バラのドライラップ 試された方はいらっしゃいますか
gardenfan
【近畿】
2013/02/14(木) 22:52:04
昨年春の地元バラ会には、バラの花が開花するのが一週間早くて何も持っていけず悲しい思いをしましたが、そういう場合にドライラップして冷蔵庫保管すると1-2週間持たせられるという方法があるのは知っていますが、未だにトライしたことはありません。
その理由は
自宅の冷蔵庫を2-3℃まで低く設定すると家内に怒られる。
冷蔵した花の新鮮さが疑問ということです。
どなたか日本で試された方がいらっしゃいましたらご指導お願いします。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2013/02/15(金) 12:34:37
お聞きに成りたかったちゃんとした回答では無くてスミマセン。
ただ、自分の経験がお役に立てるかなと思いまして。
バラ会に展示なさる物は切り花の状態でしょうか?
もしかすると、切り花を冷蔵庫で展示する当日まであまり咲かない様に保存したいと言う内容とお見受けしましたが、だいたい合っておりますでしょうか?
もし正しければ、ドライアップという用語かどうか解りませんが、花屋で普通に行っていますよ。
私は昔、札幌で花屋に勤めていました。そこは普通の切り花をアレンジした花束なども扱っていましたが店でのお客さん売りは少なくて、葬儀の祭壇を主に扱っており屋外に業務用の大型冷蔵庫を置いて大量の蕾の白菊を低温で管理していたのですが(祭壇用の菊は葬儀の時に蕾のままか少し開きぎみが料金が高く、開きすぎると価値が低くなります。)、他の高級洋花も市場で買ってくると冷蔵庫で保存しながら数十本ずつ店内の冷蔵ガラスケースに移していました。ちなみに祭壇菊は市内全域から毎日注文が入り回転が速いので、主に保存というよりも数日間の置き場所。菊は低温でも花弁が開いてくるので長期間保存すれば花が開いてしまいますが、3〜4日以上同じものが冷蔵庫に入っていることはまずありませんでした。
それでバラも通常、同じく箱から出すと熱湯で水揚げし、蕾ごと新聞紙にくるんでから大型バケツに生けて冷蔵庫に保存していました。バラは低温が続くとなかなか蕾が緩みませんからかなりの間蕾のままで保存できます。その店では普段はバラの場合沢山は保存しないのですが(もし余ると色付きバラはキリスト教葬儀にも使えないので無駄になりやすい)、アレンジされた花束などの売れそうな年間イベント(花キューピッドでの注文が大量に入る。これは配達住所最寄りの加盟花店に本部から注文内容が送られてきて、その店で作られ配達されます)近くに成ると2週間前くらいからまだバラが市場で安いうちに沢山買ってきて、イベントの日まで冷蔵庫で保存していました。
ただ、そういう長期間保存のバラを冷蔵庫から出して普通に店舗の室温に置いてしまえば数日ですぐ開いてしまい売りものに成らなくなるので、お客さんが買って行くまでお店の冷蔵ガラスケースに入れっぱなし。おそらく買って行った先では最初から常温保存していたバラよりも観賞できる日にちは短かかったと思います。
こういう裏話は買う側から見るとあざといと取られるのでしょうが、経営的に余裕があるとは言えない花屋のほとんどで極あたり前の事。
生鮮食品を安売りの時に大量買いし冷凍しておけば解凍後はすぐに食べないと、冷凍していないものより傷みが早くなるのと感覚的に似た様なものと感じます。自然界の花でも早春に咲く花に蕾ができ、もう開花間近なのに急な寒波などで蕾のまましばらく成長が止まれば、たった1日の暖かい日で満開に成ってしまうのと同じで、花の目的上(一刻も早く虫に受粉してほしい)避けられない性質(動物で言えば本能)と思います。
バラも似た様な事が言えて、低温で長期間保存していた物は常温に戻すとすぐ開いて観賞期間が短くなってしまう。急激な温度変化がそうしてしまうのでしょう。もしもバラの展示場が生花保存に適している温度設定ができるのならそういう冷蔵保存したバラも期間中心配なく持つのでしょうが、実際は見に来て下さるお客様の都合に合わせての室温になってしまいます。それを考えると展示用のバラは花屋の様な冷蔵保存方法はあまりお勧めできません・・・。例外的に同一品種がかなり沢山開花し、すべてを冷蔵しておけて、毎日か1〜2日おきに何度も会場に行って取り替えに行けるのなら使用も良いのでしょうが・・・。
なお、花の冷蔵を個人宅で行うなら中古の冷蔵庫、特に飲み屋さんなどにあるビールなどの飲みものが見える状態で入っている、ガラスが本体の冷蔵ケース(本体にビール会社のロゴなど書かれているもの)などで温度調節が可能なら、中の棚を適宜外せば使えると思います。花を入れて冷蔵するなら光が入りすぎない様に(冷蔵中でも光が入ると多少でも開きます)厚手の段ボールなどでガラス部分を覆えば良いですし。食品用冷蔵庫は冷気が直接触れやすいので直接当たらない様に新聞紙数枚などで束を包む他に、花の部分も厚手で柔らかい不織布などでちゃんと覆っていき(単価が高価で花傷みが特に目立つカトレアなどは冷蔵庫に入れる時必ず覆っていました。)庫内には湿度調節目的に濡れたバスタオルなどを平たい容器に入れて下に置いたりして湿度調節する事(小型の温室時計を中に置く事)を忘れずに。
飲み物用ガラスケース冷蔵庫は厨房用機器の中古品販売店にあると思いますし、リサイクルショップでも昔の中古屋の様な、ガラクタ系が多い雑多な品ぞろえの所だと販売してるのを見かけますよ。
yuki
【関東】
2013/02/15(金) 13:29:37
dry wrapのことですね。
私はミニバラのアレンジメントで花数を多くしたいときに、ジップロックに入れて1週間程度冷蔵庫で保管しておいて、当日朝に切ったものと合わせて使っています。
でもドライラップのままコンテスト会場に持っていくとつまらない質問をされたりするのが面倒なので家で水揚げして通常のものと一緒に水に漬けて会場に持っていっています。
アメリカで一度地方のローズショーに行ったことがありますが、大輪の場合はやはり当日切った花とは比較になりませんので(化弁の劣化はどうしようもなく)盛り花としてしか使えないと言われていました。
日本バラ会のコンテストなどではとても勝負にならないと思います。
gardenfan
【近畿】
2013/02/15(金) 19:25:50
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ばんざいうさぎ様 yuki様
詳しい説明ありがとうございました。
剪定適日に家内と旅行に行くために一週間前に剪定したり、寒かったり暑すぎたりということでコンテスト日に合わない咲き方が三シーズン続いていますので、ドライラップを試そうかなと思って質問させていただきました。
五年ほど前からアメリカバラ会で紹介されている方法で、延命剤を入れた水で水揚げした後、枝の切断面をローソクの蝋でコートしてから、サランラップを三重にして冷蔵庫で2-3℃の環境にする方法です。アメリカの知り合いから今年のアメリカバラ会の先週のコンベンションのセミナーで実演されたと教えてもらってHPで見直したところです。
やはり大輪は花弁の鮮度が持たないようですね。私も盛り花の数合わせに使えないかと思っていました。
それと無用の質問を受けない方法 参考になりました。
今年は初めてですが、試行しようと思いました。
ありがとうございました。
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