元気のないシャクナゲ

[園芸相談センター]の過去ログです

はなこっこ 【近畿】 2013/12/08(日) 23:29:13
庭植えで西洋シャクナゲを育てています。訳あって、しばらく水遣りがほとんどできない状況でした。
幹が痩せたように細く、枝も細いです。今の時期ですが、花芽も…という感じです。これから適切な育て方をすれば、幹も枝も太く元気に戻るでしょうか?
また、どのようにすれば良いでしょうか?
枯らしたくありません。詳しい方、よろしくお願い致します。

補足です。
ある程度の大きさまで育てたものを庭に植えました。植えてから5年ほど経ちます。背丈は1mほどです。夏は日光を遮るものも少ないです。冬、雪はほとんど降りません。

花梨 【関東】 2013/12/09(月) 00:36:50
>>訳あって、しばらく水遣りがほとんどできない状況

具体的にどのくらいの期間、水やりをしなかったのでしょうか?
夏の間はどうでしたか?

>>幹が痩せたように細く、枝も細いです。

これは過去と比べて細くなってきたということでしょうか?
長期間水やりをしていなかったために細くなってきたのでしょうか?

はなこっこ 【近畿】 2013/12/09(月) 22:47:20
早速のお返事、ありがとうございます。
数ヶ月は経ってるのではないかと思います。夏の間も、時々しかあげられませんでした。可哀想なことしました。
幹は、植えたころより細くなっているように見えます。実際、測ったりというわけではないので、なんとなくですが。
ただ、他所のお宅で見かけるものと比べると、細いです。弱々しいというか。

花梨 【関東】 2013/12/09(月) 23:50:36
>>他所のお宅で見かけるものと比べると、細いです。

どうしても隣の芝生は青くみえてしまうものです。
西洋シャクナゲを見比べるだけでなく、その栽培環境も観察してみてください。
他所のお宅と、はなこっこさんのお宅とではまったく同じ環境ではないはずです。

西洋シャクナゲは日当たりを好みますが、日光を遮るものがない、強い日差しが株元まで当たるとなると
突然枯れたり弱ったりすることがあります。

それと今年の春はどのくらい花を咲かせましたか?
たくさん咲いたのではないでしょうか?
西洋シャクナゲは全部咲かせてしまうと翌年の花が咲きにくいと聞いたことがあります。

もしたくさん咲いたとすると、日差しが強すぎる、花後に水の管理がほとんど出来なかったというのを考えると
木がだいぶ体力を消耗したのではないかと思います。

過去ログの[西洋シャクナゲの花芽がつかない]の回答欄をお読みになってみてください。
http://engeisoudan.com/lng.cgi?print+201304/13040055.txt

はなこっこ 【近畿】 2013/12/10(火) 00:08:40
[[解決]]
花梨さま☆ありがとうございます。
たしかに、我が家のシャクナゲは夏の強い日差しがとてもよく当たります。また、今年と去年は花がほとんど咲きませんでした。その前の年は、たしかよく咲いていたように記憶しています。毎年、満開に咲くものだと思っていました。
過去ログまで教えていただき、ありがとうございます。忙しさにかまけて、水遣りを怠ったこたを反省しています。しっかり水遣りをし、来年の夏は日差し対策も考えてみます。また、肥料もあげてみます。
どうもありがとうございました。

ばんざいうさぎ「解決後」 【北海道】 2013/12/10(火) 14:00:42
シャクナゲの根元にマルチングをしたり、現在下草(グラウンドカバー)に何か植えたりなさっていますか?
根元にマルチングしたり下草を生やす事によって根元に日差しが当たっての土の乾燥を防いだり、水やりの目安となりますよ(マルチングを軽く掘って確認したり、下草で葉の柔らかい植物なら水不足になると葉が萎れ気味になり解る)。マルチングの方の詳細については「シャクナゲ マルチング」で検索すると詳細が解ります。

下草を植えるなら、植物の種類は地域や好みによりますので特に候補の植物名はあげませんが、ただ我家のケースがとてもうまくいっているので直接のお役には立てなくても参考程度にはなるかと思い、長文で申し訳ありませんが詳細を書いておきますね。

我家では元々他の場所に植えてあったニオイスミレ(スィートバイオレット)の園芸改良品種の種子が偶然シャクナゲの根元で芽生え(種子をアリが運んできて捨てたもの)だんだん殖えていき、今では大木のシャクナゲの下でかなりの群生を成しています。もう10年は越えているでしょうか。自ら生え殖えた場所なのでいたってお気に入りの場所らしくここのが一番株が立派です。また、シャクナゲの方は60年以上の樹齢の事もあるからか、ニオイスミレが根元で殖えてきたことで返って以前よりも良く育っています。
このシャクナゲはすでに故人である先代が初任給で苗木を買った物でちょうど50年前に山奥の家から市街地に引越して来た時に運んできて大事にしていたそうですが、育て方まではそれほど良くなかったらしく元々は根元には何も無くて大木の割には葉も小さく花も貧弱で満開の次の年は全く花が咲きませんでしたが、私たちがこの家に住みニオイスミレが群生になってからはシャクナゲの花が満開の次の年でも花は少なめなものの綺麗に咲くようになりました。一昨年前まではすぐ横に私たちが作ったバードテーブルがあり餌のヒマワリの種子の殻が何年分も厚く堆積していた事や(保水性水・通気性が改善)野鳥のフンが良い肥料に成っていた事でも土環境が良くなり葉や花の育ちが良くなったらしいです。最初根元でニオイスミレを見つけた時はヒマワリの種子の殻が堆積している部分にだけ根を張っていて、それでも元気に育っていたのには驚きました。シャクナゲ自体は冬の積雪の重さで何本か大枝が裂けたりで切り落としてしまい先代が生前時の綺麗な仕立ての樹形から比べると不格好で枝葉が多くは無いのですが、一度生えてしまえばニオイスミレ自体は日当たりが良くなっても全く弱らず雑草が生えてくる事も無くて手入れが楽で助かります。

