タイニーというテーブルリリー

[園芸相談センター]の過去ログです

リリアン 【中国】 2014/02/22(土) 11:23:58
タイニーシリーズというテーブルリリーの鉢植えをふたつ、寄せ鉢になっているものを頂きました。
蕾が赤く色づいているものと、まだ色をまとっていない大きめのつぼみと、またこぶりなかたいつぼみとがたくさん付いています。

今の時期に花があるユリの鉢植えを育てたことがありません。
一般的な管理を教えていただけないでしょうか。

そもそも、今の時期に屋外で飾っていても大丈夫なものですか?
ツボミが咲かずに枯れてしまいそう。
どうやらスカシユリ系らしいので小さな球根ではあると思うのですが、どちらも5号鉢に5本立ちです。
花後の植え替えは地上部が枯れれてからの来秋でしょうか。
花が終わってすぐのほうがいいでしょうか(窮屈そうなので)。
その際には、何号鉢が適正でしょうか。

私はカサブランカを10号鉢で3年育てていた経験がありますが、年々球根が細って行って、最後は花も咲かなくなってしまったので、地植えにしました。
タイニーシリーズのこのユリも、鉢植えで何年も管理するのは難しいでしょうか・・・

たちつ 【近畿】 2014/02/22(土) 21:52:27

ユリとは

タイニーxxとかテーブルxxとは、小さいと言う意味ですね。

>今の時期に屋外で飾っていても大丈夫なものですか?
ダメです。 ユリの開花温度は18度前後です。
低いと枯れるし、暑いと早く傷む。
その他 日当たりや湿度も必要。

この時期 そのような快適環境になるように置く場所も中々無い。 ないから希少品として珍重される。
できるだけ、日当たりの良く、暖房のない、暖かい場所において、葉に霧吹きデモすればよいかも。

長持ちすればよいし、しなくてもキリバナのインテリアとして楽しめばよい。

もし 枯れるなり、花が終われば、茎を半分に切って、球根が半分ほど
見える程度に、表土を丁寧に取り除き、太陽に当てる。
すると、球根が緑色になる。
緑色になったら、茎を切って、植え替えて、涼しい場所で、静養させる。
早く緑色になれば、万が一にも今年の、初夏には、再び花が咲くかもしれません。
ユリの球根を乾燥させないこと。

ユリの鉢植えは、地植えと違って、水やりの方法が悪く、連作障害を起こして、自然消滅しやすい。
土を洗う気持ちで、やるのなら間歇温泉と夕立を混ぜたように、間をおきながら タップリとやる。

ユリの花の球根は、親指一関節の大きさがあれば、花は咲きます。
球根の大きさ =茎の太さ =花の数。
どのユリでも、生きると言う意味では、冬に強く夏に弱いと 思い込むこと。
生きると言うことは、ユリの場合には、球根ですから、花が咲いたら、下半身を日陰にして、涼しくすることです。
花は子孫繁栄で、葉は栄養素を栄養に変える機関で、花を作るもの。
従って、葉には、太陽とそれなりの温度は必要。
開花には、太陽は、必要が無い。適温は必要。 温度がなければ、成長しない。低体温症や熱中症になる。

その他、鉢植えのほったらかしでは、根の力で、球根が浮いてくる。
これが、球根をちいさくする原因です。
ユリの根は、発芽用の下根と、発芽後に成長し茎葉や花を育てる上根がある。 根は、球根をはさんで上下の2ケ所ある。
そこで、ユリ専用鉢は、縦長になっている。
と言っても、下根と球根が隠れる程度の土さえ有れば花は咲く。

冬葉芽ロゼットのときに、茎と上根を静かに育てています。
暖かくなれば、その根が葉茎を急速に育て、花が咲く。
花が終われば、夏にもめげず最後の頑張りで、球根に栄養を補充し、地上部は枯れて、冬休みに入ります。
そこで、問題になるのが、開花前後の体力疲弊時(産前産後の事故率のようなもの)に、潜伏中のウイルスが、活動し、株を死に追いやる。(産後疲れで、体調不調や歯が抜け骨折するようなもの) 球根が腐る。
球根が腐っても、鱗ですし、幹元を境にして分球するから、生き延びるものもいる。
幹元が腐る・親が腐って、子供になった球根がいくつか生き延びるから、年々と球根が小さくなるだけ。 一度大きくなった球根は小さくはならない。
 腐ると言っても、中側から腐る・外側から腐る・鱗が腐るなど色々とアル。 人間には、土の中が見えないだけに、知りえないだけです。

