忘れな草花後の手入れ、また同じ鉢に他の花の種を撒くことは可能か

[園芸相談センター]の過去ログです

ななな 【近畿】 2013/06/07(金) 15:29:17
 今年の2月から忘れな草を育てています。直径30センチのおわん形のプランターで、関西、西向きのベランダです。数か月で株も広がり、花も長いこと楽しめました。
 家族にとって思い入れのある株なので、この株の子孫を毎年育てていけたらなと思っています。
なのでこぼれ種にも期待していますし、種も採取するつもりです(すでにこぼれ終わったような雰囲気でしたが、、)
 そこで質問なのですが、
6月に入りすでに株の中心も枯れてきて、花もだいぶ終わったので、今の株はひきぬいてしまっても大丈夫でしょうか?
 また、引き抜くとしたら、しばらくプランターがさみしいので、こぼれ種に期待している忘れな草の鉢に時期の違う他の花の種を撒くことは可能ですか?(例えば八重矢車草)
八重矢車草の種をいただいたのですが、すでにマンションのベランダには沢山の鉢があり、これ以上鉢を増やすことに警戒しているので、寒い時期に花の咲く忘れな草の鉢と兼用できたらな・・と思っています。
 兼用できないのであれば、忘れな草の方が大事なのでその鉢は忘れな草一本で通そうと思いますが、その際は古い株はそのままの方がいいのでしょうか?抜いている人とそのままの人がいて、迷いました。
長文失礼しました、よろしくお願いいたします!

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/06/07(金) 21:50:49
すみません、長文に成ります・・・。

ヤエヤグルマソウの方は蒔き時がすでに終わっていて、次は秋になります。そうなるとワスレナグサと同居と成りますから不都合が生じやすく、同じ鉢に蒔くのはやめた方が良いですね。

品種により二年草(苗のまま冬を越し花が咲いて終われば種子を落として株自体は枯れる)と多年草(根が枯れずに残り毎年芽吹く)ものがあります。品種名など詳細が解らないなら抜かずに残してまた芽が出るかどうか確かめるのが良いです。

ワスレナグサの種子は発芽時に光に当たるのを嫌う為、そのままでは発芽しない事もあります。適度な厚さで新たな土を上に敷いてあげると発芽し易いと思います。

何か別の物を植えようとこぼれ種子が落ちた鉢の土を掘ったりすれば、せっかく浅い位置にある種子が深い所に埋められたりで発芽時に部分的に芽の数が少ない場所が出来てしまうので(深すぎても発芽できません)他の物は何も植えたり蒔かずに、上記の様に土を適度に敷いたら乾燥させずに発芽するまで水やりを欠かさずに管理されるのが良いです。

ただ、同じ土を次の年も使いまわしすると土内の養分やミネラル、有用微生物などが欠乏し、今年ほどの大きさに成らずに花色も薄い貧弱な株に成る可能性があります。これらは肥料だけでは補えないので、できるだけ新しい土や適宜堆肥を混ぜなければなりません。できれば発芽し小苗にまで育ったら別の土に植え替えて育てた方が、大きく丈夫な株で綺麗な色で咲く様になります。
こぼれ種子で発芽したら、本葉が数枚の小苗の時に根を傷めない様に新しい土に植えるのが良いです。一度ビニールポットに入れて育苗してから好みの鉢に植えても良いです。ある程度育ってしまってから掘り上げて移植すると根が傷むのを嫌うため枯れやすいので注意。小さい苗のを直接鉢に植えるよりも、しばらくビニールポットで育ててからそっと根鉢を崩さない様に抜いて鉢に植え付けた方がダメージが少なく丈夫に育ちます。

なななさんのお宅の園芸事情なら、思い入れのある物なら余計に自然任せは良くないです。庭の地面に植えてある株からこぼれた種子なら育ちが貧弱でも毎年生えて案外絶えにくいものなのですが、人工的な環境の鉢栽培では何かの拍子に(乾燥しすぎた・途中から不調に成ったなど)絶えてしまう事もありえます。それを避ける為にも来年からは種子をこぼさずマメに採種しておき、適正なお世話をして育てる事をお勧めします。
花穂の中間くらいの方の花が咲く頃には下の花の落ちたガクの中には緑色の種子が見えていると思います。これが黒く成ったら触れるだけでポロッと落ちます。これを手で受けて集め、新しい土を入れた鉢に直播して育てるか、種子蒔き用の新しい土(種蒔き・挿し木専用土が最適)を入れたビニールポット(あれば4号くらい)を用意しておき、採ったらすぐにそこに間隔をあけて蒔いて(取り蒔き。乾燥させる前に蒔くと発芽が揃う)上に適宜土をかけてすぐに水やりして管理していきます。
何度も種子を採る事になるので、蒔くのも何度も。必ず土をかける必要があるので一回採るごとにビニールポット1つ使用。芽が出れば小苗まで育ててから一株ずつに分けて移植します。取り蒔きは必要な苗数の倍くらいの数の種子を蒔くと良いでしょう。必要量以上採れれば、余った種子は完全に乾燥させてからどなたかにお譲りしても。
こぼれ種子の一人生えよりも、種子から丁寧に扱いちゃんと育ててあげた方が、自然任せよりも確実に生き残り丈夫に育って見事に咲いてくれて楽しめますよ。