ニオイスミレの中でも大型に育つ園芸改良品種だと(大型の物以外は葉の茂り具合が弱めで下草目的にはあまり向かない)開花直後からランナーでどんどん株が増えていき初夏には丸くて大きな夏葉が数多く育ちびっしりと茂るので根元に適度な日陰が出来(ニオイスミレの春先の姿とはまるで別の植物の様な勢いです)根元はいつも適度に湿っていて土から水分が蒸発するのをニオイスミレの株全体が防ぎ、余分な水分はニオイスミレの沢山生える大きな葉が蒸散してくれるので、それがシャクナゲにとっては好条件になる様です。
ニオイスミレ自体は基本半日陰を好む植物なのでシャクナゲとも相性が良いのでしょう。うちでは他に隣の家の敷地との境であるイチイの生垣北側の根元にも帯状の群生(これも自ら生えて殖えた)がありますし、庭木のイチイ大木の根元で日差しが直射するのに群生しつつあるツワモノの大型種や、直射日光の砂利敷き(下の土が良かった?)から生えてきて、過酷な環境なので株自体は縮こまりながらも枯れずに徐々に殖えて来ている物も・・・。もしかすると日当たりの良い所でも土質さえ合えば大型園芸品種がシャクナゲ根元で殖えてくれるかもしれませんよ。

ニオイスミレは早春の花の少ない時期に咲く楽しみと半日陰の環境でのグラウンドカバーとしての使い方と二通り役立つのが気にいっています。入手して植えつけた株自体の方は育苗されてきた環境から急に変わるからか数年経つと弱って枯れてしまう事が多いのですが、その株が弱るまでの間に殖やしたランナーや種子で生えた新しい株の方なら環境に慣れやすいので通気性が良くて蒸れにくい環境でさえあればいたって丈夫で増え続けます。

我家のシャクナゲ根元のニオイスミレの大型園芸品種は‘スルフレア’(黄花ニオイスミレの名で販売される事も)と言う品種で、グラウンドカバーとして使うのにはとても優れている性質ですが残念ながら黄色系の花の特性で遺伝的に香りがありません。花が咲き始めはクリーム色なのが徐々に杏色に変わるという性質で群生での満開時はとても見事です。
他にネットショップなどの通販で扱っているもので大型で花が紫花・香りありの品種だと‘プリンセス・オブ・ウェールズ’あたりでしょうか。他にも大型品種の販売はあるのですが、改良された大型品種の存在自体が知られていなくて販売時の説明に書かれておらず、初めて買う人にはどれが大型種なのか解りにくいです・・・。香りも重視するなら紫色の花のが良いのですが、時にニオイスミレとして別種が売られていたりしますのでご注意を・・・。
まず春先に売られる八重咲きニオイスミレと言うのはパルマスミレという別種です。素晴らしく香りますが耐寒性が低く殖えにくいです。
ニオイスミレと花がそっくりで香りの無い異種のビオラ・ソロリアがニオイスミレと間違えられて売られている事があったり、ニオイスミレ×ビオラ・ソロリアという異種交配由来の系統の品種で一見特徴はニオイスミレそのもので花も紫色なのに香りがかなり弱い物があったりもします。
これら紛らわしいものもあるので実物を開花時に見て香りを嗅いで確かめられるのが良いのですが大型種の店頭売りはあまり無くてネットショップなどの通販頼りになりがちです。近年ホームセンターで売られだしたニオイスミレの品種もありますが比較的新しい品種らしく大型種かの情報がありません・・・。
そんなわけでニオイスミレを購入するなら必ず品種名付きで売っているものを選ぶのが良く、品種名を検索していくつかのサイトで特徴を確かめてからの購入をお勧めします。

ニオイスミレはアリに種子を運んでもらう(種子の一部にアリが好む物質を付けている)事で良い環境で生えたり群生する性質ですので、ニオイスミレを絶やしたくない・他の場所にも生える事も期待するならアリの害が特に無ければニオイスミレがある程度殖えてくれるまで駆除しない方が良いでしょう。
以前見た某所の野生化したニオイスミレ大規模群生地(落葉樹の広い木立ち一帯)では、ひときわ古そうな大木の根元の大きな穴から信じられないくらいのおびただしい数でアリが出入りしていて、生えている土地の由来から考えるとアリが代々何十年とかけ大規模群生地を作っていった様です。早く殖やそうと人間が種子を採り殖やす(閉鎖花の実から種子を採り、すぐに採り蒔きし来春発芽後に育苗)にはコツが要るので結構手間暇がかかります。アリの手助けがあると最適な環境で良く殖えてくれます。

今お植えになっているシャクナゲはすっかり回復するまで下草を植えるというのは心配でしょうから(シャクナゲが弱っている時に他の植物も同居させると同居相手の性質によっては余計にシャクナゲが弱るおそれあり)それまでは根元にはマルチングをしておいて(我家の場合はヒマワリの種子の殻がその役目をしていた?)、それから下草の何かをお植えになるかマルチングのままを保っておくと元気に育っていってくれると思いますよ。


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