コンポストってこれでいいのでしょうか?
らんらん
【関東】
2012/06/11(月) 18:34:51
初心者で、狭い庭な癖に、肥料代を浮かせるべくコンポストを1年前に設置しました。
下の方は土に埋めて、家の北側に作ってあります。
半分くらいまで土で、庭でとった草や、葉っぱ、枯れた草花等、食物のみ、たまあに米ぬかを入れ、なるべく土と混ぜるか、入れた草の上には土をかけるようにしています。
しばらくぶりに蓋をあけてのぞいたら300匹位?のこばえがぶんぶんいて恐ろしいので蓋を閉めました。
このハエは寿命までコンポストで暮らすのかしら?それもいいですがコンポストが開けられず困っています。庭に薬は使いたくないのでキンチョ―ルも使いたくなのです。
というか…ものすごいダンゴムシもいっぱいいますし、こんな風にコンポストの中は平和でにぎやかでいいものなんでしょうか?
葉っぱ、米ぬか、土以外は一切入っていませんが、こんなんで大丈夫でしょうか?ミミズは少しはいるみたいです・・・。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/06/13(水) 00:17:20
おそらく、中に入れた物の水分が多すぎて中に入れた物が腐り、失敗したのだと思います・・・。諦めるしかないでしょうね。
まず、堆肥というのは肥料ではありません。植物繊維やミネラル・微生物・微細昆虫を多く含む土で、畑などの土にこれらを補給して地力を維持する目的の物です。
容器の半分も土を入れてしまっていれば水はけが良くないのは当たり前で、段ボール堆肥なら最初から半分くらい土を入れてから作り始めますが、段ボールは通気性が良いから入れられるのであって、コンポスト容器は通気性がありません。普通、地面を少し掘ってそこから地面に水分が抜けていくようにしてから、直に堆肥にする材料を入れていくものです。
入れる材料も、食べ物というおおざっぱな区分はどんな物を入れているのでしょうか?残飯(調理済みの残り物)も入れてしまっていると言う事でしょうか?もし残飯や肉類・魚類の廃棄物などを入れていれば水分が多いのと相まって嫌気性細菌が優勢になりすぎ腐敗するのは当たり前です。
コンポスト堆肥の作り方や容器の使用法などは自己流で行っていますよね?コンポスト容器は使い方を誤れば簡単に生ゴミ溜めに化してしまいます。使用前にちゃんと書籍などで使用法を調べるべきでしたね・・・。
まず、入れる物は植物系の物だけ。それも生のまま入れずできるだけ水分は抜いておきます。落ち葉はもとより刈り草・雑草も数日天日で干してから入れます。野菜ゴミもできるだけ濡らさず、水分の多いものは絞って、早く分解される様に細かく刻んだりお茶殻を干した物などをまぶします。
それを腐らないうちにコンポスト容器に入れますが、入れるたびに入れた物を覆う様に表面に庭土や植木鉢の使用済み土などをかけます。
米ぬかは基本必要ありません。これが腐敗の元(ハエのエサ)に成る事もあります。代わりに、堆肥化促進剤(EM菌入りなど)を少量入れます。
ある程度中に溜まったら時々中の物を切りかえす様に掘って混ぜ、容器中や蓋などに水滴が付く様なら乾いた土を少し多めに入れたり、濡れていない落ち葉や乾燥した植物質の物を入れて容器の中全体の多湿を改善させます。(元々地面の水はけが悪い場合はコンポスト設置時に深めに穴を掘り砂利を入れて置いたり、砂利や砂を盛り上げた所にコンポスト容器を設置しておきます。
容器の中が一杯に成ったら、中身を別の場所に移して積み、雨で濡れない様に上にだけビニールなどで覆いをして数カ月寝かせ熟成させます(通気性があった方が良いので袋詰めなどはしない)。期間が経ったら土の匂いを嗅いでみて不快な匂いがしなければ出来上がりです。見かけはあまり湿っていなくて植物の枯れた物が部分的に残っている土の様な感じです。これを畑の土に3割くらい混ぜ土壌改良目的に使うのです。肥料分というほどの成分はほとんど含まれませんが土を団粒構造にし地力を付けてくれますので、益虫のミミズや微細昆虫が多く住む良い土になります。