親株の植わっていた土の方は小苗を掘ったら再生させて再利用して下さい。鉢から出して植物の根の枯れたのを取り除き、 殺菌・殺虫の処理をして(面倒なら土の再生剤を使っても)できれば堆肥や肥料など混ぜていない新しい土を半分以上混ぜ入れて保管しておきます(1ヶ月くらい寝かせておくと有用微生物が殖えます)。使用時に育てる物にあわせた堆肥や元肥を適量混ぜ入れて使用すると良いです。

再利用した土に数年たってから種子が休眠していたワスレナグサが発芽する事もあるでしょうが、小苗のうちにそっと掘って移植すれば良いですよ。

Aquiya [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2013/06/08(土) 01:22:00
こんにちは。

私はワスレナグサ(Myosotis scorpioides)を種から育てて、同じ株を過去2回夏越しさせています。
かなり気温が上がるベランダに置いていますが、猛暑の年も問題はありませんでした。
ただし、絶対に水切れさせないように注意しています。
このように、同じ株を夏越しさせるのが、いちばん確実ではありますね。

なお、ワスレナグサとして販売される植物には、本当のワスレナグサ(Myosotis scorpioides)のほか、エゾムラサキ(Mysotis sylvatica)があります。
Wikipediaによると、このほかノハラワスレナグサ(Mysotis alpestris)もワスレナグサとされることがあるようです。

上記3種はいずれも多年草ですが、エゾムラサキだけは「二年草、または多年草」とされるようです。
寿命が短い多年草で、夏に枯れやすいということなのでしょう。
親株は枯れ始めているということですが、水切れさせないようにしばらく観察してみてください。
完全に枯れてしまったら、残念ですが抜くしかないでしょう。
地上部だけが枯れて根だけが残って夏越しするというわけではなく、生きていれば常緑のまま夏越しをします。

夏越しが難しい場合は、種を採取するのが次善の策です。
花が終わった順に種ができているはずなので、できるだけ早い時期に種を採るのが望ましかったのですが。
今からでも花殻をよく観察して、種が残っていないかどうかを確認なさってみてください。
運よく残っているようなら採取して乾燥させ、紙袋などに入れて秋のまき時まで保管しましょう。

種が採れなかった場合はこぼれ種からの発芽に期待するしかありませんが、私なら同じ鉢にほかの植物の種はまきません。
大切なワスレナグサの種や苗を傷めたり、生育不良にしてしまう可能性もあるので。
(またヤグルマギクのまき時にも遅いですね)

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2013/06/08(土) 01:23:49
書き忘れましたが関東在住で、かなり暑くなる環境です。

ななな 2013/06/09(日) 01:44:37
ばんざいうさぎ様
ご丁寧で親切なお返事をありがとうございます!記入にお時間のかかったことと思います。本当にありがとうございました!
丁寧な種の採取、管理、さらに土の管理のしかたなど、初心者の私にとっては知らないことばかりで助かりました!

Aquiya様
忘れな草の種類には注目していませんでした!そんなに種類があるとも、性質や育て方に違いがあるとも思いませんでした。大事なところを見逃すところでした、ありがとうございます!

お二人のアドバイスのとおり、この鉢は忘れな草専用にします。

忘れな草の種類ですが、ネットで調べたところコレといった資料を見つけられず・・しかし写真では「エゾムラサキ」が一番近いように思いました。
我が家の忘れな草は花色は薄い青、花の中心は白く、なによりも・・うまく説明できないのですが、茎に対して花がナズナのように上から等間隔のようについていたので・・あと、茎の一番上の先端が、他の忘れな草ほど集まってない(小さなアジサイみたいに)、茎の下の方まで花芽があるタイプでして。
エゾムラサキだとしたら、エゾとついてある分、関西のあらゆるものを劣化させる強い西日には厳しいでしょうか・・


(ちなみにいただいた八重矢車草は、
撒きどきが8月〜11月、3月〜6月
花どきが 3月〜7月、7月〜11月とパックに記載されており、時期がよく分からないなと思いながらも、今が撒きどきなのかと思っておりました。)

忘れな草なのですが、あれからすぐ改めて種を採取しに行ったのですが、花殻は沢山あるのですが、中身がない?ものが多く、未だにコレと確信の持てる種を採取出来ていません・・

さらに新たな問題に気づきまして・・

実は数週間前から株全体に白っぽくてすごーく細かいふわっとしたものがまとわりついていまして、最初虫か病気かと思って、何回か害虫病気対策のスプレーをかけていたのですが、ずっとあるので夫から忘れな草からこぼれた自然なものじゃないか?と言われ、そうなのかも?と思いあまり気にしていませんでした。
また、株が密集していたので風通しを良くしようと枯れてきた中心の辺りを切ったり、こまめにスプレーしたりしていたのですね。

