土のPHが上がりません。

[園芸相談センター]の過去ログです

いたさん 【中国】 2013/02/12(火) 08:33:06
ぶどう苗の植え付けの為、40uほどに山土を盛土して、土質改良の為、牛糞堆肥40リットル×5と石灰苦土20キロを鋤き込みしました、1週間後土のPHを測ったところ、6.0位だったので再度、牛糞堆肥40リットル×4と石灰苦土20キロを入れました、その後2週間経ちましたが、PHが6.0位から上がりません、(入れた山土のHPは6.5程度でした)もっと石灰を入れるべきでしょうか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/02/12(火) 10:00:50
すみません、pHに直接関係している回答ではないのですが、気に成ったので書かせていただきます。
牛フン堆肥はたしかに強くアルカリ性に傾いています。でも、作った土がなかなかアルカリ性に傾かないので余計に足すというのはやるべきではなかったと感じますが・・・。

と、いうのも牛フン堆肥というものは名前に堆肥が付いているものの、堆肥としてはその働きよりも入れることで起きる弊害の方が強いので、土壌改良材として使う時はよく考えずの多用は避けた方が良いのです。少なくともブドウ栽培での多用は良くないかと。牛フン堆肥の最適な使い方は肥料と考えて元肥に少量入れて使うのが望ましいです。

牛フンはまず何よりも窒素が多すぎ、多用すると土内の窒素分が偏りすぎます。窒素は葉の為の養分で、多すぎると葉の質が悪くなり葉物野菜の食味を悪くしたり、花や実の成りが悪くなりやすいです。窒素は植物が必要な分使った他はいつまでも残留してしまいます。なので牛フン堆肥を常用して与えていれば土内に毎回多く残留していき、いつまでも花付き・実付きに影響が出るばかりか、与えている畑の規模や量の多さ、どのくらいの頻度で与えているかによっては近くに飲料用に使う井戸や地下水流などあれば流入して人間の健康被害が出る事も。

他に、牛フンは植物繊維があまりにも細かく消化されしすぎていて保水性が良過ぎる(水はけに影響)事と混ぜると畑土がベタベタし易い、牛への飼料の影響で塩分が多く含まれている事もある、外国産飼料に混ざっている外来植物の種子が未消化のまま牛フンに残り、畑に入れることで発芽し生長すると日本の雑草よりもしぶとくなかなか根絶が難しいなどの弊害が多くあります。
今回は牛フン堆肥はほどほどに留め、土質的には植物繊維と土作りに必要な微細昆虫と微生物を多く含む別の堆肥や完熟腐葉土など入れるのが望ましく、それからアルカリ性に傾く資材を入れるべきでしたね・・・。

もう混ぜてしまったのなら、対処は別の土(できればアルカリ性の強い土)を大量に混ぜるのが良いのですが、難しいならpHが中性程度の入手可能な土を沢山入れて、現在の窒素分を薄めてあげるしかないと思います。
そして、すぐにはブドウ苗を植えずに1年目は試しに葉物野菜と実もの野菜を作ってみて、窒素分が薄まって葉物野菜が正常に育つか、実もの野菜がちゃんと成るかをちゃんと確認してから、目的のブドウ苗を植えるのが良いかと・・・。これでもし正常に育たなかったら特に多肥を好むトウモロコシかヒマワリを3年くらい植えつづけて、収穫後の株は余所に捨てるのを繰り返せばほど良く多すぎる養分が抜けます。

今回は自己流での土壌改良とお見受けします。失礼ながら基本的な土や堆肥・肥糧などの知識が身に付いておられないからこそ、土がアルカリ性に傾かない、窒素資材を多く入れすぎるという結果に成ったと感じられます。
まずは本屋で「土・堆肥・肥料」について書かれている本を何冊か立ち読みなさって解り易い物を一冊購入の上読みこんで下さい。それでそれぞれの土の使い方や混合法、堆肥や肥料の使い方が身に付きますよ。

いたさん 2013/02/12(火) 11:36:39
回答、有難うございます。
牛糞堆肥は、肥料分の無い締まり易い山土を大量に入れた為、有機物を入れて混ぜ込みした方が、良いと判断致しました、大量と言っても、プランター、鉢植えに使う割合から比べれば、1/10程度だと思いますが、感覚的に入れましたので、具体的な窒素分などは、計測していません。
無知の為、教えて頂きたいのですが、牛糞堆肥もアルカリになるのでしょうか?
それなら、なぜ苦土石灰と合わせて混ぜ込んだのに、酸性側に傾くのでしょうか?
PHを7弱(6.8程度)にしたくて入れましたが、苦土石灰が多く入れすぎた思いが有るのに、PHが逆に下がった事が理解できません。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/02/13(水) 01:30:52
牛フン主体(100%)はpH8.8、他に副資材を混ぜてもpH8.3と私が参考にしている物には書いてあります。
これだけ見れば結構高めのアルカリ性です。牛フン堆肥のpHを知らずにpHの開前目的の土壌改良に混ぜていたと言うのも、ちょっと無謀な行いですね。今回は何故か酸性に傾いている様ですが、状況が違っていたら新たに大量の酸性の土・資材を混ぜなければならない所でした。

今回最初に行った混合比率はどなたかに教わった物なのでしょうか?もし教わってなのなら、教えてくれた人の土地や土などといたさんの土地や土のpHはかなり違っていたのかもしれません。
基本的な事ですが、元々の土地の土や盛った山土の各pHの方は最初にお計りに成られたのでしょうか?土地に資材を入れる前に、まずは少量で各土や混ぜる資材全部を混ぜて試験混合してみてpHを調整し、ちょうど良いpHに成る混合率が解れば、その比を実際の量に計算して実施するのがpHを重視する土壌改良と私は思っていましたが、違うでしょうか?そうやって作れば多少の誤差は出るでしょうが、極端に傾いたままと言う事はあまり無いと思います。今回の土壌改良は準備万端で行ったものとは考えにくく感じます。試しの無いすぐの混合では作りたい土がいつまでも作れないと思いますが・・・。

元の土や山土のpHが酸性に強く傾いていたのか、いなかったのかも最初のご質問に書かれていませんから、私には苦土石灰を混ぜたのに何故pHが下がったのかは解りません。専門家ではありませんから見て無い土壌改良では何故かの予想もつきません。

どんな状況、方法で入れたのか再度入れたのは何日後か、その間に何度くらいどのくらい雨や雪が降ったのかなどもわかりません。地域や季節によっては余所の工場地帯の煙などが化学反応を起こし風で流れてきて酸性度の強い雨になって降る所もありますし、土や資材の成分が池中や傾斜にそって流れ去って多少pHが変わる事もあります。

私は、いたさんが住んでいる土地も、行っていた全行程を全部見ていたわけでもなく、土地が元々田畑だったのか、酸性の強い植物が長年生えていて土に堆積していたのか、山野を開墾したのか(湿地の土地を人工的に水分を抜き土地利用すると強酸性である事も)、前は何か別の目的で使われていた場所を畑にするのかすら解らず(以前の使われ方によっては何かが過多に残留し極端にpHが傾いていたり、酷いと重金属の残留値が法律の基準値を超えている事もあります)そういう事が全く解らないので、詳しく知りたいと聞かれても何もお答のしようがありません。最初の質問に書かれていた事の全部で判断して、アルカリ性に傾けようと牛フン堆肥を足してるので必要以上入れるとかえって別の面で良くないですよと注意喚起しただけです。

牛フン堆肥の副資材や混合比率はきちんと決められている基準値があるわけでなく、これを作る人により混ぜる物や量が違い、そうなるとpHもかなり違ってきます。pH値がほぼ平均なのは牛フン100%だけでしょう。もしかすると一般に言われる平均したpHに満たないほど副資材が多く混ぜ合わせられ過ぎて牛フン自体は少なめの、本当は牛フン堆肥とは呼べない様な堆肥を購入してしまった可能性もあるかもしれません(そうだとすると窒素補給目的の牛フン堆肥としては粗悪品ですが、副資材の内容や量や質によっては窒素分が少なく土壌改良目的に使うにはちょうど良いかもしれません)。念のために事前に牛フン堆肥のpHも計っておく事は土のpH調整時の基本です。

混ぜる資材全部のpHをまず計っておき、それらを全部混ぜてからまた計る。念のために何日か置いて雨など降った後も計れば、土壌改良後かなり正確にpHの変化が解るかと思います。

私の思う感じでは、何か大事な要素を書き忘れているか気が付いていないかがある様に感じます。それが私が気が付いた点以外だと何かと言われても、現地も実施も見てもいない私では予想もつかないのですが・・・。

その土地の土、山土、牛フン堆肥、苦土石灰、それぞれ単体のpH値を事前に計って事前に試験混合していれば大きな失敗は無かったと私は感じるのですが・・・。

いたさん 2013/02/13(水) 13:33:49
再度、回答有難うございます。
レベルが、初心者だと思い、初心者掲示板の方に、再度記載しましたが、重複は、ダメなのですね。
牛糞堆肥を腐葉土ぐらいの感覚で使ってしまったのが、大きな間違いでした、調べてみたら、窒素全量1.8% りん酸全量2.0% 加里全量1.7% 炭素窒素比17 でした適量使用量の10倍以上入れた様です。
対応策として植え付け場所半径50cm位を堀り、新土をいれて植え付けを考えていますが、どうでしょうか?1m径では少ないでしょうか?
入れすぎた土の方は、ひまわりでも植えて窒素を抜くようにします。

Pine 【九州】 2013/02/13(水) 22:13:52
 落葉は専門外ですけど・・・ついでに土壌肥料に詳しいわけでもありませんが・・・

>40uほどに
>牛糞堆肥40リットル×5と石灰苦土20キロを鋤き込み
>再度、牛糞堆肥40リットル×4と石灰苦土20キロ

 仮に,堆肥の仮比重を0.5,一袋おおむね20kgとして,9袋ですから,合計180kg。1000平方m(10a)あたりで4,500kgになります。
 私の住む県の基準では,牛糞堆肥は,連年(毎年)施用なら2,000kg/10aです。
 保証は出来ませんが,有機物を含まない山土で,初めて入れるのなら,4,500kgは「何とかOK」だと思います。それでも心配なら,せっせと耕して下さい。深さ20cm以上,剣先スコップでひっくり返す様に土の上下を反転させます。

 石灰の方は同様に,1000平方m(10a)あたりで1,000kgですが,私がカンキツ類に施用する場合は,多くても年300kgくらいです。
 仮に,強い酸性土壌であっても,それ以上入れる事はなく,3〜4年かけて徐々に酸度矯正します。そうしないと,急激なアルカリ化による障害が出やすくなるからです。

 土壌PHについては,測定はどの様な方法をされたのでしょう。土壌の種類や緩衝能の違いによっても効果は変わりますが,苦土石灰を1tも入れて,酸度の変化がない(というか下がってますけど・・・)のは,なにかおかしいのではないでしょうか?
 再確認された方がよろしいかと。
 そもそも,ブドウなら,PH6や6.5なら特に酸度矯正の必要は無い様に思います。植え付けてからでも十分かと。

 堆肥の窒素は,1000平方m(10a)あたりで81kgになりますが,有機物の場合は化成肥料とは異なり,何年もかけて溶出します。
 石灰に触れる事でも窒素は飛びますので,せっせと深耕してやれば,何とかなるかも。それでも濃度障害が心配なら,コマツナでも播いて,確認して下さい。すでに苗木が注文してあるのなら,とりあえずポット植えで管理したら如何でしょう。
 これも保証は出来ませんが,肥料過多の心配がありますので,私なら1年目は基本的に無施肥。その後の2年くらいは成育の様子を見ながら,尿素肥料またはLPコート肥料だけでしょうか。

gardenfan 【近畿】 2013/02/17(日) 16:26:03
いたさん様

ぶどうはそもそも痩せた地質が適しているのではなかったでしょうか?
砂礫主体でも良いくらい。フランスのワイン産地も痩せた土地です。

ですから赤玉と腐葉土にパーライトなどで十分育ちますし、そもそも肥料もほとんど必要がありません。果樹の中で一番肥料のいらない種類、あるいは肥料成分の吸収力の強い種類です。
巨峰などの大粒ブドウは、10u当たり数十グラムの窒素で栽培するくらいなので家庭果樹の場合はほとんど肥料は必要ありません。

我が家ではベリーAが一本ありますが両翼5メーター程度に仕立てていますが、周りの田んぼなどの肥料を奪っているのか、最初に液肥を散布した程度でその後5年ほどになりますが無肥料でも沢山の実を付けてくれています。
今の状態は完全に窒素過多の状態です。どうなるのか私はやったことがないので解りません。

gardenfan 【近畿】 2013/02/17(日) 16:28:49
追加です。

なぜPHを上げてアルカリにするのでしょうか?
6.5程度で十分なのではないのでしょうか?

gardenfan 2013/02/17(日) 16:41:47
ブルゴーニュなどのような石灰質の多い地質ということにこだわられているのでしょうか?
日本で栽培されている一般的なぶどうの品種には適さないと思われます。
シャブリ用のシャルドネなどは適していますが、そういう品種を作ってワインを作る考えなら理解できますが。

フランスのワイン産地は、粘土質や砂礫、石灰質など様々な地質に適している品種を植えているので、ワインにもその特徴が現れています。
果樹として食べる目的なら石灰は不要です。

mutin 【関東】 2013/02/24(日) 00:40:53
もう見ていらっしゃらないかもしれませんが、pHが下がったように見えるのは、ECの影響かもしれませんね。土に差し込む簡易型の測定器では、ECが過剰に高いと、pHが異常に低下するように見える現象を何度か経験したことがあります。逆に山土などで養分が異常に少ないと、簡易型ではpHをうまく測定できません。振れ幅が小さくて、pHが傾いていない、中性に近いように見えるんです。
この場合、土の湿度、測定器の種類や測定方法などが大きくばらつきが見られるはずです。
はっきりしたことを知りたいならば、農協などに土の試料を持ち込み、土壌検定を受けられてみたら如何でしょうか。今後の処置について、良いアドバイスも受けられるかも知れません。

>対応策として植え付け場所半径50cm位を堀り、新土をいれて植え付けを考えていますが、どうでしょうか?
私は、これで充分だと思いますよ。根が50cmも伸びる頃にはいろいろと落ち着いてくるでしょうから、、

いたさん 2013/03/23(土) 15:07:00
[[解決]]
ご意見有難うございました、土地が低い為、良く締まる、山土を大量に盛り土して、土壌改良のつもりでしたが、失敗でした、半径1m位、深さ30cmほど新土に入れ替えました、周囲には、トウモロコシでも植えます、1m以上根が伸びる頃には、肥料分も緩くなっている事を、期待します。


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