バラのベーサルシュートは何のために出るの?

[園芸相談センター]の過去ログです

バラ好き 2014/05/31(土) 20:21:19
株が充実するベーサルシュートは我々にとっては嬉しい存在ですが、
そもそもバラにとっては何のために出てくるんですか?
サイドシュートは細いのに、ベーサルはあんなに太く出るのもなぜ?

よく、「花後剪定で行き場のなくなった養分が・・・」
という説明文を見るんですが、それならなぜ、頂芽優勢に従ってなるべく上の節から出てくるのじゃなくて、株元の一番下から芽を出そうとするのでしょうか?

質問だらけですがよろしくお願いします。

gardenfan 2014/05/31(土) 21:56:30
難しい質問ですが、

>そもそもバラにとっては何のために出てくるんですか?

生き残る為かと思います。ベーサルを伸ばしてピンチを繰り返してもらうことで秋にしっかりと花を咲かせることができます。

>サイドシュートは細いのに、ベーサルはあんなに太く出るのもなぜ?

ベーサルをピンチしている時は栄養成長でどんどん枝を伸ばすことが可能ですが、一旦蕾をつけるようになるとバラの成長モードは激変します。
ピンチ出来るときはポキッと折れますが、それ以上時間が経過するとそういうことが出来なくなりますよね。この違いを理解することが大事です。

>よく、「花後剪定で行き場のなくなった養分が・・・」

光合成した養分は夕方には根っこの方に還流します。それで株元からベーサルが出てきます。新苗が来たときに、我が家ではペンチピンチして枝を倒してベーサルが20センチほどになるとペンチピンチした枝を削除します。
そうしたベーサルはピンチされても栄養成長モードのままですので、自分の葉を展開して上に伸びる度にどんどん太くなって行きます。
新苗の元の枝を剪定するだけではベーサルのような太い枝が形成されることはありません。

Jack9 【中国】 2014/05/31(土) 22:37:23

一言で云うと、戦略上有利だからでしょう。

思うに、人間以外の総ての生物は、無駄なことはしません。
バラだってそうです。

ベーサルシュートだけじゃなく、サイドシュートも出ますよね。
特に、自然に生えてるノイバラをよく見ると、解ると思われますが、ベーサルが伸びるとそのうち倒れます。
倒れれば、そのベーサルの沢山の芽からサイドシュートを伸ばしています。

つまり、ベーサルが長ければ長い程、元々の株の位置から遠くの位置からサイドシュートを伸ばせる訳です。
ベーサルを伸ばして、高くなれば光合成に有利ですし、倒れても元株から遠い位置に進出できるので有利です。

中々、したたかですよね。
_

ロゼッタ 2014/06/01(日) 08:14:41
素直に考えて、、一言でいえば
>花後剪定で行き場のなくなった養分が・・・
が端的な表現です。

バラといえども、自然の法則に従っています。
すなわち、
>頂芽優勢に従ってなるべく上の節から出てくる

圧倒的に、ベーサルよりサイドの方が、発芽数が多い事は、周知の通りです。

>サイドシュートは細いのに、ベーサルはあんなに太く出るのもなぜ

株元の方が、茎が太いからです。
サイドシュートでも、茎が太ければ、太い新芽が生えてきます。主軸より2次3次4次・・・となれば、次第に細くなってきます。3次副枝までですね。
2次でも、細い新芽は、切ってしまい次に生えてくる太い新芽に期待します。
さらに、サイドシュートの新芽の数を多く残すから細く短い芽茎に育つ。 栄養が分散されるからです。
花後に、その茎の一番下の葉を1-2枚残して切り戻せばより太い新芽が生えてきます。
花首など、上の方できるから、枝数が多くなり、細い茎しか育たなくなる。
・・・・秋花狙いの夏剪定や花がら摘みの場合に多くみられる。
太くしっかりした茎を育てるために、冬剪定では
低く短く太い茎の位置できることの意味は、ここにあると思います。

又、ベーサルは徒長枝とも言われ、花が付きにくく、勢力旺盛な性質があります。
果樹の剪定の仕方でも、徒長枝を残して利用すべきか、切り捨てるべきかが、よく問題視されています。通常は、特別な理由目的がなければ、取り除くのが、基本的です。
バラの場合には、ベーサルの数も少ないので、株更新若返りの為に利用されます。

新苗でも、栽培者により、元の茎を短く切って、太いベーサルを生えさすように、仕込む場合もあります。・・・切り戻す、折る倒す、新芽を打ち込むなど。
この場合には、新苗の品種の性質現状の育ち方を理解していないと意味がありません。

私の場合には、
花が終わった・一巡した時
新芽が寒さ暑さで育ちが悪い時
病害虫におかされた時には、見つけ次第素早く、なるべく下の方で、カットしています。
なぜなら、バラにも成長最適温度があります、したがって、春花が失敗した時には、素早く処理しないと、気温が高くなってしまい、成長最適温度の時期を逃してしまうからです。
春花は、花径大きく数多く華やかに咲かせるものと思っているからです。目標開花日は、4月下旬ごろから5月上旬。
秋花は、夏の試練がありますから、花径大きく、花数を多くを望むことは、通常無理があります。
反面、秋には、気温が徐々に下がってきますから、花色が、深い色になります。
目標開花日は、10月上旬前後の昼夜の気温差が大きい時節、早霜前。

バラの品種の性質や育ち方により、ベーサルに花が付くこともある。開花時期も、遅く気温が高くなっている。
これの花に関して、迷ったり(花は小さく汚く咲くとわかっていても、未練がましく残したくなる)するので、始末が悪いものです。

以上は、四季咲き花バラに関することで、蔓バラの仕立て方とは異なります。

私は、切バラの趣味は全くありませんが、できれば、軽剪定を兼ねて、切り花にした方が、一度の手間ですべてが始末できるものと考えます。、
その他、病害虫の処理も兼ね備えることでしょう。

バラ好き 2014/11/07(金) 01:33:51
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ありがとうございました


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