白万重の根元の葉が枯れてきます。

[園芸相談センター]の過去ログです

なおーん 【近畿】 2014/08/11(月) 13:08:47
今年の春に小さい白万重の苗を購入し、庭に植えました。
ぐんぐん成長し、小ぶりですがお花もたくさん咲いてくれました。
……が、現在根元辺りの葉っぱが枯れてしまい、枯れ枝の状態です。
フェンスに絡まってる上部分は、色は悪いですが、なんとか葉っぱは健在です。
育て方が悪いのか、夏はこうなってしまうのか、もう手遅れなのか……。
植えてある場所は、一日陽が当たります。
花後、置くタイプの肥料をあげました。
大好きなお花なのでなんとかしてあげたいです!
宜しくお願いいたします。

クレマチス 2014/08/11(月) 16:07:46
結果論として、短絡的に言えば、夏場(6-7月)の高温乾燥によるダメージが大きかった。
もう少し突っ込めば、当初地植えとして植えつけた株が小さすぎた。1
深く大きく植穴を掘らなかった。2
株の植え付けが浅かった。3

一般的に、クレマチスは耐暑性に大変優れていると紹介されていますが、耐暑性に弱いと割り切った方が良いかと。
では、どこが弱いのか?
その位置は、根と茎の接合部分(根頭)。次に根の形状による脆弱性にあると思います。

必要性の是非はともかく、管理面をより神経質に考えるのなら

1の対策として、直接地植えしないで、鉢植えにするなどして、1年程度幼苗育成させ根を大きくしてから、庭に定植する。
2は、根の形状からして、50cmほど深くほり、良く土を解して、腐葉土を混ぜて埋め戻す。 穴を掘れば、水を貯めて排水水はけ状況を確認する
では、限られた花壇で、穴は、縦長を優先するか横幅を優先させるかというと、縦長を優先させる必要があります。
3は、2にも関連しますが、根頭を保護させるために、古い蔓茎を目安にして、2-3関節埋める深植えとする。

結果的に、表土で断熱され株元は寒暖の地温差が緩衝され、保湿も保たれる。又横風による根頭の蔓の亀裂やちぎれも保護される。

蔓植物ですから、根腐れや蔓の破断さえなければ、(蔓先の葉が元気なのでその心配もない) まず枯れてなくなることはないでしょう。
一過性の夏バテ現象。

対策の例
地表30cmまで、寒冷紗・遮光ネットなどで、風通し良く雨水も透かし尚且つ真夏の猛暑直射日光を防ぐ。
遮光ネットの欠陥として、水遣りが解りにくく歪になる。従って、土の万遍なる保湿には気配りしなければならない。

クレマチスの生死の簡単な判別は、蔓の性質として、外皮(乾燥していて割れやすく裂けやすい)を指で押してはじかせる。
その中の内皮(緑色していて、柔軟性がある)が、瑞々しく緑色しているかで判別しています。・・・・真冬でも、四季を通じて共通。
なお、蔓が裂けたら爪楊枝・竹串を添え木として、傷バンを巻いておけばよい。

あくまでも、私の思い込みでの話です。

余談として、モンタナは、春咲き一回咲きとほとんどのテキストには、紹介されていますが、モンタナも四季咲きする。旬(豪華絢爛に咲く時期)としては1回咲きと理解した方がよい。
このように、ほとんどのテキストは、専門用語に対する判断基準が明確でなく、ややこしいものです。
これは、剪定の対応の仕方に大きく影響してきます。(花芽分化)
強剪定か弱剪定か又そのタイミングや時期はなどなど・・・
中には、モンタナの剪定は、花芽分化に意味がなく、するのなら修景剪定であると紹介されているテキストも見受けられます。

単純に、草花樹木の株元温度は、どの草花でも20度プラマイ5度がよいと割り切った方がよい。
その範囲を超えれば、何らかの症状を引き起こすので、気配りが必要となる。

なおーん 【近畿】 2014/08/11(月) 18:53:35
クレマチス様
とても詳しくありがとうございます!
なかなか調べてもこれと言った原因がわからず困っていました。
原因はクレマチス様がおっしゃる通りに、株が小さすぎた(買ってすぐ地植えにした)、浅く植えすぎたに当てはまりそうです……。
あと、雨が続いたのも原因かもしれません。
クレマチス=根をいじらないって思ってたので、お恥ずかしいですが、簡単に植えてしまった次第です。
植えてから1節分は深植えすべきと知り、でも掘り返したら枯らしてしまうと思いそのままです。
もう一度植え直した方が良さそうですね。
10月頃に植え直した方がいいでしょうか?
それとも来年の春ですか?
植え直し時の場合の、注意点などお聞きできればと思います。