そして、本日なんとなく謎の細かい白っぽいものを水で流し落としてみようと思い、手水でバシャバシャと株に水をかけ、少し落としてから改めて花殻を採取したところ、アブラムシが・・

驚いて茎や葉の裏をよくよく見てみたら結構な量のアブラムシがいまして・・

今まで細かい白いものばかり目について見つけられていなかった上、散布していたスプレーが自然由来の優しいタイプとはいえアブラムシにも効くものだったので、油断していました・・

ちなみにベランダの他の植物は、先週アジサイの花芽の一部が数匹のアブラムシに食べられて駆除した以外、白いものもアブラムシの被害も見当りません。

常緑のまま夏越し出来たら一番ですが、中心が枯れている、アブラムシ、謎の白いもの、このような状態でも出来るものでしょうか?

また、忘れな草は茎や葉同士がどんどん密集して生えてくるように思うのですが、風通しを良くするために茎の間引きなど必要なのでしょうか?

とりあえずアブラムシがすごくて種を取れなかったので、数日前も散布したのですが再びアブラムシ駆除スプレーをし、あと偶然窓ガラスにテントウムシが飛んできてくれてたので、アブラムシを食べてもらおうと忘れな草の上に異動してもらいました(散布したスプレーは、益虫には害がないと記載されているものです)

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2013/06/09(日) 02:43:43
ワスレナグサとエゾムラサキの区別にはルーペが必要です。
(花序と花の構造は両種とも似ているので、そこから区別は難しいでしょう)
できたら10倍くらいのルーペで萼(がく)の毛を観察してみてください。
エゾムラサキなら毛の先端がフックのように曲がっていて、本当のワスレナグサなら毛がまっすぐ。

私はエゾムラサキを夏越しさせた経験はないので、すみませんがエゾムラサキについては正確なことは書けません。
本当のワスレナグサの場合は、とにかく絶対に乾燥させないことが第一です。
夏は乾燥ぎみにという人もいますが、私の経験では正反対です。
伝説にあるように水辺を好む植物なので。
我が家の株も密集して育っていますが、乾燥させなければ問題はないようです。
私は関東在住ですが、ワスレナグサの置き場所は南向きのベランダで、西日も長時間当たる場所です。

白いフワフワしたものは「うどん粉病」ではないでしょうか。
ホームセンターなどで使用できる薬剤を聞いてみてください。
アブラムシに関しても、現在お使いの薬は効果が薄いようなので、別の薬剤に変えるといいと思いますよ。
(現在の薬は、アブラムシ発生後に、適切な方法で使用したのに効あまり果がないということですよね)

ただし、かなり傷んでいるようなので、残念ですが夏越しはちょっと難しいかもしれません。
種がこぼれていたら発芽している時期なので、子株を探してみてください。
上に書いたようにワスレナグサ(エゾムラサキも)の種まきの適期は秋ですが、春に発芽してしまった子株でも、親株よりも元気がいい分、夏越しできる可能性が高いかもしれません。

なおヤグルマギクは春まき(4月ごろ)も可能ですが、一般的な地域では秋(9〜10月)にまくことが多いでしょう。
私も6月くらいに試しにまいたことがあります。
夏に咲くには咲いたのですが、貧弱な株になってしまいました。

ななな 2013/06/13(木) 10:17:55
[[解決]]
Aquiya様
返事が遅れて申し訳ありません。
再びのご指導ありがとうございました!
 あの後ですが、色々と調べたところ、白く細かいのは羽のある虫のようでした(悲)特定は出来ていないのですが、コナジラミが一番似てるかな・・と・・
 そこで、もう古株も傷んでいますし、古株はあきらめて改めて種を採取することにしました。
種を取るにもアブラムシと大量の白い虫が邪魔なので、効果はないかもと思いながら、虫を流すように水をかけた後、お酢を薄めた液を散布してみました。
翌日見たら、残念ながらお酢と水で洗い流したはずの白い虫が大量に復活していたので、再び水で洗い流してからすぐ種を採取してみました。
既に種が無い殻ばかりでしたが、なんとか20粒ほど採取出来ました!
時期が来たら撒こうと思います。
そして、苗を抜いてみたところ、ご指摘の通り子株らしき芽が一本出ていました!しばらく様子を見てみます。
 エゾムラサキかどうかについてなのですが、ルーペが家にないまま株を抜いてしまったので、わかりませんでした・・
 冬の冷え込みのきつい京都の、町の小さな花屋さんの店先で、二月に花の咲いた状態でワスレナグサとして購入したので・・どうなんでしょうね・・
どちらでも大事な花に変わりはないのでいいのですが、飼育方法に多少違いがあるなら、次はルーペで調べてみようと思います!
 ネットでの質問は心ない回答も多いので最初心配でしたが、優しく親切な回答をくださる方に教えていただき、助かったと同時に、とてもありがたい気持ちになりました。
 親身になって教えていただき、本当にありがとうございました!


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