デンドロの花芽

[園芸相談センター]の過去ログです

おめが 【東海】 2013/04/05(金) 11:39:44
デンドロを何年か育てていて疑問に思うところなんですが一度咲いたところには2度と花芽はつかないのでしょうか。
1本の茎を観察していたら去年下から3分の2までの高さに花が咲き、今年はその上の3分の1に花が咲きました。

また、デンドロは葉がついている茎に花が咲く種類と葉がない茎に花が咲く種類があると聞きましたが本当でしょうか。
同じ種類のデンドロの鉢2つを眺めていて思うことですが葉がないのに花がついていたりいなかったり、葉があるのに花がついていたりいなかったり、不思議です。

どうしたら毎年株いっぱいの花を楽しめるのでしょうか。
教えてください。
宜しくお願い致します。

ひろし@小南部 2013/04/05(金) 15:14:23
ノビル系のデンドロについてお話しますと一度花芽のついた節には二度と花芽はつかないですね。(同じデンドロビウム属でもキンギアナムなどは花芽の根元の節にまた花芽が出ることはあります。)

ノビル系デンドロの花芽のつく条件としては、
1、茎が成熟することがまず一番の条件です。
2、1の条件が満たされた上で気候的な花芽分化条件(ある程度の低温、乾燥など)が満たされる必要があります。

これは葉の有無に関係がないように思えます。原種ノビレDen. nobileなどは葉が落ちた茎に花芽がつくようですが、茎が成熟するまでに1年半を必要とするので2年目の乾期を迎えたときで無いと花芽がつかないと考えれば良いだろうということです。
ですから栽培がうまくいって当年中に茎が成熟すると最初のの気候の花芽分化条件(日本では秋到来、低温、水遣り抑制)で花芽が作れてしまうということです。
したがって気候的な花芽分化条件が来たときに茎の方の成熟したのが下半分だけであれば下半分だけ花芽が出来るということになります。未熟な上部にはこのときに花芽がつかず、翌年茎上部が成熟して秋到来とともに残った上半分に花芽がつくというのは実は良くあることで、私も何度もというより毎年のように経験しています。
私はノビレの血の濃いスノウフレークDen. Snowflakeやセッコクの血の濃い交配種、山本デンドロビュームさんの4倍体品種などのデンドロを栽培していますが、どのデンドロもこの1、2の条件どおりに花芽がつきます。ただ品種により2の気候的な花芽分化条件にうるさいもの、うるさくないものはあるので、どの品種も同じように開花するかというとそうはならないのですが。
低温が花芽分化に重要なスノウフレークなどは一年で成熟仕切れなかった茎が2年目の秋まで待てなくて冷夏の梅雨時に花芽分化し真夏に開花するということも珍しくありません。

どうすれば株一杯に咲かせられるか、という質問の主旨にそってまとめるなら、花芽分化条件の気候環境になる迄に、どうやってきちんと茎を成熟させられるかどうか、ということに尽きますね。

私は片手間に栽培してるだけなのでそこまでつめて栽培するつもりは無いので成り行き任せ、株任せですから株一杯にはなかなか揃わないですね。でも山本デンドロビュームさん作出の品種群は特許品種でやや高価ですが咲かせやすいものが多いように思います。一番難しく思うのは原種の血の濃いスノウフレーク(ノビレ75%セッコク25%)です。

おめが 2013/04/06(土) 00:05:40
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ひろし@小南部様、ご丁寧にありがとうございました。
ポイントがよくわかりました。

毎年偶然の結果を見ているだけでした。
これからは目的意識を持って咲かせたいと思います。

お世話になりました。


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