クレマチス 2014/08/12(火) 10:57:00
基本的には、凍土凍結がおさまったら直ちに植え替えるのがよいとされています。
暦の上では、啓蟄前2-3週間ごろから。2月の初旬後半から、遅くとも3月の中ごろまでがベターといわれています。
根雪が残る山間部なら、雪解けが始まるころ。

植え付け植え替えるということは、土を耕し土の保湿があることにつながりますから、又、時節がらまだまだ寒いですから、霜柱や遅霜に気配りが必要です。

余談ながら、啓蟄とは、寒い冬から徐々に暖かくなり、虫が活動しだす意味で、虫が活動するということは、まず食べ物がある・食べ物捜しです。この場合の虫にとっての食べ物とは、新芽のことです。
新芽が生えるということは、その前に根が活動しているということです。
そこで、根が動く前に根の環境を整えておく必要があります。
・・・宿根草の植え替え時期のスタート時期。
啓蟄後になれば、新芽が根頭や節(葉跡・定芽)から生えてきます。
芽を確認してから植え替えれば、安心しますが、茎が細く裂けやすく、芽も千切れやすいという欠陥もあります。
どちらが好みなのか・選ぶかは自由です。

更に、クレマチスの蔓茎は、品種別により蔓茎の位置により、花の有無が決まってきます。(新芽の生える位置と充実度)・・・・休眠中も茎は生き続けている。
根に傷をつけると腐りやすい。
蔓の絡み方にも独特の特徴があります。・・・・葉の軸柄で絡みつく。
茎が細くもろく裂けたり千切れたりしやすい。

そこで、鉢植えは、根詰まりや土の陳腐化がありますから、仕方なく植え替えなければならない時もありますが、地植えでは、植え替えできないという解説が生まれ主流となりました。・・・・慣れないと事故が多い。死滅させやすい・生育が悪い・花が少ない咲かない

慣れれば(事故の対応ができる)、365日いつでも自由に、植え替えは可能です。
更に、花の咲く条件を整えられる環境が作れるのなら、どの品種でも365日花を咲かせることもできます。
簡単に言えば、花芽分化のできる充実した新芽を生えさせればよいということです。
この為の手軽な方法(誰でも簡単にできる)として、品種別の剪定タイミングとして、どのテキストにも解説されています。

歴史的な導入過程として、バラとクレマチスは表裏一体の関係にありますから、バラ(表番組)とクレマチス(裏番組)は、剪定バランスのとり方にうるさいものです。その他植え替え時期もことうるさいものです。
ここが他の草花と一寸したニュアンスが違います。
私には、ことさら、そこまで拘り強調する必要があるのかどうか疑問に思いますが・・・・・・バラ戦争もあったことですから、そのようなものかもしれませんが。まぁプロ野球で言えば、GTファンのようなものかも。高校野球と一寸ニュアンスが違いますから。

なおーん 【近畿】 2014/08/12(火) 14:53:51
クレマチス様、回答ありがとうございます!
植え直しベストは2〜3月ですね。解りました。
植え直してダメになるのは大変怖いですが……(ド素人なもので……)様子を見て試してみようと思います。
その場合、今伸びているツルはカットしてしまってから植え直した方がいいのでしょうか?
何度も質問申し訳ございません。
宜しくお願いいたします。

クレマチス 2014/08/12(火) 15:53:43
管理の概要サイト
http://item.rakuten.co.jp/ogis/737/

クレマチス 2014/08/12(火) 16:40:49
と基本的には、回答したものの、

植え替えの場合には

現実的には、長くても(古い茎)鉢植えなら30cm 地植えなら50cmで切ることになる。・・・弱剪定・強剪定・任意剪定など品種にかかわらず、一律に切ることになるだろう。

なぜなら、面倒くさくなるからです。

なおーん 【近畿】 2014/08/13(水) 11:01:38
[[解決]]
クレマチス様、
解りにくい文にも関わらず、たいへん詳しく教えていただき、助かりました。
ありがとうございました!


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