まずは、もうコンポスト容器内の物は諦め、殺虫剤をかけてハエを殺した後は、腐敗した土は使えないので庭にできるだけ深い穴を開けて中に捨て埋めるか、密閉して地域の捨て方に従い処分します。乾かせば使えるかと考えがちですが腐敗臭はあたりに漂い、それを畑に入れれば土が濡れる度にしばらくは匂い、植えた物の根を傷める恐れがあります。
コンポスト容器の堆肥は、廃棄物を使って安価に肥料を作る物ではなく、土に生えていた物の残渣を土に還す作業と思って下さい。そういう目的だからこそエコな行いなので、まずは一度リセットし次からは設置や使用法を正しく行って、畑の土を良い質にしてそれをずっと維持できる様に頑張って下さいね。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/06/13(水) 00:28:59
追記
土が腐ったという表現を使いましたが、実物を見ていないので実際はそこまで酷くは無いのかもしれません。でも、コバエの大発生は米ぬか(おそらく生のまま)を使っている事や中に入れる物の水分過剰が誘引には成っているかと。
腐敗が始まるとミズアブのウジが発生したりもします。ここまで来るともう土は使えません。ダンゴムシの働きは微細昆虫の類に入るのかもしれませんが大発生後に庭に拡散してしまうと生きた植物をも齧る害虫と化しますので堆肥内にすでに多くいるのはマズイと感じます。
念のため、今回の物は殺虫剤を使用後やはり穴に埋めてしまうのが無難と感じます・・・。
らんらん
2012/06/13(水) 15:34:15
[[解決]]
ばんざいうさぎ様、どうもありがとうございます。とても丁寧に教えていただいて、良くわかりました。
米ぬか、水分が原因なのですね。ご指摘の通り、生のまま入れておりました!!近くに雨どいがあるのも原因の一つかもしれません。米ぬかはもういれないようにしたいと思います。生ゴミは入れていなくて、雑草や枯れた草花を入れています。
雑草をよけると下からは普通のふかふかな土が出てきます。
ウジがいるのかと目をこらしてみましたが、ウジはいないようなので、葉っぱから生まれているのかと思っているんですが、土まで捨てないと悪い細菌がいるのでしょうかね・・。
とにかく今度からは乾燥させてから入れるように注意したいと思います。
ありがとうございました。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/06/13(水) 20:04:56
そうですか、やはり水分過剰な環境だったのですね。次回からは場所を変え15センチほどの浅い穴を掘ってから設置し土を入れずすぐに使い始めるか(水分は皆地面に浸みこむ)、無理ならその場に小砂利など厚めに敷いてから容器を置き(容器の縁は砂利で埋める)水はけを図ってみて下さい。砂利の上に置く場合なら土をある程度(20センチくらいまでの厚さで充分)入れておくのは良いと思いますが、沢山は入れずに使い始めると良いです。
今の土の状態ですが、匂いはどんなものでしょうか・・・。コバエは未熟成な植物が幼虫のエサになるので蓋のスキマ(少しの通気性が得られる構造に成っている)から入り込み増えたキノコバエの類と思うので、この虫だけがいるのなら不快なだけで実害はほとんどないと思うのですが、「ダンゴムシの発生源になっている」のが困った事なんです。容器の蓋を開けた時に不快な刺激臭が無ければ害のある細菌が優勢にまでは行っておらず、よく混ぜて空気を含ませて嫌気菌を減らし、寝かせて熟成させればどうにか堆肥として使えそうとは思うのですが、今回のを堆肥として使うと、ダンゴムシをすべて庭に放してしまう事に成るのでそれが問題なんですね・・・。現状ではダンゴムシだけを殺す方法は薬剤を使うしか方法がなく、でも薬剤を使ってしまうと薬剤の成分が残留して堆肥として安心して使う事が出来ないんです。
