旭の舞姫は地植えできるのか
チョッパー
【関東】
2012/06/29(金) 08:47:48
鉢植えの「旭の舞姫」をいただきました。庭に地植えにしたいと思うのですが、西洋アジサイは寒さに弱いから冬は室内に、ということを何かで読んだ記憶があります。いかがでしょうか？
また、花後の枝の切り方についてもお願いします。アジサイは種類によって違うと聞いた記憶があります。
くうが
【関東】
2012/06/30(土) 09:23:18
関東地方のどちらにお住まいなのかよくわからないので標準的なお話として聞いていただけますか。
私は北関東（茨城）ですが、旭の舞姫を地植えしています。
ですから庭への地植えは可能だと思います。
ただし、冬に-10℃の日が続いたり、寒風が吹く日が多い場所では株自体は死ななくても花芽が凍死や枯死するため、花が咲きにくくなります。
また、地植えにすると花色のコントロールがしづらいので鉢植えの時と違う花色になる場合があります。
うちの地植えではきれいなピンクに咲かず、薄紫の花弁に濃い紫の斑がはいる花になりました。
花後の枝の切り方は7月中（できれば7月のなるべく早い時期）に花を剪定します。剪定位置は花の1〜2節したが普通です。
こうすると来年咲く花芽がつきやすくなります。
樹高が高くなりすぎるというのであればもっと下で切ってもいいのですが、そうすると来年花が咲きにくくなります。
ヤマアジサイや新枝先のアジサイは別の剪定方法を採ることもありますが、旭の舞姫は上記の方法でいいと思います。
ここからは蛇足ですので呼んでいただけなくていいのですが
西洋アジサイという区別のしかたは非常に曖昧であり、現代のアジサイについては使用しない方がいいかもしれないと個人的には思っています。
大昔（ちょっと大げさな言い方ですね）、日本原種のアジサイを西洋に持っていってそれを改良したものが日本にやってきたので「西洋」という言葉をつけて西洋アジサイと呼ぶようになりました。
しかし、現在流通しているものは、その西洋アジサイを日本国内で改良、開発等しているものがほとんどです。旭の舞姫も日本で開発されたものです。
このように日本で改良、開発されたものを西洋アジサイと呼ぶのは本当に正しいことなのでしょうか。
現代のアジサイにおいて西洋アジサイの厳密な定義はないようですね。
チョッパー
【関東】
2012/07/03(火) 22:32:56
ご回答ありがとうございます。
くうがさん、私も茨城です。ですので、かなり参考になりました。
早速、地植えにしてみます。そして7月中の剪定ですね。
庭にはすでに、アナベルを地植えにしてあるのですが、アナベルはほかのアジサイと違うのでしょうか？昨年は、花が本当に枯れてしまうまで放っておいてから剪定をしました。かなり地面に近いところで、思い切って短くしてしまいましたが、この春、去年よりずっと大きくなりました。舞姫はこんな感じではないですか？
くうが
2012/07/08(日) 22:48:34
レスが遅れてすいません。
アナベルとそのほかのアジサイの違いについて剪定方法を交えて説明しておきますね。
アナベルは新梢咲きとか新枝咲きといわれています。これは、春に枝が伸び、その枝先に花芽が形成されてその年に花が咲くという意味です。
ですから花が枯れてしまってから剪定しても問題なく花が咲きます。
私の場合は、背丈が大きくなりすぎると管理が大変なので、生長の止まる晩秋に枝1本に対して地際の1節だけ残して剪定してしまいます。それて問題なく毎年咲いています。
いっぽう、普通のアジサイ（旭の舞姫を含んでいます）は今年伸びた枝先に来年咲く花芽を形成します。花芽を形成する時期は秋頃（茨城では10月頃だと思います。）です。
今年の9月頃までに枝が充実していれば、それまでに伸びている枝の先端にできた芽が10月頃に花芽に分化し、来年の6月頃開花することになります。
ですので8月以降9月頃に枝を剪定してしまうと、枝は伸びますが花芽分化する力を蓄えていないため花芽ができない、来年咲かない、ということになります。
また、10月以降に剪定すると、せっかくできた花芽を切り落とすことになりますのでこの場合も花が咲かなくなります。
そして株の状態、天候等の環境によって、きちんと管理していても花が咲かなかったり咲きにくかったりすることもあります。
まとめますと
旭の舞姫の場合は7月中に剪定を終え、花芽分化の起きる10月までに枝を十分に充実させ、花芽ができる可能性を高めます。
アナベルの場合は、新梢咲きなので晩秋から春の芽が動く前までに剪定して、春に伸びてくる枝に花を咲かせます。
以上がアナベルと旭の舞姫の、花芽形成時期の違いによる剪定適期の違いです。
ご参考になれば幸いです。
チョッパー
【関東】
2012/07/15(日) 23:39:11
ありがとうございます。
つまりアナベルはアジサイの中でも、剪定が簡単なんですね。アナベルしか経験がありませんので……改めて、ずぼらな自分に合った花だったんだと知りました。
舞姫はそうはいきませんね。ご説明、わかりやすく助かります。
今週あたり、やってみようと思います。どうもありがとうございました。
園芸相談掲示板＠園芸相談センター
