オクラの交配

この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

アヌビス 【関東】 2014/07/22(火) 23:27:59
交配されていない赤いオクラと五角のオクラを育てています。
この二つを交配させたいのですが、どのうようにしたら花粉がつかないように除雄できますでしょうか?

また母体が赤、母体が五角とでできあがる交配種は何か違いがうまれますでしょうか。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/07/23(水) 10:45:48
人工受粉の場合は、もう明日には花弁が開きそうな蕾の花弁を全て取り除き、雌蕊を傷つけない様に気を付けてピンセットなどで雄蕊の葯を全て取り除き雌蕊が成熟するまでは花の部分を、不織布製のお茶殻パックや出汁殻パック、台所の生ゴミを入れる細かい網やストッキングなどを改造した袋状の物で人工授粉を行うまで覆っておくと良いです。
この袋はなるべく雌蕊に触れさせない様にふんわりと覆えると良いです。ただ、人工授粉前に雨など水がかかってしまうと雌蕊に触れて雌蕊が傷ついたりしやすいので、ビニールハウス栽培などではないのなら天気が続く頃を狙っての実施が良いでしょうね。

うまく交配が出来て種子ができ、その種子から芽生え育った個体についての特徴は、誰かの記録が無い限りほとんど予想ができません。簡単に言えば雑種を作るのですから・・・。まずは「メンデルの法則」を学び直して参考になさってみて下さい。ズッキーニなど緑色品種と黄色品種が交雑すると見た目が斑模様になる物もありますが、そもそも科自体が違うので参考に成らないかもしれません。

普通縁の遠い物同士の交配で生まれる一代目(F1)は何らかの特徴が優れている事も多いのですが(多少劣っているものも出る)、その優れている部分が色や大きさの様な目に見える物だけとは限りません。病害虫に強いとか、豊産性に優れているとか、味が良い等。この時点で優秀な物が出来て商品化された物が、一代交配(F1。この性質は一代限りと言う事)品種の種子です。日本だと野菜の多くや、花だとビオラの品種に特に多く目立ちます。
とにかく沢山一代目を育ててみて、良く似た個体たちの特徴が皆同じかどうか観察の上、残しておかなくて良い特徴の株は淘汰、是非残したい特徴の出た株は別の面で劣ったところがあっても残しておくことです。そして同一株から種子をできるだけ沢山採ることです。(なので食用にするのは味を確かめる程度の数に。交配した株からの食用としての実の収穫数はあきらめて下さい)

良い特徴を持っていそうな物から採った種子を特徴ごとに何グループかに分けてビニールポットなどに蒔いて育苗し、それぞれを別の場所に定植し育て全ての蕾を人工受粉(同一の株の花の雄蕊花粉を雌蕊に付ける)します。
出来る限り自然交配は避けること。放置で自然受粉させては他の株の花粉が付くので最初の人工受粉の意味が無くなります。これには広い土地が必要で全ての蕾から手をかける作業なので大変手間暇がかかります。
その作業で出来た種子が二代目(F2)で、二代目になると特徴の幅が広がり悪い物も多く混ざって出てきます。ここで悪い物は全て淘汰し(実が食べられる様なら全ての実を収穫しきって下さい。)人工受粉させ他と受粉しない様にお気を付け下さい。
2代目の優良そうな株から採った種子から2代くらい育苗していくと、残したい特徴を持つ個体がある程度まとまって出てくるでしょうから、ここから次の代は良い物の固定化作業に入ります。苗のうちから育ちの劣る物、実の小さい物、病害虫に弱い物はどんどん淘汰していきながら良いものだけで子孫を繋げて行きます(できれば一番良い一株だけから種子を採る)最初の人工授粉以降の交配は特徴の違う個体の花粉が付かない様にお気を付け下さい。ここまでは5〜6年はかかるでしょう・・・。(最初の交配親にあたる種類とも出来る限り離して栽培するのが良いです。)
最終的に一番良い性質の一株の種子だけの子孫を何代も継がせ、ほぼ個体差の無い均一の特徴のある物だけが育つようになれば新しい品種の出来上がりです。

もし異品同士で交配させたらどういう物が出来るんだろう?程度の興味からのお考えであるなら、正直異種交配はお勧めできません。
一度雑種を作ってしまうと不都合な性質が出ている物を作る可能性も高く、場合によっては気を付けているつもりでも元々の交配親の純血の性質までもが失われてしまい、あまり質の良くない雑種のみ残る危険性が高いからです・・・。
もし交配するなら、かなりの知識は必要ですし何よりも交配親の栽培地と交配子孫を分けて栽培出来るような「かなり広い土地が必要」。そして交配は虫任せに出来ず、すべて手作業の人工授粉となるので、手間も時間(年数。普通10年以上かかります)もとてもかかってしまいます・・・。

この種とあの種を交配させれば、こういう特徴の個体が必ず出ると言う事が確実に解っているのなら、毎年交配し親から採った一代交配の種子を蒔いて(育てた交雑個体からは種子を採らない)良い特徴のだけ残して栽培という方法も有る事にはあるのですが、研究のされていない個人での交配では正直どの様な物が出るか解らないのと、かなり注意しないと交配親の方の純血子孫までが失われてしまう危険性があるのでお勧めはできません・・・。

花の改良と違い野菜の交配と言うのは基本知識が乏しい素人が手を出す領域ではなく、失敗や後悔したり面倒で途中放棄してしまう可能性が高いです・・・。途中であきらめると今までの苦労が無駄になりかねないですし、酷いと本来は存在しなかったはずの劣った性質のしか残らない可能性も・・・。
珍しい品種をお持ちならできれば異品種交配は行わず反対に、交雑させない様に気を付けながら(自然に交雑種が出たのなら仕方ありませんが・・・。種子を付けさせず処分なさって下さい)他の種の血の混じっていない純血種(在来種と呼ばれる品種なら特に)をこれからもずっと残す様に努力していただきたいと思います・・・。

アヌビス 2014/07/24(木) 10:40:12
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花弁をとると一緒に雄蕊がとれますがすでに雌蕊に花粉がついたりしていたので難しく思って質問しました。

とても丁寧な回答ありがとうございました。


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