結露凍結防止の為に解放する)でもして、春まで様子見ないと仕方がない。

植え替え(植え付け)と移動(埋める)とでは、共通点は多いですが、一寸意味が違います。
その一寸した誤差が、弱らした原因です。
共通点が多いですから、好き勝手に引き抜いて、でたらめに埋めても、ほとんどの場合には、根づくものです。

次回の為に、問題点を細かく言えば。
まず、時節がら今も夜間は寒く冷たいです。 これから日増しに寒くなってきます。 寒いことは、イヌツゲの根も新芽も育ちにくくなってきます。
従って、折角我が国には、みどりの日という祝日がありますから、その日に植え付けるのが良いでしょう。春分とか秋分なども良いでしょう。
桜が咲くころでも良いでしょう。
紅葉が鮮やかになるのは、年度末を意味しますから、あまり好ましくはない。 各地で菊の展示会もにぎわっていますが、菊の花は、気高く高貴な風情ですが、今の時代は、葬式花仏花に多く利用されています。
葬式は弔いで、これも末期を意味しますから、面白くありません。
・・・・植え替え植え付けの時節選び誤り。
これを理解していれば、別段真冬でも真夏に植え替えても良い。

次に、植え替える植え付けることは、根付かせることですから、根を大切に保護しなければなりません。
そのために、根回しといって(根鉢つくり)、植え替える1-2ケ月前に、
移動できる重さ大きさのを残して、幹回りを掘って、根張りを確認し、根を切ります。(当初は、木の倒壊を支えるための太く粗い根が、好きな方向に生えています。)
すると、切られた根は、生きるために、株元に細く細かい根を生えさします。細根が生えるまで、1-2ケ月かかります。

次に、根を切れば、水分補給が衰えますから、水分が蒸発する茎葉も剪定して、木の体内の水分量とのバランスをとります。
1-2ケ月も経てば、植え替えに耐えるかどうかが表情として体感できます。

植え替えるときには、
先に、移動場所の穴を掘って(限りなく深く広く掘る)、土をよく解しておきます。
その穴に、水を張り排水状況や土の断層や土質を確認します。
その後、土を落す崩すなどして、根をむき出しにしないようにして、素早く穴に投げ込みます。(根を乾燥させない)
1/3埋めたら水を入れる、更に1/3埋めたら水を入れる 最後に全部埋め戻したら、幹回りに防波堤を作り水を入れます。・・・・土が乾いたら水をはじくので、中々浸み込まない。根に水がいきわたらない。

尚、埋め戻す土に、腐葉土を3割ほど混ぜ込めば、土が硬くならない。
しいては、根が生えやすくなるとともに、根に必要な新鮮な水分や新鮮な酸素が循環する。

一度掘り返せば、地盤沈下も考えられます。 概ね3割程度。前もって凸状山高にしておけば、梅雨時分の長雨でも、排水される。

植え付け時に、土をどろどろにかき混ぜる方法もある。
これでもかこれでもかと、水を与えたり、杭棒で突っついたり、足で踏み固めたりして、水極めや地固めする場合もあります。
これは、根の下や根の中に、空洞ができるのを防ぐためです。

肥料は、土の水分をどろどろにしますから、あまり与えるのは良くありません。与えるのなら、樹が根ついてからです。
根が水分を吸収するのは、根の中の水分が脱水して、濃くなっているから、土の薄い水分を吸収しています。土の水分が肥料で濃くなれば、逆に根の水分を排出して、脱水してしまいます。
海水の淡水化のときの浸透膜に似ています。

植え替えは、新規植え付けと違って、疲れるし、いろいろと面倒なことです。

ここが、埋めることと、植え付けることの違いです。

今の時節になれば、ハンジービオラを花壇に植える人も増えてきます。
この時も、ただ単に埋める人と、根を広げて植え付ける人の違いがでてきます。それは、1ケ月後に、根の過湿による根腐れ又は、根の乾燥による突然死として、現れる場合があります。
少し暖かくなれば、こんもりと大きなドーム状に咲揃はない等。
弱った枯れても、植え替えれば良いことですが、もうその時には、全体的に不揃いになり、なんとなく凸凹で歪になる。
この場合には、ポット苗を引き抜いて、底の根を2つ裂きか4つ裂きに根を残酷にブチブチっと裂いて、根を広げるようにして、植え付ければ良い。
チュウリップの場合には、同じ埋めるにしても、球根の向きを揃えると葉の向きもそれに応じて揃う。
イチゴの場合は、蔓跡の長短を揃えると、花実が一方向に揃うので、日当たり方向に向ければ、(短い方が日当たり、長い方が後ろで日陰側)、色づきよく美味しくなる。前後が解らなければ、人の歩く姿(膝の曲がりが進行方向・表)に似ている。太陽に向かって歩かせればよい。
親切なポット苗なら、真ん中に植えていなくて、少し前にずらして植え付けてある。

たっち 2014/11/15(土) 09:12:11
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南だよさん、ありがとうございました。
園芸素人の気ままな植え替え、移動は、今後つつしみます。
教えていただいた内容を教訓に、樹木を大切にしたいと思います。
イヌツゲは、まずは、仰せの対策をして、しばらく静観いたします。
ありがとうございました。


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