2重底網敷き65cmのやすもののプランターが お勧め。

ユリの要は、風通し良くして、下半身を涼しくすること。
下半身は日陰でもよい。

私は、このようなものと 割り切っています。


たちつ 【近畿】 2014/02/22(土) 21:54:35

 追加 毎年又は2年毎に、植え替えたほうが良い。
植え替えるとは、土を変えるという意味です。


ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/02/24(月) 16:35:55
タイニーというのは、アジアティックハイブリッドという交配種(スカシユリと、別の種のユリとが海外で交配されて作られた園芸品種)のタイニーシリーズと言う園芸品種の事ですね。
今時期、鉢植えの開花間近で売られている物は球根を寒さに当てる開花処理を人工的に、自然下よりもかなり早めに行ってから鉢植えにして育て開花を早くする栽培法で育てたものです。チューリップで同じ様な処理で 育てられたものが「アイスチューリップ」と呼ばれ鉢もので出荷されます。

もちろん今時期は本来の生育時期でも開花時期でも無いので屋外に置くのはお勧めしません。
テーブルリリーの管理の方法については生産者さんのホームページ

http://www.worldflower.net/shop/growth/g0198?site=w1&ima=1107

の方に詳しい管理法が出ています。

ただ、お住まいの地域や屋外の置き場所の環境が寒すぎる様なら春になり暖かくなるまで室内で管理した方が良いです。
緩効性の肥料は必ず与えた方が良いですし、鉢が狭そうでも植え替え時期(球根の掘り上げ)まで待った方が良いです。根鉢を崩さない様に抜くのも複数球だと崩れやすく根が傷んでしまうし、植え替えに使う土も普通の花の土を新たに足すと土の養分(肥料含む)が花の終わった株に使うにはバランスが合わなく最適な土質や配合の土を足すのも手間がかかります。また、球根自体が大きくないですし鉢栽培のうちはそんなに大きくも成りません。

まずは暖かくなるまで室内管理で待ち、特に土をいじる事も無いと思います。ユリの場合球根の上の地中にある茎から直接生える根が重要で、この根を傷めると球根へ養分が溜まりません。土が減ってきたと感じればリン酸の少なめな土を上から少し足してあげる程度で。
室内の窓辺など昼間日光の当たる場所に置いて、夜は窓辺から離して窓からの冷気を防ぎます。暖かくなってくれば徐々に昼間の屋外に馴らしていき(夜は室内へ。急に屋外に置くのも避ける)八重桜の咲く頃にはずっと屋外の日当たりの良い場所に置くことができると思います。少しでも寒そうなら室内に入れる管理で、自然に葉が枯れてきたら鉢から球根を掘り出し、乾かさずにすぐに一球ずつ地面の新たな土に植えてあげると良いです。保管すると乾燥してしまえば花が咲きません。保存は特に必要なくすぐ植えつけて良いと思います。

また鉢に植えてしまうよりも地面植えにして1〜2年は庭管理が良いです。鉢植えというのは土が限られますから負担も多く、同じ球根を連続して鉢栽培すると新しい土を使ったとしても地面植えの物より球根が短命に成り易く感じます。
早く球根が充実して欲しいのなら次の開花はさせず蕾を摘んで球根を肥培させれば次の年には普通に花を咲かせてくれるかもしれませんし、植えた所が気にいれば徐々に増えて行ってくれるかもしれません。
自分で鉢植えに仕立てたい場合も、2年くらい連続して蕾を摘んでり球根を毎年は植え替えた、球根を肥培した物を植えつけると市販物に近い花が咲くかもしれません。
ユリの球根の肥培はとても年月のかかるもので、市販の球根の他のユリでも園芸品種だと出荷まで花は咲かせずに何年も場所を移しながら肥培、食用ユリ球根に至ってはユリの燐片一枚の状態から出荷するまで毎年植え替えながらトータルで10年くらいかかり、そに間一度も花を付けさせません。

鉢栽培で入手した物は次からは地面植えで楽しむのが無難。これは他の球根植物でも同じです。また鉢栽培で楽しむなら市販の球根を買って来て植えれば間違いなく綺麗に咲きますが、以前の鉢栽培の球根を使いたいなら2年は蕾を摘んで肥培した球根を使う事。
一度鉢栽培に使ってしまった球根(水栽培も含む)はどんな球根植物でも地面植えで2年くらい養生させない事(ずっと地面植えなら初年だけ蕾を摘む程度で回復する)には回復しないと考えておけば長い目で見るとずっと生き残ってくれて楽しめますよ。


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