ダンゴムシの幼虫はとても細かくて親のダンゴムシだけ土から選り分けても残って育つでしょうから、その方法も有効と言う訳でもありませんし・・・。
結局、堆肥を問題なく使う状態にするには、やはり穴に埋めるしか方法は無いと思います。ダンゴムシを土の深い場所に埋めて窒息させてしまうんです。これだとおそらく使用出来る状態になると思います。
深い穴を掘って今の容器の中身を全部入れて、しっかり埋めてしばらく置けばダンゴムシは全部窒息して死に死骸は土に分解されて消えてしまうと思います。1〜2ヵ月後に少し掘りかえしてみて土の状態を見て、土が出来上がっているか、匂いは大丈夫か、ダンゴムシの死骸は分解されているかを見て大丈夫なら掘り出して(堆肥は庭土と色が違って区別がつき易いと思います)庭全体や畑や鉢の土に3割ほど混ぜて使えますし(これといった昆虫がいなければ袋に入れて口をしばり雨の当たらない場所で保存も可能。)死骸がまだ残るなら更に2カ月ぐらい埋めておきます。面倒ならそのまま放置でも。ただ、その場所に植物を植えると育ち過ぎる(ユリを植えると花数が数十個とか異常に増えて咲くなど)傾向があるので、放置よりは庭全体に平均に混ぜ残りは袋に入れて保存が一番かと思いますよ。
コンポスト容器の一番の利点は野菜や果物の捨てる部分を使って堆肥に出来る事なので、水分さえできるだけ抜いて細かくして入れれば収集に出す生ゴミがかなり減って処理費用が減りますよ。入れたら上から乾いた土さえ被せておけば匂いも虫も発生しませんし、雑草などでは得られない養分やミネラルもとりいれられます。入れる前に萎びる程度に干すと良いです。分解されにくいのでタマネギの皮・柑橘類の皮・コーヒー豆の抽出カスあたりは入れない方が良いですが、スイカやメロンの皮など水分が多いけど絞れない物は細かく切ってから天日で干すか、上記に書いたお茶殻を干した物をよくまぶして入れると良いです。ネットメロンの網目は分解せずに残りますが問題は無く堆肥からそれが出てきたらご愛嬌という事で。堆肥化促進剤も少し入れると良いです。特にEM菌など有用菌の入った物。良質の堆肥に成ります。
土には有用な細菌が沢山含まれていますので、頻繁に入れると良いですよ。土で堆肥材料をサンドして層にするイメージで。使い終わりの鉢植えの古い土も入れてしまえばわざわざ消毒・殺菌して再生する手間も要りませんし。
もし興味がおありなら図書館や本屋で「土・堆肥・肥料に付いて書かれた本を数冊読んでみて解り易い本を一冊購入後お手元に置き読んでみると、どんな土が良いのか、堆肥の本来の役割、ミネラル・微生物・微細昆虫の働き、肥料はどんな物をいつどのくらい使うかなど解り易く覚える事が出来ますよ。良質の堆肥の入った地力のある良い土は肥料を特に使わなくてもそこそこ良い物ができ、病害虫も付きにくくなります。あまりお金をかけなくとも良い栽培につながりますので読んでみて下さいね。
らんらん
2012/06/14(木) 10:13:44
更なるご丁寧なアドバイスをありがとうございます。臭いはないと思いますので、腐った草花等をとりあえず処分して、ダンゴムシがどれだけいるのか観察してみます。家の庭からは石がごろごろ出てくるので、水はけが良いということもあるかもしれないし・・ちょっと良く土を観察してみます。ずっと湿っているなら、下に石を引く、等対策してみます。
生ごみもお肉等でなければ逆にいいのですね!!考えてみると同じ植物ですしね。時間がある時に外に干してたまに入れてあげたいと思います。
とても細やかに教えていただきまして心強いです。また悩んだ時にはよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター