満遍なくさかせたい

[園芸相談センター]の過去ログです

なお 【甲信越】 2012/08/08(水) 12:11:24
ポーチュラカですが、鉢の外側ばかりに咲いて、鉢一杯に咲きません。段差をつけて剪定しないとダメなのでしょうか。一本の茎の先端にしか花をつけないのでしょうか。直径24センチの鉢に1ポットでは少ないでしょうか。3ポットくらい植えないと豪華に咲かせることは無理でしょうか。

たちつ 【近畿】 2012/08/08(水) 18:11:46

花スベイヒユは、雑草の草スベイヒユと違って、簡単なようで、
綺麗に仕立てようとすれば、かなり難しい。 日本の風土に合っていない。 日本の自然環境状態では、6月下旬から7月中旬まで。

なぜなら、気温と日当たり時間(明るさ)と湿度(やや乾燥を好む)が、合わないからです。
従って、ペチュニアのように、たわわに咲いた、鉢植えの販売がないでしょ。 ポット苗としてしか、販売されていない。

地温は、昼23度夜間20度で、尚且つ、曇りの日の明るさが必要で、晴天であること。 晴天なら、軽く地温が25度以上上がる。
ここに、矛盾がある。
気温が8月になれば、30度以上上がり、夜間も涼しくならない。
更に、日の出前に、夜露が降りて湿り、夕方から未明までは、株が乾燥している。 このような環境は無い。

ということで、一にも二にも、鉢土の地温を下げること。
従って、単体植えでは、 いかにも格好良く生き生きしている期間は、7月中ごろまで。
そこで、何かの下草の間に、買ったときから、挿し木して、挿し木しまくって、次々と、密植し、早朝に潅水して、昼に乾燥させること。

株元に日を絶対に当てない、穂先には、ガンガンと日当たりをする。
肥料は、燐酸と窒素を与えない、カリだけ与えると、気温が15度を切る晩秋まで、何とか咲き続ける。

温度23度 2-4万ルクス(曇りの日の屋外の明るさ) 10時間以上の明るさを維持できるように、頑張ってください。
上の条件を満たさない限り、毎日の花蕾を作らなくなる。・・・一日花

挿し木は、盆まで続ける。
過湿にしたり、気温が高いと、腐る・葉がなくなる。
反対に、低いと、蕾が付かない、茎枝が育たない。 茎が育たないということは、蕾がないということです。

細かく、理屈をつければ、このような植物です。

だから、このような便利な花の、販売が遅れたのは(大阪花博以後の花)
花が小さかったといことのほか、商品として、色々な環境が整わなかったからです。 売れれば、研究や選別も進む。

このような、草花として、私は理解しています。


たちつ 【近畿】 2012/08/08(水) 18:18:57

上手にすれば、一株あれば、一坪(たたみ2枚)程の広さまで、増やせる。

ちぎっては、挿し木し、 ちぎっては挿し木しまくる こと。
密植すると茎は、長く伸びるので、挿し穂が楽。
茎をちぎれば、枝が生えるので、挿し穂の数も、鼠算のように増える。


なお 【甲信越】 2012/08/10(金) 11:54:02
たちつさん、詳しいお話有り難うございました。読めば読むほど難しい花だと思いました。鉢を東向きの玄関に置いているので11時過ぎると日が翳ります。購入当初は南側に鉢を移動させ夕方また玄関に戻していたのですが、最近は玄関(朝はこちらが日があたる)に置きっぱなしでした。株元に絶対日を当てない。葉が開いている状態の時は土が見えませんが、葉が閉じたようになると土が見えます。これは水が足りないのでしょうか。2鉢はかご型の鉢に植えており、開いた状態になっており、中心部は立ち上がりがほとんどありません。1鉢は3号ポットに3本挿し芽をしたものを植えました。花が昼過ぎくらいに閉じる時や夕方まで咲いている時があります。同じ鉢でも咲いているものと閉じているものがあります。昨年の花は早く閉じることは無かったのですが。肥料は時々ハイポネックスの液肥を使っていましたが、あまりよくないということですね。日に当てれば鉢の温度も上がりますよね。鉢は素焼きでないほうがよいのでしょうか。

たちつ 【近畿】 2012/08/13(月) 11:24:11

>難しい花だと思いました
難しくないですよ。 簡単な花ですが、只、長期的に、格好良くお花一杯に咲き続けさせるのは、一寸したコツがいると言うことです。

>鉢は素焼きでないほうがよいのでしょうか。
どの草花でも、基本的には、素焼き鉢が一番良い。
良い理由は、素焼き鉢は、焼きが粗いので、隙間があり、通気性や排水性に(水がにじみ出る・凹凸がある)優れているので、根張が良い。
植え替え時に、よく観察すれば、根が鉢の周りに張り付いている。
これは、金魚に例えれば、空気を吸うために、水面に口をパクパクしながら、浮いているような感じです。
挿し木でも、素焼き鉢の真ん中に挿すより、淵ギワギワに挿したほうが、幾分 根が早く大きくなる傾向にあります。
素焼き鉢の通気換気を進化したものが、今人気のスリット鉢と言われるものです。
欠陥は、粗い分 真夏や真冬に土が、乾燥しやすいことです。

利料理の包丁でも、使い方で、料理も美味しくもなり、格好良くもなる。 包丁の種類と材料の相性も良い。菜きり包丁では、格好良く刺身は作れないし、出刃包丁では、スイカは、切るというより、ひび割れする。
プラ鉢は、文化包丁で、素焼き鉢は、中華包丁にあたる。 塗り鉢化粧鉢は、刺身包丁かもね。

>ハイポネックスの液肥
は万能で、尤も人気のある肥料です。
こだわれば、万能肥料より、最初は総合液肥料で、茎葉を育て、花がそこそこ咲きそろったら、カリに切り替えると言うことらしい。
料理でも、赤ちゃんは、最初お乳を飲ませ、その後に離乳食、一般食と徐々に切り替えたりします。
又、病気には、おかゆで、妊婦には、鉄・リン・カルシューム不足に注意するとか。夏には、塩分を補うとか、色々とこだわる。 このようなもの。
成長度合い・季節・病弱とか、その時々の状態で、気配りが必要。
解らないときには、日常生活や身の回りのものに、置き換えれば、理解も簡単になる。 趣味の範囲ですから、難しく考えない。簡単に割り切ること。

>葉が萎れる。
多分、花スベイヒユに関しては、茎全体的に、一度萎れれば、当分復活しない。根が弱っているので、快復を待つより、諦めて、元気な茎を挿し木したほうが、無難。
葉の状態は、想像として、根が最近の高温で、弱って、成長していない。  更年期障害かもね。
根の先端の産毛根は、休眠状態で無い限り、毎日元気に、生え続けないと、どこかに障害がでる。 産毛根の寿命は、3-7日間と超短い。
この産毛根が、水と栄養素を吸収する重要な口です。口がなくなれば、食べられない
因みに、植物の肛門は、葉っぱです。これを落葉(ウンチ)という。
尿道は、根です。汗の穴は、気孔という。
お風呂が、雨のシャワーですね。

何でも、夏場は、植木鉢を板や簾で、部分的に、直射日光を断ち・断熱すればよいかも。

一般的には、株元には、敷き藁マルチングしたり、斜光ネット、寒冷紗で、保護する植物も多い。

このような感じと思います。



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